シグマ「DP1x」(β機)実写画像がすごい ― 2010年10月01日 00時00分00秒
デジカメWatchにシグマ「DP1x」(β機)の実写画像が出ていた。
シグマ「DP1x」(β機)実写画像(デジカメWatch)
なんかすごい解像感なんだが。等倍にしても周辺までちゃんとしている。なんだこれは。色調はコダクロームというよりはEPNという感じか。赤色が浮いていない(飽和していない)のがいい(【追記】http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/396/948/html/07.jpg.htmlのワゴンや風船を見て書いたが、よく見たらおばさんの赤のジャケットが浮いてた。おばさんカットフィルター装備の目なのですまん(笑)【追記ここまで】)。もう少しコントラストを下げてエッジが立ったような印象を和らげてくれればいいのだが。
どこかからFOVEON X3(R)」ダイレクトイメージセンサー使ったニコンFマウント機とか、フランジバックの短い大口径マウントのミラーレス機とかでないかなぁ。見てはいけない画像サンプルを見てしまった(笑)。
写真は記事とは関係ない。
キヤノンキャッツシアター(横浜):CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8、F8AEロック、Fujifilm Sensia III (RA III)、marumi DHG Super Lens protect Filter、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEなしGEMなし
共同写真要品(株)が自己破産らしい ― 2010年10月04日 00時00分00秒

東京・浜松町というか(日の出桟橋のある)日の出にあったプロ写真用品を扱っていた「共同写真要品(株)」が自己破産したようだ。
共同写真要品(株)/自己破産へ(ジェイシーネット)
ホームページ(http://www.kpsnet.co.jp/)も「Forbidden You don't have permission on this server.」となっていて閲覧できなくなっている。2008年ごろのアーカイブはhttp://web.archive.org/web/20080624101231/http://www.kpsnet.co.jp/で見られる。
以前、ヨドバシカメラで「ハスキー三脚の雲台と脚の分離できるやつはないの?」と聞いたら、この共同写真要品(株)へ行けば買えると教えてもらったことがある。残念。
写真は、Internet Archive: Wayback Machineにに残っていたマスコタンクの画像。画像はあんまりキャッシュされていない。
ニッコール千夜一夜物語第四十四夜 Nikkor-S Auto 50mm F1.4 ― 2010年10月04日 00時00分01秒
ニッコール千夜一夜物語第四十四夜は、Nikkor-S Auto 50mm F1.4だった。
第四十四夜 Nikkor-S Auto 50mm F1.4 - ニッコール千夜一夜物語 | ニコンイメージング
Nikkor-S Auto 50mm F1.4のマルチコーティング化されたNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 を所有しているので興味深く読んだ。私のNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4はニコンの純正Ai改造をしたもので、絞り環や爪がAi仕様になっている。
記事によると、このレンズはニコンで最初に「ポット修正」を廃止したレンズらしい。
このレンズの開発には、もう一つエポックメイキングな出来事があった。ポット修正の廃止である。
その昔、光学ガラスは「ポット」と呼ばれる「るつぼ」を使って生産されていた。ガラスの原料を配合してポットに入れ、高温の釜で溶かしてガラスを作るのである。しかし当時は、同じガラスを溶解する場合、同じ屈折率になるように材料を調合するのだが、どうしてもばらつきが出てしまう。そこで設計者は、ポットの溶解ごとに変化した屈折率を元にシミュレーションを行っていた。そして、収差量や焦点距離が設計値から変化しないよう、曲率半径を変更する修正設計をその都度行っていたのである。この確認と修正設計を、社内では「ポット修正」と呼んでいた。ガラスの溶解ごとに設計をやり直すので、設計者にも生産を管理する現場にも大きな負荷であった。
時代が下り1960年代になると、ガラスの溶解量も増え、かつ生産ばらつきも格段に減少してきた。これを機会に、生産数量の多いこのレンズについては、各レンズのガラス材料の屈折率許容値(公差)を定め、許容値内のガラス材料だけを使うことにして、シミュレーションによる確認と曲率半径の変更作業を廃止したのである。このポット修正の廃止によって、レンズの生産性は格段に向上し、かつ安定した生産が可能となった。
この成功は、いわば手作りだったレンズの生産を、工業製品に転換させる大きな一歩であった。
それまでは出来上がったガラスの屈折率に合わせてレンズの曲率を毎回変えていたのか。それはすごいなぁ。
このレンズの描写は、記事によると以下のようだ。
このレンズの描写をひとことで言えば、「標準レンズらしい」ということだろうか。どの絞りでも破綻がなく、均質で良好な画が楽しめる。第四十夜で紹介した5.8cm F1.4に比べると球面収差が大きく、開放でのセンターのコントラストはやや劣るが、画面中間から周辺のコマフレアーが激減している分、画面全体で見るとより引き締まったシャープな画像に感じられる。
作例1は、F2に絞った夜景の写真である。F2では、DXセンサーの画面サイズでも周辺にややコマフレアーが認められる。フレアーはF2.8に絞り込むとさらに減少し、F4まで絞り込むと概ね消え、画面全体に渡って極めて切れのある描写が得られるだろう。
私は、古い設計のレンズなので開放ではへろへろの描写で絞るにつれて改善していくタイプなのかと思ってNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4買った。しかし、実際に使ってみると、絞り開放F1.4ではAi AF Nikkor 50mm F1.4Dよりも破綻していないように感じた。どちらかというとAi AF Nikkor 50mm F1.4Dの方が「絞りが効く」タイプだと思った。NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4の方が開放から絞っていった場合の変化は少ないように思った。
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の作例 ― 2008年07月25日参照
なお、Nikkor-S Auto 50mm F1.4の製造期間は長いので(1962~73年)、途中で改良されている可能性もある。NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4は1973~74年だ。しかし、記事を見るとNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4だけでなく、Nikkor-S Auto 50mm F1.4の最初から絞りによる変化の少ない優秀な大口径レンズだったんだなぁ。なお、Cの付くマルチコーティングの方は、記事にある単層コート(シングルコート)のものほど気を使わなくてもいい感じだ。
これは絞り開放でへろへろなのが欲しければ、Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4を手に入れるしかないのか。べつに開放でへろへろの必要はないのだが(笑)。
写真は、Nikon F100にNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4(Ai改)を装着したところ。F100に付けた写真にしたのは、1998年発売のカメラに1973年頃のレンズを付けて普通に撮影できる(もちろんAi改造してあるので今発売中のデジタル一眼レフでも使える)というのが「ニコンらしい」かな、と思ってのことだ。逆に最新レンズをNikon Fで使うというのも可能だといいのだが。
ピントリングの指の当たるところも金属製(梅鉢型のデザイン)で、使っていると尖っているところの塗料が剥げて金属光沢が出てくるところとかがいい感じだ。これが同じ金属でもマグネシウム合金製のF100の下地が出てきたのは情けない感じだ。
【関連】
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) ゲット! ― 2008年07月14日
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)を、Nikon F-501やF-301につけてみる ― 2008年07月17日
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の作例 ― 2008年07月25日
Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ)使ってみた ― 2010年10月05日 00時00分00秒
さきごろ(というかもう1年前だがKodak TMZ,PX,EPP,EPY 製造販売終了 ― 2009年09月17日参照)製造販売終了になったコダックのT-MAX P3200 Professional(TMZ)を使ってみた。夏休み限定で動物園が夜も開園するというのでこれはテスト撮影に最適と出掛けたのだった。
レンズは所有のレンズで一番明るいAi Nikkor 50mm F1.2(非S)。カメラはNikon F100にした。F3にしようか迷ったのだが、F100だと1/8000秒までシャッタースピードが選べるので明るいところでも有利かと思ったのだ。
しかし、薄暗いところではF100のファインダーにDK-17Mを付けてもピントが分からない。フォーカスエイドは薄暗くても効くのでそれだけが頼りだ。ここはF3のファインダーの方が絶対によかったと思った。手前の網の掛かり方ももう少しなんとかしたかったなぁ。
夜の動物園は夜間の動物の生態を公開するのが目的だから、観察するのに必要最小限の明かりしかない。ピントはフォーカスエイドでなんとかなったとしても、ISO3200の感度とF1.2のレンズでもシャッタースピードが1/4秒とかざらで、被写体ブレが多かった。使えるコマが少ない(鬱)。2段増感(ISO12800)とかにすればよかった。F100もF3もISO6400までしか感度設定がないが、マニュアル露出であればISO6400を超えて使えないわけではないし、ISO6400でプラスマイナス1段補正という手もある。
肝心の T-MAX P3200 Professional(TMZ)の印象だが、思ったよりも微粒子で普通に使えそうだ。もちろんISO100や400のフィルムよりはざらついてはいるが、ざらざらというわけではない。また階調も豊富でガチガチではなかった。これならもっと買っておけばよかった。TMZはあと1本しか持っていない。今後はILFORD DELTA 3200 PROFESSIONALも使ってみたい。
なお、ISO3200のT-MAX P3200とILFORD DELTA 3200 PROFESSIONALは、ヨドバシカメラのDPEに現像を頼むと中2日で997円、増減感の場合は中3日で1994円だ。通常のモノクロフィルム(400TXやNeopan 400 PRESTOなど)の現像が中1日で405円に比べてかなり高い(TMXとTMYは中2日で759円)。まあ自家現像しろということなんだろう。
モノクロフィルムの現像料金 ― 2008年10月20日参照
なお、ヨドバシカメラではT-MAX P3200(TMZ)は製造販売終了でも、TMZの現像受付の期限はないとのことだ。T-MAX処理のフィルムがまだほかに現行品で存在するからだろう。「Kodak T-MAX」のロゴと「Kodak T-MAX RSデベロッパー純正処理」と書かれた厚紙のケースに入れられて帰ってくる。
写真は、ワラビー:Nikon F100、Ai Nikkor 50mm F1.2、F1.2開放、絞り優先AE、中央重点測光、Kenko L37 Super PRO、Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
【関連追記:2010年11月18日】
Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ) 1段増感 ― 2010年11月18日
Nikon TC-201S + Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL試写 ― 2010年10月07日 00時00分00秒
ニコンの2倍のテレコンバーターTC-201Sの試写をしてきた。組み合わせたレンズは、コシナのVoigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SLだ。 Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>と組み合わせて使うつもりでTC-201Sを買ったが、Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は重いし大きいのでこの日はMacro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SLとセットで持ち出した。
フィルムは、晴れていたのでPORTRA 160NCを使うつもりだったのだが、慌てて出掛けたので現地でよく見たらPORTRA 400NCだった。
TC-201Sは噂どおり、2倍のテレコンなのに画質の劣化はほとんど感じられなかった。さすがという感じだ。これなら望遠系を使うときはいつも持って行っていいと思った。ヒガンバナの色が淡いのは実物がそんな感じだったからで、特にレンズやフィルムがそうだからというわけではない。今年のヒガンバナは私の見たものは皆淡い感じの色だった。猛暑だったせいか、咲き出すのが遅かったし、まだ咲いている。
1枚目も2枚目も撮影データは同じ。ヒガンバナ:Nikon F-301、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL、Nikon TC-201S、合成焦点距離250mm、F2.5開放(合成F値:5)AE、Kenko L37 Super PRO、Kodak PORTRA 400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED.(ICEありGEMあり)
ただ、TC-201SにMacro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SLをつけて気になったのは、Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SLは無限遠が突き当てになっているのだが、TC-201Sを装着すると無限遠は無限遠マークの手前にあるようになることだ。いわゆる無限遠が浮いた状態になる。無限遠が出ないのとは異なり、実用上の問題はないがなんか変。まあテレコン付けてピントがシビアになっているのに炎天下で鏡筒が熱を帯びたりして無限遠が出なくなったりするよりはマシだが。そういう配慮なのかは分からない。
マクロアポランターは一応マクロレンズなので、近接側のフォーカスリングの回転角は非常に大きいのだが、遠距離側は回転角はそんなに大きくない。TC-201Sを付けて遠くのものを撮るときはピント合わせはシビアな感じだった。ただ、F-301はファインダー上でピントが見やすいのと、マクロアポランター自体も絞り開放のピントが見やすいレンズだし、フォーカスリング(ピントリング)の回転も非常に滑らかなので注意して合わせれば動体撮影も可能だ。
ニコンプラザ新宿がリニューアルオープン ― 2010年10月08日 00時00分00秒
ニコンプラザ新宿がリニューアルオープンしたそうだ。
ニコンプラザ新宿がリニューアルオープン(デジカメWatch)
サービスカウンター前の待ち合いスペースのソファーはすべて窓側を向いているんだそうだ。入口のおねえさんの方を向くのが良かったのに(笑)。おじさんたちの視線に耐えかねて全部窓向きにしたな(笑)。
フィルムカメラの現行機種「F6」と「FM10」も展示しているのは当然ですな。デジタル一眼レフのファインダーしか知らない人は是非待ち時間にF6とFM10のファインダーを覗いてみることをお勧めする。FM3AやNewFM2とかF3やF4も展示してあればファインダーの比較になるんだけどねぇ。現行品でないから無理か。
ついにフィルムスキャナの展示がなくなってしまったのか。以前は頼めばフィルムを持っていって実際にスキャンして確かめることができたのだが、遂にニコンから現行品のフィルムスキャナがなくなってしまったからなぁ。
無料で利用できる、ユーザーによる写真展示スペース「フォトスクエア」があるそうだ。ここを借りて、「ニコンは絞りリング無くすな」と書いた写真を貼るとか駄目かなぁ(笑)。
写真は記事とは関係ない。伊豆急 アルファ・リゾート21:Nikon F-301、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL、Nikon TC-201S、合成焦点距離250mm、絞りF5.6(合成F値:11)AE、Kenko L37 Super PRO、Kodak PORTRA 400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEなしGEMなし)
特急踊り子号185系とすれ違っているところだが、丁度撮影している陸橋の下ですれ違ってしまったので並んだところは撮れなかった。185系は国鉄末期の車両だが、いつまで使うつもりなんだろう。
FILM&IMAGE VOL.21 2010 Autumn ― 2010年10月12日 00時00分00秒
ちょっと前に届いていたのだが、スルーしていた「FILM&IMAGE VOL.21 2010 Autumn」。ネタもないので「仕方なく」取り上げる。というのは、今号は私が気に入らない写真家が取り上げられているからだ。なぜ気に入らないのかは、新風舎の詐欺的商法に協力していたからだ。このあたりは藤原新也氏のブログに詳しい(以下のリンクはweb archiveのキャッシュ)。
「新風舎」なるどうもちょっと気になる出版社
新風舎に関わった人
「新風舎」に関わった人々(2)
とっくの昔に「新風舎」の件は知っていた
「新風舎」の体験談続編
切ない小説風
別に私が新風舎に騙されたわけではないのだが、賞に名前を付ける程巨匠でもない人物がこういう商法に協力していたというのに、その人物が関わっていたことをマスコミがスルーしているのが気に入らないのだ。さて、FILM&IMAGE VOL.21 2010 Autumnの目次を紹介する。
- サハラ、千年の旅 大塚雅貴氏
- バス停留所12年の軌跡。柴田秀一郎氏
- フジカラーPRO400
- モノクローム珠玉の名作選21 もっともヒューマン。デビッド・シーモア
- 斎藤友覧直伝麗しき秋景
- 赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第14回コンタックスT3
- Q&A群像写真って?
- 動物園に行こう
- 郷愁の港町
赤城耕一氏のコンタックスT3の記事を引用して気分を直そう(笑)。
【追記】さらに私を感動させたのは登載レンズがT*35ミリF2.8に変わったことだ。わずか3ミリほど焦点距離が短くなっただけだが、正統派の35ミリレンズフリークとしては魅力的なスペックであり。これだけでT3は「買い」となった。
出来上がった写真をさらに見て驚いた。このレンズは、まるで被写体の輪郭を鋭利な刃物で切り取ってゆくような凄みを感じさせ、そのシャープネス、コントラストは他の35ミリレンズを圧倒してしまうほど超高性能だった。
【追記ここまで】T3のゾナーT*35ミリF2.8はシャープだが「硬い」という感想を持つ人が多いようだ。
しかし、それは間違いのようだ。明暗差の大きな条件でも、階調の再現性のよいことがわかる。
レンズの性能とフィルムの性能が合体して生み出された写真という印象がある。
相変わらず欲しくなってしまう書き方だなぁ。私も38mmという焦点距離はなんだかそそらなかったのだが、35mmとなると俄然購入意欲が湧いてくる。あと開放F値がF2.8ではなくF2だったらものすごくそそられるのだが。35mmだとF2まで絞りが開けられれば随分表現に幅が出来ると思うのだ。まずはヘキサーかなぁ。
I.C.S. 世界の中古カメラフェア2010 ― 2010年10月12日 00時00分01秒
今日はネタがないと書いたが、よく考えたらネタはあった。週末に地下鉄に乗っていたら前に座ったスーツを着た老紳士がVoigtlanderと書かれたカタログを熱心に見ていた。コシナのカタログだ。それで「あっ、I.C.S. 世界の中古カメラフェア2010ってもう始まってたんだっけ」と焦った。あとで調べたら1週間後だった。
I.C.S. 世界の中古カメラフェア2010(コシナ)
I.C.S. 世界の中古カメラフェア2010
□場所/有楽町交通会館12階カトレアサロン
□開催時間
10月17日(日) 14:00~20:00
10月18日(月) 10:00~20:00
10月19日(火) 10:00~17:00
*開催時間にご注意ください。
□主催/I.C.S.輸入カメラ協会 協賛:株式会社コシナ
コシナは、発売前の新製品、カールツァイス Distagon T* 1.4/35 ZF.2やフォクトレンダーNOKTON 25mmF0.95のデモ機展示および一部商品の販売をしているそうだ。Distagon T* 1.4/35 ZF.2は実物見てみたいなぁ。
以前、発売前のDistagon T* 2/28 ZFを触ったのも東京・有楽町の交通会館でのI.C.S. 世界の中古カメラ市だった。
Distagon T* 2/28 ZFを東京交通会館で触ってきた ― 2007年09月22日
ほかに出店店舗は、富士越カメラのサイトによれば、
【出展店舗】 アーク・カメラ、アカサカカメラ、カメラのアルプス堂、喜久屋、銀一スタジオショップ、三共カメラ、秀光、新橋イチカメラ、 スキヤカメラ、千曲商会、ダイヤモンドカメラ、ナショナルフォート、早田カメラ店、ヒカリカメラ、富士越写真機店、 藤澤商会、ムサシ
だそうだ。ICS 世界の中古カメラフェア2010(富士越カメラ)参照
リコーGR PARTYに、ニコン後藤哲朗氏 ― 2010年10月13日 00時00分00秒

リコー開催の「GR PARTY」に、ニコン後藤哲朗氏がサプライズ登場(デジカメWatch)なのだそうだ。しまった、GR PARTYに行って後藤氏に直訴するんだった(笑)。
後藤哲朗氏はニコンの社員(いまは顧問)の頃から他社製品であるGR DIGITALについてよく言及していた。
カメラグランプリ 2006贈呈式を開催(デジカメWatch) ― 2006年06月01日
後藤哲朗氏本人に訊く:ニコンが設立した「後藤研究室」とは(デジカメWatch) ― 2009年07月09日
--今年のフォトキナは富士フイルムやオリンパスなど、高級コンパクトカメラの発表が相次いでいます。懐古趣味ではないとしても、ニコンにはこの分野で強みを発揮できる過去の資産、ファンがいるのでは?
以前から高級コンパクトはありますよね。COOLPIX P5000以降の一連の製品です。こうした製品はカメラとしての本質の部分を疎かにしてはなりません。GPSを積むならば横ではなく上面でしょうし、高性能なレンズというならば7倍はあまりに倍率が高すぎるでしょう。画質や使いやすさに工夫を凝らし、メカ設計の面では取捨選択が重要になります。画質を重視するなら諦めなければならないこともある。
もっとも、リコーのGR DIGITALに対抗する製品を作るならばどうするべきか、という考えは私の中にはあります。すぐにニコンから発売されることはありませんが、うまく行ったなら(後藤研究室の成果が製品に反映されるのであれば)発売されるかもしれません。
【フォトキナ】「カメラおやじ趣味」はまだ続く。新ジャンル機も鋭意開発中~ニコンフェローの後藤哲朗氏に訊く
うーん、後藤哲朗氏はGR PARTYに何をしに行ったんだろう。どんなユーザーが来ているのか偵察だろうか。それにしてもリコーが招いたわけだから、最近はリコーとなにか交流があるのだろうか。もしかしてGXRのユニットをニコンから発売とか。それはあんまりニコンにメリットなさそうだしなぁ。なにか新たな展開を期待したい。
GR PARTYだから、デジカメWatchの記事を見ての感想を述べておきたい。随分とサードパーティ製のアクセサリーがあるなぁという印象だ。しかし、どれを取ってみても撮影になくてはならないあるいは撮影の幅が広がるようなものでないのが残念だ。どうして2万円前後の防水ハウジングがないんだろう。ほかのメーカーからは出ているのに。
あと、私は速写ケースは結構好きな方で速写ケースが用意されていれば買うし、天気の悪いときは速写ケースに短めのレンズを付けたカメラを入れていくことが多い。しかし、GR DIGITALに関して言えば速写ケースは不要だと思っている。そもそもコンパクトで胸ポケットに入るから天気が悪くてもカバーは不要だし、GR DIGITALは最初からよく計算されたあのラバーグリップがいいのだ。指に吸い付くようなあの素材を面で貼ってあるのがいいのだ。「ニコンF5やF100のグリップのラバーと同じものを」と写真家の田中長徳氏がリクエストしたらしい。しかし、F100などは指先の当たるところだけにその吸い付くラバーが貼ってある(タラコ部分)のに対して、GR DIGITALは面で貼ってあるのだ。面で貼ってあるとどこに指を置くかは使う人の自由だし、どこを握っても吸い付く。それがGR DIGITALのいいところなのだ。それをケースで覆ってしまう必要は全くない。覆ってしまわない速写ケースならばケースとして意味があるのか疑問だし(枠だけみたいなケースに意味があるのか?)。もっともこれは好みの問題なのでGR DIGITALを速写ケースに入れて使う人のことをとやかく言うつもりはない。しかし、私は以上のように考えるのでGR DIGITALに速写ケースは要らないと思っている。
何色のリングとかストラップがどうのとかケースがどうのというのも楽しみのひとつだが、どうしてフィルターが直付けできないのか、どうして防水ハウジングが出ないのか、そこが私が初代GR DIGITAL以降買い換えたり買い増さない理由だ。もちろんIIやIIIの描写が初代に比べて好みから離れていく方向だというのもある。どら焼き作ってる暇があるなら防水ハウジング作って欲しい。
上記画像はデジカメWatchから直接読み込んでいるので環境や設定によっては表示されないことがあります。
My First Nikon ― 2010年10月14日 00時00分00秒
My First Nikonというニコン公式のサイトがあることに気付いた。ニコンのサイトからリンクが張られていた。
My First Nikon(trenders.co.jp)
しかし、ニコン公認のサイトらしいのだが、ドメインはtrenders.co.jpとなっており、トレンダーズ株式会社のドメインだ。なんか変だ。
それで「カメラマン20代後半:ニコン歴12年」のところを見てみた。
カメラマン人生の転機にはいつもNikonの存在がありますNIRAI カメラマン 20代後半 * ニコン歴12年
「私は、”写真=フィルム”の世代で生きてきたので、実はデジタルよりフィルムの方が慣れているし好きなんです。もちろんデジタルにもいいところはたくさんあります。色の調整がフィルムよりも可能だし、撮った写真をその場で見られるから失敗も少ない。スタッフとみんなでチェックする際には、D3100のように液晶が大きいといいですね。液晶が大きいとよりしっかりとした写真に見えるので、私のカメラもこのぐらいの大きさが理想です」
NIRAIさんが現在仕事で使用しているカメラは、NikonのD200。これは過酷なアシスタント時代を経て、4年前にプロとして独立をするときに買ったもの。
「デジタルを買うなら、D200がいいとカメラマンの先輩にすすめられたんです。でもNikonを選んだ一番の理由は、親父もNikonを使っていたことでした。私は小さいころからカメラに興味があって、親父のカメラをいつも持って写真を撮っていたので、Nikonには特別な思いがあります」
プロとしてカメラマンを目指すことを決意し、故郷の沖縄を離れて上京することを決めたNIRAIさん。そんな息子に対して、父は「このカメラを持ってがんばれ」と、昔から大切にしていたNikonのカメラを譲ってくれたんだとか。
「このカメラが原点というか、何かをリセットしたい気持ちになったときは、親父のカメラを取り出しておもむろに写真を撮ることがあります。このカメラを触ると、いろいろな意味で初心に返ることができるんです」
カメラマンへの道しるべになってくれた父のカメラ。そして日々、共に過ごしているD200。どちらもNIRAIさんにとって、かけがえのない存在。数あるNIRAIさんの思い出の写真の中で、一番のお気に入りは?の質問に、「D200で初めて撮影した南米・エクアドルでの写真です」と。
「エクアドルでの写真は、写真を撮る自分のリズムを作ってくれたものなんです。だから、プロのカメラマンとして、出発点とも言える写真なんです」
NIRAIさんの人生には、いつもNikonのカメラがあり、Nikonのカメラがあったからこそ、現在のNIRAIさんがいる。
「カメラマン人生の転機に、いつもNikonの存在がありますね」
Flashを使ったページで環境によっては閲覧できないし、コピーアンドペーストもできないので、長いが全部引用した。
「My First Nikon」というタイトルなのにまったく何のカメラか言及してもらえないお父さんのニコンのカメラが可哀相でならない(笑)。「実はデジタルよりフィルムの方が慣れているし好きなんです」「「このカメラが原点というか、何かをリセットしたい気持ちになったときは、親父のカメラを取り出しておもむろに写真を撮ることがあります」とまで言っているのに、あくまでも仕事写真のデジタルの話に強引に持っていく展開。さすがですな(笑)。この広告会社の底の浅さが露呈した、広告の本質に迫る記事ですな(笑)。で、D3100よりもD200の中古が欲しくなってしまった場合にはどうすればいいんでしょうか(笑)。
「My First Nikon」なんだから別に現行機やデジタルカメラの話にならなくていいんだよ。ニコンのカメラが好きなプロカメラマンがいるとか、ニコンのカメラに愛着があるということが伝わればいい訳だ。それを無理にデジタルカメラの話に持っていこうとするからこんな記事になってしまう。NIRAIさんに失礼だ。そしてこんな広告に金を出している今のニコンもどうかと思うぞ。
写真は記事とは関係ない。今日は鉄道記念日だ。今は「鉄道の日」と言うらしい。新暦1872年10月14日(明治5年9月12日)に、初代新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止)と初代横浜駅(現在の根岸線桜木町駅)とを結んだ日本初の鉄道(現在の東海道本線の一部)が開業したことにちなむ。この写真の場所も最初に開業した路線の一部のはず。
NEX E259系:Nikon F-301、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL、Nikon TC-201S、合成焦点距離250mm、絞りF5.6(合成F値:11)AE、Kenko L37 Super PRO、Kodak PORTRA 400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEなしGEMなし)
ICEなしでスキャンしたが、フィルムに若干の傷があるようだ。
最近のコメント