Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ)使ってみた ― 2010年10月05日 00時00分00秒
さきごろ(というかもう1年前だがKodak TMZ,PX,EPP,EPY 製造販売終了 ― 2009年09月17日参照)製造販売終了になったコダックのT-MAX P3200 Professional(TMZ)を使ってみた。夏休み限定で動物園が夜も開園するというのでこれはテスト撮影に最適と出掛けたのだった。
レンズは所有のレンズで一番明るいAi Nikkor 50mm F1.2(非S)。カメラはNikon F100にした。F3にしようか迷ったのだが、F100だと1/8000秒までシャッタースピードが選べるので明るいところでも有利かと思ったのだ。
しかし、薄暗いところではF100のファインダーにDK-17Mを付けてもピントが分からない。フォーカスエイドは薄暗くても効くのでそれだけが頼りだ。ここはF3のファインダーの方が絶対によかったと思った。手前の網の掛かり方ももう少しなんとかしたかったなぁ。
夜の動物園は夜間の動物の生態を公開するのが目的だから、観察するのに必要最小限の明かりしかない。ピントはフォーカスエイドでなんとかなったとしても、ISO3200の感度とF1.2のレンズでもシャッタースピードが1/4秒とかざらで、被写体ブレが多かった。使えるコマが少ない(鬱)。2段増感(ISO12800)とかにすればよかった。F100もF3もISO6400までしか感度設定がないが、マニュアル露出であればISO6400を超えて使えないわけではないし、ISO6400でプラスマイナス1段補正という手もある。
肝心の T-MAX P3200 Professional(TMZ)の印象だが、思ったよりも微粒子で普通に使えそうだ。もちろんISO100や400のフィルムよりはざらついてはいるが、ざらざらというわけではない。また階調も豊富でガチガチではなかった。これならもっと買っておけばよかった。TMZはあと1本しか持っていない。今後はILFORD DELTA 3200 PROFESSIONALも使ってみたい。
なお、ISO3200のT-MAX P3200とILFORD DELTA 3200 PROFESSIONALは、ヨドバシカメラのDPEに現像を頼むと中2日で997円、増減感の場合は中3日で1994円だ。通常のモノクロフィルム(400TXやNeopan 400 PRESTOなど)の現像が中1日で405円に比べてかなり高い(TMXとTMYは中2日で759円)。まあ自家現像しろということなんだろう。
モノクロフィルムの現像料金 ― 2008年10月20日参照
なお、ヨドバシカメラではT-MAX P3200(TMZ)は製造販売終了でも、TMZの現像受付の期限はないとのことだ。T-MAX処理のフィルムがまだほかに現行品で存在するからだろう。「Kodak T-MAX」のロゴと「Kodak T-MAX RSデベロッパー純正処理」と書かれた厚紙のケースに入れられて帰ってくる。
写真は、ワラビー:Nikon F100、Ai Nikkor 50mm F1.2、F1.2開放、絞り優先AE、中央重点測光、Kenko L37 Super PRO、Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
【関連追記:2010年11月18日】
Kodak T-MAX P3200 Professional(TMZ) 1段増感 ― 2010年11月18日
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