7Artisans 10mm F3.5 APS-C発売開始(追記あり) ― 2025年07月10日 00時00分00秒
7ArtisansからAPS-C/マイクロフォーサーズ向けの超広角MFレンズ10mm F3.5 APS-Cが発売されたそうだ。
7ArtisansからAPS-C/マイクロフォーサーズ向けの超広角MFレンズ(デジカメWatch)
七工匠 7Artisans 10mm F3.5 APS-C 販売開始
株式会社焦点工房は、七工匠(7Artisans)の交換レンズ「10mm F3.5 APS-C」を7月9日(水)に発売した。希望小売価格は2万800円。対応マウントはソニーE、ニコンZ、富士フィルムX、マイクロフォーサーズ。
APS-Cおよびマイクロフォーサーズのイメージセンサーに対応するMF単焦点レンズ。35mm判換算でAPS-Cでは約15mm相当、マイクロフォーサーズでは20mm相当の画角を持つ。
5枚の絞り羽根により点光源から10本の光芒を描き出す。絞りリングにはクリック式を採用した。
鏡筒には金属素材を採用。目盛り表示には白、青、赤、黄色により視認性を高めた。
対応マウント:ソニーE/ニコンZ/富士フィルムX/マイクロフォーサーズ
対応撮像画面サイズ:APS-C/マイクロフォーサーズ
フォーカス:MF
レンズ構成 :7群9枚
最短撮影距離:0.2m
絞り:F3.5-F22
絞り羽根:5枚
35mm判換算(APS-C/マイクロフォーサーズ):15mm/20mm フィルター径:37mm
外形寸法:約Φ59×30mm
質量:約124g
SG-image 18mm F6.3は固定絞りだったが、こちらの7Artisans 10mm F3.5 APS-Cは、F3.5からF22まで絞りが変更可能だ。
また、ニコンZ用も用意されているのもよい。最近、サードパーティレンズではニコンZ用がないことがあるので。
作例では歪曲収差がどのくらいあるのか、像面湾曲はどうなのかなどちょっと分からないので、他の作例待ちだが、良さそうだなぁと思う。焦点工房のサイトの中に建物の内部の作例が2枚ほどあるが(※)、それを見た限りでは歪曲収差は小さいように見える。ただ、あまりそういうスクエアな被写体に正面から対峙した作例が少ないところをみると、歪曲収差はそんなに期待してはいけないのかもしれない。もっと作例をみたい。
※7Artisans 10mm F3.5 APS-CサンプルフォトDSC_0317
7Artisans 10mm F3.5 APS-CサンプルフォトDSC_0308
何よりも惹かれるのが、レンズ断面図だ。
7群9枚の対称型で、美しい。最後群というか後ろ玉は非球面レンズっぽい断面だ。
MTFなどは公表されていないようだが、どんな感じなんだろう。
【追記:2025年7月11日】
7Artisans公式ストアの10mm f/3.5 APS-C Ultra Wide Angle Lens for Sony E/Fuji X/Nikon Z/ Panasonic/Olympus M43にMTFらしきものが載っている。中心部が1で端に行くに従って落ちていくグラフだ。端では絞っても0.75ぐらいの感じ。ただ、MTFとも書いていないし、各線がFいくつのときだとも書いていない。あくまで「MTF風」グラフ。
【追記ここまで】
価格も、たとえばヨドバシドットコムで¥18,800(税込)なので、1本持っていてもよいレンズかもしれない。
androidからWi-Fi接続設定をiPadに送る ― 2025年07月09日 00時00分00秒
家族がiPad Air(第4世代)10.9インチ64GBからiPad Air 11インチ(M3)256GBに買い換えたので、お古のiPad Air(第4世代)10.9インチ64GBとApple Pencil IIを私が使うことになった。使った印象等はもう少し使い込んでから記事にしたい。
SHOTENからAF対応のコンタックスG→ニコンZ変換アダプターGTZ(マウント面前後式)発売 ― 2025年07月05日のコメント参照。
それで、お古のiPad Air(第4世代)10.9インチ64GBはWi-Fiモデルなので、Wi-Fi接続設定をしないとなにもできない。初期化して私が新しくApple IDを登録して使い始めているので、使い始めには自宅のWi-Fiを一つアクセスポイント名とパスワードを登録しないとセットアップが終わらない。
問題は、それ以外の既知のWi-Fiアクセスポイント名とパスワードをどうやってiPad Airに移すのか、だ。
自宅に複数あるWi-Fiのアクセスポイントは、それが表示されているのでタップしてパスワードを入れれば、その設定は保存されている。
しかし、自宅以外の出先で使うことのあるアクセスポイント名とパスワードは、設定のWi-Fiの「ほかのネットワーク」から、アクセスポイント名とパスワードを入力しても、接続できなければ保存済みネットワークに登録されない。行った先でその電波の届くところでアクセスポイント名とパスワードを入力して接続しないといけない。これは面倒すぎる。
しかし、そのWi-Fiに接続できなくても、「接続したことのあるネットワーク」に保存される方法を見つけた。
以下は、android 13(Color OS)のOPPO Reno7 Aの場合だ。androidの「設定」からWi-Fi→「・・・」→「詳細設定」→「保存済みネットワーク」→「目的のアクセスポイント名」を選択→「共有」→(ここで端末のパスワードやパスキーが要求される)。するとQRコードが表示される。
このQRコードを、iPad Air(iPadOS 18.5)のカメラで写す(シャッターを切る必要はない)と、「ネットワーク”○○”に接続」という小さなダイアローグが表示されるのでタップする。「Wi-Fiネットワーク”○○”に接続しますか?」→「接続」をタップ。しばらくすると、「ネットワーク”○○”に接続に接続できません」が出る。「OK」をタップ。これで、androidのいうところの「保存済みネットワーク」、Appleがいうところの「接続したことのあるネットワーク」に、接続したことのないアクセスポイント名とパスワードの組み合わせが登録される。
iPad airの「接続したことのあるネットワーク」は、「設定」→「Wi-Fi」→「編集」→(touch IDが要求される)で表示される。
iPad Airのセットアップ時にandroidからiPadに移行といった方法をすれば、Wi-Fiのアクセスポイント名とパスワードは全部移行するのかもしれないが、それはやらなかったし、セットアップ後に「iOSに移行」というappleのandroid用アプリを入れてUSBケーブルでつないでみたり同じWi-Fi下に接続してみたりしたが、何も起こらなかった(まったく反応しない)。
以上、自分用備忘録でした。androidにそのWi-Fiの電波が届かないところでどうやってアクセスポイント名とパスワードを登録するのかはちょっと忘れた。Windowsなら、Wi-Fiの電波が届かないところでもそのアクセスポイント名とパスワードは保存できるので、Windowsからandroidに移したような記憶がある。【追記】android 13(Color OS)のOPPO Reno7 Aでは、Windows11で表示させたWi-FiのQRコードを読み込ませても、実際に接続できなければ「保存済みネットワーク」に保存されないことが確認できた。android 13(Color OS)全然駄目じゃん。【追記ここまで】
そうだとすると、androidを介さないでも、Windows11の「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」の右側の>をクリック→「既知のネットワークを管理」→iPadに転送したいアクセスポイント名の右側の>をクリック→「Wi-Fiネットワークパスワード」の「表示」をクリック→パスワードの文字とQRコードが表示される。以下はiPad Airのカメラで・・・と同じ。
Windows11に新しいWi-Fiのアクセスポイント名とパスワードを登録するのは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-F」iの右側の>をクリック→「既知のネットワークを管理」→「新しいネットワークを追加」の「ネットワークの追加」をクリックするとアクセスポイント名とパスワードを登録する画面が出る。
やっぱりWindowsが一番使いやすいやん。
写真は記事とは関係ない。
白幡身代わり地蔵尊(横浜市神奈川区)::Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 500)、AWB(7080K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズのみ
以前にも紹介したことがある白幡身代わり地蔵尊だ。由来を再掲しておく。
身代わり地蔵尊の由来 奉賛会
昔、尾張の國から幼い兄妹が武蔵の國府中に住む叔父を尋ねて旅を続けこの地蔵尊前まできた処、突然辻強盗が現れ太刀を振りかざして襲ってきました。兄妹はとっさに地蔵尊の蔭にかくれたため、太刀の手元が狂い地蔵尊の首を切り落しました。そのはずみで刀は折れ切先は辻強盗につきささり返り血で地蔵尊は朱に染まってしまったが、兄妹は危く難を免れたと伝えられています。以来、土地の人はこれを身代り地蔵尊または血染の地蔵尊と呼び益々信仰するようになりました。
幼い兄妹の命を救った地蔵尊のご利益により現在に至るも参詣者の後を絶たないのもむべなるかなと思われます。合掌昭和五十二年十月 寄贈 赤津房美、坂本新一(刻)
ここは、背後から猊下の「ハッシ」があっても、とっさに地蔵尊の蔭に隠れると地蔵尊が身代わりになってくれるので安心。えっ?隠れる前に猊下の「ハッシ」の方が早いって?そ、そんなぁ…(泣)。当時は大きなお堂もなかったのかもしれない。しかし、猊下も尾張国から追いかけてきて、これもなにかの縁があるのかもしれない(違)。
【追記】
「猊下のハッシ」はカトリック布池教会 ― 2025年03月27日のみっち様のコメント、フォト工房キィートスがユー・シー・エスへ事業譲渡 ― 2025年03月31日以下が「元ネタ」でござる。
【追記ここまで】
【関連】
ソニーサイバーショットDSC-RX1【第4回】(気になるデジカメ長期リアルタイムレポート) ― 2013年02月14日
↑しかし、冴えない写真ですなぁ。再スキャンしたくなってしまう。もしかしてピントが来ていない?CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8とKodak Elite Chrome 100(EB-3)の写真だ。
ニコン金属フードHN-1・HN-2・HN-3・HS-9も旧製品に ― 2020年10月16日
↑こちらは、Huawei P20 lite(ANE-LX2J)の写真。これは今でも通用する写りだと思う。少なくともOPPO Reno7 Aよりはきれいに写る。
【さらに追記】
この白幡身代わり地蔵尊の前の道である綱島街道は、神奈川宿(現:横浜市神奈川区)と溝口村(現:川崎市高津区)を結ぶ街道で、溝口村で大山街道(矢倉沢往還・厚木街道)と合流していたようだ(現在の綱島街道と違って日吉は通らない)。大山街道を高津まで、いまの駅で言えば溝の口駅や武蔵溝ノ口駅から高津駅まで1駅分進んで、そこから府中街道(東京側からは川崎街道と呼ばれる)を進めば、武蔵国の府中(現:東京都府中市)に至る。この尾張国の幼い兄妹は、東海道を神奈川宿まで来て、そこから綱島街道に入ったのだろう。「武蔵の國府中に住む叔父を尋ねて」という部分とつじつまが合う。
【さらに追記ここまで】
SHOTENからAF対応のコンタックスG→ニコンZ変換アダプターGTZ(マウント面前後式)発売 ― 2025年07月05日 00時00分00秒
ちょっと忙しかったので、7月に入って更新していなかった。すまんです。SHOTENからAF対応のコンタックスG→ニコンZ変換アダプター(デジカメWatch)が発売なのだそうだ。
コンタックスGレンズを→ニコンZボディに変換するAF可能なアダプターとしては、既にTECHART TZG-01が2022年4月に発売済みだ。
CONTAX GレンズがNikon ZボディでAF動作するTECHART TZG-01 ― 2021年12月24日
SHOTEN GTZとTECHART TZG-01との違いは、TECHARTのTZG-01は、CONTAX GレンズのAF駆動カップリング軸を回してオートフォーカスしていたが、今回のSHOTENのGTZは、レンズ側のマウント面を前後に動かしてピント調整するところだ。
マウント面を前後にする方式だと、レンズを繰り出すことによって元々のレンズの最短撮影距離よりも近づいて撮影可能になる。CONTAX G用レンズは私の記憶ではすべて全群繰り出し方式で、フローティングのものはなかったと思うので、マウント面繰り出し方式でも問題はないと思う。
わたしが持っている2つのMFのCONTAX Gレンズ→Nikon Zボディのマウントアダプター(K&F Concept KF-CGZとKIPON CONTAX G-NIK Z)は、どちらも手動でAFカップリング軸を回す方式だったので、回しにくいしあまりスムーズなフォーカシングではなかった。
Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日
KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター グリス交換 ― 2023年12月31日
それで、マウント面を前後させるヘリコイド内蔵のMF用CONTAX Gレンズ→Nikon Zボディのマウントアダプターがあれば快適なんじゃないかと思った。まあ、AFカップリング軸を回すKIPON CONTAX G-NIK Zでもあんまり変わらないか。
それで、SHOTENのGTZの方に話を戻すと、これ、ちょっとモーター部分が出っ張りすぎじゃないですかね。TECHARTのTZG-01よりも3年も後発なんだから、そこのところはちゃんとして欲しいなぁ。直販価格は5万7,000円と、お値段もちょっと高めだし・・・。
ところで、ニコンFマウントのカップリングAFレンズ(AI AF Dタイプなど)をオートフォーカス可能な、ニコンFレンズ→ニコンZマウントボディのマウントアダプターはまだでしょうか。
写真は記事とは関係ない。
GOKURAKU RECORD(ゴクラクレコード) (横浜市神奈川区):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/80秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6660K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズのみ
ここも定点観測ポイントっぽくなってきたなぁ。撮っていると通行人が多いので誰が飛び込んでくるのかちょっと楽しみだったりする。見かけても「貴様っ、Haniwaだなっ」と羽交い締めにしたりしないでください(泣)。
ニッコール千夜一夜物語 第九十四夜 ニコンミニ AF600QD/Lite-Touch AFとES-2 ― 2025年06月30日 00時00分00秒
ニッコール千夜一夜物語が更新されて、今回は第九十四夜 ニコンミニ AF600QD/Lite-Touch AFだ。執筆は大下孝一氏。
その中で気になったのは、ニコンミニに搭載のニコンレンズ28mm F3.5だ。3群3枚のビハインド絞りのトリプレットタイプのレンズだ。それも各レンズが「突き当て」になっている。
いわゆるビハインド絞りのトリプレットタイプのレンズである。以前お話したと思うが、トリプレットレンズは、色収差を含むすべての収差を補正できる最小のレンズ構成である。世界最小カメラといえども普通の価格帯で販売されるカメラなので、私の中では3枚のレンズで設計することは設計当初から決まっていた。このレンズの特徴は、各レンズの間隔が接近しており、レンズの縁で接触することで全てのレンズ間隔が決まる構成になっていることだ。このような構成を社内では「突き当て」といっているが、レンズの加工精度だけでレンズ間隔が決まるため、レンズを精度よく安定して生産することに寄与している。ちなみに第3レンズの両凸レンズは、前側面と後側面の曲率半径を全く同じにしており、組み立て時の表裏判別の手間を省いている。
レンズ同士の間隔を極端に短くすることはトリプレットレンズで28mmのスペックを実現するにはどうしても必要な事項だった。一般にレンズを広角化するには、レンズ間隔を広くとり、光線をゆるやかに曲げるというアプローチと、レンズ間隔を狭めることで、画面最周辺での高次の非点収差の発生を極力抑制するという2つの真逆のアプローチがあるが、前者のアプローチが使えるのは、レンズ枚数が豊富に使える場合に限られるため、トリプレット限定の設計では当然後者のアプローチを採用し、各レンズの間隔を可能な限り狭めているのである。さらに高次の非点収差を抑制するため、画面周辺に結像する光線がレンズの端部を通る第1レンズの屈折力を極力弱め、逆に絞りに近い第3凸レンズの屈折力を大きくしている。またレンズ間隔を狭めると、像面湾曲の指標となるペッツバール和が大きくなるため、第3凸レンズには高屈折率低分散ガラスを用い、像面の平坦性を確保している。
このレンズの描写について簡単に解説しよう。このレンズはトリプレット構成であるため、画面の最周辺まで均質で高解像な描写をするレンズではない。このカメラを使ってくださるユーザーを想定して、画面の主要部分が開放からコントラストのよい画像となるよう設計されている。L版プリントを主に見て楽しむユーザーにとって、解像力が高いことより、見た目の鮮やかさやコントラストの高さが重要と考えたためだ。とはいえ主要被写体が配置される画面中心あたりの解像力が低いと、L版や2L版プリントでも良し悪しがわかってしまうため、画面中心部の解像力とコントラストはできるだけ高くするようバランスした。像面湾曲および非点収差は残存しており、絞り開放では画面中間で一旦解像力が低下するが、画面6~7割でふたたび向上し、画面8割より外側で低下する。この解像力低下は絞り込むことである程度改善される。
軸上色収差、倍率色収差は、色のにごりにつながるため十分小さく補正しているが、開放付近の画面周辺では色のコマ収差が残存しており夜景などの実写で確認できる。これもコマ収差であるため、絞り込むことで目立たなくなるだろう。歪曲収差は、画面の主要部分では極めて小さく目立たないが、画面のごく四隅で-1%強の樽型歪曲がある。
そして、このレンズで一番特徴的なのは周辺光量だろう。このレンズのようにレンズの後ろに絞りを配置するビハインド絞りのレンズは原理的に周辺光量が少ないという宿命があって、このレンズも例外ではない。開放から可能な限りビネッティングを少なくするよう配慮したが、絞り込んで開口効率が100%となった場合でも大きな周辺減光が残るため、シーンによっては目立つことがあるだろう。
引用が長くなってすまんが、このような特徴をもつニコンレンズ28mm F3.5をニコンZマウントで発売して欲しい。「ニコンおもしろレンズ工房Z」でいいじゃない。いま、中国製の安い単焦点レンズが高性能から薄型までいろいろ出ているが、ニコンがZマウントでこういうレンズを安価に出してもいいんじゃないかな。検討してみて欲しい。
この記事でもう一つ気になったのが、ニコンES-2とNX-Studioで、ネガフィルムを撮影した後に反転させてフィルムをデジタル化する内容だ。
それではいくつかの作例をもとにレンズの描写をみてゆこう。今までの交換レンズの作例の多くはデジタルカメラで撮り下ろしていたが、今回は過去に撮影したネガフィルムをデジタイズしたものである。かつてはフィルムのデジタイズというとCOOLSCANのようなフィルムスキャナーで行うのが主流だったが、今はデジタルカメラとマイクロレンズによるフィルムの複写で高解像なデジタルデータに変換できるようになっている。以下の作例では、Nikon D3300にAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gを装着し、ネガフィルムを約1:1.5xで撮影してデジタイズを行った。D850やD780を使えば、ネガフィルムの階調をカメラ内で反転してお手軽にデジタイズができるが、NX Studioを使うことで、他のニコンデジタルカメラでも行うことができる。やや手間はかかるが、より自由度の高いデジタイズが可能である。
これが正解というわけではないが、私の行った方法をざっと紹介しよう。まずフィルムの複写だが、演色性の良好なライトボックスにフィルムを置き、これにカメラ・レンズを正対させる。このためには、フィルムデジタイズアダプターES-2があると便利だが、三脚等にカメラを固定して行うこともできる。この場合第74夜で紹介したように、ミラーを使って被写体とセンサー面を平行に保つことが大切だ。またネガフィルムのデジタイズでは、実画面より一回り広く撮影するなどして未露光部分のベース色を記録しておくと、現像処理が容易になる。以下の作例では、絞りF8、ISO400、絞り優先オート(1/30s前後)で撮影し、RAWで記録保存した。
現像はNX-Studioで行う。まずホワイトバランスを「グレーポイントサンプルツール」でフィルムの未露光部分をクリックして背景をグレー化する。次にトーンカーブで階調を反転させる。具体的には、トーンカーブの左下をつまんで中間あたりまで直線を持ち上げる。次に右上をつまんで一気に下まで下げる。そして直線の左端をつまんで上まで持ち上げれば階調が反転された画像になる。ここまで出来たらトリミングツールを使って未露光部分の余白を切り取る。あとは思い通りの色調と階調になるように、RGB各色のトーンカーブを調整する。そして最後にレタッチブラシで、ゴミの乗ってしまった部分を修正すれば完成である。保存はファイルサイズが大きくなるが、16bit-tiff形式で保存しておくと、後々別ソフトで細かい調整ができるのでおすすめである。
以下の作例では、見た目に自然な色あいになるように調整したつもりだが、それでもデジタルカメラにはない、ネガカラー特有の淡い色合いや軟調なトーンが現れているように感じる。
ニコンES-1は持っているのだが、ニコンES-1はマウントしたフィルムに特化していたので(スリーブでもできなくはないのだが…)、スリーブとマウント両方のアダプターが最初から揃っているニコンES-2の方がよさそう。ただ、ニコンES-2はニコンダイレクトで税込19,800円 もするのだ。ネガ画像を反転するアプリとか接写用のレンズもなにもなくてこの値段なのだ。それで買うのを躊躇している。
ただ、中国ブランドのJJC 35mmフィルムデジタイズアダプターでも1万円ぐらいはするので、ニコンのがその倍ぐらいするのはおかしくないのかもしれない。
あと、ニコンES-2を購入するのに躊躇するのは、対応したMicro-Nikkorを持っていないからだ。マクロレンズは、VoigtlanderのMacro-Apolanthar 125mm F2.5 SLとAi Micro-Nikkor 55mm F2.8Sしか持っていないのだ。ES-2では、対応レンズが
Fマウントレンズ
・AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
・AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
・AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
Zマウントレンズ
・NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
しか挙がっておらず、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8Sはないのだ。
調べると、 Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8SとES-2の組み合わせだと、レンズを最大に繰り出してもピントが合わないらしい。なにかのアダプターやリングで数mm前に出すとピントが合うという情報はあった。
あと、ES-2を買っていない理由としては、ネガを簡単に反転する方法が見つからないからだった。それが今回のニッコール千夜一夜物語で紹介されたのがありがたい。
ただ、作例5の犬の作例を見ると、ネガをスキャンするとありがちな色調だが、この色調は好きじゃない。なんか緑色が変。やっぱりここはフィルムスキャナーだよなと思ってしまう。しかし、この作例5以外のフィルムデジタイズは簡単にうまく行っていると思う。
劣化の少ないフィルムだと、このES-2を使ったデジタイズはよいかもしれない。傷やゴミや変色のあるフィルムは、COOLSCANとNikon Scanがやはり強い。
ES-2、値段が高いけどそのうち買いたい。というか、Nikon Creators 応援 サマーキャンペーン2025で5000円キャッシュバックのなかにこっそり混ぜておいてくれないかなぁ。
写真は記事とは関係ない。
【写真】東京大学千葉演習林(清澄作業所事務室)(2025年5月撮影、千葉県鴨川市清澄):Nikon Z6、AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、F6.3 絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5160K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、自動ゆがみ補正、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、マウントアダプターFTZ、バヨネットフード HB-72、ニコンNCフィルター、JPEGをリサイズのみ
バイクで上総松丘駅に行った後に上総亀山駅に寄って、どこかでお昼ごはんを食べようと思ったが、コンビニはないし亀山湖の亀山ダムでダムカレー食べようと思ったら定休日だし、それなら日蓮聖人が得度したという日蓮宗大本山千光山清澄寺まで行ったら食べるところがあるだろうと延々清澄まで行って(途中千葉県道81号市原天津小湊線はコンビニ無し)、最初に寄ったのが、この東京大学千葉演習林(清澄作業所)なのだ。
JR久留里線上総松丘駅 ― 2025年05月19日
国道410号四町作第一隧道(1902年開通) ― 2025年05月20日
この清澄作業所は、千葉演習林全域の森林管理業務を担っているそうだ。建物は1903(明治36)年建築で、千葉演習林に現存する最も古い建物なのだそうだ。
ツーリングの続きの記事を書こうと思ってずっとそのままになっていたので、続きの写真だけここに載せておく。この時点で午後1時ごろなのだが、まだお昼ご飯にありつけていない(泣)。
フィルムとデジタル撮影での被写界深度の違い(Ai Nikkor 20mm F2.8SとCOLOR-SKOPAR 21mm F4 P) ― 2025年06月25日 00時00分00秒
COLOR-SKOPAR 21mm F4 Pを新品購入したら、前玉内側に傷があって交換してもらった際に、マウントアダプターの精度の問題やレンズの被写界深度表示に合わせても無限遠までピントが来ない問題(過焦点距離)など色々と悩んだ。
COLOR-SKOPAR 21mm F4 Pを新品で購入したが… ― 2025年05月25日 11時05分00秒
COLOR-SKOPAR 21mm F4 P 交換品無事に届く ― 2025年05月25日 19時06分
富士フイルム、フィルム現像をスマホで完結できるアプリ「写ルンです+」を公開 ― 2025年05月29日
焦点工房のLM-NZ II マウントアダプター購入 ― 2025年05月29日
Rayqual LM-NZマウントアダプターが出荷された ― 2025年06月04日
Rayqual LM-NZマウントアダプター + COLOR-SKOPAR 21mm F4 P ― 2025年06月06日
上記リンク先の最後の記事にみっち様がコメントをくださり、以下のように解説してくださっています。
みっち ― 2025年06月06日 18時23分01秒
>荒野の故障ブログへようこそ(泣)…
おっ、流石はHaniwa氏!というところなんですが、ちょいと疑問があります。
というのは、無限遠でピントがちゃんと合っているレンズで、途中の距離目盛表示が大きく狂っているのって、そんな事ありうるのかなぁ、という疑問です。そもそも、ここで云ってる被写界深度って、許容錯乱円径を0.033mmに取った場合の話だと思います。これで計算すると、焦点距離21mm、F8、距離2mでは、後方被写界深度は無限遠になります。でも、この0.033mmって、確たる科学的根拠に基づくものではなく、フィルム時代の話で、六つ切りだか四つ切だかの印画紙にプリントした画像を1mくらいの距離から視力健常な人が見てボケがない、とかが元になっていたような記憶があります。
一方デジタルでは、平気で等倍鑑賞しますので、この許容錯乱円径をいくつに設定するかは、かなり難しい問題です。フルサイズデジタルカメラで2400万画素ですと、だいたい画素ピッチは0.006mmくらいだと思います。許容錯乱円径を画素ピッチの2倍とすると、0.01mmくらいであり、上記条件での後方被写界深度は1mちょっとしかありません。これでは厳しすぎではないか、ということで許容錯乱円径を0.02mmとすると、後方被写界深度は5mちょいくらいです。
この問題は、昔から色々なサイトで議論されていたような。どこかに定説があるのかなぁ、まぁ、みっちが今思いつくのはこんなところです。
https://haniwa.asablo.jp/blog/2025/06/06/9780667#c9780707
みっち様ありがとうございます。
それで、CONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8にはピントリングも距離指標もないので試せないが、Ai Nikkor 20mm F2.8S(Ai Nikkor 20mm f/2.8S)には、距離指標も被写界深度目盛りもあるので、2m・F8で試してみた。Rayqual LM-NZマウントアダプター + COLOR-SKOPAR 21mm F4 P ― 2025年06月06日でCOLOR-SKOPAR 21mm F4 P試した2m・F8とどう違うのか同じなのか。
【写真1_1】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、JPEGをリサイズ、ピントは「神田ふれあい橋」に合わせてある
【写真1_2】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む)【写真1_1】の中央部分をトリミング:Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、ピントは「神田ふれあい橋」に合わせてある
【写真1_3】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む)【写真1_1】の左側をトリミング:Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、ピントは「神田ふれあい橋」に合わせてある
ピントを「神田ふれあい橋」に合わせると、F8でも手前の「処方せん受付」のとこころまではピントは来ていない。ちなみにZ6のフォーカスピーキング機能では、F8に絞った状態では無限遠突き当てよりも少し手前の方がピーキングが強く表示されているし、拡大機能で見ても無限遠よりも手前にした方が鮮明なので、これらの写真はAi Nikkor 20mm F2.8Sの無限遠突き当てよりも少し手前になっている。
【写真2_1】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、JPEGをリサイズ、ピントはピントリングの2mに合わせてある
【写真2_2】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む)【写真2_1】の中央部分をトリミング:Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、JPEGをリサイズ、ピントはピントリングの2mに合わせてある
【写真2_3】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む)【写真2_1】の左側をトリミング:Nikon Z6、Ai Nikkor 20mm F2.8S、F8、絞り優先AE、1/200秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5810K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、L37Cフィルター、フードなし、JPEGをリサイズ、ピントはピントリングの2mに合わせてある
こうしてみると、Ai Nikkor 20mm F2.8Sで2m・F8にした方が被写界深度は深いのではないだろうか。COLOR-SKOPAR 21mm F4 Pの場合だと2m・F8だとどこにもピントが合っていない感じだったからだ。両レンズの像面湾曲がどれぐらいあるのかわからないので、真ん中と左側とで両レンズを比較して被写界深度が深いのか浅いのかを即座に判断することはできない。
しかし、今回のAi Nikkor 20mm F2.8Sだと、ジャストのピントにはなっていないが、鑑賞サイズによってはピンボケ判定にはならない感じだ。他方、COLOR-SKOPAR 21mm F4 Pの方は、遠くの神田ふれあい橋は明らかにピンボケだし、もっと近くの「処方せん受付」も鮮明ではなかった。
Rayqual LM-NZマウントアダプター + COLOR-SKOPAR 21mm F4 P ― 2025年06月06日参照
これだと、Ai Nikkor 20mm F2.8Sを使っている分には、「デジタルだと若干被写界深度が浅いけどまあ似た感じには使える」と思ってしまう。計算上はみっち様の仰るとおりだし、富士フイルムのサイトでも以下のように書かれている。
どこにピントを置くか、それは重要だ。どこまでピントを合わせるか、それも重要だ。しかしその基準は、きちんとあなたの目的・感覚に合わせてあるだろうか?
X-Pro2では、”被写界深度スケール”を”ピクセル基準 / フィルム基準”という2つの基準から選択できるようになった。これこそは、あなたの目的・感覚とカメラ設定をアジャストさせるための項目なのだ。
厳密なことをいうと、光学的にはピントが合っているは場所は、レンズ平面軸と平行なある一つの平面しかない。そこから1mmずれただけでもピントは合っていない。その面以外は”ボケ”ている。理論上は。しかし実際は、このボケ量が無視できるほど小さい場合は、ピントがあっているように見える。 そう”被写界深度”とは、ピントがあっている面とその前後にある(理論上はボケているのだが)、ボケてないように見える部分のことなのだ。
また、ピントから外れた面で発生するボケを”錯乱円”と呼んでいるが、ピントがあってるように見える程度の小さなボケを”許容錯乱円”と定義している。”許容錯乱円”が大きいほど、”被写界深度”は深くなる。つまり、”被写界深度”は”許容錯乱円”に比例する。
問題は、この”許容錯乱円”が、イメージャーの解像度や鑑賞媒体によって変わってくるということなのだ。
事実、昨今のデジタルセンサーは銀塩フィルムの解像力を超えており、許容錯乱円は小さくなっている。それに加え、ピクセル等倍表示がポピュラーになり、”許容”される錯乱円はさらに厳密になった。”浅く”なった”被写界深度”は、より厳密なピント位置・ピント範囲を追求するようになったとも言える。”ピクセル基準”の被写界深度は、そういった用途のためにある。
しかし、そもそも被写界深度とは”深い”からこそ意味がある概念とも言える。”深度”の深さを利用するスナップ撮影などでは、厳密すぎるスケールではむしろ用を成さないだろう。
ストリートに立つ、絞りをF8にセットする。光を探す。構図を決める。被写体がくる位置を予測する、そこをめがけてピント位置を決める、多少のズレは”被写界深度”がカバーしてくれる。そういった撮影では、ある程度の”許容”範囲を持ったスケールのほうが使いやすい。
それは、銀塩フィルム時代から受けつがれている肌感覚と言ってもよい。そして、その感覚にマッチさせた基準が”フィルム基準”なのだ。(※数値としては、4ツ切りプリントで出力し、標準的な鑑賞距離で見た場合の許容錯乱円をベースにしている。)
どちらが正しいかではない。目的・感覚に合わせて選択するのが正しい。鑑賞するサイズが決まっているのならば、それに相応しい方を選べば良い。二つから選べるのだから、それらを行き来しても良い。 ちなみに、XF14mmやXF16mm、XF23mmのような鏡筒に被写界深度スケールを持っているレンズの場合は、”フィルム基準”をベースに目盛が刻まれている。目測+マニュアルフォーカスで速写するような撮影スタイルには、この3本のレンズは非常に使い勝手が良い。
被写界深度考察(2016.04.21 富士フイルムX Stories)
ということで、Ai Nikkor 20mm F2.8SをZ6で使うときは絞ればかなり被写界深度に入るがフィルムよりは浅い、COLOR-SKOPAR 21mm F4 PをZ6で使うときは被写界深度はかなり浅く絞っても深度内に入るかは分からないということのようだ。しかし、レンズによってこんなにも被写界深度が違うのだろうか。やっぱりコリメーター(以下自粛)。
こうなると、たくさん持っている28mmでも試したくなってくるじゃないか(泣)。あと、距離環はあるけれども回転角が小さくて距離指標の無限遠の隣は0.4mのAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDでも2mのものにピントを合わせた後そのままでF8で撮ってみたくなるじゃないですかぁ。神田和泉橋上でメジャーを出して2m測っている人がいても、「お前、Haniwaだなっ」と羽交い締めにしないで暖かく見守ってください(泣)。
8TBのHDDから12TBのHDDにコピーで苦戦 ― 2025年06月24日 00時00分00秒
デジタルとフィルムで被写界深度が異なる話は、Ai Nikkor 20mm f/2.8Sの作例も揃ったので執筆したいのだが、モニターがマシなデスクトップPCが以下の理由で塞がっているのでもう少し待って欲しい。
さて、その自宅のデスクトップPCが塞がっている理由は以下だ。データ用ドライブ(8TB)の空きが残り1割を切ったので、エクスプローラーで表示するとドライブが真っ赤に表示されるようになった。それでWD Blue 12TB WD120EAGZと裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G とを買った話はした。
WD Blue 12TB WD120EAGZと裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G
特に、裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G は、2台のHDDやSSDを搭載できて、裸族のお立ち台TWIN単体でコピーができるとのことで期待していた。うちのデスクトップPCは古いので、マザーボードがデータ転送速度3Gbpsにしか対応していないので、単体でそれよりも速い速度でコピーできるのはありがたいのだ(コピー中にPCで他のことをできるし)。なお、このデスクトップPCは、USBについてはUSB3.1の増設カードで対応しているのだが、USB3.1の5Gbpsをフルには活かせない状況だ(マザーボードがボトルネックになっている)。まあ購入当時のUSB2.0の480Mbpsよりははるかにマシなのだが。
しかし、WD Blue 12TB WD120EAGZとWD Blue WD80EAZZを裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6Gに刺しても、転送が始まってしばらくするとアクセスランプが消えてしまう。ドライブは両方とも回転してはいるが、コピーしている気配はなくなる。うーん、WD Blue 12TB WD120EAGZは2025年5月に発売開始になったばかりで、裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6Gの「確認済み」のHDDには書いていなかったからなぁ。何度か試してみたが、裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G単体でのコピーはできなかった(泣)。
さて、そうなると、PCを介してコピーするしかない。WDのHDDにはAcronis True Image for Western Digitalというソフトウェアが無償で公開されていて、以前にダウンロードしたことがある(使ったのか記憶にないがインストールされていた)。それの2016年版を使って見たら、途中でユーザーインターフェースが消えてしまって何をやっているのかやっていないのかわからない状態になったので、慌てて最新版をインストールした。
しかし、このAcronis True Image for Western Digitalで快調にコピーしていると途中で「ディスクにデータを書き込むことができません。ハードディスク'○'のセクタ'×××'に書き込むことができませんでした。Failed to write the snapshot manager drive.(0x10000DA)状態が不明です。(0x9)セマフォがタイムアウトしました。(0xFFF0)」というダイアローグが出て止まる。'×××'のセクタ部分は毎回同じ。
書けないセクタがあるんなら飛ばして書き込んでくれればよいものを、Acronis True Image for Western Digitalはおそらくファイル単位で書き込んでいるのではなく、ドライブ全体をイメージとして丸ママコピーしようとしているのだろう。だから書き込み先がちょっとでも違うと完全イメージコピーにならなくなるので書けなくなるのだろう。ちなみに「無視」としても「すべて無視」としてもアプリがフリーズしているのかして先へ進まなくなる。
こうなったらExplorerかコマンドプロンプトでコピーするしかない。これは以前エクスプローラでやったら6TBぐらいで3日掛かった記憶がある。コマンドプロンプトでxcopyコマンドでコピーすることにした。ただ、これもすんなり行ったわけではなく、Acronis True Image for Western Digitaで半端にコピーしたドライブは、もういちど「ディスクの管理」で「新しいシンプル ボリューム」としてフォーマットしないとPCから認識されない。これで相当時間を食った。
さてxcopy l:\ m:\ /s /e /h /i /c /yと、管理者権限でコマンドプロンプトに入れてコピーが始まった。寝ていたら階下のリビングからPCに入れている緊急地震速報のベルがずっと鳴っているのが聞こえる。PCには緊急地震速報のアプリを入れていて、現在地で揺れがほとんどなくても遠隔地で初期値がM5.0以上なら鳴るようにしてある。それが鳴っているのだ。しかも2分とか経ってもまだ鳴っているということは、遠隔地のM5.0以上の地震なのだろう(あとでみたら最近多発しているトカラ列島付近の地震らしい)。
嫌な予感がして1階に降りてPCをみたら、コマンドプロンプトがコピー途中でカーソル点滅になってコピーしていない(コピーしていたらコピー中のファイル名が延々流れて行っているはず)。enter押したりしてもコピーは再開しない。きっと緊急地震速報アプリが割り込んでコピーが中断されてしまったのだろう。これ、また1からコピーしないといけなくなる(泣)。
そうだ、いつもバックアップに取るのに使っている FreeFileSyncなら差分でコピーが取れるので、すでにコピー済みのファイルは飛ばしてコピーしてくれる。なんで気がつかなかったんだ。
朝になったらFreeFileSyncで5TBぐらいのコピーが終わっていて、あと12時間とかなんとか表示されている。しかし、しばらく見ていると、コピー元もコピー先もアクセスランプが点かなくなってコピーが止まっている。タスクマネージャからFreeFileSyncのタスクを終了させても停止しない。これはなんかフリーズしてるな。仕方ないので、PCを再起動したが、再起動が全然終わらない。これはAcronis True Image for Western Digitalをインストール以降そうなっているみたいなので、強制終了をして起動後にAcronis True Image for Western Digitalをアンインストールして再起動を掛けた。そうしたら、以前のように普通にすんなり再起動した。なんかAcronis True Image for Western Digitalは以前にもそんなことがあったような気がしたが、ブログの過去記事を漁るのも面倒なので、さっさとコピーを再開する。
もう一回FreeFileSyncで残りの3TB弱をコピーしていたら、こんどは強震モニタが関東地方の何かの揺れに反応してポップアップして、またコピーが止まった(泣)。
もう一回FreeFileSyncで残りをコピー。残り9時間ぐらいだそうな。
FreeFileSyncは、タイムスタンプとファイルサイズで同じファイルかどうかを判定して(何で判定するのかは細かく設定可能)、同じファイルだったらコピーしないので、途中までコピーしたドライブをコピー再開する際にも時間が無駄にならないのだ。
今日中にコピー終わるかなぁ。
【追記:2025年6月25日】
昨晩寝る前にはコピーが終わらなかったが、朝起きたらコピーは完了していた(嬉)。最後にもう一回ドライブD(内蔵SATA 8TB)→ドライブL(外付けUSBバックアップ用 8TB)→ドライブM(外付けUSB 12TB)とFreeFileSyncで同期させて(これは差分コピーなので時間が掛からない)、PCの電源を落として、内蔵の8TBを12TBに交換した。交換して内蔵しても12TBはドライブレターがMのままなので、「ディスクの管理」からドライブレターをDに変更した。うちの環境では、マイドキュメントなどはすべてDドライブに置くように設定を変更しているので、Mのままでは色々と困るからだ。普通に全部Cドライブに置いている人はドライブレターの変更をしなくてもよいかもしれないが、マイドキュメントなどをCドライブに置かないのは、OS再インストールの際にデータは無関係とかCドライブに容量の小さい(安い)SSDを置けるとかいろいろメリットがあるのでお勧めしたい。
なお、HDDのドライブレターがLとかMとか飛んでいるのは、このPCには光学ドライブが2基(DVDマルチとDVD/Blu-ray)とか、カードリーダーを繋げっぱなし(SDとかカードの種類ごとにドライブレターが割り当てられている)ので、EからKまで埋まっているからだ。ちなみにZもEPSONの複合機のUSBメモリスロットが勝手に割り当てられている(使ってないし、USBではなくネットワーク接続なのになぜドライブレターが割り当てられているのか謎)。ドライブAやBはWindowsではフロッピーディスク割り当て用なので使っていない(USBのFDDは持ってはいるが)。
【追記ここまで】
【さらに追記:2025年6月25日】
みっち様のコメントのお返事を書いていて、HDDコピーについて考えがまとまったので、記事本文中にも書いておく。
「HDDコピーは、余っているPCにFreeFileSyncで」
で、普段使っていないものだから久々に出したらアップデートの嵐でコピーが進まない地獄が始まる気が…(泣)。
【さらに追記ここまで】
【追記その3:2025年6月25日】
大事なことを書き忘れていた。WD Blue 12TB WD120EAGZは、裏面のネジ穴が4箇所しか無い。真ん中の2箇所にネジ穴がないので、裏面のネジ穴で真ん中の2箇所を使う方法で内蔵固定しているPCでは要注意だ。DELL Vostro 430はHDDの裏面のコネクタ側2箇所と真ん中の2箇所の計4箇所で留めているので、WD Blue 12TB WD120EAGZは、コネクタ側の2箇所だけで留めることになってしまった。ネジ止めのない側は一応脱落防止のガードがあるが、HDDは常時回転していて振動があるのでちょっと心配だ。たまに内部の埃を掃除するときにねじが緩んでいないか点検するようにしよう。なにかアダプタみたいなのはないのかなぁ。いっそのこと使っていないFDD用の2.5インチスロットにアダプターで固定できないかなぁ。Windows10のサポート終了まで持てばよいので、ときどきねじ弛みチェックでよいか。あとは、バイクに使っている3Mのゆるみ止め用嫌気性接着剤を塗っておくとか。
【追記その3ここまで】
ニコン【期間限定】新サービス「定期メンテナンス ゴム交換オプション」 ― 2025年06月18日 00時00分00秒
忙しくて今日は更新するつもりがなかったのだが、ニコンが【期間限定】新サービス「定期メンテナンス ゴム交換オプション」開始に伴う「定期メンテナンス 割引キャンペーン」のご案内という告知を出しているので更新だ。「ゴム交換」に反応してしまった(笑)。
「ゴム交換オプション」ってなんぞや?
このたび新サービスとして、通常の「定期メンテナンス」サービスにミラーレスカメラおよびミラーレスカメラ用交換レンズの外観ゴム交換をセットにした「定期メンテナンス ゴム交換オプション」サービスを開始します。
(ミラーレスカメラの外観ゴム交換については、分解作業が必要な場合がございます。)イメージセンサー清掃・レンズ表面清掃・外観ゴム交換の作業イメージ
(写真略)
ゴムフェチ歓喜ですな(違)。大事なのは以下だ。
新サービス開始に伴い、2025年7月1日から9月1日までの期間限定で、「定期メンテナンス」、「定期メンテナンス ゴム交換オプション」のサービス料金から最大20%割引になるキャンペーンを実施いたします。
キャンペーン概要
名称: 「定期メンテナンス 割引キャンペーン」
期間: 2025年7月1日(火)~2025年9月1日(月)受付まで
インターネットでのお申込み 9月1日(月)23:59まで
サービスセンター窓口でのお申込み 9月1日(月)まで(事前予約が必要となります)
内容: キャンペーン期間内で、「定期メンテナンス」、「定期メンテナンス ゴム交換オプション」をご利用いただいた方を対象に、サービス料金から最大20%割引をいたします。
対象製品: ミラーレスカメラ、デジタル一眼レフカメラ、交換用レンズ
料金: (税込)表示金額はキャンペーン割引適用前の料金となります。
「定期メンテナンス」 「定期メンテナンス ゴム交換オプション」 ・ミラーレスカメラ ¥10,670~ ・ミラーレスカメラ ¥18,590~ ・デジタル一眼レフカメラ ¥10,120~ ・デジタル一眼レフカメラ ¥14,410~ ・交換用レンズ ¥6,050~ ・交換用レンズ ¥7,040~
「MF(マニュアルフォーカス)旧製品メンテナンスサービス」は去年2024年にやったばかりなので、今年はないのかのぅ……。。
写真は記事とは関係ない。
【写真】国鉄110形蒸気機関車(横浜市中区):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/40秒、ISO-AUTO(ISO 250)、AWB(5920K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ
3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」(デジカメWatch) ― 2025年06月16日 00時00分00秒
APS-C/マイクロフォーサーズに対応の3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」が発売になったようだ。
3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」(デジカメWatch)
APS-Cサイズのイメージセンサーに対応するMFレンズ。35mm判換算での焦点距離は54〜70mm相当(レンズマウントによって異なる)。ティルトおよび回転機構を搭載している。
レンズを左右それぞれ最大8°まで傾けることができ、奥行きのある被写体に対し、広範囲にピントを合わせられる。一方、ピント面を意図的に狭くしてミニチュア風の写真表現を作り出すことも可能。
ティルト(チルト)というと最近は、ある線を境に前後をぼかしてミニチュア風に撮ることばかり強調されているが、もともとはピント面を斜めにして絞らなくても全面にピントを合わせるものだったはずだ。そのような用途では、レンズに像面湾曲がないことや歪曲収差の小ささや解像力も要求されるために、逆の使い方のミニチュア風の方を強調しているのかもしれない。
そういえば、PC Nikkorって今はどうなんだろうと思って、ラインナップを見に行ったら、PC NIKKOR 19mm f/4E EDもPC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDもPC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D EDもPC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8DもPC Micro-Nikkor 85mm f/2.8DもPC Nikkor 28mm F3.5も、「旧製品」になっていた。Zマウントにはティルトやシフトのできるレンズはないから、要するにティルト・シフト可能な現行製品はニコンにはないということになる。
Fマウントレンズ製品一覧 (旧製品)
他方でキヤノンはTS-E17mm F4Lはまだ現行品だし、キヤノンの3D VRレンズが「Apple Vision Pro」新機能に対応(デジカメWatch)のような特殊レンズもある。ニコン、どうなってんの?
写真は記事とは関係ないけど、PC NIKKOR 19mm f/4E EDほしいよなぁ。
【写真】ランドマークタワー(横浜市西区みなとみらい):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6080K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ
WD Blue 12TB WD120EAGZと裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G ― 2025年06月14日 00時00分00秒
今日の関東地方南部は夕方から雨だというので、ずっと気になっていたハニワニワの草取りを、午前中にした。予報よりも早めに雨が降ってきたが、取った草をゴミ袋にまとめているときに降ってきたのでギリギリセーフだった。身体は疲れたが、精神的にはすっきりした。
さて、Haniwa家のリビングにあるデスクトップPC(Windows10 PRO 64bit)は家族共用になっていて、テレビを見ていたり家族の会話でなにか気になることがあったら即座に検索したりするような使い方になっている。しかし、Core i5 第1世代という超古参なので、Windows11にはできず、今年中に(というかWindows10サポート切れの10月よりも前に)新しいPCに買い換える予定である。
そのデスクトップPC(DELL Vostro430)は、マザーボードとCPUとグラフィックカード以外はほとんど購入時とは構成が変わってしまっており、数々のトラブルを部品交換で凌いできた。現在はCドライブが500GBのSSDで、データ用のDドライブが8TBのWD Blue WD80EAZZだ。その前に8TBのSEAGATE ST8000DM004(SMR)にしていたのだが、CrystalDiskInfoで「注意」になったので、CMRのWD Blue WD80EAZZに交換したのだ。最近は新しく買うHDDはほとんどWDばかりになってしまった。
SEAGATE ST8000DM004がCrystalDiskInfoで「注意」に ― 2023年05月11日
それで、その8TBがかなりいっぱいになってきていて、残り700GBぐらいしかないので、エクスプローラーで表示するとDドライブが赤く表示されてしまう。SEAGATE ST8000DM004から載せ替えるときに8TBよりも容量が大きなものにすればよかったのだが、当時は8TBを超えると急に値段が高くなっていたので、安い8TBでごまかしたのだ。しかし、今度はそうはいかない。
それで10TBの方が12TBよりも安いのだが、10TBだと2TBしか余裕がないので、仕方なく12TBのHDDを買うことにした。また、SMR方式のHDDはどうも信頼性に欠けるし、読み書きも遅い。大容量でCMRのHDDがあれば、多少高くてもCMRにしたい。
そこで、12TBのCMRで探すと、WD Blue 12TB WD120EAGZが安めだった。ドスパラの通販で WD120EAGZが33,280円だったのでそれを買った。当日出荷で翌日には届いた。
さて、問題は、8TBのHDDの内容を12TBのHDDにコピーするのに時間が掛かることだ。以前8TBをコピーするのに、普通にエクスプローラーでコピーしたら3日ぐらい掛かった。今回も3日掛かってコピーしてもいいのだが、3日間リビングのPCが使えないのは困る。以前よりも家族がPCを使う頻度が上がっているのだ。
そこで、調べると、CENTURYの裸族のお立ち台シリーズに、TWINというのがあり、それ単体で2台のHDDをコピーできるらしい。「裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G」というものだ。ヨドバシで 6,280 円なので買った。これで、PCを使わずにHDD間でコピーできる。その間、デスクトップPCには、バックアップ用に使っている外付けHDDに入っているWD Blue WD80EAZZを入れることにした。そうするとIntelliParkを無効化できるので、ついでにやっておきたい。
WD Blue WD80EAZZにはIntelliParkという「罠」が ― 2023年05月15日
手順としては、まず新品のWD Blue 12TB WD120EAGZをクイックフォーマットしておく。次に内蔵HDDのDドライブWD Blue WD80EAZZのデータを外付けHDDのWD Blue WD80EAZZにコピーして両者を同じ内容にする。コピーには、差分コピーのできるFreeFileSyncを使っている。
次に、デスクトップPCからDドライブのWD Blue WD80EAZZを取り出して、外付けHDDのWD Blue WD80EAZZをPCのDドライブに入れる。
PCから取り出したWD Blue WD80EAZZをコピー元とし、フォーマットしたばかりのWD Blue 12TB WD120EAGZをコピー先にして、「裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G」でコピーする。
コピーが終わったら、デスクトップPCの内蔵DドライブWD80EAZZとWD Blue 12TB WD120EAGZをシンクロさせて、WD Blue 12TB WD120EAGZが最新のデータ内容であるようにする。そのあと、WD80EAZZとWD Blue 12TB WD120EAGZを入れ替えて、デスクトップPCにはWD Blue 12TB WD120EAGZがDドライブとして内蔵されている状態にする。これで完成のはず。一番要注意なのが、裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6Gでコピー元とコピー先を逆にしないようにすることだ。
それで、バックアップ用のHDDはどうするか。もう1台WD120EAGZを買ってもいいのだが、出費がアレなので、8TB2台に分散してバックアップしようかとも思っている。具体的には、データ量の多い「ピクチャ」とそれ以外のDドライブ全部の2つに分けてバックアップするとか。
Windows10のサポートが切れるまでに新しいPCを買わねばならないので、あまりお金を使いたくないのだ(泣)。新しいPCを買った暁には、この12TBはそのPCに内蔵してDドライブにするつもり。
「裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6G」で8TB弱のデータは、どのくらいの時間でコピーできるのだろうか。説明書には参考値として、2TBのコピーに180分とある。3時間か。8TBだと12時間。参考値だからそんなに甘くはないような気もするが、まあ扇風機当てたまま放っておけばコピーは終わるからいいか。
https://www.century.co.jp/products/manual/CROS2U3CP6G_m06.pdf
【追記:2025年6月24日】
WD Blue 12TB WD120EAGZとWD Blue WD80EAZZを裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6Gに刺しても、転送が始まってしばらくするとアクセスランプが消えてしまい、コピーできないようだ。WD Blue 12TB WD120EAGZは2025年5月発売の新しいHDDで、裸族のお立ち台TWIN CROS2U3CP6Gの確認済みHDDには記載されていないので(執筆時現在)、仕方ない。PCを介してコピーすることになった。
8TBのHDDから12TBのHDDにコピーで苦戦 ― 2025年06月24日
【追記ここまで】
【追記】WD Blue 12TB WD120EAGZの仕様表を追記しておく。
WD120EAGZ | WesternDigital WD Blue SATA3 6Gbps(SATA6G) 3.5型ハードディスク 12TB WD120EAGZ(CFD)からHaniwaが作成。
製品名 / 型番 | WD120EAGZ | |||
---|---|---|---|---|
JAN | 0718037907888 | |||
シリーズ | WD Blue | |||
フォームファクター | 3.5インチ | |||
インターフェース | SATA 6 Gb/s | |||
フォーマット済み容量 | 12 TB | |||
書き込み方式 | CMR | |||
対応機能 | Advanced Format(AF) | |||
パフォーマンス | 最大インターフェース速度 | 6Gb/s | ||
電源管理 | 平均所要電力(W) 読み取り/書き込み | 8.8 | ||
平均所要電力(W) アイドル | 6.1 | |||
平均所要電力(W) スタンバイ/スリープ | 0.3 | |||
12VDC ± 5% (A、ピーク) | - | |||
パフォーマンス | キャッシュ(MB) | 512 | ||
回転速度(RPM) | 7200 | |||
最大内部転送レート | 260 MB/s | |||
信頼性/データ整合性 | 保証 | 2年 | ||
ロード/ アンロードサイクル | 300,000 | |||
ビット読み取りあたりの回復不可能な読み取りエラー | 10E14あたり1回 | |||
MTBF (時間) | - | |||
ワークロード率 (TB/年) | - | |||
使用環境 | 温度 動作時 (℃) | 0 ~ 60 | ||
温度 非動作時 (℃) | -40 ~ 70 | |||
耐衝撃性 稼動時(2 ms、書き込み) (Gs) | 70 | |||
耐衝撃性 稼動時(2 ms、読み取り) (Gs) | 70 | |||
動作音 アイドル (dBA) | 34 | |||
動作音 シーク(平均) (dBA) | 39 | |||
寸法等 | 本体寸法 | 26.1 x 147 x 101.6 mm | ||
重量 | 0.75kg(±10%) | |||
対応 | RoHS:◯ | |||
PSE:対象外 | ||||
電波法:対象外 | ||||
関連リンク | メーカーリンク:https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/internal-drives/wd-blue-desktop-sata-hdd?sku=WD120EAGZ | |||
備考 | * ストレージ容量の単位は、1メガバイト(MB)=100万バイト、1ギガバイト(GB)=10億バイト、1テラバイト(TB)=1兆バイトです。使用可能な総容量は、動作環境により異なります。バッファまたはキャッシュの単位は、1メガバイト(MB)=1,048,576バイトです。転送速度またはインターフェースの単位は、毎秒1メガバイト(MB/s)=毎秒100万バイト、毎秒1メガビット(Mb/s)=毎秒100万ビット、毎秒1ギガビット(Gb/s)=毎秒10億ビットです。 |
COLOR-SKOPAR 21mm F4 P + Nikon Z6(作例通算9回目) ― 2025年06月11日 00時00分00秒
デジタルとフィルムの被写界深度とか、赤城耕一の「アカギカメラ」第119回:実用性と趣味性を両立、しかも廉価なニコン「Z5II」の紹介やRICOH GRシリーズ用のフィルター組み込みレンズフードに新色「ゴールドリム」を見て、フィルター部分にフードが掛ってないとフィルターに光が当たってよくないじゃないかとかそういえばGRにフィルターネジ枠付けろよとか(さらにフラッシュ無くすなとか)いろいろ書きたいことはあるのだが、作例貼るだけで済ます。すまん。【追記】そういえばバイクで千葉に行ったJR久留里線上総松丘駅 ― 2025年05月19日と国道410号四町作第一隧道(1902年開通) ― 2025年05月20日の続きも書いていなかった(泣)。【追記ここまで】
【写真】ささしまスタジオ(名古屋市中川区):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB(6760K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ
ちょっと古そうだがイカす感じにリノベーションした建物を見つけて撮ろうとしたら、おねえさんが通りかかったので通り過ぎるのを待っていたら、中に入っていった。その日はなんかあるらしい。開いていた窓から、中に黒っぽい服を着た若い人が複数いるのが見えた。
なんか写真が暗いので、RAWからピクチャーコントロールとアクティブDライティング「標準」を適用してみた。ちなみにピクチャーコントロールを「風景」にするとシャドー部分が余計に暗くなるので、最新のピクチャーコントロールの「スタンダード」にした。まあ実際の現場は1枚目の写真の方に近いんだが。
【写真2】ささしまスタジオ(名古屋市中川区):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/125秒、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB(6760K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、RAW(NEF)ファイルをNX Studio 1.7.1で最新のピクチャーコントロール「スタンダード」、アクティブDライティング「標準」で現像後Jpegに書き出してリサイズ
【追記:2025年6月25日】
Ai Nikkor 20mm F2.8Sで2m・F8にしたときもテストしてみました。
フィルムとデジタル撮影での被写界深度の違い(Ai Nikkor 20mm F2.8SとCOLOR-SKOPAR 21mm F4 P) ― 2025年06月25日
【追記ここまで】
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