3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」(デジカメWatch)2025年06月16日 00時00分00秒

【写真】ランドマークタワー(横浜市西区みなとみらい):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6080K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

APS-C/マイクロフォーサーズに対応の3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」が発売になったようだ。
3万7,000円のティルトレンズ「TTArtisan Tilt 35mm f/1.4」(デジカメWatch)

APS-Cサイズのイメージセンサーに対応するMFレンズ。35mm判換算での焦点距離は54〜70mm相当(レンズマウントによって異なる)。ティルトおよび回転機構を搭載している。

レンズを左右それぞれ最大8°まで傾けることができ、奥行きのある被写体に対し、広範囲にピントを合わせられる。一方、ピント面を意図的に狭くしてミニチュア風の写真表現を作り出すことも可能。

ティルト(チルト)というと最近は、ある線を境に前後をぼかしてミニチュア風に撮ることばかり強調されているが、もともとはピント面を斜めにして絞らなくても全面にピントを合わせるものだったはずだ。そのような用途では、レンズに像面湾曲がないことや歪曲収差の小ささや解像力も要求されるために、逆の使い方のミニチュア風の方を強調しているのかもしれない。

そういえば、PC Nikkorって今はどうなんだろうと思って、ラインナップを見に行ったら、PC NIKKOR 19mm f/4E EDPC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDPC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D EDPC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8DPC Micro-Nikkor 85mm f/2.8DPC Nikkor 28mm F3.5も、「旧製品」になっていた。Zマウントにはティルトやシフトのできるレンズはないから、要するにティルト・シフト可能な現行製品はニコンにはないということになる。
Fマウントレンズ製品一覧 (旧製品)

他方でキヤノンはTS-E17mm F4Lはまだ現行品だし、キヤノンの3D VRレンズが「Apple Vision Pro」新機能に対応(デジカメWatch)のような特殊レンズもある。ニコン、どうなってんの?


写真は記事とは関係ないけど、PC NIKKOR 19mm f/4E EDほしいよなぁ。
【写真】ランドマークタワー(横浜市西区みなとみらい):Nikon Z6、Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 P、F8、絞り優先AE、1/250秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(6080K)、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON(ノーマル)、高感度ノイズ低減:標準、ピクチャーコントロール「オート」、手持ち撮影、Rayqual LM-NZマウントアダプター、Kenko PRO1D plus プロテクター(W)、専用フード、JPEGをリサイズ

コメント

_ りー ― 2025年06月19日 09時24分11秒

>そのような用途では、レンズに像面湾曲がないことや歪曲収差の小ささや解像力も要求されるために、逆の使い方のミニチュア風の方を強調しているのかもしれない。

ここ。Haniの本領発揮の一言ですね。私もこのレンズや激安のシフトレンズにクラッと来ましたが、写りに対する不安から見送ったのです。

シフトやティルトはしっかり訓練しないと使いこなせません。建築やブツ撮り専門の稼いでいるカメラマンは従来の撮り方をしていますが、私のような何でも屋でたまに建築や内装を撮るカメラマンは、もはやソフト頼りです。

14-30mmがあの価格で手に入るのですから。

でもミニチュア風の写真もパッと見の面白さだけで、だんだんと飽きてきていますよね。以前よくあった、魚眼で犬に近づいて「鼻デカ」トイプーかわいい!と同じだと思います。もちろん楽しければそれで良いのですが。

シフトや魚眼は常に使うと飽きてしまい、撮りたい!と思ったときには持っていないことが多いのです。本来は「今日はこのレンズでアレを撮る」と決めて使うものですね。私はもうどちらも持っていません。

_ Haniwa ― 2025年06月22日 18時37分16秒

りー様
お返事が遅れてすみません、ばたばたしておりました。

>>そのような用途では、レンズに像面湾曲がないことや歪曲収差の小ささや解像力も要求されるために、逆の使い方のミニチュア風の方を強調しているのかもしれない。

>ここ。Haniの本領発揮の一言ですね。私もこのレンズや激安のシフトレンズにクラッと来ましたが、写りに対する不安から見送ったのです。

ありがとうございます。私も1本買っておこうかなと一瞬思ったのですが、作例がミニチュア風ばかりで、ピント面を斜めに揃えることは無視してるっぽかったので「さては…」と思ったのでした。それでPC Nikkorはどんなもんかいなと思ったら全部ディスコン。これはキヤノンのTSレンズ買った方がよいと思いました。どうしてもニコンで撮りたければ電子マウントアダプター買えばよいのです。

>シフトやティルトはしっかり訓練しないと使いこなせません。建築やブツ撮り専門の稼いでいるカメラマンは従来の撮り方をしていますが、私のような何でも屋でたまに建築や内装を撮るカメラマンは、もはやソフト頼りです。

>14-30mmがあの価格で手に入るのですから。

昔田中長徳氏がPC-NIKKOR 35mm F3.5かなにかを手持ちでピッとずらしてサクッと撮っていましたが、私がやったら傾くんだろうなと思っていました(笑)。
そのティルトできないPC Nikkorもあまり中古で見なくなってしまいました。

ソフトウェアでなんとかなるものはソフトウェア頼みでもよいのだと思います。
画角が広ければ、被写体が真ん中でなくて垂直になるように撮ってあとでトリミングするとかいろいろ方法はありますね。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sはそのうち手に入れたいと思っています。

>でもミニチュア風の写真もパッと見の面白さだけで、だんだんと飽きてきていますよね。以前よくあった、魚眼で犬に近づいて「鼻デカ」トイプーかわいい!と同じだと思います。もちろん楽しければそれで良いのですが。

最初にやって一世風靡した人は偉いのですが、あとからそれをやっても作品にはなりにくいんでしょうね。たしか2007年に本城直季氏が「small planet」で木村伊兵衛賞を取ってから、ミニチュア風が流行りだしたと記憶します。まあアマチュアが個人で楽しむ分には仰るように楽しければよいのです。

>シフトや魚眼は常に使うと飽きてしまい、撮りたい!と思ったときには持っていないことが多いのです。本来は「今日はこのレンズでアレを撮る」と決めて使うものですね。私はもうどちらも持っていません。

仰るとおりなのでしょうね。「『今日はこのレンズでアレを撮る』と決めて使うもの」というのはよいですね。額に入れて飾っておきたいです。
「シフトや魚眼は『今日はこのレンズでアレを撮る』と決めて使うもの byりー」

でもTS-E24mm F3.5Lは中古で手が届きそうなので気になります(笑)。TS-E24mm F3.5L IIと何が違うのか把握していませんが。

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