AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED がヨドバシ等で販売終了2024年03月07日 00時00分00秒

AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDがヨドバシドットコムをはじめとした販売サイトで「販売終了」「生産完了」になっていて話題になっている。
ニコン NIKON AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED [広角ズームレンズ FXフォーマット Fマウント](ヨドバシドットコム)
【追記:13:57】今ヨドバシドットコムを見ると在庫が復活して販売終了の文字が消えている。ただし在庫残少で店舗も3店舗しか在庫がない。【追記ここまで】
ニコン AF-S Fisheye 8-15mm f/3.5-4.5E ED(カメラのキタムラ)
Nikon (ニコン) AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm F3.5-4.5E ED(マップカメラ)

ところが、ビックカメラ
カメラレンズ AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED NIKKOR(ニッコール) ブラック [ニコンF /ズームレンズ](ビックカメラ)
ニコンダイレクト
AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED (ニコンダイレクト)ではまだ買えるようだ。

在庫限りなのかもしれないので、欲しい人は急いだ方がいいのかもしれない。わたしも欲しい一人なのだがいまは財布が…(泣)。

ニコンZマウントには魚眼レンズがないので、いまここでAF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDを販売終了にすると、新品で買えるニコンの魚眼レンズがないことになってしまう。

ニコンミュージアムの移転長期休館前に駆け込み2024年02月27日 00時00分00秒

NIKON MUSEUMグラス
NIKON MUSEUMグラス(Shinagawa 2015.10.17-2024.02.29と記載されている)

東京・品川のニコンミュージアムに行ってきた。ニコンミュージアムはニコンの創立100周年(1917-2017年)を記念して2015年に開設された。私はニコン製品をずっと愛用しているが、ニコンミュージアム開設当時は過去の製品との互換性についてどうもニコンに親しみを持てなくなっていた(互換性を切り捨てているのに都合のいいときだけ過去の製品を誇示しているように思えた)ので、ずっとミュージアムには行っていなかった。今回、ニコンの本社が東京都品川区西大井に移転するのにともなって長期休館するというので、CP+開催中にも拘わらずCP+には行かずにニコンミュージアムに行ってきた。
ニコンミュージアム

長期休館と企画展会期延長のお知らせ
ニコンミュージアムは、2024年に予定されているニコン新本社ビル(東京都品川区西大井)への移転に伴い、2024年3月1日(金)から長期休館いたします。

長期休館のお知らせ

また、開催中の企画展「AI NIKKORの魅力~ニコン社員による写真展~」の会期を、2024年2月29日(木)まで延長いたします。

企画展「AI NIKKORの魅力~ニコン社員による写真展~」

ニコンの歴代のカメラレンズをほぼ全て展示しているのではないだろうか。ただ、おもしろレンズ工房がどこに展示されているのかはみつけられなかった。

Nikon F3P + MD-4 + Ai zoom-NIKKOR 50~135mm F3.5S

そして、ただ展示しているだけでなく、ニコンF、F2、F3やFA、FE2などのマニュアルフォーカス一眼レフにマニュアルフォーカスのNIKKORレンズを装着したものを手に取って操作できるようになっているのがよかった。自分の持っているカメラや同種レンズの操作フィーリング(巻き上げやシャッターフィーリングやピントリングの重さやスムーズさなど)が比較できる。

ここに手に取って操作できるように展示されているマニュアルフォーカスのニッコールレンズは全体にピントリングは軽かった。軽いがスカスカというわけではなく、滑らかにグリスの感触はありつつも軽く回る感じ。たとえば、Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sは、このブログの読者の方から戴いたもので、戴いてすぐに当時受付中だった【期間限定】MF旧製品メンテナンスサービスに出してメンテナンスしてもらったものだ。しかし、このときに戴いたAi Nikkor ED 180mm F2.8Sは普通に重みのあるピントリングで、それは【期間限定】MF旧製品メンテナンスサービスから帰ってきても同じだった。メンテナンス時に元のピントリングの重さと変わらないようにしてくれているのかもしれないが。他に持っている望遠系のMFニッコールレンズもだいたい似たようなピントリングの重さだった。しかし、このニコンミュージアムで触れるMFニッコールレンズのピントリングは軽かったなぁ。
【関連】
Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sを戴いた ― 2021年04月20日
Ai Nikkor ED 180mm F2.8SのMF旧製品メンテナンスサービス見積りが来た ― 2021年04月23日
Ai Nikkor ED 180mm F2.8SのMF旧製品メンテナンスサービス完了通知が来た ― 2021年07月19日
Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sは光学系がきれいになって戻ってきた ― 2021年07月21日
Nikon HN-13フードを米B&Hで購入 ― 2021年07月30日
B&Hの新品ニコンHN-13はまだニュージャージーに ― 2021年08月06日
Nikon HN-13フード到着 ― 2021年08月14日
Ai Nikkor ED 180mm F2.8S作例その2 ― 2021年08月16日

壁から生えるNIKKORレンズ群(ニコンミュージアム)

あと、企画展「AI NIKKORの魅力~ニコン社員による写真展~」もよかった。家族も一緒に行ったのだが、カメラやレンズに興味のない家族はここ写真展の方にずっといた。この写真展のおもしろいところは、その作品を撮ったレンズを作品の下のガラスケースに展示していることだ。しかも、Ai Nikkor 135mm F3.5のとなりにAi Nikkor 135mm F3.5Sを展示するという拘りよう。Ai-SレンズとAi(非S)レンズはほとんど光学系は同じはずなんだけれども厳密にはコーティングも含めて違うからね。

精機光学 SEIKI Canon + Nikkor 5cm F2(ニコンミュージアム)

ほかには、ニコンミュージアムに唯一展示されていると思われるキヤノンのカメラ、精機光学 SEIKI Canon + Nikkor 5cm F2。

最後に重要なことだが、アンケートに答えると1人1個NIKON MUSEUMグラスがもらえる(写真1番目2番目参照)。海外から来たと思われる人たちは知らずにそのまま帰っている人もいた。もったいない。家族には「これを複数もらいたかったから連れてきたな」と言われた(笑)。なお、NIKON MUSEUMグラスは耐熱ガラスではなく、電子レンジやオーブンでは使用できない。また食器洗い機は使用しないように箱に書いてある。

あと、アンケートの手前にニコンの現行品カタログがもらえるところもある。そこでFマウントNIKKORレンズカタログとZfcとZfのカタログを取っていたら、職員の人が寄ってきて「Would you like…envelope…」と声を掛けられた。アメリカ人だとバレたか(違)。

ということで、あまり内容は紹介できなかったが、ニコンミュージアムが長期休館に入るまで今日と明日28日(水)、29日(木)だけなので、もしお時間があれば是非どうぞ。NIKON MUSEUMグラスが待っています(笑)。

TECSUN PL-380(LW・MW・SW・FMラジオ)2024年02月16日 00時00分00秒

【写真】TECSUN PL-380 FM stereo / SW / MW / LW DSP RECEIVER:Nikon Z6、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)、F8 絞り優先AE、1/160秒、ISO-AUTO(ISO 6400)、AWB(4820K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、フードなし、フィルターなし

またまたラジオネタだ。カメラネタでなくてすまん。

TECSUNという中国企業のラジオPL-380という機種を買った。値段は送料込みで5,980円(税込)だった。このラジオは、AMの長波(LW)、中波(MW)、短波(SW)とFM(ステレオ)が聴けるラジオだ。

FM: 64-108 MHz(76-108MHz、87-108MHz切り替え可能)
LW: 153-513 kHz
MW (AM): 520-1710 kHz
SW: 2300-21950 kHz(SSB不可)

SONYのICF-SW7600GRを持っているのにPL-380を買ったのは、ICF-SW7600GRは、質量が約608g(乾電池含む)でやや重く、BCLそのものが目的でない外出時にはもう少し軽くてコンパクトなラジオがほしかったのだ。

通勤用カードサイズラジオのICF-R350ICF-R354Mでも夜間は十分に遠方のAM局(MW)が聴けるのでそれで十分じゃないかとは思う。質量は74g(NiMH電池含む)だし。

それでもスピーカーで大きく鳴らしたいとか、短波も聴きたいとか理由を付けてPL-380(エネループ単3形3本込みで実測279g)を買ってみた。

TECSUNには、PL-310ETPL-330PL-660といった似たようなラインナップがあり、それらと比較してPL-380を買った。

PL-310ETは、PL-380よりも後に出た機種で、外部アンテナ端子があったりするのだが、PL-380の方がやや安いことと、PL310ETはソフトミュートが掛かるために、本当に微弱な電波の場合にはミュートのないPL-380の方が聞こえるとの評があったからだ。

PL-330は、同期検波があったり、SSBが再生できたりしてより本格派なのだが、1万円近くするし、なによりも電池が単3形ではなく、BL-5C充電池(交換可)なので、ちょっと避けたい。
【追記:2024年2月17日】電池がBL-5C充電池であることが気にならないのであれば、このPL-330がベストバイかもしれない。1万円弱で210g(電池含むか不明)で、SSBも同期検波も外部アンテナ端子もある。日常使いならBL-5Cは問題にならないが、正月の能登地震を見た後だと単3形とか単4形の電池が使えるものを選びたくなる。ICF-SW7600GRを持っていなければ、このPL-330を買ったかもしれない。【追記ここまで】

PL-660は、AIRバンド(118-137 MHz)まで聴けてしまうのだが、1万円台後半2万円近くするし、電池無しで470gもする。必要なのは単3形4本だ。そうなるとエネループ単3形1本が約27gなので、合計578gとなり、ICF-SW7600GRの608gと大して変わらなくなる。重たい。

ということで6千円弱で実測279gのPL-380を買った。楽天で愛知県一宮市にある会社から買ったが、「あす楽」で翌日には届いた。同じ業者がAmazonにも出店していたが、Amazonは混合在庫なので、この会社が納品した商品が届くとは限らないので、この会社から発送される楽天の方で買った。日本語の使用マニュアルのコピーが同梱されていた。販売店のウォーターマーク入りのコピーだ。あと、ケースは黒のビニル製のジッパの着いたケースが写真に出ていることが多いが、ブラウンの巾着形ケースが付属していた。端っこにTECSUNのタグが付いている。
【追記:2024年2月17日】PL-380などTECSUNのラジオはAliExpressでも買えるのでそちらも検討してみたが、なぜかAliExpressでは安くても8k円弱するので、春節で届くのに時間が掛かることもあり、日本語マニュアル付きで国内在庫がすぐに届き6k円弱の愛知県の業者から購入した。【追記ここまで】

使い方は少し癖があるが、マニュアルを見れば大体わかる。日本語のマニュアルはネット上には見つからないが、英語版だと見つかるので、買う前に説明書を見たい方は検索してみてくだされ。なお、オーム電機のRAD-S800NがPL-380のOEMらしいのでそのRAD-S800N使用説明書を見ると日本語でもわかるが、一部省略されているようでわからないところがある(たとえばタイマーでラジオを鳴らす場合に時間設定の方法は載っているのに、どのラジオ局を鳴らすのかはRAD-S800Nの説明書には書いていない)ので、PL-380の英語版マニュアルか、日本語マニュアル同梱の会社から買うのがよいと思う。
【追記:2024年2月17日】
PL-380英語版マニュアルはhttps://www.manualslib.com/manual/733310/Tecsun-Pl-380.htmlの”Download this manual”からダウンロードしたものがよいかもしれない。一応自己責任でお願いします。また、https://www.nikom.biz/pic_info/A559014/380_eng.pdfからも直接PDFがダウンロードできるが、nikom.bizがロシアの会社らしく(https://www.nikom.biz/)、Whoisでもnikom.bizの情報がプライバシーのため秘匿されているのでハイパーリンクはしないでおく。どちらもダウンロードされたものは同じPDFであった。ダウンロードは自己責任でお願いします。というかTECSUNのサイトに使用説明書置いとけよヽ(`Д´)ノ【追記ここまで】

肝心の性能だが、DSPなので感度がよい。MWやSWに関してはICF-SW7600GRの方が若干感度がいいように思うが、FMの感度はPL-380の方が少しよいと思う。LWは聞こえる放送局がないのでわからない。ロシアがLW放送をやめてしまったので、聞こえるとすればモンゴルの長波局なのだろうがまだ聞こえたことがない。
【追記:2024年2月17日】モンゴルの長波ラジオによると、164kHz、209kHz、227kHzがモンゴルから送信されているようだ。ヨーロッパだとイギリスのBBC radio4が198kHzで送信していて彼の地ではよく聞えるようだ。たとえば、オランダのUniversity of TwenteのWide-band WebSDR参照(オランダのオーファーアイセル州のエンスヘデにあるトゥウェンテ大学に設置された、Web に公開されている SDR 受信機を通じて受信できる)。【追記ここまで】

音質は直径50mm 500mW/16Ωの小型スピーカーにしてはよい方だと思う。MWのAMラジオを聞くには明瞭でよく聞き取れるような音質だ。こもっているという評もあったが、自分のPL-380はこもった感じはせず、明瞭に聞こえてよい感じだ。DSPなので帯域が調節できて、6、4、3、2、1kHz※から選択できる。1や2kHzだと明らかに音質が悪くなる。購入時は3kHzになっていたが、6kHzに変更した。普通に近隣のAM局を聞くには帯域を狭くする必要はないからだ。ほかに購入時はFMが76-108MHz、MWは9kHzステップに最初からなっていた。販売店が日本向けに調節してから出荷しているのかもしれない。※【追記:2024年2月24日】4kHzが抜けていた。すまん。【追記ここまで】

あと、ボタンを押したときにピッと鳴るのがデフォルトだが、なんかうるさいのでこれはOFFにした。

本体とケースと日本語マニュアルのほかに、クリップ式のアンテナ延長コードとステレオイヤホンと”USB type-Aオス←→Mini USB Type-Bオスのコード”と中国語の紙のマニュアルと中国語のクイックガイドと中国語の保証書が入っていた。

”USB type-Aオス←→Mini USB Type-Bオスのコード”は、PL-380はMini USB Type-Bの入力端子があり、5Vの入力でも動くかまたは内蔵の充電池を充電できるようだ。充電中はCHA ONとディスプレイに表示されて電池マークが下から上に進むようだ。いまのところエネループで使っていて、充電はエネループ用の充電器で充電しているのでこの機能は使っていない。

ということで泊まりがけでどこかに行くときはこのTECSUN PL-380はコンパクトで軽いので持って行きたい。

PL-380はボタンの押し心地が固いのが不満だと言われるが、それよりも私はボタンの表示の文字をもう少し見やすくしてほしい。小さくてもはっきりとわかる書体というものがあるので工夫してほしい。そういう書体まで気を配れるようになれば、もうどこの国の製品も太刀打ちできなくなると思う。あと少しだ。


【写真】TECSUN PL-380 FM stereo / SW / MW / LW DSP RECEIVER:Nikon Z6、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)、F8 絞り優先AE、1/160秒、ISO-AUTO(ISO 6400)、AWB(4820K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、FTZマウントアダプター、フードなし、フィルターなし

こういう撮影にはマイクロニッコールは最適ですな。ただ、レンズ情報をマクロアポランター使ったときのままにしていたので、135mm 開放F2.5でExifに記録されてしまった。ファインダー覗いてて手ぶれ補正がガクガクして変だなとは思ったが、レンズ情報変えるのを忘れていたとは気づかなかった。

手前はKodak PORTRA 400 135-36のパトローネ。大きさがわかるようにと思って置いたが、いまや35mmフィルムのパトローネ見たことない人の方が多いかも…。

【関連追記】
SONY ICF-R350(FM/AM・TVアナログ1-12ch)PLLシンセサーザーラジオ(現行品ICF-R351) ― 2008年12月04日
SONY ICF-SW7600GR北米仕様ゲット ― 2012年09月14日
↑なぜかICF-SW7600GRのときもKodak PORTRA 400を並べている。自分でもすっかり忘れていた。
ICF-SW7600GRで横浜の試合観戦しながら広島からの電波で聴く ― 2015年05月22日
SONY ICF-R350のイヤホンを修理に出した、が… ― 2016年09月23日
SONY ICF-R350の液晶画面が…、ICF-R354Mこんにちは ― 2018年04月24日
ICF-R354MK付属のACアダプタAC-ET603はICF-SW7600GRで使えなかった ― 2018年04月26日
SONY ICF-R354MとICF-R350の感度は同等だった ― 2018年05月21日
昼間から中波の遠距離局が聴こえる ― 2019年10月22日
CQ出版「大型木枠ループアンテナ UZ-8CQ(半完成品)」を購入 ― 2020年12月28日

タミヤ モデルクリーニングブラシ(静電気防止タイプ)2024年02月11日 00時00分00秒

タミヤ モデルクリーニングブラシ(静電気防止タイプ)

デジカメWatchの岡嶋和幸の「あとで買う」987点目:商品撮影時のクリーニングに便利なブラシ(2024年1月12日 07:00)で紹介されていた タミヤ「モデルクリーニングブラシ」(静電気防止タイプ) を買ってみた。

KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター グリス交換 ― 2023年12月31日 Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)の写真でZ6のトップや特にアクセサリーシューに埃がたくさん付いてるのが自分で気になっていたので、これは買わねばと思った(面倒なので撮り直しはしない)。

この”岡嶋和幸の「あとで買う」”の記事公開直後は売り切れが続出していたが、1月下旬にはヨドバシドットコムでも買えるようになっていた。ヨドバシドットコムで1,580円(税込)だった。

普通に埃を払うブラシとして使えばよいのだが、注意点があるので転載しておく。

TAMIYA CRAFT TOOLS
MODEL CLEANING BRUSH
タミヤ・クラフトツール (ANTI-STATIC)
モデルクリーニングブラシ (静電気防止タイプ)

△使用上の注意
●塗装作業には使用しないでください。 宝飾品や貴重品には使用しないでください。●ブラシについたホコリやゴミは、こまめに取り除いてください。 ホコリやゴミが付いたブラシを使用すると、傷つきの原因になることがあります。 ●塗装面や繊細なモデルに使用するときは、慎重に作業してください。 乱暴に作業すると、塗装面が傷ついたりパーツが破損する恐れがあります。 ●除電ブラシは繊維が折れ曲がりやすいので丁寧に扱ってください。

△CAUTIONS※
Not suitable for painting. Do not use on jewelry or precious goods. Periodically remove dust from brush. Dirty brush may damage surfaces. Gently wipe off painted or detailed models. Otherwise, damage or scratches may be found after wiping. Use carefully, as anti-static bristles are easily deformed.

ブラシのお手入れ
ブラシが汚れた時は、まずキャップをはずし、 中性洗剤と水でやさしくもみ洗いしてください。 洗浄後は布などで水分を軽く拭き取り、ブラシの形を指で整えます。 除電ブラシが下になるように吊して陰干しし、乾燥させた後にキャップをはめてください。 有機溶剤、漂白剤、石けんは使わないでください。

Maintaining brush
Remove cap first then gently wash dirty brush with detergent and water. Remove moisture with cloth and arrange the shape of brush tip. Hang dry in a cool and shaded area with brush head pointing down and close cap after the head has dried. Do not use organic solvent, bleaching powder or soap.

■保管方法
ご使用後はキャップをはめ、キャップ側を下にしてブラシを立てて保管してください。 長期間保管する時は、穂先カバーを除電ブラシに装着してください。

Storing brush
Tighten cap and stand brush with the cap side pointing down. Attach tip cover to anti-static brush for long storage periods.

※引用者註:当記事公開当初”ACAUTIONS”となっていたが、OCRソフトが△の中に!が入っているマークを”A”と認識したためであった。訂正します。

「宝飾品や貴重品には使用しないでください」とあるため、カメラやレンズのボディ・鏡筒のみに使用し、光学系には使わないようにしている。具体的には狭義のレンズ部分・フィルター・接眼光学系などにはブラシがあたらないように気をつけている。

使った感じでは、静電気防止がよく効いて埃が落ちやすいし、払った後もしばらくは埃の再付着がしにくい感じ。ブログ等にプラモデルなどを掲載する人だけでなく、カメラやレンズそのものの写真を掲載する人にもお勧めのブラシである。

最初から付いている台形の穂先カバーや説明書きのある台紙は捨てないように気をつけたい。

【追記】
注意書きで気になるのは、「塗装作業には使用しないでください」の部分。塗装するときこそ埃を払いたいはず。ヨドバシドットコムのタミヤ TAMIYA 74078 [モデリングブラシ 静電気防止]のレビューを見ると、塗装前に使っている人がたくさんいて、特に問題も無いようなのだが、どうして「塗装作業には使用しないでください」なのか、「塗装作業」とはどういう意味なのか、大菩薩峠に1ヶ月ほど合宿して問いただしたい気持ちだ。もしかして、塗装前に埃を払うことではなくて、このブラシを塗装用のブラシとして使うこと(このブラシに直接塗料を付けて塗ること)をやめろと言っているのだろうか。もっとわかりやすく書けと大菩薩峠(以下略)。
【追記ここまで】

Blueskyのアカウントを作りました2024年02月08日 00時00分00秒

日本基督教団横浜指路教会(横浜市中区尾上町):Nikon Z6、NIKKOR ZNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)、絞り優先AE(F8)、1/160秒、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5240K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(L)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、Nikon HN-35フード(Ai Nikkor 45mm F2.8P専用フジツボ形フード)

なんかTwitter(X)でフォローしている人が一斉にBlueskyのアカウントを作り出したので、私もBlueskyアカウントを作ってみた。
@haniwajapan.bsky.social
がそれだ。

Twitter(X)は、アカウントにログインした状態でないとちゃんと見られなくなっていて、なにかを告知する場所としては不適切になってしまっている。

また、タイムラインも皆が願う、「フォローしている人のみを時間順に見たい」ということが一向に実現されず、イーロン・マスクが人々の内面まで支配したいんじゃないかと思うようにまでなってきた。差別や誹謗中傷に対するTwitter(X)の対応も、イーロン・マスクが掌握してからは消極的になっている。

さらに、ある人が連投した場合に、その元ツイートについたレスが延々と間に入って連投が順に追えない場合も多い。

BlueskyがTwitter(X)の代わりになるのかはまだわからないが、ログインしなくても見られるとか時間順にみたい場合には見られるようになっているといいなぁ。あと差別や誹謗中傷に以前のTwitterぐらいには対応して欲しい。


写真は記事とは関係ない。
日本基督教団横浜指路教会(横浜市中区尾上町):Nikon Z6、NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)、絞り優先AE(F8)、1/160秒、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(5240K)、マルチパターン測光、 ワイドエリアAF(L)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、Nikon HN-35フード(Ai Nikkor 45mm F2.8P専用フジツボ形フード)

どうも細かいものの解像がイマイチだと思っているNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)だが、F8に絞るとまあ普通という感じにはなる。でもぱっと見ても、細部も「うーん、これはシャープだなぁ(惚れ惚れ)」とまではいかない。自分の気に入っている他のレンズと何が違うんだろう。GR Digital初代なんか、あきらかに画素数もこれよりも少ないのに、みな絶賛していたし自分もあの描写は好きだった。謎だ。

最近、田中長徳氏の『東京ニコン日記』を古本で買った。発売された当時、なんか高いし(1998年に3600円+税)、写真が小さい(新書版)ので敬遠していたのだった。そんなに傷んでいない本がほぼ当時の価格でネット古書店に出ていたので買った(いまだと下手すると10kぐらいするものがある)。後ろ玉が出ていてミラーアップして装着するFマウントのNIKKOR-O 2.1cm F4の作品が多いが、28mmの作品も結構あるので、刺激を受けてもう少しNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)を使ってみる。NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)は軽いので腰にもよい(泣)。

EPSONの2024年3月31日にサポート期限が来る製品一覧2024年01月16日 12時00分00秒

横浜そごう地下2階入口(2023年12月末撮影):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F8 絞り優先AE、1/20秒、ISO-AUTO(ISO 720)、AWB(4280K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし

EPSONから”【エプソンからの重要なお知らせ】ご利用製品のサポート期限のご案内(2024年3月31日終了)”というメールが来たので、製品のサポート期限のご案内(2023年6月28日 エプソン販売株式会社)を見に行った。非常にたくさんの機種が2024年3月31日でサポート終了となるようだ。

フィルムスキャナのF-3200がサポート終了なのはもうそんな頃だろうなとは思った(F-3200は、発売日:2004年8月、修理対応期限:2012年4月30日だった)。
サポート&ダウンロード スキャナーF-3200

しかし、リストを見ると、FS-1200ART、FS-1200WINP、FS-1200WINS、FS-1300ART、FS-1300WINP、FS-1300WINSなどもサポート終了が2024年3月31日だ。FS-1200WINPなんか発売日が1996年6月だよ。いままでサポートしてたんかいっ。

今回のサポートの終了内容は、以下のようだ。

終了となるサポート
・お電話での問い合わせ
・メールでの問い合わせ
・Webチャットでの問い合わせ
・LINEでのお問い合わせ
・遠隔サポートサービス
・おうちプリント訪問サービス

サポート終了日時点でホームページに掲載されているソフトウェア、FAQ(よくあるご質問)などのサポート情報につきましては、サポート終了後もそのまま掲載させていただきます。
ただし、操作方法、不具合などに関してのお問い合わせ、新規のソフトウェア、情報の提供は行いませんので、ご了承願います。

エプソンのサポートはすごいなぁ。 うちにあるEPSON製品で古いものは、PX-G930が発売日:2006年2月、修理対応期限:2023年12月31日で、修理対応が終わったばかりだ。前記のサポートはまだ続くのだろう。すごいねぇ。うちにあるEPSON製品としては、ほかにGT-X770とPX-M730Fがある。末永く使っていきたい。【追記】そういえばFS-1200WINSを譲ってもらって持っていたんだった。SCSI環境がなくなって廃棄した。SCSIカードはまだ保存してある。【追記ここまで】


写真は記事とは関係ない。
横浜そごう地下2階入口(2023年12月末撮影):Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、F8 絞り優先AE、1/20秒、ISO-AUTO(ISO 720)、AWB(4280K)、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)、フードなし

横浜DeNAベイスターズの主将が2024年からは佐野恵太選手(背番号7)から牧秀悟選手(背番号2)に代わるそうなので、この掲示も見納め。

ニコンテレコンバーターTC-16AS2024年01月15日 00時00分00秒

Nikon TC-16AS

もう半月も経ってしまった。ようやく更新だ。去年の11月に買ったニコンの1.6倍AFコンバーターTC-16ASだ。TC-16ASテレコンバーターは、ニコンAF(オートフォーカス)カメラでMF(マニュアルフォーカス)レンズをAFできるテレコンバーターなのだ。大阪の八百富写真機店のネットショップで見つけて即買いしてしまった。6.6kで送料は1.1kだった。シリアルナンバーは、297157だ。Nikon Lens Versions and Serial Nosによると、TC-16A(S)のシリアルナンバーは確認されているものが201357 - 298534なので、この個体はほとんど最終のものであることがわかる。

なお、箱には”TC-16A”とあるが、非SタイプのTC-16Aは存在しないのでTC-16ASとTC-16Aは同じものである。使用説明書の表紙にはTC-16Aとあるのに、使用説明書の中ではTC-16ASと書いてある。統一してくれ。F3AF用のTC-16とTC-16Sも同じものである。しかしTC-16A=TC-16AS(F-501AF用)とTC-16=TC-16S(F3AF用)とは異なるものだ。Aが付くものと付かないものの2種類があってAが付くのがF-501AF用で、Aが付かないのがF3AF用だ。光学系は両者同じらしい。

Nikon TC-16AS

それでネットショップの写真ではなんか箱が付いているなぁと思っていて届いたら、箱どころか展示用値札、説明書、保証書、緩衝材やビニル袋まで完全に揃っていた。ただし、箱は角っこの金箔風は剥がれたり、保証書は角が取れていたりする。保証書は販売店印はなかった。TC-16AS本体はミントレベル。これ、ほとんど未使用の売れ残りなんだろうか。

それで、TC-16ASを買ってしまってから気づいたのだが、TC-16ASはカメラ側のボディ内AFモーターの駆動軸でテレコンバーター内の光学系が前後する仕組みでピントを合わせるので、まずはボディ内AFモーターがあるカメラでないとAFできないし、さらにその後のニコンAFカメラと接点の配置が違うらしく、F-501やF4、F-801、F-801S、F90、F90X、F5、F6、Kodak DCS 200、Kodak DCS 460、D2X、D2Xs、D2H、D2Hs、D200あたりしかTC-16ASは作動しないらしい。【追記】F5とF6もTC-16ASが動作するようなので追記した。【追記ここまで】

ということは、D300やD300SではTC-16ASは動かないし、そもそもボディ内AFモーターなんてないニコンZシリーズなんてまったくTC-16ASは動かない。うーん、TC-16AS何のために買ったんだ。なんかTECHART TZM-02とかTECHART TZG-01みたいに、テレコン内に光学系が動くモーターがあるような気がしていた。よく考えたらF-501ってAF-SやAF-I NikkorレンズでAFできないんだった。F-501はレンズ内AFモーターはF3AF用レンズしかAFできないのだった。ニコンのAF方式多過ぎだろ。

Nikon TC-16AS

ところで、現行のニコンDSLRのボディ内AFモーターでTC-16ASがAFできるように改造するのが一時期流行っていたようだ。TC-16ASの接点配置を現行AFレンズと同じにすると、ボディ内AFモーターでTC-16ASが動くらしい。ただし、一旦改造すると元に戻すのは難しい。改造済みのTC-16ASも中古品で流通している。改造してみようかとも思ったが、届いたTC-16ASがほぼ未使用なのでなんか改造する気がしない。

それと、改造してもうちにあるデジタルカメラだとD300SでTC-16ASがAFできるようになるだけであまり使い道がない。F100でAFできてもあんまりF100使ってないからなぁ。

それでFTZマウントアダプター経由でTC-16AS付けたらAFにはならなくてもテレコンとしては使えるんじゃないかと思ったら、FTZの説明書には「使用できないレンズおよびアクセサリー」にAFテレコンバーターTC-16ASって書いてあるやん(泣)。
マウントアダプターFTZ使用説明書

しかし、FTZ使うとFTZのFマウント側接点とTC-16ASの接点が悪さしそうだけれども、接点のないマウントアダプターならいけるんじゃないかと、Z6とともに最初に買った焦点工房のSHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプターを経由してZ6にTC-16ASを付けてみた。

電子接点のないマウントアダプターならTC-16ASをニコンZボディで普通に1.6倍コンバーターとして使えるのだが、問題はTC-16ASの内部の光学系がどの位置にあるのかで無限遠が出なかったりすることだ。

これはTC-16ASのAF駆動軸のカップリングを精密ドライバで回して無限遠側に光学系を持って行ってもいいのだが、せっかくF-501を持っているので、F-501にTC-16ASを装着して動作させて無限遠側で終了させて(通常動作ではレンズ装着無しでは一往復してピントが合わなければ無限遠側で止まる)、カメラからTC-16ASを取り外した。

それで、TC-16ASが使えるMFニッコールレンズ一覧からAi Nikkor ED 180mm F2.8SとTC-16ASとZ6での作例。2023年11月27日の満月。

ビーバームーン(2023年11月27日):Nikon Z6、Ai Nikkor ED 180mm F2.8S、TC-16AS、マニュアル露出(F4×1.6=F6.4、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 400)、ピクチャーコントロール:晴天、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、ねじ込み式フードHN-13 for Polar Filter + Kenko 72mm→82mmステップアップリング、SHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプター、トリミング
このレンズは読者からの戴き物。
Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sを戴いた ― 2021年04月20日
このHN-13はアメリカのB&Hから逆輸入したもの。
Nikon HN-13フードを米B&Hで購入 ― 2021年07月30日

ビーバームーン(2023年11月27日):Nikon Z6、Ai Nikkor ED 180mm F2.8S、TC-16AS、マニュアル露出(F4×1.6=F6.4、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 400)、ピクチャーコントロール:晴天、マルチパターン測光、 マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、ねじ込み式フードHN-13 for Polar Filter + Kenko 72mm→82mmステップアップリング、SHOTEN NF-NZ(ニコンFマウントレンズ → ニコンZマウント変換)マウントアダプター、トリミング

なお、TC-16AS取扱説明書から、使用可能レンズ(表1)を抜粋しておく。

使用可能レンズ(表1)
A F Ai AFニッコール24mm F2.8S
Ai AFニッコール28mmF2.8S
Ai AFニッコール50mmF1.4S
Ai AFニッコール50mmF1.8S
Ai AF マイクロニッコール 55mmF2.8S ( ∞~0.25mまで)
Ai AFニッコールED180mm F2.8S IF
Ai AFニッコールED300mm F2.8S IF
(F3AF用) Ai AFニッコール80mmF2.8S
魚眼 Ai ニッコール6mmF2.8S
Ai ニッコール6mmF2.8
Ai ニッコール8mmF2.8S
Ai ニッコール8mmF2.8
Ai ニッコール16mmF2.8S
Ai ニッコール16mmF2.8
広角 Ai ニッコール24mmF2S
Ai ニッコール24mmF2
Ai ニッコール24mmF2.8S
Ai ニッコール24mmF2.8
Ai ニッコール28mmF2S
Ai ニッコール28mmF2 (製品No.540021以降)
Ai ニッコール28mmF2.8S
Ai ニッコール28mmF2.8 (製品No.500001以降)
Ai ニッコール35mmF1.4S
Ai ニッコール35mmF2S
Ai ニッコール35mmF2 (製品No.931001以降)
Ai ニッコール35mmF2.8S
Ai ニッコール35mmF2.8 (製品 No.880001以降)
標準 Ai ニッコール50mmF1.2S ※2
Ai ニッコール50mmF1.2 ※2
Ai ニッコール50mmF1.4S
Ai ニッコール50mmF1.4 (製品No.3980001以降)
Ai ニッコール50mmF1.8S
Ai ニッコール50mmF1.8
Ai ニッコール50mmF2 (製品No.3640001以降)
Ai ニッコール55mmF1.2 ※2 ※3
望遠 Ai ニッコール85mmF1.4S ※3
Ai ニッコール85mmF2S
Ai ニッコール85mmF2
Ai ニッコール105mmF1.8S ※3
Ai ニッコール105mmF2.5S
Ai ニッコール105mmF2.5
Ai ニッコール135mmF2S
Ai ニッコール135mmF2
Ai ニッコール135mmF2.8S(∞~1.7mまで)
Ai ニッコール135mmF2.8(∞~ 1.7mまで)
Ai ニッコール ED 180mmF2.8S(∞~2.5mまで) ※2、※3
Ai ニッコール180mmF2.8(∞~2.5mまで) ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2S IF (New) ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2S IF ※2、※3
Ai ニッコール ED 200mmF2 IF※2、※3
Ai ニッコール ED 300mmF2S IF ※1
Ai ニッコール ED 300mm F2.8S IF (New) ※1
Ai ニッコール ED 300mmF2.8S IF ※1
Ai ニッコール ED 300mm F2.8 IF※1
ズーム Ai ズームニッコール ED 80~200mm F2.8S
特殊 Ai ノクトニッコール58mmF1.2S2、3
Ai ノクトニッコール 58mmF1.2 ※2、※3
Ai マイクロニッコール55mmF2.8S
Ai マイクロニッコール55mm F2.8
Ai マイクロニッコール 105mmF2.8S (∞~0.55mまで)
シリーズE 35mmF2.5 (New)
35mmF2.5
100mmF2.8 (New)
100mmF2.8

※1 TC-16ASを300mmのレンズに使用しますと、ケラレの発生など、性能が若干低下します。 絞りを絞ることによって改善されますので、絞りをできるだけ絞ってご使用ください。

※2 至近側で若干ケラレを生じることがあります。(ケラレはレンズを絞ることによりその影響を緩和できます。)

※3 高速シャッター使用時に f/11より小絞りで使用すると露出ムラを生じる場合もあります。

ご注意
Ai-SレンズとAiレンズとはファインダー内表示用絞り目盛の最小絞り値の色で区別することができます。 橙色がAi-Sレンズ、 白色がAiレンズです。
テレコンバーターを取り付けた主レンズをTC-16ASに装着して使用することはできません。
主レンズとして300mmF2Sを使用する場合、 300mmF2Sに付属しているテレコンバーター TC-14CS を使用することはできません。
改造AIレンズ、 従来レンズ (AI方式でないレンズ)は使用できません。
開放F値がF2.8より暗いレンズ、および F2.8以上の明るさを持つレンズでも表1以外のレンズ(特に改造AIレンズおよび他社製レンズ) を TC-16ASに取り付けるとTC-16ASを破損することがありますので、 表1以外のレンズはご使用にならないでください。(Ai400mmF2.8Sは装着可能ですが、性能上おすすめできません)。
表1中に撮影距離範囲の記してあるレンズは、 主レンズの距離目盛を指定した距離範囲より近距離側にすると、 被写体条件により測距精度が落ちる場合があります。

主レンズの取り付け――――――A1
主レンズの絞り指標をTC-16ASのレンズ着脱指標に合わせて差し込み、 主レンズを持って、反時計方向(正面から見て)へ止まるまで回します。 焦点距離 200mm 以上の比較的大きなレンズを取り付けるときは主レンズは動かさず、 TC-16ASの方を時計方向 (正面から見て)に回してください。

主レンズの取りはずし――――――A2
TC-16ASのレンズ着脱ボタンを押しながら主レンズをTC-16ASのレンズ着脱指標と主レンズの絞り指標とが合うまで時計方向(正面から見て) に回すとはずれます。焦点距離200mm以上の比較的大きなレンズを取りはずすときは主レンズを動かさずTC-16ASの方を反時計方向(正面から見て)に回してください。

ということで、TC-16AS、画質劣化も少ないよいテレコンバーターだ。改造してまでほかのデジタル一眼レフで使いたい人がいるのもわかる。時間があればフィルムとF-501とMFニッコールで作例を撮りたい。

【追記】
肝心なことを書くのを忘れていた。ニコンはZシリーズでボディ内AFモーター用レンズがAFできるマウントアダプターを発売すべきだ。こっそり TC-16ASやTC-16SでもAFできる仕様だとなおうれしい。

KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター グリス交換2023年12月31日 00時00分00秒

Nikon Z6、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター(コンタックスGマウントレンズ → ニコンZマウント変換)、シグマ光機球面平凸レンズ / SLB-50-1500PM(可視光域マルチコーティング)

K&F Concept KF-CGZマウントアダプターでCONTAX G用のBiogon 21mmと28mmを使っていたのだが、CONTAX G用レンズはHologon以外はピントリングがなく、ボディ側がAF連結用の軸でレンズの光学系を前後させる構造のため、マウントアダプターの根元にピントリングがあって使いにくいとずっと感じていた。それで最近はBiogonの出番が少なくなっていた。

ところが、前回記事のLomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター ― 2023年12月26日で紹介したロモグラフィーのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターは根元にクローズアップ用のピントリングがあるのに使いやすい。なぜなんだ。

Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター

よくみると、ロモグラフィーのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターは、単純だが指がかりのいいギザギザになっているし、マウントアダプターの外形よりもギザギザの方が径が大きい。ところが、K&F Concept KF-CGZマウントアダプターは、つるっとしたピントリングでしかもマウントアダプターよりもピントリングの方が径が小さい。これじゃピントリングが操作しにくいわけだよ。なんでこんなピントリングにするかなK&F。大菩薩峠に1ヶ月ほど合宿して(以下略…

Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8(CONTAX G用)、K&F Concept KF-CGZマウントアダプター

それで、Nikon Z6でCONTAX Gレンズを使うためには、K&F Concept KF-CGZマウントアダプター以外には、CONTAX GレンズがNikon ZボディでAF動作するTECHART TZG-01 ― 2021年12月24日KIPON キポン CONTAX G-NIK Z [マウントアダプター]が有名なところだ。

TECHART TZG-01はオートフォーカス(AF)が効くし、Exifに焦点距離が書き込まれるのでよいのだが、ヨドバシで4万4千円もする。それだけではなく、TECHART TZG-01で気になるのは、AFを使わないでマニュアルフォーカス(MF)するときに、小さなギザギザのダイヤルを回さないといけない点だ。これはMFは使いにくそう。

それで、K&F Concept KF-CGZマウントアダプターを買うときに比較検討したKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターが気になり出した。KIPONを買わずにK&Fを買ったのは、KIPONは希望小売価格23,980円、実売価格16,980円(税込)もするからだ。ほぼ同じ機能(だと思っていた)のK&Fの方は希望小売価格8,300円で実売価格7,500円(税込)だったのだ。

しかし、MFがしにくいレンズは使いにくいので、丁度ポイントも貯まっていたので、ヨドバシのポイントでKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターを買った。

届いたKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターは、ピントリングのギザギザが指によくかかり、ピントリング自体もマウントアダプターよりも出っ張っているのでMFしやすい。

だが、ピントリングはぬるっとした重たい感触で安っぽい感じはしないのだが、動きが重たいのだ。レンズを装着していない状態でもピントリングがかなり重い。うーん、失敗したか。

2,3日KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターをぐりぐりしていても一向に柔らかくなる気配がないので諦めていたら、そうだ、中のグリスとかどうなっているんだろう?と思ってしまった。

買ったばかりなのに、精密ドライバでマウント面のネジ4本を外してしまいました(笑)。ネジを外してもマウント面の板は外れないがそうっと剥がすと、AF用のギアと内側にギアが刻み込まれたピントリングと取り外しボタンとマウント用の板バネだけの構造だった。

KIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプター 分解したところ

そして、問題のグリスはねっとりを通り越してべたっとくっつくぐらいの固いグリスだった。乾かない接着剤かというぐらい。これがピントリングが重い原因だったんだ。

さっそく無水アルコールと綿棒でこのグリスを全部拭ってもう一回組み立てた。めちゃくちゃ軽い。スカスカ回る。私はスカスカ回るのでも気にならないが、ただ、金属同士がこすれて摩耗したり、摩耗で金属粉が撮像面に付いたりしないかが心配だ。しょうが無い、グリスを入れるか。

といってもヘリコイドグリスなんて持ってないし、バイク用のグリスがこういうところに適切かわからない。しかし、バイクのブレーキハンガーピンに指定の信越化学のシリコングリスG-40なら持っているので、これを塗ることにした。このG-40は高温潤滑用なので、夏でもグリスが溶け出すことはないだろう。

信越化学のシリコングリスG-40を綿棒でKIPON CONTAX G-NIK Z マウントアダプターの金属同士がこすれ合う部分に塗って再度組み立てた。

結果はすごくよい感じ。擦れた感じはないし、適度な重さでピントリングが回る。買った当初の左手が疲れるぐらい重いのとは大違いだ。やったこれでBiogonとニコンZ6で軽快に撮影できる。

よいこは自己責任でやってくださいまし。

【関連追記】皆様、よいお年を! ― 2023年12月31日

Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター2023年12月26日 00時00分00秒

【写真1】Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター + Nikon Z6

長期放置ですまんです。サタンのおぢさんが猫糞をクルシミマスプレゼントしてくれたようだが、それはロモのレンズだった(違)。Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターのセットが、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens単体の値段でロモグラフィー公式サイトで売っていたのでポチってしまったのだ(12月中旬)。

NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)の解像力がイマイチで納得できないとか書いてるのに、なんでLomo LC-Aのレンズなんだよっと総ツッコミを受けそうだが、要するにニコンZボディで使えるライカMマウントのコンパクトなレンズとマウントアダプターがほしかったのだ。ライカMマウントのレンズ買ってもマウントアダプターがないと使えないし、マウントアダプター買ってもレンズがないと寂しい。そこでレンズ単体の値段でいまならクローズアップ機能付きのマウントアダプターが1個付いてきますよ、奥さんっ、といわれたらポチッといくでしょ。いかないか。

最初は、Atoll Ultra-Wide 2.8/17 Mマウントとマウントアダプターのセットが気になったのだが、このセットのマウントアダプターがマウント面がめり込んだみたいな形で「Atoll Ultra-Wide 2.8/17専用アダプター」と書いてあったのでやめて、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens + Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターのセットの方にした。

ただ、Lomo LC-A Minitar-1 Art LensとセットのLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターの方も、マウント面が面一ではなく、周囲が盛り上がって若干すり鉢状になっている。Lomo LC-A Minitar-1 Art Lensを付ける分には全く問題は無いが、ほかのライカMマウントレンズが付くのかはわからない。ただ、ライカMマウントのレンズ取り外しボタンがレンズマウントすぐ横に出っ張って付いているようなので、ライカMマウントのレンズは根元の方はマウント座金よりも太いレンズはなさそうで、それならばこのロモグラフィー製Leica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプターに他のライカMマウントレンズも付きそうだ。

【写真2】https://photobase.ru/tehobzori/lomocameri/obzor-lomo-lc-a-svyatoj-graal-lomografov.htmlからMinitar-1のレンズ構成図

【写真2】https://photobase.ru/tehobzori/lomocameri/obzor-lomo-lc-a-svyatoj-graal-lomografov.htmlからMinitar-1のレンズ構成図
Minitar-1のレンズ構成図は公式サイトにもないので貴重。4群5枚で絞りはカメラに近い一番後ろにある。裏側から触れてしまう。

【写真3】新宿駅:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/400秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6860K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真3】新宿駅:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/400秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6860K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

なんかいかにもロモって感じ。色は赤がよく出てこってり。周辺光量はかなり落ちるし、絞らないと周辺は流れる。

【写真4】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(7380K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真4】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/80秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(7380K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

歪曲収差は強い糸巻きなのだが、これぐらい離れるとあんまり気にならない。レンズ構成が対称型ではないので糸巻きの歪曲が強く出るのだろう。右側の赤い被りみたいなのはゴースト。これもフィルムの被りっぽくてゴーストもわざと赤くしているのかもしれない。そこまであんまり考えていないのかもしれない。テキトー。

【写真5】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(8100K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真5】新宿:Nikon Z6、Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens +、ロモグラフィーLeica M - Nikon Z クローズアップマウントアダプター、32mm、絞り優先AE(F8、1/60秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(8100K)、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス、手ぶれ補正ON(35mm F2.8で設定)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

ニコンプラザ東京(の入っている新宿エルタワー)の入口。まあF8まで絞れば普通っぽく撮れる。ピントノブは無限遠の隣に3mのクリックストップがあるが、3mでF8だと無限遠はボケるので注意。F8だともう少し無限遠寄りにピントノブを置く必要がある。

【追記】なお、ウクライナ侵略の絡みでロシア製レンズはちょっと…と言う方がおられるかもしれないが、このレンズは中国製だ(Minitar-1には"Handcrafted in Central China"、マウントアダプターには"HANDCRAFTED IN CENTRAL CHINA"と刻印が入っている)。2006年~2007年のあいだにLomo LC-AとMinitar-1の生産は中国に移転したようだ(LC-AはLC-A+にモデルチェンジ)。
LC-A+ ヒストリー(ロモグラフィー)参照

ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F42023年09月28日 00時00分00秒

一色海岸(神奈川県三浦郡葉山町):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、44mm、絞り優先AE(F8、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6160K)、マルチパターン測光、ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

世間はニコンZfだのNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaで盛り上がっているが、今日はニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4の話題だ。すまん。
ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4(ニコンイメージング)

第八十七夜はnew Nikkor 200mm F4を取り上げます。定評あるオートニッコールをリニューアルし、全く異なるレンズタイプで新開発された望遠レンズ。今夜はnew Nikkor 200mm F4の秘密を紐解きましょう。
一見地味に見えるスペックの望遠レンズ。しかし、地味に見えれば見えるほど開発者の知恵が詰まっているものです。new Nikkor 200mm F4はまさにそんなレンズでした。今夜はニューニッコールの幕開けと共に企画し開発された、この小さな望遠レンズが生れた時代を辿ってみましょう。

佐藤治夫

たしかに一見地味に見える。中古屋さんではNikkor 200mm F4って人気もあまりないようで、結構格安でどこにでもあったりした。私はいまだにNikkorの200mm F4は手に入れていない。なぜかずっと後回しにしてきた。いつでも買えそうな気がしたのと、子どもの頃Pentax SVとSMC Takumar 200mm F4で撮っていてファインダーの暗さに辟易していたからかもしれない。ニコンだとファインダーそんなに暗くないし、ミラー切れもないんだけどね(Pentax SVだとファインダーで上部が暗く見えた)。

今回調査して意外なことにまず驚きました。早打ち名人の綱嶋親分が、このレンズに対してはじっくり時間をかけて練りに練って設計していたのです。なんと量産までに首尾整った設計案が四案も存在しています。第一案は1971(昭和46)年3月に提出されており、最終案の第四案が1974(昭和49)年2月に提出されています。その間三年。石の上にも三年と言いますが、この時代としては十分すぎるほどの検討時間でした。それではなにが綱嶋さんをこれほどまでに追い込んでいったのでしょうか。それは最初の設計案の報告書にある綱嶋さんの書き込みからわかりました。綱嶋さんは最初の報告書に「FK52を使わずに現行200/4よりコンパクト化を図る」という書き込みをしています。要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ、という強い意志の表れだったのです。綱嶋さんの強い決意は、設計限界への挑戦だったのでしょう。その殴り書きのように鉛筆で書かれた書き込みが、綱嶋さんの意気込みのすべてを物語ってくれました。

「要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ」、なるほど、安価でコンパクトでよく写るレンズを目指して完成したのがnew Nikkor 200mm F4だったのか。あちこちで見かけるのはそれだけ売れた証拠だ。

それではnew Nikkor 200mm F4の断面図(図2)をご覧ください。この光学系は典型的なテレフォトタイプの光学系です。

絞りより前方(前群)がいわゆる望遠鏡対物に由来する凸対物レンズです。テレフォトタイプの場合、この群がマスターレンズと考えるべきです。この群で十二分に軸上色収差を補正しておかなければなりません。したがってアポクロマート対物によく使われる、典型的な凸凹凸3枚の構成になっています。実に美しく教育的な構成とベンディング。しかも硝材は特殊なものでもなく、耐久性にも化学的にも優れているものばかりです。また絞りより後ろの群(後群)は全体で負のパワーを持っている凹群です。この群をテレコンバーターと考えていただければ理解しやすいでしょう。この凹群の存在自体がテレフォト構造を形成していると言っても過言ではないと思います。要は、この後群を使ってテレ比をかけていると考えれば理解しやすいです。したがって、この凹群でかけたパワーの分だけ色収差も球面収差も増大するわけなのです。更に色収差に着目すれば、後群をテレコンと考えた場合「後群テレコン部分による倍率の二乗で軸上色収差が悪化する」と言えます。考えてみてください、二乗ですよ。要は少しでも強いテレ比をかけると、軸上色収差が急激に増大するというわけです。さらに大口径化したと仮定すると球面収差の補正難易度も上がることはおわかりだと思います。したがってテレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正であり、次に球面収差、コマ収差なのです。また、写真レンズは使用倍率が変化する光学系です。したがって、撮影距離変化に対する収差変動も抑え込む必要があるのです。その点、テレ比が極端に小さくなれば小型にはなりますが、非対称性が高まることを意味しますので、近距離収差変動は増大します。片や天体望遠鏡では、元々無限遠を観察する光学系ですから、いくら大口径で優秀な色消し対物レンズになっていると言っても、変倍に対する耐性は高いとは言えません。ところが写真用望遠レンズは、近距離収差変動に対する耐性も持たなければならないのです。そこも写真レンズが他の対物レンズに比べ、設計難易度が高いところだと思います。

なるほど、テレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正だったのか。

話は逸れて悪いが、Ai Nikkor 35mm F2Sをフィルムでは愛用していたのだが、D300を買ってからは画角の関係であまり使わなくなっていた。しかし、Z6を買ってからまたAi Nikkor 35mm F2Sを使おうと思って開放付近で使うと、D300やD300Sのときと違ってなんか倍率色収差が目茶苦茶出るのだ。実際に同じものを撮って記事にしようと思ったのだが、作例を撮ったところで頓挫している。要するにD300やD300Sでは自動的に倍率色収差を補正していたけれども、Z6では倍率色収差は補正していなくて、NX StudioでNEFファイルをいじれということのようだ。オールドレンズの素の性能を見たいときに困るからかなぁ。私は倍率色収差を勝手に補正してもらって全然困らない派だけれども。
ニッコール千夜一夜物語 第八十四夜 AI Nikkor 35mm F2S
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ニコンD300【第7回】D300にもある「倍率色収差軽減」

それでは収差補正上の特徴を各撮影倍率でつぶさに観察していきましょう。まずは無限遠物点結像時の収差特性です。初めに軸上色収差ですが、他のニッコール同様、俗に言うd-g色消しになっています。したがってF-c線幅がダイレクトに二次分散として現れる補正方法です。次に球面収差に目を向けますと、基準線は球面収差の輪帯の膨らみが少ないフルコレクションで、模範的な形状に補正されています。ただしg線の球面収差が少しオーバーコレクションになっています。要は色ごとの球面収差のコレクションフォームが異なるというわけです。この現象は色の球面収差と言われることが多いですが、値の大小はあるものの一般的な写真レンズでは良く起こる現象です。設計コンセプトによっては、このg線をさらにプラスに追いやって放置し、見かけ上の二次分散を少なく見せる補正方法を採用する設計解も存在します。この色収差補正方法では見かけ上MTFは向上しますが、その代償で常に青紫色(g線色)の色付きを誘発させてしまうという厄介な現象も漏れなく付いてきます。ニッコールレンズの設計思想としては、この青紫の色付きを好みませんでした。この色収差のまとめ方を積極的に採用せず、d-g色消しを正として採用していたのです。

しかし、それにはもう1つ大きな理由がありました。それはフィルムの分光感度の問題です。ニューニッコール創成期では、まだまだ白黒フィルム全盛時代でした。実は白黒フィルムの主成分であるハロゲン化銀の固有感度が短波長側にある事から、g線近傍の感度も十分高かったのです。したがって、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法を用いると、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したのです。また、カラーフィルムでは先に説明したように、赤青黄色の発色は良いのですが、全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写るのです。真っ白なドレスがうっすら青紫に写るわけです。また、いわゆる木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人でもありました。したがってこれらを総合的に考え、綱嶋さんも「d-g色消し」補正方法に落ち着いたと言うことだと思います。オールドニッコールの時代には、もうすでに「d-g色消し」補正方法を見出して、この時代にはさらに最適化されたニッコール式の色収差補正方法を確立していたと思います。

長々と引用してしまったが、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法が、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したり、カラーフィルムでは赤青黄色の発色は良いが全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写る原因や木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人だったのか。勉強になるなぁ。

【追記】
d-g色消しとかg線とか分かりにくいが、虹色の旋律様の二枚レンズによる色消しの限界(2016年2月27日)の図を見ると分かりやすいかも。
【追記ここまで】

このように各レンズのテレ比を考慮しても、綱嶋親分の作り上げた200mmF4がどれだけ小型で高性能なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。綱嶋親分は今回もいい仕事をしてくださいました。おそらく200mmF4クラスでは最も小さい、クラス最小の望遠レンズの一つではないだろうかと思います。まさにこのレンズは「小さな巨人」と呼ぶにふさわしい。みなさんそう思いませんか。

いままで中古屋さんでスルーしてきたAi Nikkor 200mm F4S、スルーできなくなってしまった(笑)。これは買うしかないでしょう。


写真は記事とは関係ない。
一色海岸(神奈川県三浦郡葉山町):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、44mm、絞り優先AE(F8、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6160K)、マルチパターン測光、ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85

神奈川県立近代美術館葉山館の裏手にある一色海岸。神奈川県立近代美術館葉山館の敷地は有栖川宮別邸跡だそうで、さすが風光明媚なところですなぁ。

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