リコー、THETA画像の三脚映り込みを隠すプラグイン「Underside Cover」最新版 ― 2021年01月21日 10時14分08秒
360度カメラが欲しい今日この頃だが、リコーがTHETA画像の三脚映り込みを隠すプラグイン「Underside Cover」の最新版をリリースしたらしい。
リコー、THETA画像の三脚映り込みを隠すプラグイン「Underside Cover」最新版(デジカメWatch)
これまで何度も書いているのだが、リコーの360度カメラTHETA(シータ)は以前から興味があって、THETA SだかSCだか忘れたが買おうと思った矢先に新しいTHETA Vがでるという話があって様子見していたら、値段は高くなって動画撮影時間は伸びたが、静止画画質はほとんど向上していなかった上に、既存のSやSCとVシリーズはアクセサリーもアプリも別だったので、SやSCが切られるかもと思って結局どれも買わなかった。いや買い損ねたというべきか。
あと、THETAを買うのを躊躇していたのは、撮影者や三脚などが真ん中に映ってしまうのを消す純正アプリケーションや機能がなかなか提供されず、サードパーティ製のアプリで消すと天地情報が失われて見づらい360度画像になってしまうという点がなかなか解消しなかったというのもある。有志の努力でサードパーティアプリで画像を修正しても天地情報をあとから戻せるアプリもあったが、非常に手間である。それでTHETAは興味を失っていた。いちいち今はどうなっているのかを調べるのも面倒だった。思うに、360度撮影で撮影者や三脚を消すって基本的な機能であり、一番気になるところだと思う。それがずっとないがしろにされていた。
今回、リコー、THETA画像の三脚映り込みを隠すプラグイン「Underside Cover」最新版(デジカメWatch)をみると、いつの間にかカメラの真下にある三脚や手の映り込みを覆えるようになっていたんだね。こんなの最初から用意しとけよと思う。
これで安心してTHETAが買えると思った。しかし、THETAっていまや値段が高いんだよね。特に動画がある程度の時間撮れる機種は高い。
【追記】今気づいたのだが、RICOH THETA用プラグイン「Underside Cover」の最新版って「THETA Z1、THETA Vで利用可能」と書いてある。安いTHETA SC2だと使えないようだ。やっぱりS・SCシリーズとそれより後の機種で差別化してるな。SCやSC2買わなくてよかった。VやZ1は値段が高いので買うつもりはない。【追記ここまで】
ところがGoPro MAX だと5~6万円で「MAXには全方位撮影できる『360°モード』と従来のGoPro撮影ができる『HEROモード』があり、MAXならこの1台で360度カメラとアクションカメラの1台2役 !」で防水5mなのだ。基本的にGoPro MAX買うだけで一通りの撮影ができてしまう。防水ハウジングも要らない。GoPRO MAXとは - 機能編
↑このページはTHETA SC2やInsta360 ONE XとGoPro MAXとの比較表も付いていて分かりやすいね。日本のメーカーはこういう他社製品との明確な比較はあまりやらないよね。
問題はGoPRO MAXで撮影した画像を修正するソフトはあるのかと、修正した場合に何か不都合はないのか、だ。デバイスとしてはGoPRO MAXの方がよさそうだが、ソフトウェアがどうなのか調べないといけない。面倒くさいなぁ。
純正の編集アプリはスマホ用しかないのね。
GoPRO MAX とは - アプリ編
私はPCで編集したいのだが…。WindowsにBluestacksなどのandroidエミュレーター入れてそこにGoProアプリ入れたらPCで編集できるかもしれない。
GoPRO MAXは、電池が脱着式 1,600mAh リチウムイオン充電式で、稼働時間(動画):360°モードで40分となっている。THETA SC2は稼働時間(動画):約60分だが、内蔵リチウムイオンバッテリーなので、電池が切れたらもう撮影できない。GoPRO MAXなら予備電池を何個も持っていって撮影可能だ。360度動画を撮りまくるのなら、GoPRO MAXの方がよさげ。ただ、MAXはHEROシリーズよりも電池の持ちが非常に悪いようだ、予備電池2~3個は当たり前のようだ。
リコーは応援したいが、調べれば調べるほどGoPROの方がよいと思えるなぁ。ああこれはTHETAの記事だったんだな。すまん、リコー。
写真は記事とは関係ない。JR鶴見線国道駅:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F2.8、1/50秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 500)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF中央1点、SILKYPIX Developer Studio 3.0 LE for PENTAX Ricohでモノクロ化、リサイズ
南武線浜川崎支線の小田栄駅で降りて紀伊國屋書店イトーヨーカドー川崎店で本を受け取った帰りに浜川崎駅まで歩いて、そこから鶴見線に乗った。
鶴見線の国道駅は横浜市鶴見区生麦五丁目にある1930年開業の無人駅で、開業以来あまり手が入っていないそうで、タイムスリップしたような感じの駅である。この店舗の看板も書体が最近ではあまり見ないような書体だ。高架下の店舗はいくつか現役のようで、住居にしている人も現住のようだ。中から蛍光灯の光が漏れていて、人の出入りがある。撮影中も住人がでてきたりした。駅名の「国道」というネーミングは、「京浜国道」と交叉しているからだと思われる。「京浜国道」とは、現在の国道15号(第一京浜国道)の前身である当時の国道1号のことだ。旧東海道も近くを通っている【追記】(作例の奥側の明るいところが旧東海道のようだ。これは国道15号を背中にして撮っている。駅が国道15号と旧東海道に挟まれた感じになっているようだ)【追記ここまで】。生麦事件の現場も近い。
以前からCONTAX G1とBiogon 21mmやBiogon 28mmを持ってここに来たいと思っていたが、今回は急に鶴見線に乗ることになったので、CONTAX G1は持ってこなかった(浜川崎駅で南武支線か鶴見線のどちらかはやく来る方に乗ることにしたため。南武支線の方は1時間後まで電車が来ないダイヤだった)。こんどはモノクロフィルムを詰めたCONTAX G1を持って来よう。
富士フイルム、カラーネガフィルム「PRO400H」を販売終了。135/120ともに ― 2021年01月16日 00時00分00秒
更新が滞っていてすまんです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う緊急事態宣言でHaniwa家内が密になって困ってます(泣)。誰ですかウサギ小屋(死語)にゴリラとか言っているのは?(泣)
さて、ちょっと遅れてしまったが、富士フイルムのカラーネガフィルム「PRO400H」が販売終了だそうだ。
富士フイルム、カラーネガフィルム「PRO400H」を販売終了。135/120ともに
フジカラーPRO400H プロフェッショナル 販売終了のご案内
フジカラーPRO400H プロフェッショナル 販売終了のご案内
2021年1月15日
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
日頃より富士フイルム製品をご愛用賜り、誠にありがとうございます。 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社(社長:西村 亨)は、長年ご愛用いただきました撮影用カラーネガフィルムPRO400Hにつきまして、生産効率の向上や経費節減など懸命なコスト吸収につとめて生産してまいりましたが、生産に使用する原材料の一部の調達が困難になった為やむなく生産販売を終了させていただきます。
誠に勝手ではございますが、事情をご賢察の上、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。
今後とも、富士フイルム製品に変わらぬご愛顧を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。記
1. 対象製品および出荷終了時期の見込み
サイズ 製品名称 出荷終了時期の見込 135 フジカラー PRO400H プロフェッショナル 36枚撮 単品 2021年3月 120 フジカラー PRO400H プロフェッショナル 12枚撮 5本パック 2022年3月 ※出荷終了時期は、販売状況により前後することがございます。
2. 今後の推奨品
135/120: ご使用推奨品はございません。
PRO400Hは、以前は日本国内では売っていなくて、逆輸入しかなかった。その頃国内販売されていたのはPRO400とその後継のNew PRO400だった。Hの付かない方のPRO400はときどき使っていたが、ポパイカメラの逆輸入で買った初めてのPRO400Hを使ったときに、ヨドバシカメラ経由の富士フイルム純正処理に出したら、「色調不良」との指摘を受けて変な色の同時プリントが帰って来たので、PRO400Hはずっと敬遠してきた。特に期限切れでも高温下に放置とかもしていないフィルムだったのに(購入時も撮影時も真冬)。自分でスキャンしたらそんなに変な色でもなかったが、ラボ的には色がおかしいという判断だったようだ。どっちにしても自分の好みの色合いではなかった。自分は暖色系の肌再現のよいフィルムが好みなので。
富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日
その後、NEW PRO400が販売終了になって、日本国内もPRO400Hが正規に流通するようになったが、初めて使ったときのプリントのマゼンタ「色調不良」とスキャンした際の寒色系の印象が強く二度と買わなかった。
フジカラーPRO400Hを試写する(赤城耕一のフィルムカメラパラダイス) ― 2013年07月01日
だから、今回PRO400Hが販売終了になってもあまり悲しくはないが、選択肢が減ったというのはちょっと悲しい。
「今後の推奨品 135/120: ご使用推奨品はございません。」ということだが、富士は言えないだろうが、ユーザーの立場から言うと、コダックのPORTRA400が推奨品だろうね。Kodak PORTRA400の方が、135・120・220・4×5とサイズも多いし。
あと、気になったのは、「生産に使用する原材料の一部の調達が困難になった為やむなく生産販売を終了」って、どんな原材料なんだろう。
【関連追記】
富士フイルム PRO 160C、PRO 400H、PRO 800Zネガカラーフィルム ― 2008年09月22日
あけましておめでとうございます。富士PRO 400Hゲット! ― 2009年01月01日
富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日
富士フイルムPRO 160C、PRO 400H、PRO 800Zがヨドバシで売っていた ― 2009年06月05日
フジカラーPRO400Hを試写する(赤城耕一のフィルムカメラパラダイス) ― 2013年07月01日
写真は記事とは関係ない。JR南武線浜川崎支線(南武支線)尻手駅(川崎市幸区)205系1000番台:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/500秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF中央1点、リサイズのみ
初めて南武支線に乗った。昨年末にNHKでやっていたドラマ「岸辺露伴は動かない」が面白かったので、原作の荒木飛呂彦氏の漫画を買おうと思ったら、紀伊國屋書店ウェブショップでは販売休止中になっており、新宿本店でも全2巻のうち片方しか在庫がない状態だった。別の紀伊國屋書店の店舗では新宿本店と違う方の巻が在庫ありで、2箇所回らないと全2巻揃わない状況だった。それで、「岸辺露伴は動かない」の1巻も2巻も在庫があるのが、紀伊國屋書店イトーヨーカドー川崎店だけだったので、取り置きを頼んでみた。紀伊國屋書店イトーヨーカドー川崎店ってどこにあるんだ?と思ったら、南武支線の小田栄駅から徒歩何分という場所だった。そういうわけで初めて南武支線に乗って小田栄駅まで行ってきた次第(緊急事態宣言2回目が発表される前)。小田栄駅も2016年(平成28年)3月26日に開業した新しい駅だった。電車はワンマン運転だし、小田栄駅は無人駅だし、自動改札機もなく簡易Suica改札機(タッチ機能だけがあるもの)が1台あるだけだった。
【追記】
NHK「岸辺露伴は動かない」の美術を担当した磯貝さやか氏のサイト(https://www.diopside-art.com/)に、ドラマの中の「セット」作品(志士十五の部屋、露伴の家)が挙がっている。
「写ルンです」の無限遠:皆様よいお年を! ― 2020年12月31日 20時15分00秒
昨日(2020年12月30日)のImpress Watchに写ルンですの撮り方とその仕組み(Impress Watch)という記事が載っていた。デジカメWatchでもない、Impress Watchでなぜ?しかも作例に赤城耕一氏が写ってるし。
写ルンですといえば、写ルンですプレミアムキットII ― 2018年08月24日で紹介したものをようやくこの11月に撮り切った。約30枚を2年掛けて撮ったことになる。
そのできあがりの写真は「色調不良」という指摘を受けて現像プリントから上がってきた。まあ常温というか灼熱の夏にバイクのトップケースに入れて運んだりしていたからなぁ。しかも2年も掛けて撮っているし。
色調は諦めが付くとして、上がりの写真をみておや?と思ったのは、無限遠にピントが来ていないことだった。写ルンですは1986年の発売直後からコンスタントに使っているのだが、こんなに無限遠にピント来なかったっけ?あんまりそういう記憶がないのだが。
しかし、今回写ルンですの撮り方とその仕組み(Impress Watch)の記事の作例写ルンですの撮り方とその仕組み(8/14)を見ると、無限遠にはピントが来ていない。自分の撮った写ルンですと全く同じ感じだ。これは故障とか個体差とかではなく仕様なんだな。
【作例上】乙女湖琴川ダム2018年10月撮影2020年11月現像(山梨県山梨市牧丘町):富士フイルム 写ルンですシンプルエース、32mm、F10固定、シャッタースピード1/140秒固定、ISO400、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED、ICEありROCなしGEMありDidital DEEなし、Nikon Scan 4 Ver.4.0.3、Windows 10 PRO(64bit)
【作例上】は、前述のの2018年に買った「写ルンですプレミアムキットII」で撮ったものだ。川上牧丘林道に行ってきた(その1) ― 2018年10月23日、川上牧丘林道に行ってきた(その2) ― 2018年10月29日のときに撮ったものだ。
【作例下】乙女湖琴川ダム2018年10月撮影:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/250秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF中央1点、リサイズのみ
【作例下】のAPS-CサイズのリコーGRの方は、真ん中にある手前の森にピントを合わせても一番奥の鉄塔にぎりぎりピントが来ないかぐらいなのが分かる。【作例上】の写ルンですシンプルエースの方は4本の鉄塔のうち手前の1本はピントが来ているが、手前から2本目でもうピンボケだ。
ということで、無限遠を撮りたい場合には、写ルンですはちょっと向いていないんだな。適材適所ということで、写ルンですはスナップに使おう。タイムラグもかなり短いし。
ということで、今年もお付き合いありがとうございました。m(_ _)m
もう紅白歌合戦も始まってしまっていますが、
皆様、よいお年を!
Cameraholics(カメラホリック)Vol.4 ― 2020年12月13日 00時00分00秒
ホビージャパンから12月11日に発売になったCameraholics(カメラホリック)Vol.4を買った。
Cameraholics Vol.4(ホビージャパン)
特集1「写真家の勝負レンズ」
特集2「元始、ニコンは太陽であった」
このなかでやはり注目は特集2「元始、ニコンは太陽であった」だ。赤城耕一氏、後藤哲朗氏、大浦タケシ氏、土田ヒロミ氏が執筆されている。
このカメラホリックは、作例や作品もみどころなのだが、特集2「元始、ニコンは太陽であった」の製品写真がそそる。レンズやカメラが「美味しそう」なのだ。「ああ、このレンズほしい」「おお、このカメラほしい」と思わせる写真なのだ。
特にそそられたのが、72-73ページに載っている、Ai Nikkor 135mm F2だ(Nikon F2Photomic AS DATAに装着)。フィルター枠ぎりぎりまである大きな前玉。吸い込まれそうな感じ。ああ、135mmは、Ai Nikor 135mm F3.5とAi Nikkor 135mm F2.8を持っているのに、Ai Nikkor 135mm F2までほしくなる。
他にそそられたのは、87ページのGN Auto Nikkor 45mm F2.8を装着したNikon Df。92ページのNikKor UD 20mm F3.5を装着したNikon Df。
Nikon Dfは動画が撮れないデジカメだから嫌いなんじゃなかったのか。そうなのだ、D4と同じ写りのDfの写りは好きなのだが、貧乏性なので動画が撮れないというだけでなんか嫌だったのだ。
しかし、この2枚のNikon Dfの写真は、そそる。
ああ、ニコンDfがほしい。
なぜそう思うのか考えてみたら、二つの写真ともカメラのマウント面を上に向けてカメラの軍艦部が見えるような方向で撮っている。要するにニコンDfの軍艦部は上から見るとカッコイイのだ。これはニコンF3やF4までと同じダイヤル式の設定になっているからだろう。F5以降のような軍艦部に液晶表示部があるのとは違うのだ。そのダイヤルがたくさんあるところをを見せつけている構図。うーん、やられました。
Cameraholics(カメラホリック)Vol.4の特集2「元始、ニコンは太陽であった」は70ページから99ページまである特集で読み応えがある。2700円+税で税込2970円もするが、それだけの価値はあると思う。書店で手に取ってみてほしい。
写真は記事とは関係ない。北村写真機店(東京都新宿区):Huawei P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm(35mm版26mm相当)、F2.2開放、1/50秒、ISO80、プログラムAE、AWB
ニコンの記事なのにHUAWEIのスマホの作例ですまん。どこにあるのかイマイチ分かってなかった北村写真機店をついに発見した。紀伊國屋書店新宿本店の斜め向かいだった。しかし、 移動中に紀伊國屋書店新宿本店でこの記事で紹介した『Cameraholics(カメラホリック)Vol.4』を買わねばならないので、北村写真機店には寄る時間がなかった。次には寄ってみたいぞ北村写真機店。
小網代の森に行ってきた ― 2020年11月17日 00時00分00秒
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が止まりませんな。私の周囲でも「誰それさんの誰それが新型コロナに掛かったらしい」という話が聞こえるようになってきている。幸いにも接触したりするような範囲の人にPCR検査で陽性の人はまだ出ていない(接触確認アプリ「COCOA」から接触通知が来てしまった ― 2020年09月02日を除く)。
それでなるべく出掛けないようにしていたのだが、家族内で小網代の森の話題が出て、そういえば行ったことがないなということで、出掛けてきた。小網代の森とは、神奈川県三浦市にある湿地帯なのだが、大規模開発の計画が出たが、市民団体の働きかけで、開発計画を阻止して保全されている場所である。京浜急行の久里浜線の終点三崎口にほどちかいところである。この京浜急行が油壺まで延伸する計画と免許があって、その線路がこの小網代の森を通ることになっていた。京浜急行が延伸計画を事実上白紙にしたのは2016年だ。
小網代の森について(神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター)
小網代の森緑地(公益財団法人かながわトラストみどり財団)
NPO法人小網代野外活動調整会議
【追記:22:40】京急油壺マリンパークで撮った作例があったはずと油壺でこのブログを検索しても出てこない。ペンギンで検索したらあった。デジタル一眼レフの視野率(追記あり) ― 2008年08月27日だ。なんか再スキャンしたくなる作例だなぁ。
それで、調べると、小網代の森には駐車場・駐輪場はありませんというので、京浜急行で行った。三崎口駅から京浜急行バスで引橋バス停下車というので乗ったら、国道134号線が渋滞で歩くよりものろのろだった。引橋はなんと次のバス停だった(といっても都会のバス停よりは距離がある)。これ、歩ける距離やん。しかも歩いた方が早く着いたはずだし。帰りは三崎口駅まで歩いて帰った。
引橋に行くとベイシア三浦店という新しくて大きなスーパーマーケットがあった(多分旧県立三崎高校跡地)ので、食料や飲料をそこで調達した。駐車場はゲートなどで管理されておらず買い物しなくても停められるようだ。バイク用の駐輪場は10台分ぐらいが用意されていた。
そこから歩いて、小網代の森の引橋入口というところから、小網代の森へ入っていった。
小網代の森 アクセスマップ[PDFファイル/2.05MB](公益財団法人かながわトラストみどり財団提供)
この引橋入口から入って「中央の谷」というところは、スズメバチの巣があるようで、今年の夏はかなり長い間通行止めになっていたようだ。行った日も日中は暖かかったので、「スズメバチに注意」の看板のある付近ではブーンと近づく音がしていた。あとで、NPO法人小網代野外活動調整会議の人と話したら、スズメバチが近づいてきたら動きを止めるようにとのこと。じっとしていればいなくなる、と。ただし、巣の近くで威嚇のカチカチが聞こえたらすぅーっと逃げた方がよいとは思う。
やなぎテラスからえのきテラスのあたりはオギがきれいだった。ススキと思っていたら、NPO法人小網代野外活動調整会議のFacebookにはオギだと書いてあった。
えのきテラスは休めるように2段になったウッドデッキがあり、お弁当を食べるのに適していた。ただし、トンビが常に狙っているので要注意。えのきテラスは気持ちいいので一日中ここにいてもいいなと思った。
干潟部分にはカニがいるそうなのだが、もう11月なので見あたらなかった。ヤドカリはたくさんいた。春先にいくとカニがたくさんいるそうだ。
小網代の森はまた行ってみたい。
【写真1】小網代湾から相模湾方向を望む:Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、10mm(35mm判換算15mm相当)、F10、1/400秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
【写真2】ジョロウグモ(小網代の森):Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、24mm(35mm判換算36mm相当)、F4.5開放、1/370秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
【写真3】オギ(小網代の森):Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、10mm(35mm判換算15mm相当)、F9、1/250秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
【写真3の2】オギ(小網代の森):Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、20mm(35mm判換算30mm相当)、F9、1/320秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
【写真4】えのきテラス(小網代の森):Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、10mm(35mm判換算15mm相当)、F8、1/250秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
【写真5】小網代湾の干潟(小網代の森):Nikon D300S、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、Nikon NCフィルター、HB-23フード、10mm(35mm判換算15mm相当)、F11、1/500秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 200)、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、中央1点AF(周囲9点加味) 、高感度ノイズ低減:標準
ニコン最後の現行品フィルムカメラF6が旧製品に ― 2020年11月06日 00時00分00秒
ニコンが現行品として最後までリストアップしていたF6がついに「旧製品」になったようだ。タロウカジヤ様情報ありがとうございます。
ニコン 製品情報 F6
FM10も既に旧製品になっているので、これでニコンのフィルムカメラはすべて旧製品となったこととなる。寂しいですな。
ニコンF6は2004年発売なので、16年間も発売されていたことになる。F3も1980年から2000年までの20年間発売されていたが、F3よりも電子部品だらけのF6がこんなに長い間現行品であったのもすごいことですな。
ともかくも一つの時代が終わった。ニコンのフィルムカメラが終了した。マニュアルフォーカスレンズも、絞り環のあるレンズも終了した(PC-E NIKKOR除く)。
さらば!MFニッコールレンズ(日本カメラ)、「哲朗の部屋」(CAPA) ― 2020年10月23日
赤城耕一の「アカギカメラ」第8回:ニコンDfとFマウントニッコールを再検証(予備知識編)(デジカメWatch) ― 2020年10月20日
ニコン金属フードHN-1・HN-2・HN-3・HS-9も旧製品に ― 2020年10月16日
ニコン接写リングPK-11A・PK-12・PK-13とBR-3・BR-5・BR-6が旧製品に ― 2020年10月15日
ニコンマニュアルフォーカスレンズすべてが「旧製品」に ― 2020年08月05日
写真は記事とは関係ない。新田毎そば・ミニ天丼セット(JR秋葉原駅構内):Huawei P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm(35mm版26mm相当)、F2.2開放、1/50秒、ISO100、プログラムAE、AWB
日替わりメニューは「そば」ミニ天丼セット(税込み490円)だった。どうりで皆そば食べているはずだ。このセットで選べるのは暖かいそばか冷たいそばかであって、うどんとそばが選べるわけではなかった。
ニコンF3誕生40周年記念ストラップ ― 2020年11月01日 00時00分00秒
もう11月なんですね。はやいなぁ。さて、金曜の夜に小さな小箱が宅急便で届いた。中身は…。「ニコンミュージアム ニコンF3誕生40周年記念ストラップ 」である。
10月27日(火)からニコンダイレクトでも発売されていたようなのだが、知らなかった。たまたま10月28日(水)の夜は遅くまでパソコンを触っていて、日付が変わって29日(木)になり、たまたまデジカメWatchをみたら、「ニコンF3誕生40周年記念ストラップ」が数量限定発売 ミュージアム館内とニコンダイレクトで ほか新グッズもという記事を見つけた。
ニコンダイレクトに見に行くと、10月27日から発売で500本限定と書いてあるのにまだ買えるみたいだ。ポチッとした。
ニコンミュージアム ニコンF3誕生40周年記念ストラップ(ニコンダイレクト)
それが10月30日金曜夜に届いたというわけだ。
Nikon F3には、ニコンオンラインショップ(現ニコンダイレクト)で買ったプロストラップ(黒)をつけているので、別に必要なかったのだが、なんか買ってしまった。ストラップだけだと送料が掛かるので、なにか一緒に買おうかとも思ったが、「開館5周年アクセサリーシューカバー」は金ぴかで趣味じゃないし、そもそもアクセサリーシューカバーはどのカメラでも外している。D300もD300Sも滅多にアクセサリーシューにスピードライトなどを装着することはないが、いざ使うときに邪魔になるので外している。Ricoh GRのアクセサリーシューカバーも外している。こちらはワイコン使用時に内蔵フラッシュだと影ができてしまうので、ニコンのSB-30(場合によってはSB-28も)をつけることがある(狭いところの集合写真で)。トートバッグももっと質感のいい奴使ってるしなぁ。ということで、送料が無料にならないが、「ニコンF3誕生40周年記念ストラップ」だけを買った。
まだ開封していないので、裏側の滑り止めがどんな素材で、またストラップのしなやかさはどうなのかなどは未確認だ。
なお、ニコンミュージアムはまだ行ったことがない。行く予定も今のところない。どこにあるんだっけ?みたいな状態だ。東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟2Fで品川駅の港南口にあるんだ。
ニコンミュージアム > アクセス
ニコンミュージアムに行ってないのは、このところのニコンの方針にずっと失望していて楽しくないからだ。新しいレンズも光学性能はすごいのかもしれないが、絞り環もないし電磁絞りだったりでいずれ互換性がなくなったり下手したらボディがなくなって使えなくなるんだろうなと思ったら、ワクワクしない。光学設計者はどういう気持ちで設計しているんだろう。とっとと廃番になったり互換性なくなった方が新しいレンズを設計できてうれしいと思っているんだろうか?会社が続いていれば、ね。
【追記】
いまニコンミュージアムでは「記念展示『システムカメラF3の魅力』」をやっているようだ。ニコンF3誕生40周年記念展示「システムカメラF3の魅力」(デジカメWatch)
株式会社ニコンが運営するニコンミュージアムは、記念展示「システムカメラF3の魅力」を8月4日から12月下旬まで実施する。なお同館は現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにWebページからの入館予約制としている。
絞り優先オートの採用や、電子化と信頼性の両立などにより、多くのプロやアマチュアに愛用されたという銀塩一眼レフカメラ「ニコンF3」(1980年発売)に関する展示。ファインダー、スピードライト、モータードライブ、ベローズ、リモコンなど60種類以上のアクセサリーと組み合わせたF3を約20点展示し、そのシステム性や多用途性をアピールするという。
皮肉ですなぁ。そういうシステム性が失われてきたから失望しているのに。ベローズだってもう販売終了になって久しいし、絞り環ないレンズだとベローズ使って絞り操作できないじゃない。それともニコン社内の絞り環撤廃反対派による企画なのだろうか?
なお、引用中の「入館予約制」は「予約不要の入館登録制」に変更されている。ニコンミュージアムのサイトで確認して欲しい。
【追記ここまで】
「フィルムカメラ放蕩記」赤城耕一著買いました ― 2020年10月30日 00時00分00秒
今日(2020年10月30日)発売の赤城耕一著「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン刊)ISBN978-4-7986-2342-9を買った。
2020年7月号でいきなり休刊という名の廃刊になった「アサヒカメラ」に連載されていた「銀塩カメラ放蕩記」をベースとした単行本。
本書の「はじめに」から赤城耕一氏のありがたいお言葉。
スマホで美しい写真が撮れるのだから、本来必要ではないカメラを買ってもらうにはどうしたらよいか知恵を絞らなければならない。カメラメーカーの苦労は並大抵ではないだろう。
「デジタルはスマホに任せてしまうんだから、カメラはフィルムにしましょうよ」という考え方もなくはない、と私なんかは思いますけどね。無駄を楽しむという論理からすれば、フィルムカメラの無駄ってなかなか高尚かつ面白いものなのではないか。そうでもないか。やはり”放蕩者“が楽しむ行為。それがフィルムカメラを使った写真制作なのかもしれないなあ。
ハードカバーで税抜き2700円、正直ちょっと高いなぁと思うが、こういう装丁の本の手触りを楽しみながら、ウイスキーを飲んで、ちょっと涼しくなってきた秋の夜を過ごすのも悪くない。この本で取りあげられたカメラを撫でたりしながら。
写真は赤城耕一著「フィルムカメラ放蕩記」(ホビージャパン刊)と後ろ左は「定番カメラの名品レンズ」(2000年小学館刊)と後ろ右「銀塩カメラ辞典」(2012年平凡社刊)。「銀塩カメラを使いなさい!」と「銀塩カメラ至上主義!」も持ってたように記憶するんだけどなぁ…。
さらば!MFニッコールレンズ(日本カメラ)、「哲朗の部屋」(CAPA) ― 2020年10月23日 00時00分00秒
今日はSONY α7Cの発売日らしく、カメラ関連のニュースがα7C一色になっている。α7C、コンパクトでそれでいて35mmフルサイズで性能の妥協も少なくて値段も結構勉強しているような…。これはNikon 1使ってた人にはそそるカメラかもしれないね。Nikon 1よりもFマウントレンズに優しいし。
さて、表題の件だが、今月のカメラ雑誌を2誌買った。もちろん、赤城耕一大先生に敬意を表してだ。記事にするのが遅くてすまん。
まず、日本カメラ2020年11月号の、
Ai-S Nikkorレンズ(Fマウント)がついに販売終了へ
さらば!MFニッコールレンズ
●赤城耕一/飯田 鉄/後藤哲朗
だ。これは上の写真のようにモノクロで204~210ページに掲載されている特集だ。このなかで飯田鉄氏と後藤哲郎氏が、Nikkor S・C Auto 50mm F1.4を挙げている。私も Nikkor S・C Auto 50mm F1.4(Ai改)は持っていて、上の写真の左上のレンズがそうだ。同時代のHS-1も一緒になって売られていた。
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) ゲット! ― 2008年07月14日
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の作例 ― 2008年07月25日
また、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) で撮ってみたいな。最近撮影サボりすぎ。
赤城耕一氏は、「おもひでのMFニッコールレンズ」としてMicro-Nikkor P Auto 55mm F3.5、Ai Nikkor 18mm F4、Nikkor S Auto 55mm F1.2、Ai Nikkor 35mm F2S、Ai Nikkor ED 180mm F2.8Sを挙げている。
飯田鉄氏は、「おもひでのMFニッコールレンズ」としてNikkor O 21mm F4、Nikkor T 105mm F4mm、Micro-Nikkor P 55mm F3.5(Ai改造)、PC-Nikkor 35mm F2.8<NEW>、Nikkor S・C Auto 50mm F1.4を挙げている。
後藤哲郎氏は、「おもひでのMFニッコールレンズ」としてNikkor N Auto 24mm F2.8、Nikkor S・C Auto 50mm F1.4を挙げている。
他方、CAPA2020年11月号では、
後藤哲朗のカメラ談義「哲朗の部屋」第6回 ゲスト : 写真家・カメラライター 赤城耕一さん
が、掲載されているので買った。CAPAを買うのは20年ぶりぐらいだ(笑)。久々に買って誌面を見てみたが、まあ中坊臭いなぁ、と(笑)。しかし、なぜか小澤忠恭氏撮影の森尾由美のグラビア(1983年9月撮影)が7ページもカラーで載っている。いったい読者層はどこにあるのかわからん(笑)。森尾由美は1983年頃よりももう数年後の垢抜けたときの方が好きだな(←誰もそんなこと聞いてない)。1984~5年頃の写真を掲載して欲しい(←誰もそんなこと聞いてない)。
何の話だったか忘れるところだった。MFニッコールの話だ。後藤哲朗のカメラ談義「哲朗の部屋」という連載があるのは知らなかった。もう第6回ということなので、図書館でバックナンバーをみてみたい。ついでに森尾由美の写真集がないか探してみよう(←誰もそんな話聞きたくない)。
後藤哲郎氏と赤城耕一氏の対談は、CAPA2020年11月号の118~121ページにカラーで載っている。
ということで気になったら本屋さんで見てくだされ。
【追記】そうそう、日本カメラの裏表紙というか表4の広告がLeicaなのでちょっとびっくりした。ここはニコンかキヤノンかソニーが広告出すところだった。Leicaってなかなかしぶとい会社だよなぁ。一番最後まで残るカメラ会社かもしれない。【追記ここまで】
(写真)手前:日本カメラ2020年11月号、奥:CAPA2020年11月号。レンズは左手前が、Ai Nikkor 50mm F1.2、左奥がNikkor S・C Auto 50mm F1.4(Ai改造)、右がAi Nikkor 45mm F2.8Pだ。この付近の焦点距離はほかにAi AF Nikkor 50mm F1.4Dも持っている。そんなに持っててどうすんだ。
赤城耕一の「アカギカメラ」第8回:ニコンDfとFマウントニッコールを再検証(予備知識編)(デジカメWatch) ― 2020年10月20日 00時00分00秒
デジカメWatchに赤城耕一の「アカギカメラ」第8回:ニコンDfとFマウントニッコールを再検証(予備知識編)が掲載されている。
ニコンのAi MFニッコールレンズはディスコンになり、この記事が載る2日前に確認したところ、Ai AFニッコールもリストから消えたようです。これで「絞り環」を有するニッコールレンズは現行製品として存在しないことになります。
アカギ家には「絞り環のないFマウントニッコールは買ってはいけない」という厳しい家訓があり、マジメな私は忠実にこれを守ってきました。
理由は単純で、うちにはフィルムニコン一眼レフ初号機の「F」(1959年)からはじまる歴代のニコンFマウント一眼レフカメラがたくさんあり、いまだに現役使用しているので、絞り環のないニッコールはMF一眼レフでは役立たずになるからですね。
まさに仰るとおりでございます。私はそれに加えて、接写リングやリバースリング、ベローズなどの撮影時に絞り環がないと困るという理由も挙げたい。もっとも電子的にそれらを解決するというのならまだ話は分かるが、ニコンにはそうしたアダプターはない。
規格は同じニコンFマウントでもインターフェースをいつのまにか変えてきたというのがニコンのやり方です。もちろん新旧互換を完全に踏襲しろなどと言ったらカメラやレンズの発展にとって大きな障害になることは明白であり、ニコンは少なくとも旧ニッコールレンズのことはずっと面倒をみるよ、という片側互換を維持することでユーザーからの信頼を繋ぎ、カメラの機能やレンズの性能を向上させてきたわけです。これはこれで大したものだと思います。
「お前さ、今を生きる正しいニコンユーザーは新発売のニコンZ 7IIを買い、FTZアダプターを用意して、Fマウントニッコールはそれで活用するんだよ!」と主張される方がいらっしゃるのですが、たしかにそのとおりです。それが正しい道ですし、ニコンに貢献することになります。
もっといえば超高性能だらけのZニッコールを駆使して現代を切り取るのがデキるカメラマンのあり方ではないかと思いますよ。Zマウントを見ると、これまでのFマウントに抱いてきたニコンエンジニアの不満を全て解消するかのような仕様になっています。
しかしですね、デキないカメラマンもここにいるわけです。うちにあるニッコールレンズはAFレンズでもカプラーを使用せねばならない方式のレンズがほとんどなので、そうなるとFTZアダプターではAFが動かな……。あ、このあたりでヤメておきますか。
全く仰るとおりだと思う。モーターの内蔵していないAi AF Nikkorレンズでもちゃんと動くアダプターがありますよというのならともかく、AF-SレンズだけAFが効きますよってそれはないだろうと思う。しかも10年前に製造販売終了しましたというのではなく、今月まで現行品だったレンズですよ。ニコンは不誠実だよね。
それで他のメーカーも同じように切り捨てているのかと思いきや、ソニー、AFカップリング&絞り駆動レバー搭載のAマウントアダプター「LA-EA5」発売予定 ― 2020年09月04日で紹介したように、ソニーはそういうアダプターを出している。ニコンはどうした。
で、いくらなんでもAFニッコールレンズが2本だけじゃまずいんじゃねえのか、ということもあったんでしょうね、MFニッコールをAFで使うためのTC-16(1984年)というテレコンバーターを用意するわけです。気遣いが違うぞこの頃のニコンは。
1.6×のテレコンだから使いやすくはないんですが、それでもそれなりにイケるんですよこれが。実際に使用しましたが、画質的にも大丈夫だったもん。このTC-16はニコンF-501(1986年)とかF4でも使用できました。なんせこのテレコンにはAF駆動用のモーターが仕込んであるんですぜ、どこぞのマウントアダプターとはえらい違いだぜ。……あ、いけませんね。また本題から話がそれてしまいました。
F-501は愛用していたけれども、結局このTC-16は手に入れなかったなぁ。1.6倍というのがどうも引っかかって。もっと広角を、と思っていたので。【追記】いまならレデューサーレンズ組み込んだ面白いAFアダプターができたかもしれないね。【追記ここまで】
おかしいのは、Ai連動ピンを持たないエントリークラスの一眼レフでは非Aiニッコールも装着できちゃうことですかね。マウントの周囲にAi連動ピンがない、カメラボディ内にもAFモーターはない。つまりボディ側にレンズと干渉するものがないので装着時の制約がないわけです。私なんかこのためだけにD40(2006年)を購入しました。ええ、この組み合わせではメーターが動きませんが、撮影画像とヒストグラムみる時間的な余裕がありさえすればまず問題なく使えちゃうし。これは現行のD7000とか5000とか3000シリーズも同様じゃないかなあ。試してないけど。
D3000シリーズはAF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDを使うためにときどき買おうかなという気になるんだが、なんか仕様を見ていてうっとうしくなり買うのをやめるということが多かった。仕様のどこが気に入らないのかもう忘れた。なんかあちら立てればこちら立たずみたいな感じで、結局カメラをいっぱい持っていかないといけないような仕様だったと思う(持っているのが最新レンズだけならそうはならないんだろうが)。こういうところがもう鬱陶しいんだよね、ニコンは。写真に凝る人には絶対に安いカメラだけを買って済ませられないようにしてやるぜみたいな執念を感じる。
ニコンDf登場からまる7年。存在意義あるカメラだと思いますよ。デジタルカメラとしては異例ともいえるロングセラーだし、一方で、予想よりも販売が伸びなかったということもあり、後継機の噂は常に上がりつつもそれが実現していないということもあるわけです。
私はニコンDfはいいカメラだと思う。ベースになったD4の写りが好みなので。ただ、買わなかったのは理由はただ一つ。値段高いのに動画が撮れないから。
なんでそういうことするのかね。高いデジタルカメラ買って動画撮れないんならまた別のカメラを買うはめになる。Df1台だけで出掛けたら、急に動画の方がよさそうなシチュエーションになっても動画撮れない。念のためになんて考えると荷物増える。いまだったらスマホもあるから事情は多少マシだけれども、スマホだと望遠撮影時に不利だものね。値段が高いのにわざわざ動画撮影機能が省かれているのがどうにも納得がいかない。いいカメラなのに売れなかったってそれが原因じゃないの。みんな新しいデジカメを同時に何台も買えないから、買い換えに一台と思ったら動画が撮れない、じゃほかのを検討するか、になったのかもしれない。
Df II があるのなら、是非ともよい動画撮影機能をつけて欲しい。ケチ臭いニコンはやらないだろうな。SONYαにマウントアダプター付ければすべて解決するのに、ニコンにニコンのレンズ付けてもAFもできないし、古いレンズ付けられるカメラは動画も撮れない。なんで純正レンズにこんな嫌がらせするかね、ニコンは。
赤城耕一氏は偉いなぁ。そのニコンDfを次回も紹介してくれるという。
ちなみに、今日発売の日本カメラ2020年11月号は、「Ai-S Nikkorレンズ(Fマウント)がついに販売終了へ さらば!MFニッコールレンズ●赤城耕一/飯田 鉄/後藤哲朗」という特集があるようで、他方CAPA2020年11月号は、特別企画「後藤哲朗のカメラ談義「哲朗の部屋」ゲスト : 写真家・カメラライター 赤城耕一さん 」なのだそうだ。両方買うかな。
写真は記事とは関係ない。"BURN THE WITCH"(新宿メトロプロムナード):Huawei P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm(35mm版26mm相当)、F2.2開放、1/50秒、ISO100、プログラムAE、AWB
"BURN THE WITCH"って穏やかなならぬタイトルだが、漫画とそれを元にしたアニメらしい。安倍政権や菅政権のもとでは、このタイトルを見るとなにかきな臭い感じがする。
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