6×7判のフィルム中判カメラ「GF670」の価格2008年10月10日 00時00分01秒

10日以上も前のニュースですまんが、富士フイルムが発売を予定している6×7判のフィルム中判カメラ「GF670」だが、年内発売の見通しで価格30万円ぐらいを予定しているという。
【フォトキナ動画】富士フイルムブースで、次世代の立体デジカメと中判フィルムカメラに密着!(日経トレンディネット)

株価は下落し続けているし、円高に進んでいるし、急速に悪化する世界経済の中で中判フィルムカメラが30万円かぁ。これは買う人が少ないと思う。私だったら30万円出すんならD700じゃなかった(笑)、マキナ67の中古を買う。

こういうフィルムカメラの新製品の最大の敵は、市場にあふれている過去のフィルムカメラ名機だろう。

価格設定もそうなのだが、電機仕掛けだから寿命が短いとは必ずしもいえないのだが、部品がなくなったりしたときに融通が利くのはやっぱり機械式だ。これから先、メーカーサポートも部品供給も不透明な世の中なので、修理専門業者が自分で修理したり部品を調達できるようなカメラにして欲しかった。6×7と6×6とを切り替えられるのはいいんだけれども。

こんなご時世に新しいフィルムカメラを出そうという富士フイルムの心意気に応えたいのだが、応えられない…。135のフィルムを頑張って使うぐらいしか貢献できない。すまん。


【関連追記:2008年10月14日】
PMA08で富士フイルムが67判スプリングカメラ「GF670フォールディング」を参考出品 ― 2008年02月04日
りー様、ありがとうございました。

【追記:2008年12月24日】
富士「GF670プロフェッショナル」は「お目見え間もなく」 ― 2008年12月24日

【追記:2009年1月21日】
富士 GF670 Professional のアサカメ表4広告版下がリーク ― 2009年01月20日
【追記ここまで】

コメント

_ りー ― 2008年10月10日 12時40分47秒

このニュースは知らなかった。

6×7と6×6が切り替えられるのは嬉しいけれど、マスクが切り替わるだけで、6×6にしても12枚撮れない、ってことだったりして。コマ間が広がるだけで。それはないか。

Haniwaさまが書かれているように、30万円という価格は微妙ですね。ローライフレックス2.8Fの最高程度の中古が手に入りますし、ハッセル500シリーズも余裕で買えます。ペンタックス・マミヤ・ブロニカはもちろんです。

しかしこの商品の魅力はやはり、スプリング式カメラということでしょうね。システムがないのでこれ1個買えば気が済む(笑)。携帯に便利。そしてレンズ設計やコーティングは最新。これは中古には求められない。

最も気になる点は、どのくらい販売が継続されるのか。どのくらいメンテナンスが続くのか。というところでしょう。電気カメラですし蛇腹も使い続ければ劣化します。

中判カメラから離れてしまった私は偉そうなことは言えませんが。

_ やまろ@会社 ― 2008年10月10日 13時27分59秒

高いですねー。
栃木県民な私は、先日県内のペンタックスカメラ博物館を見てきましたが、そういやペンタックスも中判やってたなぁってのを再確認しました。
645と67のカタログもらってきましたが、67はさすがに大きすぎですね。645はちと高いし。
フジもせめて10万円台で出して欲しかったですね。

博物館、そんなに大きくはないですが、なかなか面白かったですよ。会社の敷地内にあるので、普通に仕事してる社員の方とすれ違ったりしました。

_ Haniwa ― 2008年10月10日 15時06分24秒

■ りー様
切り替えは動画を見ますと電気のスイッチのようですのでコマ間も詰まるのだと思います。

単焦点レンズの設計なんてフィルムに対しては古くても問題ないですし、コーティングも単焦点レンズの構成枚数なら少ないので問題ないと思います。だから新設計のアドバンテージはそんなにないと思います。

「10年は売り続けます、その後10年は部品を取っておきます」というのなら、国産機械式時計でそういうのがありましたから、高級志向で30万円以上もありだと思います。でもそういうのでもない。もう少し市場とか調べて、我々をくすぐって欲しいですねぇ。

■ やまろ様
私も定価15万円実売12万8千円であって欲しかったです(笑)。

ペンタックスカメラ博物館、いいですね。私も一度行きたいと思っていました。休館日: 土・日・祝日というのがきついですねぇ。会社の敷地内だから仕方ないのでしょうか。
>臨時開館:益子焼・春の陶器市期間(平成20年4月26日~5月6日)
>益子焼・秋の陶器市期間(平成20年11月1日~11月4日)
というのがいいですね。今年の秋の陶器市は別の予定が入っていて行けませんが。(>_<)

ミュージアムショップで、そこでしか買えないストラップとか何かあれば面白いと思います。

_ りー ― 2008年10月10日 15時54分40秒

>新設計のアドバンテージはそんなにない

分かってて書いてます。少し盛り上げないとフジが可哀想だし。って余計なお世話か(笑)。中判カメラも何だか懐かしいです。私にとって中判カメラが必要なのは、仕事でクォリティーが必要な時、創作意欲が盛り上がっている時、の2パターンでした。今は、どちらもないのでした。

いかん。興味のないことにコメントしては・・・。興味のある人に失礼ですね。久しぶりに「食いつけるネタ」だと思ったのですが、食いつけませんでした(笑)。すまーん。風邪で頭がボンヤリ。


よい週末を~~~。

_ Haniwa ― 2008年10月10日 16時44分01秒

りー様
景気が急速に悪化していますから、これ、発売されるのか心配になってきました。

マキナ67のこと考えていたら、欲しくなってきました。どうしてくれるんだ、富士フイルム(笑)。ああ、そうか、GF670買ってくれなくても中判フィルムの需要喚起にはなるかもしれませんね。うーん、富士フイルムは奥が深いぞ。

良い週末、連休を!\(^o^)/

また月曜日が祝日だよぉ。(>_<)

_ Haniwa ― 2008年10月10日 17時30分07秒

りー様
>すまーん。風邪で頭がボンヤリ。
周りでも風邪気味の人が多いです。お大事に。

_ りー ― 2008年10月10日 19時29分20秒

風邪でボンヤリと言いながら、たらたら仕事してます。

前回の記事を読み返してみました。
http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/02/04/2600797
のコメント欄で6×6について熱く語ったので、フジの人が切り替え式に設計変更したのでしょうか。
だとしたら私は買わなきゃいけないのか?でも30万は高すぎる。

_ やまろ ― 2008年10月10日 22時14分12秒

Haniwa様

残念ながらショップはないですね。
パンフレットをくれたおじさんもすぐ奥に引っ込んで仕事してましたし(笑
会社の会議室を改造して展示してますって感じです。うちのブログにちょこっとのせてますのでよろしければどうぞ。

_ MANA ― 2008年10月11日 00時49分49秒

99,800円とかがベストです<採算度外視

正直、私もこの元ネタを見た時、「高いじゃん。買うわけ無いじゃない」と思いましたよ。

もっと手軽な値段で、中判が楽しめる中古がゴロゴロしていますもの。
「新品なのにこの値段!」って感じじゃないと。

_ Haniwa ― 2008年10月14日 08時50分46秒

■ りー様
リンクありがとうございます。あとで本文中に入れておきます。

おそらくここ以外にもそう言う声が大きかったのだと思います。だからりー様が責任を取って買わなければいけないことにはならないと思います(笑)。30万円は本当に高いですね。

■ やまろ様
ペンタックスカメラ博物館の記事、拝見しました。いいですねぇ、まんま工場の中。なんかレンズとか落ちてないですかねぇ(笑)。

やまろさ様のブログで気になった記事は、「竹内農場」です。建てた竹内綱は吉田茂の実父なんですね。興味深いです。使われなくなってもこんなに長期間残されているのも不思議です。

■ MANA様
おお、99,800円!たしかにそれなら買う踏ん切りが付きます。私はちょっと遠慮して128,000円にしてしまいましたが、安い方がいいですよねぇ。59,800円でエビちゃんに宣伝させたら飛ぶように売れます(嘘)。

_ Haniwa@ペンタックス博物館はどうなる? ― 2008年10月15日 09時38分58秒

今頃気付いたのですが、ペンタックスの益子事業所が年内で閉鎖なんですね。そうすると、ペンタックスカメラ博物館の行方はどうなるんでしょうか。

HOYA、カメラ事業を海外移管-益子事業所の一部閉鎖
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320080918aaad.html

ペンタックスカメラ博物館に行くなら今年中にということですね…。

_ Wakashi ― 2008年10月27日 01時20分19秒

日曜日に久しぶりにCameraquest(アメリカのコシナフォクトレンダーの正式代理店)のHPを覗いてみたら、このカメラをnew Bessa III と呼んで紹介、価格、発売日、正式に海外発売するかどうかわからない、といいながら、予約を取り始めています。ベッサの過去の69判フォールディングカメラの距離計連動のないタイプ1、距離計連動のタイプ2に続くシリーズとしてのこのネーミング、50年ほどの歴史の空白のあと復活というドラマですね。海外ではこの呼ばれ方になるのでしょうか。とにかく、コシナの作るものだということを宣言しているようです。フジの企画なんだろうか、コシナの社長の持ち出した企画なんでしょうかね。え〜、そうなると、最初シルバーで出ても、そのうちに艶のあるブラックとか、つや消しのブラックとか、グレイとか、広角つきモデルとか、別売りのグリップとか、フードとか、いろいろとアクセサリーが出てくる、あのコシナスタイルの営業になるのかあ?

_ Haniwa ― 2008年10月27日 09時28分39秒

Wakashi様
富士が企画して、コシナに製造を委託しているうちに仕様がコシナ化していくというパターンでしょうか(笑)。

富士は全面的に仕様をコシナに任せた方がいいような気もします。だってもう一般大衆はブローニーのスプリングカメラなんか買わないですもの(笑)。マニアの心が分かるのはコシナの小林社長ですもの(笑)。でも、天下の富士フイルムの新製品というところに意義があるのです。そしてレンズの設計やコーティングが富士フイルムだというところに意義があるのです。エビちゃんか松田聖子か中島みゆきあたりにCMやってもらいたいなぁ(笑)。ターゲットは誰なんだよ、という感じですが(笑)。

マキナ67Wのような広角版「GF670W」も期待したいですねぇ。コシナ商法も悪くはないですが、アクセサリーの供給はもう少し長くやってもらいたいですね。富士が販売主体ならその辺は期待できそうですが。

_ ZARDファン ― 2008年11月08日 13時33分02秒

管理人さん、みなさんはじめまして
GF670で探したらここに着きました

やはり一番の関心は価格です。
希望は20万切るかどうかだったのですが・・・・・
オート露出機構を外して、もうすこし下がらないですかね
それでいて巻き上げがノブって。

4群6枚
フジにしては良すぎな感じ。ガウスタイプ大好きです。
てっきり7群7枚のような「化学合成品」を予想してましたよ。

GF670W
いいアイデアですね!55ミリくらいを希望します!

でも30万にはガッカリですね

_ Haniwa ― 2008年11月10日 09時30分21秒

ZARDファン様
はじめまして。よろしくお願いします。

そうなんですよ、中古フィルムカメラが潤沢に安価にある現在、新品で30万円の中判ってなかなか手を出しにくいと思います。MANA様が仰っていた99,800円というのは思い切れる値段ですよね。

30万するのなら、本当にいいカメラが中古でたくさん選択肢に挙がってしまいます。

4群6枚の対象型というだけで、わくわくしますね。そういえばおなじく4群6枚のヤシカエレクトロ35を最近使っていなかったことを思い出しました。使ってやらねば(笑)。

ワイドも欲しいですよね。でも最初のこれが売れないとワイドが出ないというジレンマ(笑)。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私がよく言う「ニコンはレンズの○○環を無くすな」の○○とは?
aperture(stop)の日本語

コメント:

トラックバック

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)