富士フイルムイメージングを富士フイルムに統合 ― 2008年10月01日 00時00分00秒
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆、以下富士フイルム)は、2008年9月30日、イメージング事業の国内販売会社で、100%子会社である富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗、以下FIC)を、2009年2月1日付で統合することを決定したそうだ。
イメージング事業の国内販売会社 富士フイルムイメージング株式会社を統合
今回の統合は、富士フイルムの事業企画機能とFICの販売・マーケティング機能の一体運営化により、イメージング事業を取り巻く環境変化に対応した、一層迅速で効率的な事業運営を進めていくことを目的としております。
富士フイルムは、これからもイメージング分野におけるリーディングカンパニーとして、「写真文化の維持・発展」に貢献していくとともに、独自の商品・サービスの提供を通じて、人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していきます。
ここで富士フイルムの会社構成を簡単にみておくと、持ち株会社の「富士フイルムホールディングス(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」があり、その100%子会社として「富士フイルム株式会社(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」がある。「富士フイルム株式会社」の100%子会社として「富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗)」があることになっている。「富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗)」は持ち株会社の「富士フイルムホールディングス(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」の孫会社ということになる。孫会社を子会社に吸収するということのようだ。
これって、簡単に言えば、フィルム関係の製造開発会社と販売会社とを合併するということのようだ。そうすると、「一体運営化により、イメージング事業を取り巻く環境変化に対応した、一層迅速で効率的な事業運営を進めていくことを目的」というところが不安だ。要するに売れないフィルム関係はすぐに製造部門にフィードバックして、生産終了にするということじゃないか。なんか不安だ。いいように取れば、市場で評価されているフィルム関係製品はどんどん展開していくという風にも考えられるが、フィルム自体が縮小ムードなので、ちょっと不安なのだ。
デジタルにはデジタルの長所があるが(たとえば高感度撮影)、フィルムにはフィルムのよさがある。たとえばそれはどんなレンズでも現在の最新フィルムで撮ればそれなりの画像になるということだ。デジタルカメラのようにレンズを選ばない。デジタルカメラがレンズを選ぶというのは、レンズが悪いというよりもデジタルカメラ側が至らないからなのではないか。あるいは、必要以上のピクセルを持つ撮像素子を搭載するから、今までのレンズだと解像不足が目立ったり手ぶれに厳しくなるのではないか。そういう根本的な問題があるので、デジタルカメラはフィルムの代替ではないと思うのだ。当たり前だけれども、なんかフィルムからデジタルへという雰囲気があるので、敢えて指摘してみた。
ということで、富士フイルムにはまだまだフィルム製造を頑張ってもらわねばならない。頑張って使うからさぁ。軟調忠実系のフィルムは残してね(はぁと)。
富士フイルム前駅(神奈川県南足柄市):GR DIGITAL、28mm相当、1/97sec、F3.5、ISO64、-0.7EV、プログラムAE
すみません、コメントのお返事は少しずつ致します。m(_ _)m
Kodakポートラ400NCは、乾燥不良になるので富士系のラボシステムでは現像できないらしい ― 2008年10月03日 00時00分00秒
【写真追加:2008年10月6日】
ネガが見つかったのでスキャンしたものを追加した。
【写真追加ここまで】
【さらに写真追加:2019年12月20日】
以前から写真が暗いのが気になっていたので、同じスキャン結果のTIFF画像から再調整したものを追加しておく。2008年10月6日のは多分ノートPCで画像調整したものではないかと思う。撮影場所も画像に入れた。後ろに写っているビルがまだ現存するようでGoogleストリートビューで撮影場所が特定できた。
【さらに写真追加ここまで】
このところ、コニカミノルタのフィルムの後継を決めるためにコダックのポートラ400NCを使ってみている。PORTRA 400NCは粒状性も滑らかで階調も豊富でよいフィルムだ。
難点は、値段がちょっと高いこと。また、スキャンしたときの特性も良いとのことだが、これは粒状性が関係しているのだろう。カラーネガフィルムは、リバーサルフィルムと違って、スキャンしたときに粒状感が目立つ。それが少ないのがポートラらしい。
ただ、粒状感が少ないのはいいのだが、人物の肌などがつるんとしてちょっと質感がない感じなのが気になる。マネキンみたいと言ったら言い過ぎなのだが、敢えて表現すると他のISO400のフィルムよりもマネキン方向に振っている。仕方ないのか。使い分けすればいいので、選択肢があるのはいいことだということにしよう。
ところで、表題の件だが、週末にポートラをスキャンしようと思って昨日の木曜日の夜にヨドバシのDPEコーナーに持って行って「一番早く上がる処理で」と頼んだ。すると、「ポートラは富士の機械で処理すると乾燥不良になるので、コダックの純正処理しか駄目なんですよ」という。結局通常依頼しているコダック純正処理になって月曜日の夕方の上がりとなってしまった。ポートラが富士フイルム系の処理では駄目だとは知らなかった。ミニラボ処理だと昨晩のうちか今朝一番に処理してもらえたし、富士のラボでデジタルプリントにすれば富士は土曜日の配送があるので土曜日の夕方には上がってくるはずだった。しかし、ヨドバシのミニラボも富士系列の機械らしく、ポートラには不可なのだそうだ。
急ぎの写真はデジタルで撮るが、ポートラはコダック純正処理しかできないということを頭に入れておいた方がよさそうだ。
【関連追記:2008年10月9日】
Kodakポートラ400NCフィルムはもう少し赤みが欲しい ― 2008年10月09日
【関連追記ここまで】
写真は記事とはまったく関係ない。
(写真上)京阪100年号(1976年):Asahi Pentax SV、SMC Takumar 200mm F4、撮影データ・フィルム不明、プリントをフラットベッドスキャナでスキャン
【追記:2008年10月6日】
(写真下)京阪100年号(1976年):Asahi Pentax SV、SMC Takumar 200mm F4、撮影データ不明、Sakuracolor II、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED、Digital ROC使用
【追記ここまで】
MANA様のコメントで思い出した写真。
京阪100年号は、京阪電車じゃなくて当時の国鉄(現在のJR)が京都大阪間に鉄道開通して100周年になったのを記念して、京都の梅小路蒸気機関車館に動態保存されていたC57 1を使って運転されたものだった。C57 1はその後「SLやまぐち号」を担当することになる。
写真を見ると分かるが、大勢の人が三複線の線路に入り込んでコンパクトカメラで写真を撮っている。コンパクトカメラのややワイドよりのレンズでは、蒸気機関車が大きく写らないのは分かるが、これはないだろう。ちなみに私と友人達は線路脇の柵の外から撮った。当たり前だが死にたくはなかったからだ。この写真の前後にも特急線に特急電車が走ったり、緩行線(東京地区での京浜東北線に相当)に各駅停車が走ったりして非常に危険な状態だった。線路内に国鉄職員が配備されているのが写っているが、最初は線路内立ち入りを注意していたのだが、これだけ大量に立ち入られてなすすべ無しという感じだった。私も友達と一緒に最初は「お前ら入るなや!」と怒鳴っていたが、汽車が現れるとそれまで柵の外にいた人たちも一斉に線路内に入り出し、もう手が付けられない状態だった。老若男女と書いたが、写真を見るとほとんどが男のガキ共ですな(笑)。まあ、私もガキ共の一人だったのだが。
ネガがすぐに見つからなくて、プリントからのスキャンですまん。
【参考】
京阪100年号事故(Wikipedia)
ニコン、「仙台サービスセンター」を2008年12月29日で業務終了に ― 2008年10月06日 00時00分00秒
ニコンは、ニコン、「仙台サービスセンター」を2008年12月29日に業務終了するとアナウンスした。
「仙台サービスセンター」業務終了のお知らせ(ニコン)
仙台と言えば東北地方の中心都市であり政令指定都市である。その仙台で持ち込みによる修理受付や即時点検等のサービスが受けられないとは。これでニコンの持ち込みによる修理受付や即時点検等のサービスの拠点は、札幌、銀座(東京)、新宿(東京)、名古屋、大阪、福岡だけになった。これは東北地方在住の人の問題だけでなく、旅行や仕事で東北地方を訪れたときにニコン製品が調子悪くなったときにすぐに見てもらえなくなることにもなるので皆の問題だ。
ほらほらかつてのニコンじゃなくなってきてるでしょ。ニコンWatcherはやめることにしたが、日本光学工業製品を使う人にも影響するニュースなので取り上げた。
ちなみに、キヤノンは、札幌、仙台、坂東(茨城)、千葉、上野(東京)、銀座(東京)、新宿(東京)、横浜、名古屋、中之島(大阪)、梅田(大阪)、広島、福岡に修理窓口拠点を持っている。
修理窓口拠点一覧(キヤノン)
ニコンも「仙台のサービスセンターをなくすけれども仙台ニコンで受け付ける」ぐらいの対応をしたらどうだ?ああ、ニコンには前向きの提案をしないことにしたんだった(苦笑)。
これで、カメラ趣味でない人にどこのデジタル一眼レフ買えばいい?と聞かれたときに、「ニコンはサービス拠点が少ないからやめとけ」と言う理由が増えた。ああ、使い捨てのカメラだから修理拠点なんかなくてもいいのか(笑)。
Nikon DW-4、F3用高倍率ファインダー購入 ― 2008年10月08日 00時00分00秒
Nikon F3用高倍率ファインダー、DW-4を購入した。生産終了品なのでもちろん中古だ。DW-4は、DE-2やDE-3などのファインダーを外して代わりに装着する交換ファインダーだ。6倍のルーペが内蔵されていて、50mm F1.4レンズで無限遠時1.2倍のファインダー倍率になる。DE-2では0.8倍だから1.5倍も大きな像が見える。D3の0.7倍の像と比べると1.7倍大きい。D300の0.647倍(0.97倍/1.5)よりも1.86倍大きい。
視度調整もでき、-5ディオプターから+3ディオプターまで連続で調節できる。レンズのヘリコイドのように回転させて視度調節をする。その感触はまさにMFレンズのよう。動きにくいように少し重めになっている。双眼鏡などの視度調整と同じ感じ。
DW-4ファインダー内には、露出情報の液晶とAiレンズの絞り値とスピードライトのレディランプが見えるようになっていて、これも1.5倍大きく見える。像は左右逆像。糸巻きの歪曲がある。もちろん撮影画像には関係しない。視野率はもちろん約100%。
目当てゴムとゴムのキャップがついていて、ゴムのキャップは目当てゴムにポケットのようなものがあってそこにキャップの端をはめ込むと邪魔にならないようになっている。そうしないと覗くときにキャップの端が目の玉に当たって痛い(笑)。目当てゴムはくるくると回転する。
ああ、これはいい。(超)広角レンズでもピントがばっちり見えてしまう。Ai Nikkor 20mm F2.8Sは、ニコンF3用のファインダースクリーンでは端っこの方のピントがよく見えなかったので、F4用のスクリーンを使ったりしていたのだが、DW-4だとF3用スクリーンのマット面で20mmレンズのピントがばっちり分かる。
ああ、こんなにピントがよく分かる体験をしてしまうと、もういまのデジタル一眼レフのファインダーを覗けなくなってしまう(笑)。もう、現行のニコンのカメラではファインダーの交換できる機種はなくなっているので、ニコンF3の高倍率ファインダーDW-4を堪能したい思う。三脚アダプターもキヤノンので代用できたし、これはDW-4とフォクトレンダーマクロアポランター125mm F2.5SLでばんばん写真を撮らなきゃ。
フィルムカメラ万歳!\(^o^)/
これ、会議に移動中にカメラ屋に寄り道してみつけて買った(汗)。それで会議前に「いやー寄り道して余計なもの買っちゃいましたよ」とDW-4を見せると、ほとんどの人の反応は「なんすか、それ」だったけれども、一人だけ「私は中学の時ニコンFフォトミック買ったなぁ、当然中古だけれども決死の思いだったなぁ。」と発言。私が「えー、Fフォトミックですかぁ、あれはペンタ部がでかすぎないですか」「何を言ってるんだ(笑)。あのころはペンタ部が大きければ大きいほど偉いと思っていたものだ(笑)。」と。「おお、じゃ、このDW-4はかなり偉いですね(笑)」などと会話が弾む(会議が全然始まらないとも言う)。
写真は、Nikon F3,DW-4,Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SL。
Kodakポートラ400NCフィルムはもう少し赤みが欲しい ― 2008年10月09日 00時00分00秒
コダックポートラ400NC(Kodak PORTRA 400NC)フィルムが、富士系のラボでは乾燥不良を起こすというので結局月曜日の上がりになる話は先週した(Kodakポートラ400NCは、乾燥不良になるので富士系のラボシステムでは現像できないらしい ― 2008年10月03日参照)。それで月曜日には上がりを取ってきたのだが、スキャンする暇がなくて昨晩やっとスキャンした。
今回の撮影レンズは主に、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)とAi Nikkor 35mm F2Sで撮った。上がってきたアナログプリントは彩度の低いもので、かつシアンがかった感じだった。同時プリントだからあまり文句は言えないのだが、どうも人物の顔色が冴えなくていかん。まあ光線状況にもよるのだが、すぐにシアン掛かる。あるいは土気色だ。
それで、フィルムスキャンをNikon SUPER COOLSCAN 5000EDでやったのだが、デフォルト設定のままだとやっぱりアナログの同時プリントと同じ傾向でシアンが強い。コダックのネガは黄色人種の顔色には向いてないのだろうか。
結局スキャンする際には、RGBのRed(赤)を少し強調してスキャンした。Nikon Scan 4.0.2のトーンカーブの赤を左に1.07~1.11ぐらいにして健康的な肌の感じになった。赤を増やすと特に彩度を上げる必要もなかった。最近の傾向からするともう少し彩度を上げた方が一般受けするとは思うが、そうするとなんかデジタル臭い絵になってしまうので、赤を足すだけでいいのだ。(註:上の作例写真は赤を足さずにそのままのスキャナ設定でスキャンした場合のものである)
それ以外にはいじるところはなかった。粒状性もよく、ネガカラーフィルムにありがちなつぶつぶが目立ってざらざらした感じが少ない。スキャンに最適化したというリニューアルの文言の通りだった。
作例は以前GR DIGITALで撮ったものと同じヒガンバナ。Nikon SUPER COOLSCAN 5000EDで出たそのままの画像をJPEGにしてリサイズした。赤(ないしマゼンタ)が足りないのが分かると思う。
ヒガンバナ:Nikon F100、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)、F1.4、F1.4開放*多分F2.8(汗)、1/4000sec、Kodak PORTRA 400NC、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
【訂正:2008年10月14日】*コダクロームの上がりを見て、撮影データの間違いに気づいた。これは絞り開放ではない。すまん。【訂正ここまで】
MANA様の予想ははずれでした。残念。
ぱにー様、ゴン太様専用スレッドその3 ― 2008年10月10日 00時00分00秒
ぱにー様、ゴン太様専用スレッドその3でござる。
スレッドを作るのは簡単なのだが、写真をどうしようかと思ってしまう。えーい、ここはでんちゃ写真貼るところにしてしまえ(笑)。
お約束
ぱにー様を喜ばせること。
ゴン太様との愛を見守ること。
σ)Д`)ぷに<3
前スレッド
ぱにー様、ゴン太様専用スレッドその2 ― 2008年09月19日
過去スレッド
ぱにー様、ゴン太様専用スレッド ― 2008年09月16日
江ノ電:GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/290sec、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
6×7判のフィルム中判カメラ「GF670」の価格 ― 2008年10月10日 00時00分01秒
10日以上も前のニュースですまんが、富士フイルムが発売を予定している6×7判のフィルム中判カメラ「GF670」だが、年内発売の見通しで価格30万円ぐらいを予定しているという。
【フォトキナ動画】富士フイルムブースで、次世代の立体デジカメと中判フィルムカメラに密着!(日経トレンディネット)
株価は下落し続けているし、円高に進んでいるし、急速に悪化する世界経済の中で中判フィルムカメラが30万円かぁ。これは買う人が少ないと思う。私だったら30万円出すんならD700じゃなかった(笑)、マキナ67の中古を買う。
こういうフィルムカメラの新製品の最大の敵は、市場にあふれている過去のフィルムカメラ名機だろう。
価格設定もそうなのだが、電機仕掛けだから寿命が短いとは必ずしもいえないのだが、部品がなくなったりしたときに融通が利くのはやっぱり機械式だ。これから先、メーカーサポートも部品供給も不透明な世の中なので、修理専門業者が自分で修理したり部品を調達できるようなカメラにして欲しかった。6×7と6×6とを切り替えられるのはいいんだけれども。
こんなご時世に新しいフィルムカメラを出そうという富士フイルムの心意気に応えたいのだが、応えられない…。135のフィルムを頑張って使うぐらいしか貢献できない。すまん。
【関連追記:2008年10月14日】
PMA08で富士フイルムが67判スプリングカメラ「GF670フォールディング」を参考出品 ― 2008年02月04日
りー様、ありがとうございました。
【追記:2008年12月24日】
富士「GF670プロフェッショナル」は「お目見え間もなく」 ― 2008年12月24日
【追記:2009年1月21日】
富士 GF670 Professional のアサカメ表4広告版下がリーク ― 2009年01月20日
【追記ここまで】
コダクロームが国内取り次ぎ最後の現像(米国送り)から帰ってきた ― 2008年10月14日 00時00分00秒
コダックの外式リバーサルフィルム、コダクロームの国内販売が終了になり(2007年前半に国内在庫払底)、コダクロームの国内現像も2007年の暮れには終了した。そして、コダクロームの現像設備はアメリカ1か所になった。当初2008年6月末まで国内で海外現像の取り次ぎをすることになっていたものが9月末までに延長になった。その(私にとって)国内取り次ぎ最後のフィルムが海外現像から帰ってきた。
ヨドバシの窓口に現像依頼してから約16日でアメリカから帰って来た。料金は3,507円(税込)。仕上がりは、よい。以前にも書いたが、堀内カラーの国内現像ではなく、コダックダイヤミックのコダクローム現像を使っていたときは、PKR(コダクローム64プロ)やKR(コダクローム64)は緑がかって冴えない発色だった。KL(コダクローム200)は、マゼンタ掛かってすごいことになっていた。それに比べてこのアメリカDwayne's Photo社のコダクローム現像はよい。まだ、数本PKRとKLが残っているので、直接Dwayne's Photo社に現像をだそうかと思う。
Dwayne's Photo社のK-14現像は 36 Exposureで$9.00とあるので、何本かまとめて送れば送料を入れても国内取り次ぎに出していたときよりも安くなる。また、コダックの国内取り次ぎは国内に戻ってきてからヨドバシカメラに届いて私に電話してくるまで2日掛かっているようなので、それも直接現像に出せばもう少し早く帰ってくるはずだ。また、Dwayne's Photo社のオーダーフォームにはKR(Kodachrome 64)の注文欄もあって、KR36枚撮りが$8.42となっている。PKRってもう売ってないのかなぁ。
それで、このコダクロームアメリカ送り現像が3,507円って、考えてみるとすごい高い。フィルム代が1本約1,000円として、合わせて1本あたり約4,500円。10本撮ると45,000円、20本で90,000円、40本で180,000円。コダクロームの海外送り40本でニコンD300が買えてしまう。年間にフィルム40本といえば、月に4本弱。写真が趣味の人ならそんな本数で済まないはずだ。 コダクロームの保存性やその発色、シャープさは他では得難いものだけれど、これは続けられん。国内取り次ぎが終了するのもやむなし、か。
ヒガンバナ:Nikon F100、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)、F1.4、F1.4開放、1/4000sec、Kodak Kodachrome 64 Professional(PKR)、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
Kodakポートラ400NCフィルムはもう少し赤みが欲しい ― 2008年10月09日の方の撮影データは間違っていたことに気づいた。あっちは絞り開放じゃない。すまん、訂正しておきます。画像についている説明の方は訂正できないのでそのまま。すまん。
【関連】
コダック コダクローム200フィルムが国内販売中止(追記あり) ― 2005年12月21日
コダクローム64・コダクローム64プロ、ついに国内販売終了 ― 2006年12月13日
コダクローム海外現像が帰って来た ― 2008年01月18日
コダクロームの海外現像仲介業務を2008年9月末まで延長 ― 2008年06月16日
【追記:2009年6月23日】
コダクローム(Kodachrome)フィルム、74年の歴史に幕 ― 2009年06月23日
【追記ここまで】
Kodak T-MAX 400 フィルムのラチチュード ― 2008年10月15日 00時00分00秒
コダックのT-MAX 400(TMY)フィルムがリニューアルされて久しいが、なかなか使う機会がなかった。頻繁にモノクロ撮影しないし、富士のダークレスを使ってみたりしていたのでネオパン400 PRESTOを使っていたからだ。それでようやくNew T-MAX 400 (TMY)を使ってみた。
しかし、ニコンF3で使ったのだが、その前に撮ったセンシアIIIのISO100のまま撮ってしまった。8枚ぐらい撮ったところで「どうもシャッタースピードが稼げないなぁ、そんなにここ暗いかなぁ」と思って「ハッ!」と気づいた。うーむ、このままISO100設定で撮って、現像出すときに2段減感というべきか、それともこれ以降はISO400に設定し直して撮るべきか悩んだ。しかし、T-MAXの現像代はもともと高い上に増減感も高かった記憶があるので、えいっとISO400に設定し直して以後撮り切った。
現像から帰って来たネガをおそるおそる見ると、最初の8コマはちょっと濃いネガだがちゃんとハイライトも飛ばずに記録されていた。同じ場面を撮っているわけではないので、よく見ないと最初の8コマとそのあとのコマの露出差に気づかない。
スキャナーでスキャンしてみると、自動のままだとややハイライトが飛びがちだが、アナログゲインを少し下げると調子は少し硬くなることもあるが(作例の写真ではならなかった)ハイライトも飛ばずにちゃんとした写真になる。全然問題なし。
あらためてネガフィルムのラチチュードの広さを認識した。これって、露出計のないカメラとか、露出計の壊れたカメラでも、フィルムの箱に書いてある露出を守れば全然OKということなんだなぁ。当たり前か(笑)。
ちなみに旧T-MAX400(旧TMY)の時のものだが、りー様が覚え書きを書いてくださっていた。
http://haniwa.asablo.jp/blog/2006/09/11/519716#c521089
無題:Nikon F3、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F2開放、1/8sec、(+2EV相当)、Kodak New T-MAX 400 (TMY)、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
単3形、単4形リチウム乾電池が復活! ― 2008年10月15日 00時00分01秒
以前富士フイルムで輸入していた単3形リチウム乾電池だが、いつのまにか輸入されなくなっていた。それがどうやら復活したようなのだ。
エナジャイザーFR6ELU 2B [リチウム乾電池 単3形 2本](yodobashi.com)
エナジャイザーFR6ELU 4B [リチウム乾電池 単3形 4本](yodobashi.com)
エナジャイザーFR03ELU 2B [リチウム乾電池 単4形 2本](yodobashi.com)
エナジャイザーFR03ELU 4B [リチウム乾電池 単4形 4本](yodobashi.com)
【追記:2008年10月22日】
上記リンクは、ヨドバシドットコムのリニューアルでリンク切れになっています。どこに移ったのか探すのも嫌になるほどサーバーが重いので、しばらくリンク切れで我慢してくだされ。
【追記ここまで】
以前富士フイルムが輸入していたのと同じエナジャイザー(ENERGIZER)社製だ。値段も以前と変わらないように思う。【追記】単3形リチウム電池4本組は前は1,680円だったような気がする。そうすると、今回の単3形4本¥1,380 (税込) は安いかもしれない。【追記ここまで】
この単3形リチウム乾電池のいいところは、まずなんといっても軽い。アルカリ乾電池やニッケル水素充電池に比べて持って分かるほどに軽い。そして初期電圧が1.8Vと高く、モータードライブのように電圧が高ければ高いほど連写速度が増すような機器ではかなりの高速連写が出来る。そして、低温に強くて電圧が最後まで一定なのだ。そして長持ち。欠点は値段が高いことだけ。
いまのところ、ヨドバシカメラではヨドバシドットコムと実店舗では新宿西口店にしか置いていないようだ。今回の輸入元はどこなのかは不明。
運動会の季節だし、これから寒くなるし、これはモータードライブに単3形リチウム乾電池を入れてバシバシ撮る季節が到来しましたぞ!さあ、Nikon F3にMD-4をつけて出陣!
ちなみに、富士フイルムがエナジャイザー社製のリチウム乾電池の輸入をやめたのは、この辺が関係しているのかもしれない。
単3(単4)形乾電池を使用できる弊社製デジタルカメラをご使用のお客さまへのお知らせ(富士フイルム:2007年2月1日)
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