富士フイルムイメージングを富士フイルムに統合2008年10月01日 00時00分00秒

富士フイルム前駅(神奈川県南足柄市):GR DIGITAL、28mm相当、1/97sec、F3.5、ISO64、-0.7EV、プログラムAE

富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆、以下富士フイルム)は、2008年9月30日、イメージング事業の国内販売会社で、100%子会社である富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗、以下FIC)を、2009年2月1日付で統合することを決定したそうだ。
イメージング事業の国内販売会社 富士フイルムイメージング株式会社を統合

今回の統合は、富士フイルムの事業企画機能とFICの販売・マーケティング機能の一体運営化により、イメージング事業を取り巻く環境変化に対応した、一層迅速で効率的な事業運営を進めていくことを目的としております。

富士フイルムは、これからもイメージング分野におけるリーディングカンパニーとして、「写真文化の維持・発展」に貢献していくとともに、独自の商品・サービスの提供を通じて、人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していきます。

ここで富士フイルムの会社構成を簡単にみておくと、持ち株会社の「富士フイルムホールディングス(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」があり、その100%子会社として「富士フイルム株式会社(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」がある。「富士フイルム株式会社」の100%子会社として「富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗)」があることになっている。「富士フイルムイメージング株式会社(社長:杉原 和朗)」は持ち株会社の「富士フイルムホールディングス(代表取締役社長・CEO 古森 重隆)」の孫会社ということになる。孫会社を子会社に吸収するということのようだ。

これって、簡単に言えば、フィルム関係の製造開発会社と販売会社とを合併するということのようだ。そうすると、「一体運営化により、イメージング事業を取り巻く環境変化に対応した、一層迅速で効率的な事業運営を進めていくことを目的」というところが不安だ。要するに売れないフィルム関係はすぐに製造部門にフィードバックして、生産終了にするということじゃないか。なんか不安だ。いいように取れば、市場で評価されているフィルム関係製品はどんどん展開していくという風にも考えられるが、フィルム自体が縮小ムードなので、ちょっと不安なのだ。

デジタルにはデジタルの長所があるが(たとえば高感度撮影)、フィルムにはフィルムのよさがある。たとえばそれはどんなレンズでも現在の最新フィルムで撮ればそれなりの画像になるということだ。デジタルカメラのようにレンズを選ばない。デジタルカメラがレンズを選ぶというのは、レンズが悪いというよりもデジタルカメラ側が至らないからなのではないか。あるいは、必要以上のピクセルを持つ撮像素子を搭載するから、今までのレンズだと解像不足が目立ったり手ぶれに厳しくなるのではないか。そういう根本的な問題があるので、デジタルカメラはフィルムの代替ではないと思うのだ。当たり前だけれども、なんかフィルムからデジタルへという雰囲気があるので、敢えて指摘してみた。

ということで、富士フイルムにはまだまだフィルム製造を頑張ってもらわねばならない。頑張って使うからさぁ。軟調忠実系のフィルムは残してね(はぁと)。


富士フイルム前駅(神奈川県南足柄市):GR DIGITAL、28mm相当、1/97sec、F3.5、ISO64、-0.7EV、プログラムAE


すみません、コメントのお返事は少しずつ致します。m(_ _)m

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