コダクロームが国内取り次ぎ最後の現像(米国送り)から帰ってきた ― 2008年10月14日 00時00分00秒
コダックの外式リバーサルフィルム、コダクロームの国内販売が終了になり(2007年前半に国内在庫払底)、コダクロームの国内現像も2007年の暮れには終了した。そして、コダクロームの現像設備はアメリカ1か所になった。当初2008年6月末まで国内で海外現像の取り次ぎをすることになっていたものが9月末までに延長になった。その(私にとって)国内取り次ぎ最後のフィルムが海外現像から帰ってきた。
ヨドバシの窓口に現像依頼してから約16日でアメリカから帰って来た。料金は3,507円(税込)。仕上がりは、よい。以前にも書いたが、堀内カラーの国内現像ではなく、コダックダイヤミックのコダクローム現像を使っていたときは、PKR(コダクローム64プロ)やKR(コダクローム64)は緑がかって冴えない発色だった。KL(コダクローム200)は、マゼンタ掛かってすごいことになっていた。それに比べてこのアメリカDwayne's Photo社のコダクローム現像はよい。まだ、数本PKRとKLが残っているので、直接Dwayne's Photo社に現像をだそうかと思う。
Dwayne's Photo社のK-14現像は 36 Exposureで$9.00とあるので、何本かまとめて送れば送料を入れても国内取り次ぎに出していたときよりも安くなる。また、コダックの国内取り次ぎは国内に戻ってきてからヨドバシカメラに届いて私に電話してくるまで2日掛かっているようなので、それも直接現像に出せばもう少し早く帰ってくるはずだ。また、Dwayne's Photo社のオーダーフォームにはKR(Kodachrome 64)の注文欄もあって、KR36枚撮りが$8.42となっている。PKRってもう売ってないのかなぁ。
それで、このコダクロームアメリカ送り現像が3,507円って、考えてみるとすごい高い。フィルム代が1本約1,000円として、合わせて1本あたり約4,500円。10本撮ると45,000円、20本で90,000円、40本で180,000円。コダクロームの海外送り40本でニコンD300が買えてしまう。年間にフィルム40本といえば、月に4本弱。写真が趣味の人ならそんな本数で済まないはずだ。 コダクロームの保存性やその発色、シャープさは他では得難いものだけれど、これは続けられん。国内取り次ぎが終了するのもやむなし、か。
ヒガンバナ:Nikon F100、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)、F1.4、F1.4開放、1/4000sec、Kodak Kodachrome 64 Professional(PKR)、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
Kodakポートラ400NCフィルムはもう少し赤みが欲しい ― 2008年10月09日の方の撮影データは間違っていたことに気づいた。あっちは絞り開放じゃない。すまん、訂正しておきます。画像についている説明の方は訂正できないのでそのまま。すまん。
【関連】
コダック コダクローム200フィルムが国内販売中止(追記あり) ― 2005年12月21日
コダクローム64・コダクローム64プロ、ついに国内販売終了 ― 2006年12月13日
コダクローム海外現像が帰って来た ― 2008年01月18日
コダクロームの海外現像仲介業務を2008年9月末まで延長 ― 2008年06月16日
【追記:2009年6月23日】
コダクローム(Kodachrome)フィルム、74年の歴史に幕 ― 2009年06月23日
【追記ここまで】
コメント
_ しがない写真屋 ― 2008年10月14日 12時37分52秒
_ Haniwa ― 2008年10月14日 15時17分36秒
コメントありがとうございます。
コダクロームが国内販売終了したときはショックでした。
少なくともKRについてはDwayne's Photoで買えますね。PKRがないのがちょっと気になります。国内では話題になりませんでしたが、KLがいつの間にか生産終了になっていました。
韓国ではまだ売っているのですね。ただ、日本では売ってはいるけど現像は知らんとは言えないのでしょうね。日本の場合はいままで国内で現像できたのですから。他のほとんどの国ではコダクロームを使う人は海外送りになる覚悟を持って使うものでしたから、その違いがあるのかもしれません。いずれにしても世界中でDwayne's Photo社しか現像するところはないのですから、現像依頼の時にKRをDwayne's Photo社で買うというサイクルがいいように思いました。
_ Wakashi ― 2008年10月14日 19時48分49秒
_ Haniwa ― 2008年10月14日 23時47分26秒
おお、まだPKRありましたか。情報ありがとうございます。でもKRと価格差が大きいですね。日本ではそんなに差がなかった記憶があります。
レントゲン照射はISO64だと大丈夫だと思います。何かの陰に隠れていて思いっきり強く照射されるとヤバそうですが…。温度については冬に買えば大丈夫ではないでしょうか。
>「Haniwaと撮る旅、アメリカ横断ウルトラ(鉄ちゃんもおいで)フィルムカメラツアー」
ああ、いい企画ですね(笑)。ただし「Haniwaと」では人が集まらないこと必至ですので、ここはチョートク先生をお招きして「チョートクと撮る旅、アメリカ横断ウルトラ(鉄ちゃんもおいで)フィルムカメラツアー」ですね(笑)。
_ 高麗 ― 2008年10月19日 01時23分12秒
所で、国内最終現像に出したPKLは期限が1988年で切れているもので、上がりを見たら殆ど像が写らないほどクリーム色にかぶっていました。
専用現像と言えば、今は無きSCALAもですが、ヨドバシから近代インターナショナルへ移り、その後に期限が決まってから以降、代替フィルムとの交換が可能でした(価格ベースで1:1から1:3)。迷いつつも3本を交換してULTRAとCTPRECISAを入手し、冷凍庫に入れました。
モノクロスライドは美しいです、特に120は。被写体も機材も選ぶ余裕が無かったことが心残りでした。
_ Haniwa ― 2008年10月20日 09時19分02秒
そうですね。コダック日本法人はできるだけのことはやったと思います。でもできれば国内現像も続けて欲しかったですねぇ。現像機が限界だったようですが。そう考えると、米Dwayne's Photo社のコダクローム現像設備も将来が心配です。
20年前のPKLですか。それはすごい。私は撮影後十数年のネガカラーを現像に出しましたが、色は変でしたが像は十分に残っていました。撮影前に時が経過するのと撮影後に時が経過するのではどちらがマシなのか実験してみたいところです(笑)。
AGFA SCALAもほかに変わるべきものがないフィルムでしたね。私は一回も使うことがないままに終わってしまいました。モノクロはプリントを得るために使うので、ポジのモノクロって使い道が浮かばなかったのです。当時フィルムスキャナもいいものを持っていなかったせいもあります。いまはSUPER COOLSCAN 5000EDがあるので、もし復活があれば使ってみたいですねぇ。
_ YOSHI ― 2008年10月29日 00時53分17秒
かなり前に販売中止になったPKMが2本冷凍庫で眠っております。。。
_ Haniwa ― 2008年10月29日 16時15分28秒
国際郵便でDwayne's Photo社に送れば大丈夫みたいですよ。
それにしてもPKMとは。パトローネ返却で現像依頼したくなりますね。
_ YOSHI ― 2008年11月01日 00時38分51秒
レスありがとうございます。
撮り貯めしてまとめて送ってみようかな。
昔は色々あるフィルムを撮影シーンで使い分けたりする事も楽しみの1つでしたが残念です。
風景写真にパンサー100(PRPでしたっけ)を使ってました。
_ Haniwa ― 2008年11月04日 08時59分39秒
わたしも残りの数本をまとめて送ってみようと思っています。そして同時にまたコダクロームを注文すれば、そういうサイクルで撮れるかなぁ、と。
コダクロームは、なくさないで欲しいですねぇ。
パンサーは使ったことがないのですが、新パンサーに期待しています。早く国内発売しておくれー。
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当店も最後のお客様には3本で1万近くの現像代を頂いた記憶があります
コダクロームは日本では発売されていないんですが
海外ではまだ発売されているとのことでした(今年の8月での情報)
韓国の大手量販店なら置いてあるかもです
中国では中身が別物だったりして・・・・
まー冗談ですがw