Kodakポートラ400NCフィルムはもう少し赤みが欲しい ― 2008年10月09日 00時00分00秒
コダックポートラ400NC(Kodak PORTRA 400NC)フィルムが、富士系のラボでは乾燥不良を起こすというので結局月曜日の上がりになる話は先週した(Kodakポートラ400NCは、乾燥不良になるので富士系のラボシステムでは現像できないらしい ― 2008年10月03日参照)。それで月曜日には上がりを取ってきたのだが、スキャンする暇がなくて昨晩やっとスキャンした。
今回の撮影レンズは主に、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)とAi Nikkor 35mm F2Sで撮った。上がってきたアナログプリントは彩度の低いもので、かつシアンがかった感じだった。同時プリントだからあまり文句は言えないのだが、どうも人物の顔色が冴えなくていかん。まあ光線状況にもよるのだが、すぐにシアン掛かる。あるいは土気色だ。
それで、フィルムスキャンをNikon SUPER COOLSCAN 5000EDでやったのだが、デフォルト設定のままだとやっぱりアナログの同時プリントと同じ傾向でシアンが強い。コダックのネガは黄色人種の顔色には向いてないのだろうか。
結局スキャンする際には、RGBのRed(赤)を少し強調してスキャンした。Nikon Scan 4.0.2のトーンカーブの赤を左に1.07~1.11ぐらいにして健康的な肌の感じになった。赤を増やすと特に彩度を上げる必要もなかった。最近の傾向からするともう少し彩度を上げた方が一般受けするとは思うが、そうするとなんかデジタル臭い絵になってしまうので、赤を足すだけでいいのだ。(註:上の作例写真は赤を足さずにそのままのスキャナ設定でスキャンした場合のものである)
それ以外にはいじるところはなかった。粒状性もよく、ネガカラーフィルムにありがちなつぶつぶが目立ってざらざらした感じが少ない。スキャンに最適化したというリニューアルの文言の通りだった。
作例は以前GR DIGITALで撮ったものと同じヒガンバナ。Nikon SUPER COOLSCAN 5000EDで出たそのままの画像をJPEGにしてリサイズした。赤(ないしマゼンタ)が足りないのが分かると思う。
ヒガンバナ:Nikon F100、NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)、F1.4、F1.4開放*多分F2.8(汗)、1/4000sec、Kodak PORTRA 400NC、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
【訂正:2008年10月14日】*コダクロームの上がりを見て、撮影データの間違いに気づいた。これは絞り開放ではない。すまん。【訂正ここまで】
MANA様の予想ははずれでした。残念。
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