AI Nikkor 45mm F2.8P(ニッコール千夜一夜物語第七十八夜)2021年06月29日 00時00分00秒

【写真上】AI Nikkor 45mm F2.8P(シルバー):Nikon D300S、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)(35mm判換算82.5mm相当)、F8、1/125秒、ISO-AUTO(720)、WB晴天、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

ニッコール千夜一夜物語で第七十八夜 AI Nikkor 45mm F2.8Pが公開された。

AI Nikkor 45mm F2.8Pは、記事にもあるように2001年にNikon FM3Aと同時に発売されて、FM3Aのシルバーに合うようなちょっと明るいシルバーであった。

私は当時パンケーキレンズを持っていなかったので欲しいなと思いつつも、記事中にあるようにちょっと価格が高めなので躊躇していた。

Nikon FM3Aとともに2001年に誕生したこのレンズだが、当時のデジタルカメラの急激な台頭で、FM3Aの生産終了と共に姿を消してしまった。交換レンズとしては比較的短命なレンズであった。本体、専用フィルター、専用フードとポーチのセットでおよそ5万円と比較的高価だったことも短命に終わった原因の一つかもしれない。設計者としては残念である。

「こんなのに5万円も出すなら他に先に買うべきレンズがあるだろ」と心の中で誰かが言うのである(笑)。

しかし、2005年8月にAI Nikkor 45mm F2.8Pの販売終了がアナウンスされる前後から気になってはいたのだが、結局2005年12月にフジヤカメラでかなり安く新品の在庫を買ってしまった。「この値段なら買ってもいいだろ」と心の中で言い訳した(笑)。

シルバーかブラックかかなり迷ったが、シルバーのNikon Fマウントレンズは珍しいのでシルバーにした。中古価格では実用性と個体数からブラックの方がちょっと高めだが。

AI Nikkor 45mm F2.8Pは、レンズの枚数が少なくてヌケがすごくよいのと、写った結果が非常にシャープに見えるのが特徴だと思っている。解像度も高めなのだろうが、どこがどうなのか分からないが写った結果は非常にシャープだ。エッジが立っているのかもしれない。【さらにさらに追記】エッジが立っているというよりも、単にコントラストが高いのかもしれない。【さらにさらに追記ここまで】

あと、ニッコール千夜一夜物語の記事で触れられていないのが残念なのだが、AI Nikkor 45mm F2.8Pはテッサー型ながら焦点移動が被写界深度内に収まっているのが特徴だ。要するに絞り開放でピント合わせして絞り込んでもピンボケして写ることはない。当たり前に思うかもしれないが、テッサー型は焦点移動が大きく、本家Carl ZeissのYashica CONTAX用のTessar T* 45mm F2.8は焦点移動が大きく、開放以外の絞り値の場合はピントを合わせた後にちょっとピントリングを動かすコツが必要と言われていた。それがこのAI Nikkor 45mm F2.8Pでは全く焦点移動を気にすることなく開放絞りでピント合わせできるのである。

すごく自慢できることなのに、ニッコール千夜一夜物語で執筆者で設計者でもある大下孝一氏が言及していないのはちょっと残念。そういえば最近のニッコール千夜一夜物語ってなんか内容があっさりしていないか。これでもかというぐらいにマニアックにニッコールレンズの功徳を解いてほしいんだけどなぁ。

【写真下】AI Nikkor 45mm F2.8P(シルバー)(底キャップは一般用のLF-1):Nikon D300S、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)(35mm判換算82.5mm相当)、F2.8、1/160秒、ISO-AUTO(200)、WB晴天、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

ということで、中古価格も落ち着いたAI Nikkor 45mm F2.8Pはお勧めだ。中古だとなぜか専用フロントキャップ・リアキャップ​無しというのが多い。私はなくなさいように普通の黒のLF-1とスプリング式の古いニコンのレンズキャップに交換して使っている(貧乏性)。

【さらに追記】

今回はZ 6に組み合わせて使ってみたが、気分的にはやはりFM/FE系のフィルムカメラやシルバーのDfなど、小型の一眼レフに装着して軽快に使ってほしいレンズである。

の部分は、ニコン、クラシカルデザインのAPS-Cミラーレス「Z fc」。ズームキット15万円/単焦点キット16万円(デジカメWatch 2021年6月29日 13:09)に繋がっているんでしょうな。Z fcにAI Nikkor 45mm F2.8P似合いまっせ、と。【さらに追記ここまで】

【関連追記】
Ai Nikkor 45mmF2.8P、ブラックかシルバーかそれが問題だ(笑) ― 2005年08月02日
再びAi Nikkor 45mmF2.8P ― 2005年08月29日
Ai Nikkor 45mm F2.8P入手 ― 2005年12月22日
Ai Nikkor 45mm F2.8P用フード、フィルター入手 ― 2006年01月10日
ニッコール千夜一夜物語第三十九夜 Ai AF Zoom-Nikkor 35-70mmF2.8S ― 2009年05月27日
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【写真上】AI Nikkor 45mm F2.8P(シルバー):Nikon D300S、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)(35mm判換算82.5mm相当)、F8、1/125秒、ISO-AUTO(720)、WB晴天、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

【写真下】AI Nikkor 45mm F2.8P(シルバー)(底キャップは一般用のLF-1):Nikon D300S、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S)(35mm判換算82.5mm相当)、F2.8、1/160秒、ISO-AUTO(200)、WB晴天、ピクチャーコントロール:ポートレート、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス 、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影

グレーの専用底キャップも一緒に撮ればよかったのだが、グレーの専用底キャップはAI Nikkor 45mm F2.8Pの箱に入れてしまってあるので出してくるのが面倒なのですまん。色はテレコン用のボディキャップと似たグレーである。仕様はLF-1と同じ。【追記】第七十八夜 AI Nikkor 45mm F2.8Pの記事のトップ写真や図2でも底キャップは一般用の黒のLF-1だな。これはAI Nikkor 45mm F2.8Pの箱を出してきてグレーの専用底キャップの写真をアップしなければなるまい…。【追記ここまで】。

コメント

_ みっち ― 2021年06月29日 14時24分42秒

昔この手のパンケーキレンズがメチャクチャ流行ったことがありましたねぇ。冷静になって考えてみると、パンケーキで薄いといっても、たかが数センチ、それで携帯性が飛躍的に向上するかというと、はなはだ疑問でありました。薄くするために、標準レンズに比べてレンズ構成はシンプルで、明るさもほどほど、いざ撮影となると、別段メリットがないばかりか、鏡胴が短いので操作しにくい(笑)なんてマイナス面が目だったりするのでした。
コンタックスのテッサー45mmf2.8は、確かアサヒカメラの診断室で、被写界深度を超える焦点移動がある、と指摘されて話題となったような。今ならミラーレスで実絞りで測れますから、何の問題もないですなぁ。あの騒ぎはいったい。(笑)
そうか、コンタックスのテッサーなんて、今は格安だから、ひとつ探してみるかなぁ。あっ、いかーん、これは罠だ、罠でござる…(爆)

_ いつもとおりすがり ― 2021年06月29日 14時52分34秒

Haniwa様、皆様

ニコン、クラシカルデザインのAPS-Cミラーレス「Z fc」。ズームキット15万円/単焦点キット16万円
本誌:鈴木誠
2021年6月29日 13:09
ttps://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1334490.html

抜粋ここから

株式会社ニコンは、ミラーレスカメラ「Z fc」を7月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格(税込)はボディ単体が約13万円、DX16-50mmシルバー付きのズームキットが約15万円、特別デザインの「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」が付属する単焦点キットが約16万円。

ニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ相当)のミラーレスカメラ。フィルム一眼レフカメラ「ニコンFM2」(1982年)の象徴的なデザインを受け継いだというスタイリングに、現行製品の「Z 50」と同じ有効2,088万画素CMOSセンサーと、画像処理エンジンEXPEED 6を搭載した。価格は、同社の想定売価ベースでZ 50より約1万円アップとなっている。

同社では、APS-Cミラーレス市場に初投入したZ 50が健闘している点、同市場でクラシカルデザインの機種が人気を博していることを踏まえ、小型・高性能・手頃な価格というZ 50の特徴を継承しながら、Zシリーズで初となるフィルムカメラ風のデザインを取り入れたという。ボディ素材は前面がマグネシウム合金と樹脂の組み合わせで、背面はセリーボ(炭素繊維複合材料)。バッテリー・記録メディア込みの重量はZ 50より5g軽い約445g。

抜粋ここまで

10年遅れの「フジコン」「ニコンパス」といったところでしょうか。クロップセンサーで、今更の「後追い」感が。「ボディ単体が約13万円」なら、フルサイズで出してこそだとは思うのですが。

ミラーレスなのに、フィルムカメラほぼそのままのデザインのペンタ部は、後からくっつけただけのような印象も。背面のボタン類も多過ぎて、FM/FEの良さを引き継げていないように思います。

_ Haniwa ― 2021年06月29日 14時56分03秒

みっち様
>昔この手のパンケーキレンズがメチャクチャ流行ったことがありましたねぇ。

そうなんです。流行る割には売れないみたいで、最後は投げ売りになるか気づいたらもう売っていない感じです。

>冷静になって考えてみると、パンケーキで薄いといっても、たかが数センチ、それで携帯性が飛躍的に向上するかというと、はなはだ疑問でありました。薄くするために、標準レンズに比べてレンズ構成はシンプルで、明るさもほどほど、いざ撮影となると、別段メリットがないばかりか、鏡胴が短いので操作しにくい(笑)なんてマイナス面が目だったりするのでした。

結局そうだと思います。まあコートのポケットに入るとか言われたりしますが、スマホだと元々コートのポケットに入りますからねぇ。

このレンズの場合は薄くするために光学性能がスポイルされていることはないです。問題は他の部分に凝りすぎて値段が高くなったことでしょうね。別にアルミ削り出しのリングとかにしなくてもよかったような気もします。

>コンタックスのテッサー45mmf2.8は、確かアサヒカメラの診断室で、被写界深度を超える焦点移動がある、と指摘されて話題となったような。今ならミラーレスで実絞りで測れますから、何の問題もないですなぁ。あの騒ぎはいったい。(笑)
>そうか、コンタックスのテッサーなんて、今は格安だから、ひとつ探してみるかなぁ。あっ、いかーん、これは罠だ、罠でござる…(爆)

それです、それです。絞り込み測光だと何の問題もありません。F2.8の開放F値も今のデジカメだと明るいぐらいですし。CONTAXのTessarは元の値段も安かったですし、鏡筒も凝っていなかったのでモノとしての質感もたいしてないので、いまだに安価です。これは買いです!

そう考えますと、私もミラーレスデジカメ欲しくなってきました。これは罠だ!色んな人に色んな罠を仕掛けられる高度なニッコール千夜一夜物語ですねぇ(泣)。

_ Haniwa ― 2021年06月29日 15時10分19秒

いつもとおりすがり様
>ニコン、クラシカルデザインのAPS-Cミラーレス「Z fc」。ズームキット15万円/単焦点キット16万円

情報ありがとうございます。

>10年遅れの「フジコン」「ニコンパス」といったところでしょうか。クロップセンサーで、今更の「後追い」感が。「ボディ単体が約13万円」なら、フルサイズで出してこそだとは思うのですが。

わたしもAPS-Cサイズなのにはちょっとがっかりですし、なによりもボディ内手ぶれ補正が搭載されていないのが残念です。キットレンズにはレンズ内手ぶれ補正が載っていますが、またこういう仕様違いを作ってシステム複雑にするのかと思いました。ボディ内手ぶれ補正がないといまどき望遠レンズでかなり不利になると思いますよ。望遠レンズで手ぶれ補正内蔵レンズはNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRだけですし。

>ミラーレスなのに、フィルムカメラほぼそのままのデザインのペンタ部は、後からくっつけただけのような印象も。背面のボタン類も多過ぎて、FM/FEの良さを引き継げていないように思います。

デザインは好みがあるのでしょうが、必然性のないデザインはちょっと興ざめですよね。

_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2021年06月29日 16時04分13秒

>すごく自慢できることなのに、ニッコール千夜一夜物語で執筆者で設計者でもある大下孝一氏が言及していないのはちょっと残念。

わかってる人のみわかってくれれば…という姿勢なんでしょうかねぇ、
職人的でいいと思う反面それらが必ずしも安くない理由なので…、
というアピールしておいた方がコスパ厨にわかってもらいやすいかもしれません。

>Z fcにAI Nikkor 45mm F2.8P似合いまっせ、と。

まあ言っとかないと、
しかしZのコレを売るのならFマウントレンズ用のアダプター関連でもっと………

_ 通りすがり ― 2021年06月29日 16時07分48秒

NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)に、絞り環がつきました。
長年絞り環が欲しいと訴えたHaniwa師匠が、はたしてZ沼に引きずり込まれるのかどうか、暖かく見守ってます。

_ いつもとおりすがり ― 2021年06月29日 16時54分36秒

Haniwa様

>デザインは好みがあるのでしょうが、必然性のないデザインはちょっと興ざめ

ボディや付属のレンズに対して、(擬似)ペンタ部が角張過ぎというか、バランス悪く感じます。FM10みたいにする必要はないですが、もう少し丸みが欲しいところ。それに、もう少し大きくてもいいくらい。

例えば、オリンパスも「レトロ」だからと、フィルムカメラのOMシリーズのデザインをそのまま流用しているわけではないですし。笑

_ タロウカジャ ― 2021年06月29日 18時58分12秒

AiNikkor45mmf/2.8は、少し高いので今日まで結局購入しませんでした。
もっともAinikkor50mmf/1.8Sを持っていたのも購入しなかった理由です。パンケーキレンズは売れない割に人気のある商品ですね。
さて。本日Zfcが発表されました。
FM2、Dfを使用しているものとしては今更何をするのと言った感がありますが。28mmf/2.8がFX対応なのでむしろZのFXに期待がかかります。
Zfcの中身はZ50で動画機能などをブラッシュアップして今流行りの機種に仕立てたモデルにFMのボデーを被せたと言ったところでしょう、新しいユーザーに売れると良いですね。
撮像素子はD500、D7500さらにD50に使用したものだと推測されますので安定した性能があるのでしょう。画像処理エンジンもEXPEED6のままです。画像処理エンジンはZ9発表までは6のままのようです。

_ Haniwa ― 2021年06月30日 09時50分41秒

■ ノラ猫軍将軍山本ミケ六閣下
>>すごく自慢できることなのに、ニッコール千夜一夜物語で執筆者で設計者でもある大下孝一氏が言及していないのはちょっと残念。

>わかってる人のみわかってくれれば…という姿勢なんでしょうかねぇ、
>職人的でいいと思う反面それらが必ずしも安くない理由なので…、
>というアピールしておいた方がコスパ厨にわかってもらいやすいかもしれません。

分かっている人のみ分かってくれればというのはニコンがいつも損していることですよね。
雪の中の撮影とか電磁波の強いところでの撮影とか、ニコンはノウハウを持っています。
でもそれはまったく宣伝しないんですよね。「軍事施設のレーダーの前でも誤作動しません」とか宣伝しにくいとは思いますが(笑)。

>Z fcにAI Nikkor 45mm F2.8P似合いまっせ、と。

>まあ言っとかないと、
>しかしZのコレを売るのならFマウントレンズ用のアダプター関連でもっと………

まあ中古レンズが売れることを狙っているというよりは、Z fc売れればという相乗効果狙ってるんでしょうね。

ZTFのアダプターをもうちょっとバリエーション出してもいいように思うんですが。サードパーティのAFが効くマウントアダプターも面白そうですし。

あとAPS-CのZシリーズボディだとボディ内手ぶれ補正がないので、望遠側はどうしてもAF-S VRのFマウントレンズ頼みになってしまいますが、それでいいんですかねぇ。

_ Haniwa ― 2021年06月30日 09時55分36秒

■ 通りすがり様

>NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)に、絞り環がつきました。
>長年絞り環が欲しいと訴えたHaniwa師匠が、はたしてZ沼に引きずり込まれるのかどうか、暖かく見守ってます。

うおおおおっと思いましたが、これは絞り環風のデザインなんですかねぇ。
これがコントロールリングで、ボディ側から色々と割り当てられるというのなら、それはそれで面白いと思うんですけどねぇ。動かないんですかねぇ。あとから機能が公開とかないんですかねぇ。

ニコン、小型単焦点Zレンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」。4.2万円
FM2時代のMFニッコール風デザイン フィルター径52mm
ttps://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1334832.html

単品だと、ちとお値段が高いような…。

_ Haniwa ― 2021年06月30日 09時59分46秒

■ いつもとおりすがり様
>ボディや付属のレンズに対して、(擬似)ペンタ部が角張過ぎというか、バランス悪く感じます。FM10みたいにする必要はないですが、もう少し丸みが欲しいところ。それに、もう少し大きくてもいいくらい。

>例えば、オリンパスも「レトロ」だからと、フィルムカメラのOMシリーズのデザインをそのまま流用しているわけではないですし。笑

まあ、FM2がモチーフだというのでそれにぐぐっと来る人が買えばいいんだと思います。
これのFX版が出ればもっと売れるかもしれませんよ。
私はセンサーサイズから来るレンズラインナップの問題とボディ内VRがないという点でちょっとパスですが、ほかにもZボディがある人とかがサブに持つにはいいと思う人がいるかもしれません。

_ Haniwa ― 2021年06月30日 10時12分16秒

■ タロウカジャ様
>AiNikkor45mmf/2.8は、少し高いので今日まで結局購入しませんでした。
>もっともAinikkor50mmf/1.8Sを持っていたのも購入しなかった理由です。パンケーキレンズは売れない割に人気のある商品ですね。

「売れない割に人気のある商品」もしくは「売れない割に話題になる商品」なのかもしれません。
わたしも末期にフジヤカメラで安く売っていなければ買わなかったと思います。
Ai Nikkor 45mm F2.8Pの独特のシャープな描写は50mmの各レンズとはちょっと違うので、マニアならば買わなければならないレンズです(違)。

Ai Nikkor 50mm F1.8Sも薄型でかつ開放F値が1段以上明るいですから、加えてAi Nikkor 45mm F2.8Pを買う理由はありませんよね。Ai AF Nikkor 50mm F1.8S(D)の方は、Aiと光学系がほとんど同じに見えますが、なぜか奥目のデザインで薄型じゃなかったんですよね。薄型だとピントリング回しにくいという要望に応えたんですかねぇ。Nikkor 50mm F1.8は名玉で、ニコンもリバースリングでの等倍撮影に推奨していましたね。

>さて。本日Zfcが発表されました。
>FM2、Dfを使用しているものとしては今更何をするのと言った感がありますが。28mmf/2.8がFX対応なのでむしろZのFXに期待がかかります。

これに合うFXのDf後継機が出るとよいですね。

>Zfcの中身はZ50で動画機能などをブラッシュアップして今流行りの機種に仕立てたモデルにFMのボデーを被せたと言ったところでしょう、新しいユーザーに売れると良いですね。

カタログに拘りのありそうな若い女性を起用しているみたいなので、そういう層にアピールしたいんですかねぇ。小煩いニコ爺がたすき掛けして徘徊しているところもカタログに載せてくれぇ~(違)。

>撮像素子はD500、D7500さらにD50に使用したものだと推測されますので安定した性能があるのでしょう。画像処理エンジンもEXPEED6のままです。画像処理エンジンはZ9発表までは6のままのようです。

D500系の撮像素子ですか。これは実績が十分にあるものですね。
この辺は手堅くいきましたね。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月05日 17時20分44秒

Haniwa様、皆様

シェア急落で苦境のニコンをレトロカメラが救えるか
2021/07/04 18:30
ttps://www.bcnretail.com/market/detail/20210704_232996.html

抜粋ここから

 Z fcに類似したレトロデザインのカメラで、ある程度成果を上げているのが富士フイルム。中でもフィルム一眼レフ的なデザインのX-Tシリーズが思い浮かぶ。2019年1月から21年6月までの間、同シリーズの中で最も売れたのが19年3月発売のX-T30。同社のミラーレスカメラの中で14.8%の構成比を占めた。18年6月発売のX-T100も11.0%と売れている。どうやらニコンは、このあたりのカメラを求める層をZ fcで狙っているようだ。

 6月時点のミラーレス一眼に限ったシェアは、トップがソニーの33.3%、2位がキヤノンで27.7%、OMデジタルソリューションズが14.6%で3位、富士フイルムが10.3%で4位。ニコンは5位でわずか7.0%のシェアしかない。

 フィルムカメラを知らない若い世代にとって、レトロなデザインのカメラは新鮮に見える。写真を撮る機械として、スマートフォンではない選択肢になる可能性があるからだ。とはいえ、富士フイルムのX-T30もX-T100も、発売からかなり時間が経過したこともあり、現在の売れ行きはだいぶおとなしい。感覚的にも、レトロカメラのブームは数年前の時点ですでに終焉しているようにも思える。

抜粋ここまで

_ タロウカジャ ― 2021年07月08日 11時17分00秒

たしか6月30日で受付が終了しました「F&ニッコール限定メンテナンス」に大事にしているF2チタンボディを持ち込み依頼しましたところ、チタンボディは、部品が異なるので受付できないと断られました。事前案内には部品交換をしない作業となっていますが、汎用性のあるバネ、ネジは交換するということなんでしょう。
ごちゃごちゃとお願いをして、結局モルト交換とサービスセンターでできる点検だとなりました。さらにモルトもチタン用は異なるとのことですが、一般用で了解しました。旧製品のメンテナンスは何かと大変です。

_ Haniwa ― 2021年07月08日 11時59分25秒

■ いつもとおりすがり様
情報ありがとうございます。

>Z fcに類似したレトロデザインのカメラで、ある程度成果を上げているのが富士フイルム。中でもフィルム一眼レフ的なデザインのX-Tシリーズが思い浮かぶ。2019年1月から21年6月までの間、同シリーズの中で最も売れたのが19年3月発売のX-T30。同社のミラーレスカメラの中で14.8%の構成比を占めた。18年6月発売のX-T100も11.0%と売れている。どうやらニコンは、このあたりのカメラを求める層をZ fcで狙っているようだ。

富士フイルムはフォルムがレンジファインダーですし、実際に光学ファインダー積んでいる機種も多いです。またAPS-Cに徹しているので、レンズに困ることもないです。
なんか似て非なるもので釣ろうと言うことなんですかねぇ。Z fcを買う層はおそらくニコンが思っている層ではなく、既にニコン製品を持っている人がサブで買うんだと思いますよ。

富士も魚眼レンズはないんですね。
ttps://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/digitalcameras/x#
単焦点も14mmまでですが、ズームは8-16mmがありますね。
こういうAPS-C用の超広角レンズを用意してからAPS-Cサイズのカメラを展開してほしいです。

> フィルムカメラを知らない若い世代にとって、レトロなデザインのカメラは新鮮に見える。写真を撮る機械として、スマートフォンではない選択肢になる可能性があるからだ。とはいえ、富士フイルムのX-T30もX-T100も、発売からかなり時間が経過したこともあり、現在の売れ行きはだいぶおとなしい。感覚的にも、レトロカメラのブームは数年前の時点ですでに終焉しているようにも思える。

ニコンが予想したよりもZ fcは注文が入っているそうですが、上にも書いたようにニコンが思い描くような新しい層が入ってくるのかは疑問ですね。カタログは女の子使っていますが。

まあほしい人が買えばいいんだとは思います。

_ Haniwa ― 2021年07月08日 12時16分29秒

■ タロウカジャ様

>たしか6月30日で受付が終了しました「F&ニッコール限定メンテナンス」に大事にしているF2チタンボディを持ち込み依頼しましたところ、チタンボディは、部品が異なるので受付できないと断られました。事前案内には部品交換をしない作業となっていますが、汎用性のあるバネ、ネジは交換するということなんでしょう。

なかなか難しいところですね。貼り革とかも違うんでしょうか。
まあバラすとなると、細かい所で元々付いていたものをもう一回使うとかできない場合もあるんでしょうね。

>ごちゃごちゃとお願いをして、結局モルト交換とサービスセンターでできる点検だとなりました。さらにモルトもチタン用は異なるとのことですが、一般用で了解しました。旧製品のメンテナンスは何かと大変です。

受け付けてくれるだけマシだと思うしかないんでしょうね。
モルトも一般用とチタンとで違うんですね。
何が違うんでしょうね。気になります。

電気カメラだと点検もしてくれないです。
D300を修理期限徒過後にサービスセンターに持っていったら
「点検しても修理出来ないから意味がない」として点検も拒否されましたね。
カウンターに置いたD300を触りもしませんでした(触ってあとでここが壊れたとか言われたら困るからでしょうね)。

ところで、戴き物のAi Nikkor ED 180mm F2.8Sの「F&ニッコール限定メンテナンス」ですが、まったく音沙汰無しです。
ネット上で進行状況の確認もできないので(紙とFAXのやりとりでしか受け付けてくれなかった)、当初の「3ヶ月程度」を信じるしかないのでしょうね。4月の終わりに出しましたから、7月末には帰って来ると期待したいです。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 11時49分50秒

Haniwa様、皆様

Yongnuoがアンドロイドベースのm4/3カメラ「YN455」を発表
投稿日:2021年7月11日
ttps://digicame-info.com/2021/07/yongnuom43.html#comments

デザインは、BMPCCやソニーα6000シリーズを彷彿。5インチ背面液晶も魅力的。

EOS Mを昨年から使っている自分は、タッチ操作前提なら、露出補正も含め、ボタンやダイヤル類は無くてもいいくらい。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 11時57分54秒

Haniwa様

>Z fcを買う層はおそらくニコンが思っている層ではなく、既にニコン製品を持っている人がサブ
>ニコンが思い描くような新しい層が入ってくるのかは疑問

新規の購買層の獲得を目指しているというよりは、一応まだ頑張っているというポーズ程度かと。

世間のニーズは動画に移行しつつあるので、スチル関連で攻めても意味ないでしょう。そういうところが、10年前のフジやオリンパスそっくりというか、笑えない。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 12時04分06秒

追記

「DJI Pocket 2」に新色サンセットホワイトが登場。Vlog向け新セットで5万6,100円
本誌:宮本義朗
2021年7月9日
ttps://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1336866.html

どこぞの偽フィルムカメラ「レトロ」よりも Vlogカメラの「サンセットホワイト」カラーの方が、売れる要素が高いでしょう。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 12時37分13秒

追記

普通過ぎる!?中条あやみの金銭感覚。最近は「迷ったら買いません」
7/11(日) 21:10
ttps://news.yahoo.co.jp/articles/10c71444ed886820395f21ef982dbb34afff4fa1?page=2

抜粋ここから

今GETしたいものは?

今、欲しいと思っているのは、フィルムカメラ。写真上手な(宮本)茉由が最近「カメラを買おうかな」と言っていたので、一緒に買ったら教えてくれるかなって思って。一緒にカメラ講座とか受けられたら楽しそう。

迷ったら買わない!長く使えるものを選ぶ!

小さい頃は、家のお手伝いができたら500円のおこづかいだったし、イギリス人の親族が多いからお年玉もあまりもらえなくて、友達がお年玉をもらっているのを見て「みんないいなぁ」って思っていました。今思うとそれがよかったのかな。普通の金銭感覚が身につきました。18歳のときに初めてシャネルのパリコレに呼んでいただいて、本店でステキなバッグを見つけたんです。当時クレジットカードを持っていなかったから、マネージャーさんが「貸しますよ」と言ってくれたんですけど、「初めてのシャネルなのに、お金を借りて買うのは嫌だ」と思って諦めました。そして再びパリに行ったときに、ちゃんと自分のお金で買いました。

最近は「迷ったら買わない」とか「長く使えるものを選ぶ」というふうになってきているなって思います。長く使えそうな食器を買ったり、調理器具も電化製品から土鍋やヤカンに替えたり。そのほうがおいしいというのもあるけれど、家電って壊れるとさみしいし。地球にも優しいお金の使い方は、これからもしたいなって思います。

地球にも優しいお金の使い方…とっても素敵です。 自分のお金の使い方について今一度考えてみたいですね!

抜粋ここまで

時代は、フィルムカメラです。笑

_ Haniwa ― 2021年07月12日 14時49分10秒

いつもとおりすがり様
情報ありがとうございます。

>Yongnuoがアンドロイドベースのm4/3カメラ「YN455」を発表
>投稿日:2021年7月11日
>ttps://digicame-info.com/2021/07/yongnuom43.html#comments

「Nano-SIM 2/3/4Gネットワーク対応」とありまして、スマホがm4/3マウントを持っているような感じになっていますね。これはいろいろとハッキングできる余地があるかもしれませんね。

>新規の購買層の獲得を目指しているというよりは、一応まだ頑張っているというポーズ程度かと。

>世間のニーズは動画に移行しつつあるので、スチル関連で攻めても意味ないでしょう。そういうところが、10年前のフジやオリンパスそっくりというか、笑えない。

Z fcは動画性能はそんなじゃないんですかねぇ。35mmフルサイズだと映画のようなボケが得られますが、そこまでじゃない場合にはAPS-Cの動画も悪くないとは思います。問題は広角側のレンズですね。

>「DJI Pocket 2」に新色サンセットホワイトが登場。Vlog向け新セットで5万6,100円
>ttps://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1336866.html

>どこぞの偽フィルムカメラ「レトロ」よりも Vlogカメラの「サンセットホワイト」カラーの方が、売れる要素が高いでしょう。

この手のカメラは被写界深度も深くていつでもどこでもぶれなく撮れるのが特長ですよね。鉄道Yotuberのスーツ氏が手に持ちながら実況するのに最適ですよね。ほかにもバイク動画とかいろいろ活用の道はありますね。

>普通過ぎる!?中条あやみの金銭感覚。最近は「迷ったら買いません」
>7/11(日) 21:10
>ttps://news.yahoo.co.jp/articles/10c71444ed886820395f21ef982dbb34afff4fa1?page=2

中条あやみさんは、CanCam専属モデルなんですね。NHKドラマの「閻魔堂沙羅の推理奇譚」で注目していました。続編放送しないかな。他にも今放送中のTBSドラマ「TOKYO MER?走る緊急救命室~」にもでていますね。

>今、欲しいと思っているのは、フィルムカメラ。写真上手な(宮本)茉由が最近「カメラを買おうかな」と言っていたので、一緒に買ったら教えてくれるかなって思って。一緒にカメラ講座とか受けられたら楽しそう。

>時代は、フィルムカメラです。笑

若い俳優さんの間では本当にフィルムカメラブームなんですね。
もっともっと流行らせてまたフィルムの値段が安くならないかなぁ。
いまはフィルムカメラもフィルムもかなり高くなっていますよね。
俳優さんは買えても、一般のファンには買えない値段だと流行りませんもの。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 19時04分31秒

Haniwa様

>これはいろいろとハッキングできる余地が

オープンソース化は、むしろ、良い方向性では?M43の規格自体がcomputational photographyの走りというか、FFやAPS-Cよりも自由だし、Vlogに適しているかと。

>Z fcは動画性能はそんなじゃないんですかねぇ

Z50よりも飛躍的に良くなるかどうか。でなければ、EOS Kiss Mあたりと互角かも。

>この手のカメラは被写界深度も深くていつでもどこでもぶれなく撮れるのが特長

スマホ以外なら、写真はフィルムカメラで、動画はアクションカムで、という選択肢はあるでしょう。

>若い俳優さんの間では本当にフィルムカメラブーム

日常的な話題になっているというのは、興味深いところかと。単にSNSウケを狙った発言とは思えませんし。笑

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 20時06分33秒

追記

ハナレグミが「今一番話してみたい人」仲野太賀とじっくり語り合った60分、新作「発光帯」を掘り下げるソロインタビューも
2021年4月9日
ttps://natalie.mu/music/pp/hanaregumi06/page/3

抜粋ここから

──若い世代がフィルムカメラを好む感覚って、どういうところから来るんですかね。「昔懐かしの」といったノスタルジーではないだろうし。

仲野 ノスタルジーではないですね。もしかしたらデジタルカメラだと写りすぎちゃうというのがあるのかもしれません。

永積 僕らはフィルムカメラで撮影するのが当たり前の時代に育ったから、デジタルカメラが登場したとき、「ここまでバッチリ写るんだ!」って驚いたんだけど、太賀くんにとっても「写りすぎてる」と思うことがあるんだね。面白いね。

仲野 もちろんデジタルのよさもあると思うんですけど、フィルムで撮った写真には言葉にできないような独特の温もりがあるじゃないですか。その温もりって、温度がないようなものに囲まれて育ってきた僕らの世代からしたらすごく新鮮なんです。

抜粋ここまで

抜粋ここから

──それって若いミュージシャンがアナログ的な音像を求めたりするのと共通する感覚だったりするんですかね。

永積 うん、一緒なんじゃないかと思う。僕もアナログテープを使うことがあるし。何かアイデアを発想するとき、デジタルだとクリアすぎてそこで止まっちゃう感覚がよくある。アナログってよくも悪くも曖昧な音像でさ。カセットテープなんかもザーッとした音像の向こう側から、何か違う音が聴こえてくるような感覚があるよね。いい意味での曖昧さや揺れがある。そういうものに閃きを渡される瞬間があったりするし。

仲野 計算しようと思えば計算し尽くせる今の時代、思ってもみなかったような面白いことが起きるのって、アナログのほうが多いのかもしれないですね。例えばフィルムカメラで写真を撮ったら、その場で仕上がりが確認できないわけで。それって映画の世界でも、きっとあると思うんですよね。フィルムで撮影している映画って、少ないですけど、まだまだあって。時代が進んでいくにつれて減っていってしまうのかもしれないですけど、いつの時代も、そういった温もりだとか言葉にできない何かに価値を見出す人は一定数いると思うので、お願いだからこの文化がずっと残っていってほしいなと僕は思います。

抜粋ここまで

抜粋ここから

永積 太賀くんの中にもそういう感覚があることを知れたのがすごくうれしい。「やっぱそうだよね」っていうか。みんなが本当に知りたいことって、まだ言語化もビジュアル化もされていないようなものだと思う。結局、人って確かなものよりも、揺れているものとか曖昧なものに心を動かされるような気がする。

仲野 映画も音楽も写真もきっとそうだと思うんですけど、言葉で言い尽くせてしまうことって実は限られていて、そこからあふれ出たもののほうが圧倒的に多くの情報量を持っているように思うんです。映画の役割って、そこからこぼれちゃった言葉たちをどう可視化させるかみたいなことでもあるような気がして。例えば「好きだ」という気持ちって、「好きだ」の3文字だけでは表現できないじゃないですか。

抜粋ここまで

話のポイントとして、「温度がないようなものに囲まれて育ってきた僕らの世代からしたらすごく新鮮」とか、「計算しようと思えば計算し尽くせる今の時代、思ってもみなかったような面白いことが起きるのって、アナログのほうが多いのかもしれない」とか、「言葉で言い尽くせてしまうことって実は限られていて、そこからあふれ出たもののほうが圧倒的に多くの情報量を持っているように思う」というのが、非常に分かりやすい説明になっているかと。

子どもにとって大人から与えられた完成されたおもちゃは退屈で、自分で壊したりして好きなように楽しむというのと似ていると思います。大人は呆れても、子どもにとっては、その方が純粋だったり、身近だったりする感覚。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月12日 20時48分59秒

追記

上記の俳優は、過去にニコンのインタビューが:

talk!talk!talk!俳優・太賀さん
ttps://www.nikon-image.com/enjoy/life/talk/pdf/2012_1209.pdf

Talk!Talk!Talk! バックナンバー
ttps://www.nikon-image.com/enjoy/life/talk/

このシリーズが続いていたら、現在のフィルムカメラの流行の下支えも出来たのに。(逆に言えば、フィルムカメラを「レトロ」と見限ってきたことの表れ)

_ Haniwa ― 2021年07月14日 10時33分51秒

いつもとおりすがり様
>オープンソース化は、むしろ、良い方向性では?M43の規格自体がcomputational photographyの走りというか、FFやAPS-Cよりも自由だし、Vlogに適しているかと。

カスタムROMを焼く人が出たりしたらなかなか面白い展開になりそうですね。

>>若い俳優さんの間では本当にフィルムカメラブーム

>日常的な話題になっているというのは、興味深いところかと。単にSNSウケを狙った発言とは思えませんし。笑

CanCanなどで写真フィルムを熱く語ってくれるとすそ野が広がりそうですね。

>永積 うん、一緒なんじゃないかと思う。僕もアナログテープを使うことがあるし。何かアイデアを発想するとき、デジタルだとクリアすぎてそこで止まっちゃう感覚がよくある。アナログってよくも悪くも曖昧な音像でさ。カセットテープなんかもザーッとした音像の向こう側から、何か違う音が聴こえてくるような感覚があるよね。いい意味での曖昧さや揺れがある。そういうものに閃きを渡される瞬間があったりするし。

フィルムって大判だとデジタルみたいに写りすぎるぐらい写ってますけどね(笑)。
135でネガカラーのイメージなんですかね。

>仲野 計算しようと思えば計算し尽くせる今の時代、思ってもみなかったような面白いことが起きるのって、アナログのほうが多いのかもしれないですね。例えばフィルムカメラで写真を撮ったら、その場で仕上がりが確認できないわけで。それって映画の世界でも、きっとあると思うんですよね。フィルムで撮影している映画って、少ないですけど、まだまだあって。時代が進んでいくにつれて減っていってしまうのかもしれないですけど、いつの時代も、そういった温もりだとか言葉にできない何かに価値を見出す人は一定数いると思うので、お願いだからこの文化がずっと残っていってほしいなと僕は思います。

映画『ある日どこかで』(Somewhere in Time)で、過去のシーンを富士、現在をKodakで撮り分けたみたいに、今の映画でも過去シーンはフィルムで撮影、現在はデジタルとかありそうですね。

>子どもにとって大人から与えられた完成されたおもちゃは退屈で、自分で壊したりして好きなように楽しむというのと似ていると思います。大人は呆れても、子どもにとっては、その方が純粋だったり、身近だったりする感覚。

本当はデジタルの方が可能性は広がっているはずなのに、色々と制約が付いているせいで、アナログの方が自由度が高いというパラドックスがありますね。

>上記の俳優は、過去にニコンのインタビューが:

>talk!talk!talk!俳優・太賀さん
>ttps://www.nikon-image.com/enjoy/life/talk/pdf/2012_1209.pdf

>Talk!Talk!Talk! バックナンバー
>ttps://www.nikon-image.com/enjoy/life/talk/

>このシリーズが続いていたら、現在のフィルムカメラの流行の下支えも出来たのに。(逆に言えば、フィルムカメラを「レトロ」と見限ってきたことの表れ)

2001年から始まって2012年で終わってしまってるんですね。
ここでインタビューされた人の多くが今でもフィルムを使っているみたいなので、研ぎ澄まされたユーザーと切り捨てていくメーカーの乖離が見られて興味深いです。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月14日 17時14分51秒

Haniwa様


>フィルムって大判だとデジタルみたいに写りすぎるぐらい写ってます

再放送で見たのですが、NHK BS「ここまで見える!8Kでよみがえる幕末・明治の日本」という番組の内容が、まさにそれでした:

デジタル技術で明らかになる日本の原風景 150年前にも相合傘の落書きが存在していた
ttps://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z0508_00149.html

>本当はデジタルの方が可能性は広がっているはずなのに、色々と制約が付いているせいで、アナログの方が自由度が高いというパラドックス

「デジタルは人々の想像力を奪う」ということでしょう。とりわけ、一般に技術的な部分に依存するだけだと、すぐに行き詰まってしまう。写真や映画など「表現」においては、曖昧さや陰影を残さないとストーリーの奥行きを失ってしまうので。

先に紹介した湿版から直接取り込む8K映像とは真逆ですが、用途と目的が合致しているかどうかが重要で、技術が進歩しようがしまいが、見失ってはいけないものがあるということだと思います。

_ Haniwa ― 2021年07月17日 13時30分21秒

いつもとおりすがり様
情報ありがとうございます。

>>フィルムって大判だとデジタルみたいに写りすぎるぐらい写ってます

>再放送で見たのですが、NHK BS「ここまで見える!8Kでよみがえる幕末・明治の日本」という番組の内容が、まさにそれでした:

>デジタル技術で明らかになる日本の原風景 150年前にも相合傘の落書きが存在していた
>ttps://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z0508_00149.html

やはりそうですか。幕末のレンズでもちゃんと細部まで写ってるんですよね。
だからフィルムだと写りすぎないとかなんか違和感があります。

>「デジタルは人々の想像力を奪う」ということでしょう。とりわけ、一般に技術的な部分に依存するだけだと、すぐに行き詰まってしまう。写真や映画など「表現」においては、曖昧さや陰影を残さないとストーリーの奥行きを失ってしまうので。

想像力を奪うというのはあり得るかもしれませんね。
しかもそのまま写っているのではなく、ブラックボックスの画像処理を経ていますし(特にスマホ)。

>先に紹介した湿版から直接取り込む8K映像とは真逆ですが、用途と目的が合致しているかどうかが重要で、技術が進歩しようがしまいが、見失ってはいけないものがあるということだと思います。

無限に近く連写できるわけではないとか、1枚1枚丁寧に撮らざるを得ないとかそういうところが、作品に影響する面はあると思います。

_ いつもとおりすがり ― 2021年07月18日 11時27分42秒

Haniwa様

>フィルムだと写りすぎないとかなんか違和感

具体的に何と比較しているのか、でしょう。例えば、35mmネガのバストショットなら、顔の産毛くらいは、わりとしっかり写ってしまいますし。笑

>ブラックボックスの画像処理

AI任せというのは、現状ではまだ納得いかないというか信用出来ない部分はあるかと。ファイル保存や視聴環境もアップデート等によって、ある日突然、劇的に変わってしまうことも起こりかねないですし。(表現におけるニュアンスはアナログ程には期待出来ないというか、先に紹介した俳優の対談の内容とも重なる話)

_ Haniwa ― 2021年07月19日 21時01分43秒

いつもとおりすがり様
>>フィルムだと写りすぎないとかなんか違和感

>具体的に何と比較しているのか、でしょう。例えば、35mmネガのバストショットなら、顔の産毛くらいは、わりとしっかり写ってしまいますし。笑

写ルンですとかロモグラフィー辺りとの比較なんですかねぇ。

>>ブラックボックスの画像処理

>AI任せというのは、現状ではまだ納得いかないというか信用出来ない部分はあるかと。ファイル保存や視聴環境もアップデート等によって、ある日突然、劇的に変わってしまうことも起こりかねないですし。(表現におけるニュアンスはアナログ程には期待出来ないというか、先に紹介した俳優の対談の内容とも重なる話)

フィルムもある日製造中止になって全然違う性質のものしか残っていないとか、最盛期でもあり得たことですね。ただ当時は選択肢がたくさんあったので、似たような他のものがあったりしましたが。似てはいるけれども全く同じではないですが。

そういう意味では自分で色々調整できる余地のあるデジタルは夢の実現だったような気もします。なんだか一進一退なのか一歩進んで二歩戻るなのか2歩進んで1歩戻るなのか、よく分からなくなってきていますね。

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