重量380gの望遠単焦点ミラーレンズTTArtisan 250mm f/5.6 Reflex ― 2024年06月06日 00時00分00秒
「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウント」というミラーレンズが発売されたようだ。
重量380gの望遠単焦点レンズ「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex」
株式会社焦点工房は、銘匠光学の交換レンズ「TTArtisan 250mm f/5.6 Reflex M42マウント」を6月4日(火)に発売した。希望小売価格は税込7万2,000円。
ミラーレンズなどの愛称で呼ばれる反射光学系を採用した望遠単焦点レンズ。250mmの焦点距離を持ちながら、重量380gと軽量な点を特徴としている。他の多くの反射望遠レンズと同様、オートフォーカス機構は備えていない。
ミラーレンズはNikkorが群を抜いてよいのだが(ニッコール千夜一夜物語第十三夜 <New>Reflex-Nikkor 500mm F8<補遺>「リング状のボケ形状について」参照)、いまは全部生産終了だ。
ミラーレンズは焦点距離の割りにレンズ全長が短いのがメリットだが、250mmだとそんなにメリットが無いのではないかという疑問点が一つ、もう一つは、250mmで希望小売価格が税込7万2,000円って高くないかというのも疑問点。250mmって70-300mmのズームに含まれているから、オートフォーカスやズームという便利さと重さや短さや価格を総合評価して、250mm F5.6のミラーレンズが売れるのか心配してしまう。
しかもミラーレンズだとボケがリングボケになってしまうので、そのデメリットも合わせて考えると、本当にこれ売れるのかと思ってしまう。
<New>Reflex-Nikkor 500mm F8だと、500mmという焦点距離はなかなか安く済ませられないし、ミラーレンズ以外で500mmのレンズは重くて長い。だからミラーレンズの勝機・商機がある。でも250mmだと競争相手が多すぎる。しかも7万円でしょ。だったらAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR買うよ。ニコンZではMFになってしまうがAI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dもコンパクトでよい。
ということで、せっかくの新レンズをディスってしまったが、500mmとか1000mmとかを出してくれるのなら、買うかも。ただし、値段はもう少し頑張って欲しい。あと日本政府や日銀は円安をなんとかして欲しい。
ということで、<New>Reflex-Nikkor 500mm F8が欲しくなってしまったゾ。月とか撮るのならボケは関係ないのでミラーレンズで問題ない。
写真は記事と微妙に関係しているかも。
【写真1】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36
2024年4月にバイクのバッテリーを交換したので、思いつきでバイクで東京湾アクアライン経由で千葉県の上総亀山駅に行って撮った(チェーン交換前だ)。バイクの時計が1時間ほどずれていて全然列車が来ないのにちょっと待ってしまった(泣)。帰宅してからGarminのナビにデフォルトで到着時刻予想表示が出ているのを、現在時刻表示に変えた(GPS由来の時刻表示なのでずれにくい)。列車が来る時間にもう一度撮りに行きたいと思っているのだが、天気と自分の予定とがうまく合わない。
なお、JR久留里線の久留里-上総亀山間は廃止する話が出ている。いまでも久留里から先は本数が極端に少ない。話がずれるが、東京湾アクアラインが開通したときに、鉄道も併設しておいたらよかったのではないかという気がする。というのも、東京湾アクアラインは、特定の時間に渋滞が酷く、迂回路は東京湾をぐるっと回るか東京湾フェリーしかないので、鉄道なら渋滞に関係なく行き来出来るからだ。どのみちストロー効果で木更津は衰退してしまっているので、どうせなら東京や川崎や横浜のベッドタウンになるように、時刻が確実な鉄道が東京湾アクアラインで繋がっていれば久留里線の沿線も生き残れたのかもしれないと思った。
AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDは、レンズ内手ぶれ補正を搭載したため、その前のAI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6Dよりも約240g重くなって、太く長くなってしまっている。両方とも所有しているが、どちらも200mmを越えると画質がちょっとアレになってくる。撮り比べてもどっちで撮ったのか分からないぐらい描写は似ている。厳密に撮り比べていないが、ハニワニワでちょっととっかえひっかえしたぐらいでは、AI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6DとAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDはExifを見ないと分からない。
その点、さらに後継のAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR(DXじゃない方)は、200mmを越えた部分でも描写がよくなっているらしい。NIKKOR Zに70-300mmがないので、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRはちょっと気になっている。
今回のAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDの望遠端300mmの撮影だが、背景の林にフォーカスポイントを持って行ってもZ6だと全然ピントを合わせてくれなかった。撮った画像をあとで拡大して見たら、なんか油絵で描いたみたいな描写になっていて、これじゃピント合わせられないよなと思った。ますますAF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VRが気になる。
【写真2】【写真1をトリミング】上総亀山駅(千葉県君津市 2024年4月):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/640秒)、ISO-AUTO(ISO 500)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4880K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36
【写真3追加】
【写真3】上総亀山駅のJR久留里線終点(千葉県君津市 2024年4月):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.7mm(35mm判27mm相当)、プログラムAE(F1.7開放、1/1578秒、ISO 101、-2.5EV)、AWB、中央部重点測光、標準のカメラアプリ(バージョン 3.524.24)、JPEGからリサイズのみ
久留里線の終点の写真も載せておく(写真1もこの場所から300mmで撮ったものだ)。前にも書いたが、久留里線はもともと房総半島を横切る鉄道として構想され、木更津駅から上総亀山駅まで1936年に開通した。南半分は、大原駅から上総中野駅まで国鉄木原線(現いすみ鉄道)として1934年に開通していて、上総亀山駅と上総中野駅を結べば繋がるはずだった。木原線の木は木更津の木で、原は大原の原なので、木更津大原間繋ぐ気満々のネーミングだ。しかし、小湊鐵道が五井駅-上総中野駅間を1928年に開通させているので、上総亀山駅と上総中野駅を繋ぐ意義もなくなって、久留里線は上総亀山が終点となっている。小湊鐵道も上総中野から小湊まで繋ぐ予定だったが、諦めている。というかこんな人口少ないところに鉄道引きまくりで羨ましすぎるぞ。久留里線の久留里-上総亀山間はなんとかならないものかねぇ。
【さらに追加】
千葉県のサイトから、千葉県の鉄道路線図を転載した。
千葉県の鉄道路線図
【関連追記:2024年6月21日】
またJR久留里線上総亀山駅に行ってきた ― 2024年06月21日
Nikon Z6 IIIが6月17日に発表(READY TO PERFORM?) ― 2024年06月14日 00時00分00秒
Youtubeのニコンイメージングジャパン公式チャンネルでREADY TO PERFORM?というティーザー動画が流されている。
内容を見ると、
シャッターを切る前の
あの瞬間まで捉えられたら
きっと世界が変わる――。
とあるので、あのNikon 1 にあった「ベストモーメントキャプチャー」、現行だとNikon Z9にある「プリキャプチャ」ですな。
禁断のプリキャプチャを搭載したニコン「Z 9」がもたらす異次元の破壊力(マイナビニュース 落合憲弘 2022/05/27 21:25)
腕のいい写真家は、「『あっ』と思ったときには撮り終えている」らしいので、プリキャプチャーは「あっ」と思う前から記録されていて、腕のいい写真家を超えるものですな。Z9とZ8に搭載のこの「プリキャプチャー」がZ6シリーズにも搭載されるのだろう。
Z6初代ユーザーとしては、Z6 IIIが出るとさらに古い世代になってしまうわけでちょっとさみしいが、Nikon Zシリーズが進歩していかないと、新しいレンズも発売されないので、ここは新しいZ6に期待しよう。
問題は値段だよねぇ……。
写真は記事とは関係ない。
ナナちゃん(名古屋市中村区):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/15秒)、ISO-AUTO(ISO 200)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4680K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター
【追記】なんか暗くてナナちゃんがよく見えないので、NEFファイルをNX-Studioで現像してアクティブDライティングを当ててみた(より強め1)【写真2】を追加した。
【写真2】ナナちゃん(名古屋市中村区):Nikon Z6、AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED、10mm(35mm判15mm相当)、絞り優先AE(F8、1/15秒)、ISO-AUTO(ISO 200)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(4680K)、マルチパターン測光、 オートエリアAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-23、FTZマウントアダプター、NEFファイルからNX-Studioで現像(アクティブDライティング「より強め1」)
【追記ここまで】
またまた名古屋に行く機会があり(嬉)、ナナちゃんを撮ってきた。ナナちゃんは毎週お色直しがあるので、いつ行ったのか分かってしまうが、まあ1週間の幅があるので大丈夫か。誰ですか、ここで張っていればいずれHaniwaが来るので羽交い締めにできるなんて考えているのは(泣)。
ズームレンズを使うと、つい両端の焦点距離を使ってしまう。ここは20mmぐらいで十分で、15mmとかの画角だと情報が多すぎる。もっと寄らないといけないが、寄って仰ぎ見るとナナちゃんのスカートの下から撮るみたいになってはしたないのでつい離れて15mmで撮ってしまう。潔く20mm縦位置でいかないとなぁ。
またJR久留里線上総亀山駅に行ってきた ― 2024年06月21日 00時00分00秒
世間はニコンZ6IIIで盛り上がっているようだが、ちょっと情報収集が十分でなくて記事に書ける状態ではないので、別の話題ですまん。Z6IIは情報を集めてからまた書きたい。
さて、バイク(Honda CRF250L)のバッテリーを4月に交換して、東京湾アクアラインでJR久留里線の上総亀山駅まで行った話はしたが(重量380gの望遠単焦点ミラーレンズTTArtisan 250mm f/5.6 Reflex ― 2024年06月06日参照)、そのときにバイクの時計が1時間ほどずれていて、列車が来ると思って待っていたら来なかった話もした(泣)。それでもう一度列車が来る時間に撮りに行きたいと思っていた。
【追記】ちなみに、久留里線上総亀山駅は、平日08:33着の923Dが折り返し08:48発の木更津行き928Dになって出ていった後は、14:11着の933Dまで列車は来ない。それが14:27発の938Dとなって出ていったあとは、16:59着の939Dまで列車は来ない。要するに08:48のあと、14:11まで列車は来ないし、14:27のあと16:59まで上総亀山に列車は来ない。なお、季節によってはこの933Dと938Dはなくなり、日中に列車が来ないことがある。たしか昨年の12月までがそうだった。【追記ここまで】
以前にも書いたが、JR久留里線は、木更津から久留里を経て上総亀山で終点なのだが、木更津-久留里間の列車は多いが、久留里-上総亀山間は列車が少ない。しかも久留里-亀山間を廃止にするという案もあるようなのだ。これは、早いうちに写真を撮っておかねば。
それで天気のいい平日にまたまた上総亀山までバイクで行ってきた。
こんどは、バイクの時計もあっているし、Garminのバイク用ナビzumo396の表示も現在時刻表示に変更した(デフォルトでは到着予想時刻表示)ので、列車到着時間の30分以上前には上総亀山駅に着いた。
【写真1】久留里線933D列車上総亀山駅(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/320秒)、ISO-AUTO(ISO 220)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4950K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36
久留里線の終点付近から300mmで狙った。ただ、陽炎ゆらゆらのせいか、ここからAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDで狙うと油絵で描いたみたいな写真になってしまう(写真2参照)。
【写真2】【トリミング】久留里線933D列車上総亀山駅(千葉県君津市):Nikon Z6、AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED、300mm、絞り優先AE(F8、1/320秒)、ISO-AUTO(ISO 220)、ピクチャーコントロール:オート、AWB(4950K)、マルチパターン測光、シングルポイントAF、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-36
陽炎のせいなのか、手ぶれ補正のせいなのか、はたまた何らかの画像補正のせいなのかわからないが、こんな油絵みたいな画像になっている。
これと関係ありそうなのだが、ここで撮影するとニコンZ6のAFがあわなくなり、AF-Sモード(ピントが合ったときだけシャッターが切れるモード)にしているとシャッターが切れなくなる。いろんなところにAFターゲットを変えてみてもシャッターが切れない(ピントが合わない)。仕方なく、レンズのピントリングを動かすとシャッターが切れる。これでシャッターチャンスを逃す。画像を見るとこんな油絵なので、そりゃピント合わないよなぁと思う。あとは、一脚を使うとよいのかもしれない。これだったら、AI Nikkor ED 180mm F2.8SとTC-201Sで360mm相当とか、D300SにAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>で300mm相当の方がよい写真が撮れるかもしれない。また試してみたい。
この933D列車は14:11に上総亀山に着いて、折り返し14:27発の938D列車木更津行きになる(写真3)。
【写真3】久留里線938D列車上総亀山駅(千葉県君津市):OPPO Reno7 A(CPH2353)android13、焦点距離4.71mm(35mm判26mm相当)、プログラムAE(F1.7、1/1428.6秒、ISO 111)、AWB、Gcam MGC_8.9.097_A11_V24_ENG(バージョン 8.9.097.540104718.33)、JPEGからりサイズのみ
つづく。
Nikon 1用AS-N1000モドキ ― 2024年06月25日 00時00分00秒
リコーGRのピントが合わなくなってから、小型デジカメ難民なのだが、代わりにまたNikon 1 V1を使ってみたりしている。
ニコン、高倍率14.3倍のズームレンズ「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」を発表 ― 2024年03月27日の作例参照
ただ、Nikon 1 V1は非常に使いにくいところがあり、それの一つが背面液晶とEVFの切り替えの遅さだ。ストップウォッチで計ってみたが、背面液晶の状態からEVFに顔を近づけてからEVFに画像が映し出されるまで、平均で0.74秒ぐらいある。1秒切ってるからそんなに長くないように思うかもしれないが、これは体感では結構長い。そのあいだずっと真っ暗なんだから。
だったら最初からEVFのセンサーのところにパーマセルでも貼って、EVF専用にすればいいと思うかもしれないが、その場合でもスイッチを入れてからEVFに像が映し出されるまでやはり1秒弱掛かる。最初からEVFのみにする設定はない。こういうところがNikon 1の駄目なところだ。あれが駄目ならこうすればいいじゃん→それも駄目みたいな何重にも駄目なのだ。最初から起動時EVFオンの設定があれば、すぐにファインダーで撮影できるのに、そんな設定はないし、ファームアップで改良すらしない。
それで、そうだ、それならアクセサリーシューに外部ファインダー付けてスナップ撮影すればいいじゃん。しかし、Nikon 1 V1のアクセサリーシューは専用のタイプで、普通のアクセサリーシューに対応した外部ファインダーは付けられない。
そんなこともあろうかと、マルチアクセサリーポートアダプター AS-N1000を買っておいたぜ…と思ったのだが、探しても見つからない。中古でみると、新品時の実売価格よりも高騰している。うーん。
【追記:2024年10月2日】
アクセサリーのストック箱をごそごそしていたら、本物のニコンAS-N1000を発見した。
Nikon AS-N1000アダプター発見 ― 2024年10月02日
【追記ここまで】
しかし、そんなときに助かるのがAliexpress。探したらありましたよ、マルチアクセサリーポートアダプター AS-N1000のパチモンが。
Jcカメラ用シューズアダプター,nuon1,マルチポート,ユニバーサル,標準,LEDライト,フラッシュ,靴のマウントアクセサリーの交換,AS-N1000
シューが和訳されたときに靴になっているのが笑えるが、「nuon1」はわざとだろうな。Nikon1と書いたら、ニコンに怒られるからだ。
執筆時のいまは1462円(送料込み)になっているが、自分が買ったときはセールで1282円(送料込み)だった。注文してから1週間で中国から日本に届いた。
現物の外形はほぼAS-N1000と同じ。正面にNikonのロゴが入っていない。ただ、自分に届いたモノは、アクセサリーシューの入口の金属がきちんと嵌まっていないままに組み立てられていて、外部ファインダーなどの足が入らない。返品しようかとも思ったが、ねじがあるので分解してみた。
裏側の1つしかないねじを外すと、着脱ボタンとバネがあって、それと4つのねじが見える。4つとも外すと、上下に分離するので、嵌まっていない金属を反対側と同じように挟んだ。しかし、ちょっと曲がっていたのかそのままだとまた組み立てたときに外れてしまうので、ラジオペンチでうまく嵌まるようにコの字型を整形して嵌めた。もとどおりに組み立てたら、外部ファインダーもきちんと挿入できるようになった。よいこは自分で直さずにちゃんと不具合報告して交換してもらった方がよいでしょう。
このAS-N1000モドキをNikon 1 V1に装着すると、ちょっと最後の方がきついのだが、なんども出し入れしているうちになじんできた。一応ロック機構も効いているみたいなので、付けっぱなしでも落とすことはなさそうだ。
さて、GR Digital(初代)のときに買った外部ファインダー GV-1をAS-N1000モドキに装着してみた。
うーん、Nikon 1 V1のEVFが邪魔で、GV-1を覗きにくい。どうしても目がGV-1から離れるので、21mmの枠は見えるのだが、28mmの枠の外で21mmの枠の中がギラギラしていてその部分の被写体は見えない。このGV-1は安いだけあって、目をGV-1に密着させても21mm枠の内側で28mmの外側は、目の位置でギラギラして見えない部分がある。非常にクリティカルなのだ。28mm枠で使う分には問題ない。
これだったら、ノーファインダーで撮影した方がいいなぁ。Nikon 1 V1のAFは爆速でしかも外さないので。
ちなみにEVFが真っ暗なときでもシャッターボタンを押せば撮影は可能なので、まあ、1 NIKKOR 10mm f/2.8 + Ricoh ワイドコンバージョンレンズGW-1の21mm相当でノーファインダー撮影または背面液晶撮影するか。
せっかく買ったAS-N1000モドキだが、スピードライト(ストロボ)の連動もないコールドシューなので、ほかに使い道がない。ただ、このAS-N1000モドキだけがコールドシューなのではなく、本物のAS-N1000でさえコールドシューなので、AS-N1000モドキが悪いわけではない。独自仕様のホットシューにした上で、従来のニコン仕様のホットシュー変換やただのホットシュー変換機能のあるアダプターさえ出さなかったニコンが悪いのだ。Nikon 1シリーズがもっと長く続いていればきっと中国から単純なホットシュー変換のアダプターは発売されただろうなぁ(それだと外部自動調光やマニュアル発光で従来のストロボが使える)。
あと、外部ファインダーGV-1は、接眼部にゴムなどが貼られていないので、メガネの人は一工夫した方がよい。眼鏡のレンズが傷だらけになるかもしれない。私も弱い老眼鏡を常時掛けるようになったので(細かい作業時にはもっと度のきついものに掛け替える「2本使い」)、GV-1にはなにかゴムを貼りたいと思う。GV-1はCONTAX G1を使うときに必要なのだ(Biogon T* 21mm F2.8付属のファインダーの水平が怪しいので)。
Biogon T* 21mm F2.8は、Nikon Z6では十分に性能が発揮されないので、またCONTAX G1でフィルム撮影してみたい。富士フイルムが中国でネガフィルム製造委託を始めたらしいし。しかし、CONTAX G1とNikon 1 V1を持って出掛けたら、ストレスで憤死しそうだな(泣)。
NIKKORレンズのFX・DX表記なくなる、Z6IIIスペースなくなる ― 2024年06月27日 00時00分00秒
ニコンZ6IIIに続いて、NIKKOR Z 35mm f/1.4まで発売されてしまったが、色々調べて書く時間がない(泣)。それで、小ネタ兼備忘録として、NIKKORレンズのFX・DXが表記なくなったことと、Z6IIIでZと6の間のスペースがなくなったことを記しておきたい。
ニコンは従来、35mmフィルムフルサイズ対応のカメラやレンズを「FXフォーマット」と呼び、APS-Cサイズ対応のカメラやレンズを「DXフォーマット」と呼んできた。
FXフォーマットとDXフォーマットの違い(ニコンイメージング)
しかし、ここ数日以内に、FXを「フルサイズ」、DXを「APS-Cサイズ」と表記するようになったようだ。【画像1】参照
製品情報>NIKKORレンズ(ニコンイメージング)
また、いままでニコンのZシリーズは「Z 6」「Z 7」のように、Zの後ろにスペースが入っていたのだが、「Z6III」からは正式にZと6の間にスペースが入らなくなっている。【画像2】参照
製品情報>ミラーレスカメラ(ニコンイメージング)
あいだにスペースを入れると、検索の時に面倒だし(検索側が賢いから「Z 6」と「Z6」とを両方検索してくれているが)、ハッシュタグはスペースを入れるとそこで途切れるし、ずっとよくないと思っていた。「Nikon 1」「1 NIKKOR」のときからなんでスペース入れるんだよと思っていた。やっと改まってよい。
ということで、FX・DX表記がなくなったことと、Z6IIIであいだにスペースがなくなったことを記しておきたい。
【追記】
上記のFXフォーマットとDXフォーマットの違い(ニコンイメージング)に、FXフォーマットのカメラには「カメラにFXフォーマットを表すマークがつきます。」、DXフォーマットのカメラには「カメラにDXフォーマットを表すマークはつきません。」とあるが、Z6IIIの画像にはFXマークがないみたいだ。これは混乱するよねぇ。(※)
【追記ここまで】
※【さらに追記:2024年6月29日】
kazu様のコメントで気づいたのだが、ニコンZシリーズって、最初のZ7やZ6のときから「FX」表記はなかったようだ。自分のZ6にも「FX」マークついていなかった(汗)。kazu様ありがとうございます。
【さらに追記ここまで】
ニコン、NIKKOR Z 35mm f/1.4を2024年7月19日に発売 ― 2024年06月29日 00時00分00秒
ニコンは、交換レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」を7月19日(金)に発売するそうだ。デジカメWatchの推定価格は税込10万4,500円だそうだ。
ニコン、フルサイズ対応の標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」 F1.4なのに「35mm f/1.8 S」とほぼ同等のサイズ
(デジカメWatch 佐藤拓 氏 2024年6月26日 14:03)
NIKKOR Z 35mm f/1.4(ニコンイメージング)
話題になったのは、既に発売されているNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sが、たとえばヨドバシドットコムで執筆時現在118,430円(税込)なのに、F1.4でより明るいのに安いことだ。
レンズ | NIKKOR Z 35mm f/1.4 | NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | |
---|---|---|---|
型式 | ニコン Z マウント | ニコン Zマウント | |
焦点距離 | 35mm | 35mm | |
最大口径比 | 1:1.4 | 1:1.8 | |
レンズ構成 | 9群11枚(非球面レンズ2枚) | 9群11枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり) | |
画角 | 63°(撮像範囲 フルサイズ/FXフォーマット) | 63°(撮像範囲FX) | |
44°(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) | 44°(撮像範囲DX) | ||
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 | マルチフォーカス方式、RF(リアフォーカス)方式 | |
最短撮影距離 | 0.27m | 撮像面から0.25m | |
最大撮影倍率 | 0.18倍 | 0.19倍 | |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) | |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り | 電磁絞りによる自動絞り | |
最大絞り | f/1.4 | f/1.8 | |
最小絞り | f/16 | f/16 | |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 62mm(P=0.75mm) | 62mm(P=0.75mm) | |
寸法 | 約74.5mm(最大径)×86.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) | 約73.0mm(最大径)×86.0mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) | |
質量 | 約415g | 約370g | |
付属品 | ・レンズキャップ62mm LC-62B(スプリング式) | • 62mmスプリング式レンズキャップLC-62B | |
・裏ぶた LF-N1 | • 裏ぶたLF-N1 | ||
・レンズフード HB-115 | • バヨネットフードHB-89 | ||
• レンズケース CL-C1 |
これは、NIKKOR Z 35mm f/1.8 SがS-Lineであるのに対して、NIKKOR Z 35mm f/1.4はS-Lineではないからだろう。
MTFを見比べると、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方が全体に高いし、S:放射方向 とM:同心円方向が一致している区間が長い。端に行くまでなんとかS:放射方向とM:同心円方向とを一致させようとしている。それに対して、NIKKOR Z 35mm f/1.4の方は、中心から離れてすぐにS:放射方向 とM:同心円方向が離れて行ってしまう。
ニコンは開放F値でのMTFしか公表しないので、開放F値ではNIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方がシャープというか開放からシャープなのがF1.8の方だということだ。F1.4の方は開放はやや甘い可能性がある。しかし、絞っていった場合にどうなるのかは分からない。ニコンもF5.6とかF8のMTFも合わせて公表して欲しいなぁ。
「明るいレンズで大きなボケ表現を味わいたい」「開放F値でやわらかく、絞り込んでシャープな描写を楽しみたい」というユーザーに向けて訴求。絞り開放時は芯のある柔らかな描写が得られ、絞り込んでいくとシャープな描写に変化していくとしている。
ピント面の解像感を追求し、色づきの少ない描写を実現。Fマウント用の「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」を上回る描写としている。
一方で周辺部までの高い描写性能を求める場合は「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」が適しているという。
ニコン、フルサイズ対応の標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.4」 F1.4なのに「35mm f/1.8 S」とほぼ同等のサイズ (デジカメWatch 佐藤拓 氏 2024年6月26日 14:03)から引用
短いコメントながら、なかなか情報量の多い文章だ。1段落目では、「絞りが効く」レンズであることを示している。2段落目ではどのF値のことなのかは分からないが、AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを上回る描写だという。これは、「FTZマウントアダプターでAF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gを使えばええやん層」へのジャブですな。【追記】AF-S NIKKOR 35mm f/1.4Gのヨドバシドットコムの価格を調べたら、執筆時現在247,220円(税込)だ。これはもう「お前らはやくNIKKOR Z買えよ」ということなんだろうなぁ。こういう、性能と価格での煽りは大歓迎だ(笑)。【追記ここまで】
3段落目も絞り値が不明ながらも、周辺部まで高い描写性能なのは、NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sの方だという情報。絞ってもそうなのかが気になる。絞った場合に周辺部も実用上そんなに差がないのであれば、NIKKOR Z 35mm f/1.4の方が面白いレンズだということになる。
開放F値での比較や、F1.8での比較、絞った場合での比較などこれか作例や測定結果などが出てくると思うが、楽しみ。なによりも実売価格が抑えられているのがよい。
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