Kodak PORTRA 800 フィルムを使ってみた ― 2009年03月16日 00時00分00秒
四国行きとは別の機会にコダックの高感度フィルム「ポートラ800(Kodak PORTRA 800)」フィルムを使ってみた。そうしたら同時プリントのL判(アナログプリント)で見る限り、ISO400のフィルムと変わらない感じだった。粒子の荒れとか彩度が高くて階調が乏しいといったかつての高感度フィルムの特徴は見られなかった。もちろん引き延ばすと差は出るのだろうが、L判にプリントしたらISO400フィルムからのプリントと見分けが付かない。
いままではISO800のフィルムが必要なときは、富士フイルムのSUPERIA Venus 800(スペリアビーナス800)を使っていたのだ。SUPERIA Venus 800は彩度が高くて色がやや単純化された感じで、アナログプリントでもなんとなく輪郭が強調されたような感じがした(たぶんコントラストが高いのだろう)。L判でもよく見ると粒子感があった(こちらもアナログプリント)。
それにくらべてKodak PORTRA 800は色の階調もでているし素直で透明感がある。「PORTRA」を名乗っているだけはある。こんな超高感度で「PORTRA」って…と思っていたのだが、正真正銘のPORTRA系列の描写である。以前SUPERIA Venus 800を買うときにたまたまお店にいたコダックの営業さんにSUPERIA Venus 800をボロカスに言われつつも使った実績のあるSUPERIA Venus 800を買って帰ったのだが、あのときPORTRA 800を買っておけばよかった。ひとの言うことは素直に聞くものだ。
もちろん、こうしたものは個人の好みなので、「いいや、SUPERIA Venus 800の方がいい」という方もおられると思う。しかし、軟調で色が忠実で階調もあるというのが好みなのであれば、ISO800のネガカラーはPORTRA 800がお勧めだ。微粒子だし。なんでいままで使わなかったんだぁ。
個人的な屋内イベントの撮影のためサンプル写真はない。すまん。今度ポートラ800で作例を撮ってみるつもり。
【追記:2009年5月11日】
寝台特急北陸 ― 2009年05月11日にポートラ800の作例がある。
【関連追記:2010年10月11日】
コダックPORTRA800と富士NATURA1600 ― 2009年07月24日
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