結局、GT-X770を購入2009年03月02日 00時00分00秒

EPSON GT-X770

フラットベッドスキャナの購入について迷っていたが、結局EPSONのGT-X770を買った。写真プリントやカラー印刷物をスキャンする機会がなくて、買う機会を逸しそうであったが、この週末に急にスキャンする必要が生じて「GT-X770を買う」と心に決めて買ってきた。

GT-X970にしなかったのは、結局あんまりその機能を使いそうにないのに値段が高いから。急にスキャンする必要がなければ値段がかなり安いAmazonなどのネットショップでGT-X970を買う線も残っていたのだが、それだと今回の急なスキャンの必要に間に合わないからもうヨドバシカメラの実店舗でGT-X770を買うと決めた。ヨドバシなどの実店舗ではGT-X970は5万円台半ばで高いのだ。GT-X770は3万円弱。

とりあえず必要なドライバ類をCD-ROMからインストール。電源ONでUSBケーブルをつなぐとすぐに認識されて使えるようになった。付属ソフトのうちカタログやサイトにはPhtoshop Elmemnts 5.0と書かれていたが、実際に付属していたのはPhotoshop Elements 6.0だった。本体の箱にもPhotoshop Elements 6.0と書いたシールが5.0の印刷の上に貼ってあった。ただ、今現在Phtoshop Elmemnts 5.0をインストールしてあるので、6.0はまだインストールしていない。5.0から6.0にするとどういうメリットがあるのか調べてから入れるかどうか決めるつもり。

印刷物のスキャン結果は満足。いままでの10年以上前のフラットベッドスキャナだと、プレビューしたときにレベル補正などをいじらないとまともな画像にならなかったのだが、プレビューした段階で目でその印刷物を見たとおりの感じになっているためそのまま本スキャンに移れる。サクサクとスキャンして終了。満足だ。当たり前か(笑)。

Windows XPでスキャナを2台以上接続すると認識しなくなるという問題は、普段はNikon SUPER COOLSCAN 5000EDの電源を入れていないため、今のところ問題なし。夜に両方の電源を入れてどうなるか試してみたい。

フィルムのスキャンだが、なんだか面倒そうなのでまだやっていない(笑)。でもブローニーもスキャンできるようになったので、カメラの選択肢も増えた(笑)。

ヨドバシの実店舗のGT-X770の在庫状況だが、ヨドバシドットコムで見ると「在庫僅少」か「在庫無し」であった。私が買った店でも「在庫僅少」表示で買いに行って帰ってきてもう一度確認したら「在庫無し」表示になっていた。あっても1台ぐらいしか在庫がない感じだ。この手のスキャナの主流はもうプリンタとの複合機に移っており、フラットベッドスキャナ単体は先行きが心配な感じだ。ただ、お店ではフラットベッドスキャナを見に来るお客さんも私が買ったときに何人かいたので、需要はまだあると信じたい。

最後になりましたが、購入に当たって皆様情報提供ありがとうございました。
m(_ _)m

【関連】
フラットベッドスキャナまだ悩み中 ― 2009年02月25日
新しいフラットベッドスキャナが欲しい ― 2009年02月06日

【関連追記:2009年3月7日】
EPSON GT-X770とNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDとはWindows XPで同時に使用可能 ― 2009年03月06日

【関連追記:2010年2月17日】
買ってから1年近くドキュメントしかスキャンしてこなかったのだが、初めてネガカラーフィルムをスキャンした。
EPSON GT-X770でフィルムスキャン、COOLSCAN 5000 EDと比較 ― 2010年02月17日

【関連追記:2010年2月22日】
EPSON GT-X770とNikon COOLSCAN 5000 EDのDigital ICE比較 ― 2010年02月22日

ペンタックス、超広角Limitedレンズ「DA 15mm F4 AL」を発売2009年03月04日 00時00分00秒

smc PENTAX DA 15mm F4 ED AL Limited

昨日は更新も出来なかった。コメントのお返事は少しずつさせて戴きます。
m(_ _)m

ペンタックスが超広角Limitedレンズ「DA 15mm F4 AL」を3月下旬に発売するようだ。
ペンタックス、超広角Limitedレンズ「DA 15mm F4 AL」(デジカメWatch)

デジタル一眼レフカメラ専用の超広角レンズで、35mm判換算で23mm相当の画角が得られるそうだ。なんか半端な画角のような気もするが、半端な焦点距離はペンタックスの伝統なので気にしない(笑)。

ペンタックスは、35mmフルサイズのデジタル一眼レフを発売する気がなさそうなのだが、他方でこうしたAPS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフ専用の単焦点レンズを揃えていっているので、一貫性はあると思う。できればこういうレンズはもっと早く出して欲しかった。APS-Cサイズのデジタル一眼レフの出はじめの頃にこういう単焦点「広角レンズ」が何本か揃っていれば、ペンタックスのデジタル一眼レフを買ったかもしれないのに。ペンタックスはピントの山が見えるファインダーのデジタル一眼レフカメラが多いし。

ただ、コンパクトさとの兼ね合いもあるのだろうが、高感度でのノイズが他社に比べてまだまだなので、開放F値が4というのはなかなか微妙ではある。明るい単焦点広角レンズもラインナップしてほしい。

ともかくもAPS-Cサイズ専用であっても、広角単焦点レンズを出してくるペンタックスを讃えたい。個人的には35mmフルサイズのデジタル一眼レフを出してもらって過去のM42マウントレンズもそのままの画角で楽しめるようなシステムにして欲しいと思うのだが。そして35mmフルサイズ用というかフィルム用の単焦点レンズラインナップも拡充してくだされ。もちろん絞りリング付きで(笑)。

ちなみに、ペンタックスのデジタル一眼レフに進まない理由は、「フルサイズ」が出そうにないことと、35mm判をカバーするレンズラインアップがかなり整理されていてかつ欲しいと思うレンズの中古もニコンに比べて潤沢でないからである。M42のレンズとか何本か持っていればまた違った結論になると思うが。

【関連追記:2009年3月9日】
ペンタックスのDAレンズに仕様変更を追加の模様 ― 2009年03月09日

Yashicaブランドの格安フィルムスキャナFS-5002009年03月05日 00時00分00秒

Yashica FS-500 Film Scanner

今日も更新が遅れてすまぬ。コメントのお返事はお待ちください。m(_ _)m

エグゼモードは、「YASHICA」ブランドのフィルムスキャナー「YASHICA FS-500」を3月21日より発売するそうだ。実売9980円前後とのこと。
エグゼモード、現像不要でフィルムから直接PCへ取り込むスキャナーを発売(日経)

フィルムやポジ・スライドをUSB経由で一発スキャン

現像不要でフィルムから直接PCへ取り込むスキャナー発売

エグゼモード株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤岡淳一)は、平成20年10月よりYASHICAブランドのデジタル機器販売を開始し、その製品ラインナップとして平成21年3月下旬よりフィルムスキャナー「YASHICA FS-500」を発売します。

お手持ちのネガ・ポジ・スライドをボタン一つでUSB経由パソコンに取り込む事が可能です。

500万画素のCMOSイメージセンサーを採用し、解像度1800dpi(最大3600dpi画像補完)のスキャニングを実現。35mmフィルム(6コマ)用と映写機や写真鑑賞に使うスライド(マウント用)の二種類のホルダーを用意。USBバスパワー使用でAC電源も不要で、簡単にパソコンでのデジタル管理や保管も可能となり、トイカメラで撮影したフィルムをデジタル画像にコンバートし、現像入らずでブログにアップしたり、お手持ちのプリンタを使用すれば写真印刷や焼き回しも可能です。

製品につきましては、ホームページ( http://www.yashica.jp )上においても公開しております。

【製品名】 フィルムスキャナー YASHICA FS-500
【発売日】 3月21日
【価格】 オープン価格 ※予想実勢価格9,980円前後
【JANコード】 4560182801865

※ 製品の仕様は関連資料をご参照下さい。

【エグゼモード会社概要】
 会社名:エグゼモード株式会社
 代表者:代表取締役社長 藤岡淳一
 本社所在地:東京都千代田区神田佐久間町3-23
 設立日:2007年10月
 資本金:10,000,000円
 事業内容:デジタル機器・家電の企画・製造・販売
 URL: http://www.exemode.com/

● 関連リンク
エグゼモード(株) ホームページ

● 関連資料
製品画像
製品の仕様

「現像不要」「現像いらずで」って、おい(笑)。写真フィルムってどういうものか分かって書いているのか(笑)。もし本当に現像いらずでスキャンしてデジタル化できて1万円でおつりが来るんなら、わたしゃフィルムカメラとノートPCとFS-500持って撮影に行きますぜ。

さて、どれぐらいの画像が得られるのだろうか。サンプルとか試用リポートが見てみたい。

【追記】
これってスライドコピアーの先っちょに500万画素のデジカメがくっついてるだけなんちゃうんか、と。

EPSON GT-X770とNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDとはWindows XPで同時に使用可能2009年03月06日 00時00分00秒

このあいだ買ったEPSONのフラットベッドスキャナGT-X770だが、Windows XPでUSB接続のスキャナを複数台同時に使えない可能性があるとのことだったので(フラットベッドスキャナまだ悩み中 ― 2009年02月25日参照)、ニコンのフィルムスキャナSUPER COOLSCAN 5000 EDとの併用が心配だった。しかし、試してみると、いずれのスキャナを先に電源ONしていてもあとから電源ONしたスキャナもきちんと認識されて、スキャンドライバも起動して使える。

環境はWindows XP Professional SP2、EPSON GT-X770、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、 Nikon Scan 4.02、Adobe Photoshop Elements 5.02。Windows XP SP2はMicrosoft Updateで最新状態。但し、.NET Framework 3.5 Service Pack 1だけは当てていない。

ちなみにXPがSP2のままなのは、SP3はパッチの集積で特に新しい機能などは追加されていないし、まだSP2のサポートも続いているから。慌ててSP3にする必要もなかろう、という感じだ。

ただし、Photoshop Elements 5.0からTWAINで呼び出すときはいずれかひとつだけのスキャナしか呼び出せない。ただ、片方をPhotoshop Elements 5.0から呼び出して、もう片方をメーカーのドライバ(Nikon ScanやEPSON Scan)から呼び出して同時に使うことは可能だし、両方のスキャナをNikon ScanとEPSON Scanでそれぞれ同時に使うのも可能。

これで安心して両方使える。GT-X770でフィルムスキャンはまだしていない。

あと、GT-X770でのコピーは使いづらいということが分かった。「コピー」とはコピー機のようにスキャンしてそのままプリンタから印刷して出してしまうこと。データとして保存しない。前のキヤノンの古いスキャナだと、コピーを選択するとコピー機のような操作画面が出てきてコピー機と同じような感覚でコピー出来たのだが、EPSONのは使いにくかった。

というのは、EPSONのコピー機能は、「モノクロ文書」や「カラー文書」を選択すると、「明るさ」は調節できるのだが、「コントラスト」が調節できない。「写真」にすると「コントラスト」も調節できるようになるが、「写真」にはモノクロがない。どう困るかというと、色のついた紙に単色で印刷された文書をモノクロでコピーしたいときに、「モノクロ文書」だと、コントラストがいじれないので、地の紙の色がグレーでコピーされてしまう。「写真」にするとコントラストがいじれるのでいいのだが、モノクロがないので、少し色がついてしまう。コピー開始を押さないとプリンタの画面が出て来ないのでプリンタドライバの方でモノクロに指定することも出来ない(プリンタの画面が出てきたときにはもう印刷が始まっている)。またプリンタのプロパティであらかじめモノクロをデフォルトに設定しておいても、GT-X770で「写真」をコピーするとプリンタの設定がカラーにされてしまう。

ということで、GT-X770の「コピー」機能は使わないことにした。一旦データとしてスキャンしてからそれをプリントした方がいい。なんでこんな融通の効かないソフトなんだろう。EPSONの人は文書の「コピー」やモノクロ写真の「コピー」をしたことがないだろう。カラー写真のコピーしか念頭にないのだろう。

【関連】
フラットベッドスキャナまだ悩み中 ― 2009年02月25日
結局、GT-X770を購入 ― 2009年03月02日

Sony Styleで「Carl Zeissレンズキャンペーン」2009年03月07日 00時00分00秒

Sony Style Carl Zeissレンズキャンペーン

珍しくこんな時間に更新。Sony Styleからメールが来て、「春を美しく撮る『Carl Zeissレンズキャンペーン』がスタート」なのだそうだ。

Carl Zeissで春を撮ろう!「Carl Zeissレンズキャンペーン」がスタートしました!

世界中のフォトグラファーから「空気感まで描写する」と賞賛されるほどの「カール ツァイスレンズ」。このレンズを使うと、一味違ったヌケの良い透明感のある映像表現が可能になります。

ソニースタイルでは、一人でも多くの方にその描写力を感じていただきたいと思い、期間中キャンペーン対象のレンズをソニースタイルにてご購入いただいた全てのお客さまに「Carl Zeissのノベルティ」をご用意しました。

カール ツァイスレンズと“α”だからこそ感じられる心地よいフォトライフを、この春ソニースタイルで始めませんか?

そしてさらに、「“α”レンズ」の買取金額アップキャンペーンを実施中!ご自宅に眠っているレンズがございましたら、是非下取サービスへ。 この機会に、レンズを下取りに出して、よりおトクに買い替えてみてはいかがしょうか?
http://www.jp.sonystyle.com/Service/Trade-in/index.html?ctg=cyber

いや、ツァイスのレンズは私も好きだけど、「このレンズを使うと、一味違ったヌケの良い透明感のある映像表現が可能になります。」なんて書くと、じゃαレンズだとヌケが悪いんかい、ということになりはしないか(笑)。これはαレンズに失礼だよ…。ライカにシュナイダーのスーパーアンギュロンがあるときにライツ社がシュナイダーだとヌケがいいとか言わないもの。Lレンズや★レンズとは違った危うさがあるように思う。

あと、メーカー自らがαレンズ買い取りとは。買い取られたレンズが中古市場に回るのならいいのだけれど、メーカーで破棄とかならちょっと勘弁して欲しいなぁ。ソフマップが絡んでいるようなので中古市場に環流すると信じたい。絶版レンズのタマ数が少なくなるのは嫌なので。

しかし、リンク先にある下取りと買い換えの例なのだが、Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAを37,000円で買い取ってもらってキャンペーンの1,000円上乗せで、Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMを226,800円(税込) -38,000円=188,800円で買うというのはどうなんだろう。値段はともかく、広角側の焦点距離が全然違うやん。と思ったら、DTレンズというのはAPS-Cサイズ専用レンズなのか。そうすると今度は望遠端の画角が違うやん。なんだか分からん(笑)。フルサイズに乗り換えさせてZeiss買わせて…という目論見なのかぁ。景気のいい人はいいなぁ(笑)。

ちなみに、「Carl Zeissのノベルティ」が「Carl Zeissのペナルティ」に見えた(爆)。

【関連】
届いたHTMLメールと同じ内容は以下のURLで見られる。
http://www.jp.sonystyle.com/Vemail/20090306/index.html

ペンタックスのDAレンズに仕様変更を追加の模様2009年03月09日 00時00分00秒

アメリカ・ラスベガスで開かれているPMA2009でペンタックスの人がデジカメWatchのインタビューに答えている。
「K20D」とは違ったコンセプトの新型一眼レフを今夏に投入~サムスンのミラーレス機にはノータッチだったペンタックス(デジカメWatch)

そのなかで気になったのが以下の発言。

この方針変更はレンズロードマップにも影響を与えており、今月公開の新レンズロードマップでは、今まで表に掲載されていた一部のレンズが消えている。

ただし、「レンズに関しては予定がずれ込んだことで消えただけです。企画案から消えてしまったというだけで、いずれ出すという計画には変わりはありません」という点は強調している。その背景はというと、どうやらK20Dと同価格帯の新モデル(と書けばわかるだろうが、どうやら後継機ではないようだ)の登場に合わせ、新ボディの特徴を活かすために“スタンダードのDAレンズ”に仕様変更を加えるためだという。「登場すればすぐにわかってもらえるものなので、まずは楽しみに待っていてください」(川内氏)

「実際に製品を出すときになれば、『そういうことか』とわかってもらえると思います。光学設計を変えるなど、光学面での変化を伴う設計変更をするわけではありません。新ボディに合わせたリファインです」と川内氏。

ではどんな要素を詰め込むのか? というと、さすがにそこまでは話していただけなかったが、「少なくとも世の中のトレンドになっている要素は、すべて入れておきたい。ペンタックスを選んだユーザーが、何か特定の機能がないからと卑屈にならないように」とのこと。機能やスペックも発売時点で最新のものになるよう開発は行なうが、何より商品のテイストそのものが、K20Dクラスの新機種が持つ最大の特徴になる。

「世の中のトレンドになっている要素」、「ペンタックスを選んだユーザーが、何か特定の機能がないからと卑屈にならないように」、ははぁ、なるほど、“スタンダードのDAレンズ”には絞りリングが付くんだな(笑)。

私の想像だが、もしかしてレンズ側での手ブレ補正機能だろうか。しかし、そうすると、先に引用した後の部分に書かれていたこととちょっと違うような気がする。

いずれもハイテクではないが、手間をかけて良いものを作るというペンタックスの心意気の顕れなのだが、こうしたスペックに顕れない、しかし使ってみると愛着が沸き「手元に置いて寝たくなるような」カメラにするという。

やっぱり絞りリングだよ。それ以外に考えられない(笑)。これからは、デジタル一眼レフも独立したシャッターダイヤルとレンズ側の絞りリング。そして光学式のファインダー内絞り値表示。これだ、これに違いない(笑)。

【関連追記】
ペンタックス、超広角Limitedレンズ「DA 15mm F4 AL」を発売 ― 2009年03月04日

四国・高松2009年03月11日 00時00分00秒

琴電

昨日から、四国・高松に来ている。コメントのお返事ができなくて申し訳ないです。お返事はもう少しお待ちください。

なぜか電車の写真(笑)。しかもどこかで見たことのあるような電車。琴電なのだが、車内には「京急ファインテック」とか「京急車両」というプレートが貼ってあって、扇風機にも「KHK」の文字が。

サンライズ瀬戸2009年03月12日 00時00分00秒

瀬戸大橋:GR DIGITAL、ワイコンGW-1使用、21mm相当、1/1000sec、F4.0、マニュアル露出、ISO100

四国・高松へは飛行機ではなく寝台特急で行った。サンライズ瀬戸である。これはブルートレインじゃなくて寝台電車(285系電車)なのであった。ノビノビ座席以外はすべて個室なのが特長で、今回は奮発してA寝台1人用個室シングルデラックスを選択した。ただし、6室あるA寝台個室のうち3部屋が喫煙可能で、わたしの取った4号車(併結のサインライズ出雲の11号車も同じ)23番は24~26番の喫煙可能な部屋の隣なのであった。ドアの隙間からは煙草のにおいはしなかったが、エアコンから吹き出してくる空気がときどきたばこ臭い。ほかの21~22番の部屋もそうなのか、23番だけがそうなのかは分からない。こんなの全面禁煙にすればいいのに。それができないのならもう1両A寝台をつなげろよぉ。コストアップ分は喫煙者から取ってね(笑)。他の禁煙車両からこのA寝台の車両に来るとなんとなく煙草のにおいがする。

それで、エアコン(冷房)は出るか出ないかを蓋で制御する仕組みなので、蓋をして臭い空気が来ないようにした。そうすると暑いのでヒーターも切った。窓が開かないのでそれでも暑かった。寒がりなので普段はホテルのガウンとか着て寝ないのだが、今回は暑いのでシャツの上に備え付けの浴衣みたいな薄手のガウン(と言っていいのか?)を着て寝た。ベッドは196×85cmあるのでゆったりと寝られた。薄手の羽毛布団がついていた。

衛星テレビ(NHK BS1とBS2とWOWWOW、さらにNHK-FMの音声のみもある)が備え付けであったのだが、静岡に入るまであんまり映らなかった。ビルの陰で電波が届かないのだろう。ただ、こんなテレビは要らないと思う。隣のA寝台22番個室の客が午前1時頃までテレビをつけていて、何を喋っているのかは聞こえないがなにか聞こえてうるさい。2階で走行音もあまり聞こえなくて静かなだけに余計に気になる。この客は朝は午前5時半にまたテレビを付け始めた。テレビを備え付けるのなら、イヤホンを固定で付けておいてスピーカーからは音が出ないようにすればいいのに。ちなみにわたしも5時半前に目が覚めたのだが、それは姫路に着いたとき(05:24)にガクッと停まったショックで目が覚めたのだった。隣のテレビ野郎もそのときに目が覚めたのだろう。

岡山(06:27着)でサンライズ瀬戸とサンライズ出雲の切り離しが行われるのだが、写真を撮りに行かなかった。瀬戸の方が先に出るので乗り損なったら恥ずかしいので(笑)。岡山で降りる人が結構いた。ここからさらに山陽新幹線に乗り換えて西に向かうのだろうか。高松(07:26着)で降りた人は少なかった。

瀬戸大橋はちょうど朝日が昇るのが見えていい感じだった。A寝台個室シングルデラックスの部屋は東海道線の海側にあるので、瀬戸大橋線では東側になる。

A寝台個室にはシャワー券がついていて、4号車(瀬戸)と11号車(出雲)にA寝台専用のシャワー室がある。朝に岡山に着く前に使ってみた。 6部屋で1つのシャワー室を使うので混んではなかった。6分間お湯が出て、ストップボタンを押している間はカウントが止まる。お湯の温度も調節できてかなり熱くできる(50度以上の目盛りがある)ので寒くはならなかった。シャワー室にはシャンプーとボディソープが備え着けられていた。なお、次の方のためにボタンを押してくださいという洗浄ボタンがあるのだが、これはシャワー室の天井から洗浄液が吹き出てシャワー室を洗浄するのだが、それ以外に脱衣室の床にもエアーが吹き付けられるので、着替え終わって出る直前に押すこと。着替えながらこのボタンを押したら、洗浄後にシャワールームのドアの下からすごい勢いで風が出てきてびっくりした。

他にA寝台シングルデラックスには洗面台がついていてお湯も出るので朝洗面所に並ばなくてすむ。コンセントもあった。ほかには小さな机と椅子がある。狭いビジネスホテルのような感じ。

サンライズ瀬戸号A寝台個室シングルデラックスのアメニティグッズ

ほかには持ち帰り可能のスリッパとアメニティグッズがついていた。アメニティグッズは、ケース入りの石けん(ケースにJRのロゴ付き)、チューブ入り洗顔フォーム、化粧水、整髪料、ヘアトニック、シャワーキャップ、レディースキット(綿棒とコットン)、折りたたみヘアブラシ、シャンプー、コンディショナー、シェーバーセット、歯ブラシ、ティッシュ、靴磨き、ゴミ袋、タオルが入っていた。まったく使わなかった(笑)。


写真上:瀬戸大橋:GR DIGITAL、ワイコンGW-1使用、21mm相当、1/1000sec、F4.0、マニュアル露出、ISO100。サンライズ瀬戸高松行の瀬戸大橋展望。

デジタル時代にあえて中判フィルムカメラ(日経BP)2009年03月13日 00時00分00秒

FUJIFILM GF670 Professional

デジタル時代にあえて中判フィルムカメラ(1)という富士フイルムへのインタビュー記事が日経BPに載っている。

昨今これだけデジタルカメラが全盛になっているのに、どうして時代に逆行するかのようなフィルムカメラを開発・販売することになったのでしょうか。

石原 一言でいうと「使命感」ですね。フィルム写真という文化を次世代に伝えていくのは、我が社の重要な責務だと考えているからです。

確かに、「記録」という点ではデジタルカメラのほうがはるかに便利です。我々とてそれを否定するものではありません。しかし便利さだけを追求して、それで写真の楽しみが深まるかというと必ずしもそんなことはないと思う。フィルムならではの描写やアナログ的な操作などを楽しむことも、写真という文化を構成する大切な要素であるはずです。

むろん我が社でもコンシューマー向けカメラはデジタルが圧倒的ですし、総売り上げに見るフィルムの割合も3%程度でしかない。だからといってこれは、デジタルがフィルムに卓越するとかいった筋のものではないのですね。デジタルとフィルムとは決して対立概念ではなく、むしろ車の両輪として写真文化の発展に寄与していくべきものです。

引用者註:「石原」はプロフェッショナル写真グループ担当部長の石原慎治さん、聞き手は諏訪弘さん

なんという頼もしいお言葉。頑張ってフィルムも使うのでフィルムの生産続けてくだされ。そして、軟調忠実系のネガフィルムももっとお願いします。派手派手浮きまくりの画像はデジタルに任せればいいのだ。

また、35mmフィルムカメラではなく、中判の「GF670 Professional」にした理由もきちんと書かれている。デジタルと比べてフィルムのよさを訴えるには中判の方がいいという点と操作感を楽しむには大きなカメラの方が楽しい、と。

そして蛇腹や巻き上げノブ採用も「機能的な必然があってのこと」だという。蛇腹はコンパクトになるし内面反射を抑える効果が高い、と。巻き上げノブは、6×6判と6×7判との切り替えの関係上巻き上げレバーだとレバーの回転角が判型によって変わってしまうのを避けるためだ、と。

ああ、GF670 Professional買いたいなぁ。しかし、高くて私には買えない。

そして、デジタル時代にあえて中判フィルムカメラ(2)では、なぜ機械式シャッターにしなかったのかをこう答えている。

そこまでフィルムカメラ好きの心をくすぐる仕様にしていながら、シャッターは電子制御ですね。オート露出(カメラまかせで適正露出が得られる機能)を実現をするためには仕方がないこととはいえ、画竜点睛を欠く印象は否めません。せめて電子シャッターと機械式シャッターのハイブリッドにすることはできなかったのでしょうか。

石原 それ、絶対に突っ込まれると思ってました(笑)。確かに、機械式シャッターにすれば、たとえ電池が切れても撮影はできるし、電池消耗が激しくなる寒冷地での撮影でも都合がいい。「GF670 Professional」は風景撮影用のフィールドカメラとして使われることも多いだろうことを考えると、機械式シャッターのメリットのほうが大きいのは否めませんね。

でもね、これはもう仕方がないんですよ。もはや機械式のシャッターは存在しないんですから。

もう少し詳しくお話ししましょうか。「GF670 Professional」では「レンズシャッター」というシャッターを採用している。その名の通り、レンズ内の遮光幕が開閉して露光するタイプのシャッターで、中判以上のフィルムカメラではよく用いられているものです。我が社ではシャッターの生産はしていないので外部調達することになるのですが、しかし「GF670 Professional」の撮影レンズに搭載できるタイプのレンズシャッターで機械式のものはもう入手できないんですよ。

もちろん世界中を探せばないこともないのでしょうが、そうなると今度は安定供給や品質面での問題が出てくる。かといってゼロから自社開発すると、とんでもないコストがかかる……。というわけで涙を飲んで電子シャッターを採用したわけです。昨今のレンズシャッターの耐久性は随分と向上していることもありましたけれど、もし機械式のシャッターが安定調達できるのならば当然そちらを選択したでしょうね。

なにー、レンズシャッターの機械式のものはもう存在しないのか…。コパルに頑張ってもらって作るとかもう出来ないのかなぁ。そうしたら「GF670 Professionalの希望小売価格50万円ですがいいですか?」とかなってしまうのか。まあどちらにしても私には買えないのだから私にとってはどちらも同じとも言えるが(笑)。それにしてもショックだなぁ。セイコーは機械式時計を復活させて継続してるじゃないか。機械式のレンズシャッターも作り続けないと作れなくなってしまうぞ。

Kodak PORTRA 800 フィルムを使ってみた2009年03月16日 00時00分00秒

Kodak PORTRA 800 Films

四国行きとは別の機会にコダックの高感度フィルム「ポートラ800(Kodak PORTRA 800)」フィルムを使ってみた。そうしたら同時プリントのL判(アナログプリント)で見る限り、ISO400のフィルムと変わらない感じだった。粒子の荒れとか彩度が高くて階調が乏しいといったかつての高感度フィルムの特徴は見られなかった。もちろん引き延ばすと差は出るのだろうが、L判にプリントしたらISO400フィルムからのプリントと見分けが付かない。

いままではISO800のフィルムが必要なときは、富士フイルムのSUPERIA Venus 800(スペリアビーナス800)を使っていたのだ。SUPERIA Venus 800は彩度が高くて色がやや単純化された感じで、アナログプリントでもなんとなく輪郭が強調されたような感じがした(たぶんコントラストが高いのだろう)。L判でもよく見ると粒子感があった(こちらもアナログプリント)。

それにくらべてKodak PORTRA 800は色の階調もでているし素直で透明感がある。「PORTRA」を名乗っているだけはある。こんな超高感度で「PORTRA」って…と思っていたのだが、正真正銘のPORTRA系列の描写である。以前SUPERIA Venus 800を買うときにたまたまお店にいたコダックの営業さんにSUPERIA Venus 800をボロカスに言われつつも使った実績のあるSUPERIA Venus 800を買って帰ったのだが、あのときPORTRA 800を買っておけばよかった。ひとの言うことは素直に聞くものだ。

もちろん、こうしたものは個人の好みなので、「いいや、SUPERIA Venus 800の方がいい」という方もおられると思う。しかし、軟調で色が忠実で階調もあるというのが好みなのであれば、ISO800のネガカラーはPORTRA 800がお勧めだ。微粒子だし。なんでいままで使わなかったんだぁ。

個人的な屋内イベントの撮影のためサンプル写真はない。すまん。今度ポートラ800で作例を撮ってみるつもり。

【追記:2009年5月11日】
寝台特急北陸 ― 2009年05月11日にポートラ800の作例がある。

【関連追記:2010年10月11日】
コダックPORTRA800と富士NATURA1600 ― 2009年07月24日

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