SONY ICF-R354MとICF-R350の感度は同等だった2018年05月21日 00時00分00秒

SONY ICF-R350(左)、ICF-R354M(中央)、十円玉(右)

SONY ICF-R350の液晶画面が…、ICF-R354Mこんにちは ― 2018年04月24日で試してみると言っていた感度比較を報告したい。

ICF-R350のシリーズは、写真のように名刺サイズで非常に小さいのだが、AMの感度が非常に良い。関東地方南部で昼間に山梨放送(765KHz、5KW)が聴けたり、夜ともなれば多くの放送局が内蔵バーアンテナで聞こえる。

それで、ICF-R350とICF-R354Mの感度を比べてみたのだが、ほとんど同じように高感度であった。片方で聞こえてもう片方で聞こえないという放送局はなかったし、聞こえる場合でも同じような電波強度で聞こえた。

NHK東京第二(693KHz、500KW)が深夜停波した後には、関東地方南部の木造建物屋内でIBC岩手放送(684KHz、5KW)が、両方のラジオで聞こえた。

ただ、音質には違いがあった。どちらも内蔵の巻き取り式モノラルイヤホンだが、ICF-R354Mの方が豊かな音だ。ICF-R350の方が硬い感じの音質だ。イヤホンが違うからなのか、内部の何かが違うからなのかは分からないが、明らかにICF-R354Mの方が音がよい。内蔵スピーカーの音は比べていないので分からん。すまん。

それ以外に大きな違いは、バックライトボタンを押したときだ。バックライトボタンを押すと「ピッ」という音とともにバックライトが点灯する。その「ピッ」と言っている間、ラジオの音は聞こえない。ただ、ピッという音は0.5秒も鳴っていない。この挙動が両者で違うのである。ICF-R350の方はライトボタンを押すとすぐにピッと言ってライトが付く。ところがICF-R354Mの方は、ライトボタンを押すと一瞬ラジオの音が聞こえなくなってからピッと言ってライトが付くのである。「ん、ピッ」という感じ。だからICF-R354Mの方が、ライトボタンを押したときに放送が聞こえない時間が長い。これは、寝床でラジオを操作するときに結構な違いとなる。

試しに、ライトボタンを連打してみると分かる。ICF-R350の方は何度ライトボタンを押しても、放送の内容は聞き取れるが、ICF-R354Mの方は、ライトボタンを何度も押すと無音の状態とピッという状態が続いて放送が聞き取れない。ライトボタンを何度も押すことは極端な例だが、ICF-R354Mはボタンを押したときの放送が聴けない状態が長すぎると思う。新しい方が必ずしも優れているとは限らない例である。電池の持ちも、古いICF-R350の方がよい。こちらは実用上気になるほどの差ではないが。

あと、ICF-R350の筐体の液晶窓部分にひびが入ったところには、KenkoのGR用の液晶保護シートをサイズが合うように切って貼った。同じようにICF-R354Mの液晶窓にも貼った。KenkoのGR用は反射も抑えられているし、少し硬いので保護になるだろう。

ICF-R354Mは、よく見ると表面が梨地になっている。妙なところに凝っているなぁと感心した。滑り止め効果を狙っているのだろうか。附属のビニルケースに入れて使っているので、梨地の恩恵には預かっていないのだが。

ちなみにICF-R350もICF-R354MもAMはアジア・ヨーロッパ・アフリカ仕様の9KHzステップだ。これを北米・南米仕様の10KHzステップに切り替える方法は説明書には書かれていない。なにか裏コマンドがあるはずと思いつつ見つけられていない。

コメント

_ みっち ― 2018年05月21日 17時17分16秒

富士フィルムのXerox買収頓挫で、色々喋々されているようですが、みっちなどには、今昔の感がありますなぁ。

Xeroxといえば、パロ・アルト研究所、1970年代から80年代のコンピュータ好きには、まことに憧れの存在でありました。なにしろ、マウスもウィンドウもイーサネットも、Smalltalkにダイナブック、全てはパロ・アルトから始まったんですから。
その後、日本向けに手直しされたJ-Starシステムも触りましたけど、あまりに高級すぎて使い切れませんでした。時期尚早とはこのことを云うのでしょう。

なんだか、今ではただのコピー屋FAX屋みたいな扱いをされているのが、残念です。業務用プリンター複合機でも、富士ゼロックスのDocuCenterを大量に使いましたけれど、信頼性という点で、他メーカーより抜きんでていました。これは今でもそうだと思います。キヤノンやリコーのような民生機屋とは、ものが違いました。

↓以下いつもの、みっち的妄想ですm(_ _)m

>関東地方南部の木造建物屋内で...

ほぉっ、関東州かぁ。かの満州ですなぁ。(大違)
そうか、Haniwa氏は、はるか満州の地で、電磁シールドのない木造家屋に身を潜め、右手(めて)にラジオ、左手(ゆんで)に乱数表(笑)、寝所で伏せの体勢のまま、ひたすらライトボタンを押してはピッピッピッ(爆)、間諜として密偵活動をやっておられたか。(爆違)

_ Haniwa ― 2018年05月22日 08時35分48秒

みっち様
>Xeroxといえば、パロ・アルト研究所、1970年代から80年代のコンピュータ好きには、まことに憧れの存在でありました。なにしろ、マウスもウィンドウもイーサネットも、Smalltalkにダイナブック、全てはパロ・アルトから始まったんですから。

そうですよねぇ。早すぎたんでしょうか。それともXerox本体が価値を理解していなかったんでしょうか。

>なんだか、今ではただのコピー屋FAX屋みたいな扱いをされているのが、残念です。

特許とかもう切れてるんでしょうかねぇ。なんだかイーストマン・コダックと重なるような気がします。

そういえば、AT&Tのベル研究所っていまはどうなっているのか気になり始めました。2015年からノキアが持っているんですね。

>業務用プリンター複合機でも、富士ゼロックスのDocuCenterを大量に使いましたけれど、信頼性という点で、他メーカーより抜きんでていました。これは今でもそうだと思います。キヤノンやリコーのような民生機屋とは、ものが違いました。

出発点が違うと、信頼性も違ってきますね。三○自動車みたいに、もとは軍事用から来ているのになぜか民生用から出発した会社よりもアレな会社もありましたが…。

>そうか、Haniwa氏は、はるか満州の地で、電磁シールドのない木造家屋に身を潜め、右手(めて)にラジオ、左手(ゆんで)に乱数表(笑)、寝所で伏せの体勢のまま、ひたすらライトボタンを押してはピッピッピッ(爆)、間諜として密偵活動をやっておられたか。(爆違)

だいたいそんな感じです(違)。できれば、旧ソ連時代から続くロシアの謎のブザー放送UVB-76任務に就きたいです(笑)。
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/UVB-76
ttps://www.youtube.com/watch?v=Wcv_cGLjxCY

_ ノーネームしたん ― 2018年05月24日 15時27分13秒

>ほとんど同じように高感度であった。

中身があまり変わらないとかで小改良でしょうか?、
だとしたら基本良い物なんでしょうね。

>ロシアの謎のブザー放送UVB-76任務に就きたいです(笑)。

ソ連崩壊の時に話題に…、
あれは昔と違い発信局変更されてるとか…、
ハニワニワの超音波ブザーも庭から2㎞ぐらい離れたところに移動です!。

_ Haniwa ― 2018年05月31日 11時04分36秒

ノーネームしたん様

お返事が遅れてすみません。m(_ _)m

>中身があまり変わらないとかで小改良でしょうか?、
>だとしたら基本良い物なんでしょうね。

山ラジオの中継局選択機能などがソフトウェア的に追加されているだけで、ハードウェアはよいものを受け継いでいるんでしょうね。

本体が小さくて内蔵のバーアンテナも長くはないはずなんですが、ICF-SW7600GRに匹敵するぐらいのAM高感度です。
ICF-SW7600GRは、選択度もよいですし同期検波などもありますから、SW7600GRの方がよいのは当然なんですが、ICF-R354Mでもたいていの遠方局が聞えるんですよ。
ICF-R354Mの方がノイズには強いです。PCたTVの近くでもノイズが入らずに聴けるのはR354Mの方なんです。

>ソ連崩壊の時に話題に…、
>あれは昔と違い発信局変更されてるとか…、

2010年に送信場所が変わったらしいですね。

>ハニワニワの超音波ブザーも庭から2㎞ぐらい離れたところに移動です!。

そんなに離したらノラ猫軍がハニワニワに入り放題ですがな(泣)。

そういえば、最近改札口付近で超音波(モスキート音)を出しているところが結構ありますね。
新宿駅の新南口のJR東日本本社へ行くあたりとかはものすごいピキピキ音です(高音の感度が鈍くても音圧は感じる)。
ネコ避けなのか若者避けなのか。

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