Nikon DW-4、F3用高倍率ファインダー購入 ― 2008年10月08日 00時00分00秒
Nikon F3用高倍率ファインダー、DW-4を購入した。生産終了品なのでもちろん中古だ。DW-4は、DE-2やDE-3などのファインダーを外して代わりに装着する交換ファインダーだ。6倍のルーペが内蔵されていて、50mm F1.4レンズで無限遠時1.2倍のファインダー倍率になる。DE-2では0.8倍だから1.5倍も大きな像が見える。D3の0.7倍の像と比べると1.7倍大きい。D300の0.647倍(0.97倍/1.5)よりも1.86倍大きい。
視度調整もでき、-5ディオプターから+3ディオプターまで連続で調節できる。レンズのヘリコイドのように回転させて視度調節をする。その感触はまさにMFレンズのよう。動きにくいように少し重めになっている。双眼鏡などの視度調整と同じ感じ。
DW-4ファインダー内には、露出情報の液晶とAiレンズの絞り値とスピードライトのレディランプが見えるようになっていて、これも1.5倍大きく見える。像は左右逆像。糸巻きの歪曲がある。もちろん撮影画像には関係しない。視野率はもちろん約100%。
目当てゴムとゴムのキャップがついていて、ゴムのキャップは目当てゴムにポケットのようなものがあってそこにキャップの端をはめ込むと邪魔にならないようになっている。そうしないと覗くときにキャップの端が目の玉に当たって痛い(笑)。目当てゴムはくるくると回転する。
ああ、これはいい。(超)広角レンズでもピントがばっちり見えてしまう。Ai Nikkor 20mm F2.8Sは、ニコンF3用のファインダースクリーンでは端っこの方のピントがよく見えなかったので、F4用のスクリーンを使ったりしていたのだが、DW-4だとF3用スクリーンのマット面で20mmレンズのピントがばっちり分かる。
ああ、こんなにピントがよく分かる体験をしてしまうと、もういまのデジタル一眼レフのファインダーを覗けなくなってしまう(笑)。もう、現行のニコンのカメラではファインダーの交換できる機種はなくなっているので、ニコンF3の高倍率ファインダーDW-4を堪能したい思う。三脚アダプターもキヤノンので代用できたし、これはDW-4とフォクトレンダーマクロアポランター125mm F2.5SLでばんばん写真を撮らなきゃ。
フィルムカメラ万歳!\(^o^)/
これ、会議に移動中にカメラ屋に寄り道してみつけて買った(汗)。それで会議前に「いやー寄り道して余計なもの買っちゃいましたよ」とDW-4を見せると、ほとんどの人の反応は「なんすか、それ」だったけれども、一人だけ「私は中学の時ニコンFフォトミック買ったなぁ、当然中古だけれども決死の思いだったなぁ。」と発言。私が「えー、Fフォトミックですかぁ、あれはペンタ部がでかすぎないですか」「何を言ってるんだ(笑)。あのころはペンタ部が大きければ大きいほど偉いと思っていたものだ(笑)。」と。「おお、じゃ、このDW-4はかなり偉いですね(笑)」などと会話が弾む(会議が全然始まらないとも言う)。
写真は、Nikon F3,DW-4,Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SL。
コメント
_ MANA ― 2008年10月08日 22時34分58秒
_ Haniwa ― 2008年10月09日 09時07分26秒
あう、だからニコンフィルムシステムは売り払わないってば(笑)。
>交換して使うことがないと思ったので。
あうあう、たしかにDW-3は一回しか使ったことないです(笑)。一日使って疲れてからは付け替えて遊ぶことはあってもそれを付けて撮影に出掛けなくなりました。駄目じゃん。でもDW-4は光学系が6枚もレンズを使っていて見えもDW-3と全然違いますから、使っていくつもりです。もっとも、スナップとか使いにくそうですけど。スナップにはDW-3の方がこっそり撮れそうです。DW-4はいかにも覗いていますという感じしますから。
そうです、これからはマクロ撮影に燃えるのです(本当か?)。
その記事は見ましたが、思ったよりも安めの機種が売れ筋なんだなぁと思いました。まあ、皆がカメラマニアじゃないので当然と言えば当然ですが(笑)。ニコンの廉価機は機能制限が多いのでつい高い機種に目がいきますね。FXには廉価機がないし。もうニコンの新製品には興味無いですけど。
_ MANA ― 2008年10月09日 22時26分24秒
まぁ、本当に興味のない人は、「興味ない」とわざわざ言いませんって。気になるから「興味がない」事にしているのでしょう。フフフ。
_ Haniwa ― 2008年10月10日 08時59分58秒
ということで、次はアクションファインダーDA-2ですな(笑)。何に使うのか手に入れてから考えるのだ(笑)。ファインダーがでかければでかい方が偉いという考えによれば、ニコンF3ではDA-2が一番偉いです(笑)。たぶんDX-1よりもでかいので。
興味無いとわざわざいうのは、MANA様のニコン方面への吸引力を常に感じるからです(笑)。
_ MANA ― 2008年10月11日 00時47分13秒
_ Haniwa ― 2008年10月14日 09時17分00秒
ありがとうございます。でも、なかなか難しいと思います。
安くて、過去との互換性があって、ファインダーの良い35mmフルサイズデジタル一眼レフ、そんなものは出ないでしょう。
安ければ、互換性は捨ててファインダーもよくないでしょう。ファインダーを良くするとその分きちんとした精度で組み立てなければならず、コストが上がるのだと思います。暗いレンズでも明るく見えるようにというのは方便で、本音はピントがよく見えるスクリーンにするとそれに見合った精度でファインダーを組み立てなければならないので、粗が見えないようにスクリーンも明るくてピントがあっているように見える(山がはっきりしない)スクリーン搭載にしているのだと思います。
だからこそ、F一桁にしかこういう高倍率ファインダーは用意されなかったのだと思います。精度のないファインダー像を拡大しても、精度のあるピントは得られないですから。
フィルムが本当に衰退して、デジタルカメラが枯れてきたらそういうカメラが出る可能性があるのかもしれません。
_ MANA ― 2008年10月14日 22時02分23秒
経済的に成立しないとなれば、作られるわけがありませんね。
きっと、私の富士の中判カメラが99,800円もあり得ないくらいに安くて、ファインダーが良くて、互換性抜群のカメラなんて、あり得ないのでしょうね。
あ、富士の中判は、富士が中判をやめる時に在庫限りで、19,800円とかありそうですけど(笑)<そんな日が来るのは、ちょっとゾッとします。
デジタルカメラが枯れた頃には、過去とは完全に決別されていそうです(;_;
_ Haniwa ― 2008年10月14日 23時53分16秒
フィルムカメラだとコストの掛けられたファインダーが、AFフィルムカメラ、デジタル一眼レフと進むにつれてコストが掛けられなくなってきたのは、他にお金が掛かるからなのでしょう。とすれば「枯れた」すなわちデジタル一眼レフ固有部分のコストが下がれば、ファインダーにコストの掛かったデジタル一眼レフも廉価に出る可能性が…、思ったのです。
しかし、
>デジタルカメラが枯れた頃には、過去とは完全に決別されていそうです(;_;
ですね。
思うのですが、過去の名玉を付けられないデジタル一眼レフって、どこが楽しいのでしょう。ああ、こんな風にしか考えられない私はやっぱりニコンの新製品には進めないのです。とほほ。
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私も先日、ウエストレベルファインダーなどを安く買わないかと打診されたのですが、結局買いませんでした。交換できるのは良いのですが、交換して使うことがないと思ったので。
フィルムじゃないけど、明日の記事は
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2008/10/07/9392.html?ref=rss
この辺が使われるかもという、予想。
でも、この高倍率ファインダーは、確かにマクロ撮影などの時には便利そうですよね。