Distagon T* 2/28 ZFのCarl Zeissのプレスリリースが出た!2007年09月18日 00時00分01秒

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF (C)Carl Zeiss

Carl Zeissから正式にDistagon T* 2/28 ZFレンズのプレスリリースが出た。
Distagon T* 2/28 SLR Lens from Carl Zeiss(Oberkochen, 17.09.2007.)

Distagon T* 2/28 Yashica/KyoceraDistagon T* 2/28 ZF
Focal length28.8mm28.5 mm
Aperture scalef/2 - f/22f/2 - f/22
Number of lens elements/ groups9/810/8
Focusing range0,24 m - infinity0,24 m - infinity
Reproduction ratio at close range?1 : 5
Angular field, diag./horiz./vert74°/?/?74°/65°/46°
FilterM55 x 0,75M58 x 0,75
Weight530 g530 g
Dimensions?φ 65 mm
length incl. caps?94 mm

光学系が、8群9枚から8群10枚になって、焦点距離も若干変わっている。フィルター径も55mmから58mmになっている。表の京セラ/ヤシカ用のDistagon T* 2/28データはCarl ZeissのDistagon T* 2/28のPDF(2.2MB)から引用。わからないところは"?"とした。

This lens will be available for shipping by the end of 2007:
\(^o^)/

【追記:2007年9月18日23時】
ツァイスのページに着々とDistagon 2/28 ZFの情報が追加されつつある。
Distagon T* 2/28
Distagon T* 2/28 ZF Datasheet (PDF 69 kB)
↑レンズ構成図もあって、京セラ/ヤシカ版と比較できそう。
Distagon T* 2/28 2/35 2.8/25 ZF Manual (PDF 5.718 KB)
【追記ここまで】

【追記:2007年9月20日】
コシナのサイトにもCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFが10月発売予定と! ― 2007年09月20日
【追記ここまで】

【追記:2007年9月25日】
Distagon T* 2/28 ZFを東京交通会館で触ってきた ― 2007年09月22日
【追記ここまで】

モバイルマップNavi全部地図入りDVD2007年09月19日 00時00分00秒

モバイルマップNavi 全部地図データ入りDVD

今日は時間がないので、簡単に書けるザウルスネタで。すまん。

シャープのPDA、Zaurus SL-C3200には「モバイルマップNavi」という地図ソフトが入っていた。しかし、デフォルトのモバイルマップNaviには全ての地図が最初から入っているわけではなく、全国の中縮尺の地図と主要都市の詳細図しか入っていない。東京・神奈川横浜や名古屋、京都・大阪・神戸、福岡や仙台・札幌あたりしか行かない人はデフォルトでも困ることはないしにしても、詳細地図のない場所に行く人や途中経路が詳細で表示できないのは辛い。

そこで、シャープでは「モバイルマップNaviサービス」というものでOCNのコンテンツ会員になることで必要な地図(詳細)をダウンロードできるサービスを展開していた。ダウンロードした地図は手元に保存できるので、必要な場所の詳細地図をダウンロードすればいいことになる。

しかし、いちいちダウンロードしないといけないし、OCN会員費月額数百円をずっと払い続けるのもなんか抵抗がある(全部ダウンロードすれば退会してもいいのだが、全部ダウンロードするのは大変だ)。全部の地図をどっさり売ってくれないかな、と思っていたのだが、それはしないようだった。そうこうしているうちに、モバイルマップNaviサービスそのものが終了になってしまった。
モバイルマップNaviサービス終了のお知らせ(シャープ・スペースタウン)

わたしがザウルスを買ったのが去年の9月で、たしか年が明けるころまでにはモバイルマップNaviサービス終了の予告がされていたので、結局OCNコンテンツ会員になって地図をダウンロードする機会はなかった。

モバイルマップNaviサービスの会員になっていた人は、サービス終了までに必死に全地図をダウンロードしていたようだ。しかし、時間と手間が掛かる。それで誰かが、「全部地図を売ってくれないか」とメールしたらしい。すると無料でDVDが送られてきたらしい。検索すると送られてきた方々のBlogがたくさんヒットする。

しかし、わたしは一度もモバイルマップNaviサービスの会員になっていないので、DVDを送ってもらう筋がない。しかし、意を決して「全部地図のDVDを売ってください」と上記サイトに書かれているシャープのモバイルマップNavi担当にメールしてみた。するとメールの返信があって、サービス終了のお詫びと全部入り地図を無料で送ってくれることが書かれていた。そして、

  • ご送付先郵便番号
  • ご送付先住所
  • ご送付先宛名
  • OCNコンテンツコース会員ID(パスワードは不要)  ※お持ちでない場合はその旨ご連絡ください
※ご連絡頂いた情報は、DVDのご送付のみに使用し、その他の用途には一切使用致しません。

と、あるではないか。OCNコンテンツコース会員であったものでなくても無料で送ってくれるようなのだ。さっそく返信した。もちろんOCNコンテンツコース会員に一度もなったことがない旨も書き添えた。それで先週末には全部の地図が入ったDVDが届いたのだ。

シャープの責任感には頭が下がる思いである。ありがとう、モバイルマップNavi担当者様。これを書くことで、またDVDの請求が殺到して忙しくなるだろうから、書こうかどうか迷ったのだが、自分だけいい思いをして黙っているのはやはりよくないと思い、書くことにした。サポートは今月(2007年9月)末までなので、もう残された時間は少ない。モバイルマップNavi担当者様、忙しくさせることになって申し訳ないが、このご恩は必ず返します。私以外の人もそう思うはずだ。次に買うテレビはシャープの液晶にするよ、携帯を買い換えるときもシャープにするよ。ありがとう。

なお、全部入り地図を売らなかったのは、地図の版元がそれを許可しないからのようで、無料で配ることを公表しないのも同じ理由のようだ。だから送って来たDVDは手焼きのDVD-Rだった。このDVDの中身を誰かにコピーしてあげることも駄目なようである。そして、連絡してきた人にだけDVDを無償で配布するというのは、おそらくシャープの担当者が地図版元と掛け合って実現した妥協点なのだと思う。

【インタビュー】FXフォーマットは高感度画質のために(デジカメWATCH)2007年09月20日 00時00分00秒

Nikon D3 catalog and D300 catalog

ちょっと情報が遅れてすまん。早く扱いたかったのだが、今日になってしまった。
【インタビュー】FXフォーマットは高感度画質のために(デジカメWATCH)

──FXフォーマットはレンズの焦点距離と画角の関係がフィルム時代と同じになるメリットもありますが、そうした要求よりも、高感度撮影性能を上げるためという意味合いが強いということでしょうか?

画角のメリットも当然ありますが、我々としては常にお客様のご要望ありきなので、特に要望の強かった高感度撮影時の画質を高めるためにFXフォーマットを選択しました。

うーん、なんか素直じゃないというか、「DXフォーマットで十分」と言っていた前言に拘っていると言うか、なんかスッキリしないなぁ。まあ、高感度に強いというのはいいことなのだが。

──市場にはすでにEOS-1DsシリーズとEOS 5Dがフルサイズ機として存在します。これらとD3の関係はどう捉えていますか?

FXフォーマットを提案したことで、どうしても“フルサイズフォーマット議論”になりがちですが、お客様のニーズに対してそれぞれの商品がどう意図して企画されているかが問題です。EOS-1Dsが狙っている部分とD3の狙っている部分がクロスオーバーするところもたくさんありますが、本質的には異なったユーザーニーズに応えた製品です。

EOS 5Dのような製品についても同じで、お客様のニーズがあるか、どう変わっていくかを見極めながら、今後のものづくりに反映していきます。

(中略)

──より安価なFXフォーマット採用機、あるいはD3の高画素モデルといった展開は考えていますか?

FXフォーマット採用機のラインナップも、今後のユーザーからの声を見極めながら開発していきます。私自身、商品企画をやってきた中で、常にお客様第一主義を掲げてきましたが、新しい提案で市場を発展させる必要もあります。そうした考えに基づいて、今後も新しい製品を企画・開発していくことになります。

なんかすっきりしないなぁ。広角単焦点好きの人を中心に、FXフォーマットの手ごろな値段のものが欲しいという声が以前からずっとあるじゃん。まあ、「出します」なんて簡単に言えないからだろうけど、ほんとスッキリしないなぁ。

何度も言うけど、DX向けの広角・超広角の単焦点レンズがFXサイズ用の現行広角・超広角レンズのように手ごろな値段で揃っていないどころかほとんどない状況では、FXフォーマットしかないんですよ。14mmレンズ使ってようやく21mm相当の画角というのは、レンズも高いしやってられないんですよ。それでも20mmレンズの画角に届いてない(たった1mmだけど)。シグマの20mm F1.8に相当するDXフォーマットのレンズは存在しないだろうが。ニコンが13mm F1.8 DXとかをシグマの20mm F1.8の値段で作ってくれるんならDXフォーマットでもいいけど。そんなレンズ作っても売れないというんなら、やはりDXフォーマットは「本流にはなれない」ということなんじゃないのか。色々なフォーマットがあっても結局ライカ版の135サイズ、ニコンのデジタルでいうFXフォーマットが永らえてきたのは、色々な遺産があるからじゃないのか。遺産があってユーザーが多いから、あまり売れ筋じゃないレンズもラインナップできてるんじゃないのか。

ああ、今日はアサカメでDistagon T* 2/28 ZFの記事が出る素晴らしい日なのに、なんか気分悪くなってきた(笑)。まあ、ニコンがEOS5Dに相当するカメラをずっと出さなければ、ニコンのデジタル一眼レフボディを買わなければいいだけの話だ。出ないと分かったら、EOS5Dないしその後継を買うか、中古で安くなった(なるのか?)D3を型落ちで買いますよ。それじゃ、ニコンは儲からないだろうけど、DXフォーマットには付いていけない(きっぱり)。せっかくのCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFが42mm相当なんて嫌だ(買う気満々)。

あと、ファインダーも50mm F1.4でピントのヤマが分かるようなものにしてね(ぐさり)。

ということで、ニコンD3とD300が触れる、Nikon Digital Live 2007が明日9月21日(金)から始まる。うー、行きたいけど、行けるか微妙。

コシナのサイトにもCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFが10月発売予定と!2007年09月20日 00時00分01秒

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF (C)Carl Zeiss

おお、コシナのサイトにもCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFが載りましたな。
Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF,ZK(コシナ)

希望小売価格(税別)\112,000ということで、税込117,600円ですな。MANA様の情報どおりです。MANA様情報ありがとうございました。

そして、

ディスタゴン T* 2/28 ZF 10月発売予定
ディスタゴン T* 2/28 ZK 12月発売予定

ということで、来月には手にできるんですな。やっほー!

Zeiss deからダウンロードした製品写真、細かいところだけど、フォトミック用の連動爪がF5.6の中心からずれてるんだけれども、なんでだろう。いや、この連動爪使うボディは持ってないんだけど。【追記:2007年10月5日】この件について、ちゃーりー様から貴重な情報を戴いた。ちゃーりー様ありがとうございました。【追記ここまで】

【追記】
カテゴリに"Carl Zeiss"を追加しました。過去の記事もカテゴリに入れましたが、追加漏れがあるかもしれません。
【追記ここまで】

Distagon T* 2/28 ZFの試用レポートは日本カメラ2007年10月号にあり&交通会館で今日から実物展示2007年09月21日 00時00分00秒

日本カメラ2007年10月号ファーストレビュー:Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFの記事が見られると思って本屋さんでアサヒカメラを手に取ると、アサカメの記事は試用レポートじゃなくて新製品ニュースだけで、5cm角ぐらいの記事だった。とほほ。ならば、と日本カメラ2007年10月号を手に取ると、飯田鉄氏によるDistagon T* 2/28 ZFのファーストレビューがあるではないか。日本カメラを買って帰ったのはいうまでもない。

前にも書いたが、日本カメラのサイトはリニューアルしてから記事の見出しがほとんど示されなくなり、損をしていると思う。見出しを見て、そうか今月はアレが載っているのかと本屋さんに行くから、あるいはネットで注文するから売れるのだと思うのだが。だいたい、日本カメラってアサヒカメラに比べておいている本屋さんや、置いていても部数が全然違うから、ネットでの見出しって重要だと思うのだが。日本カメラのほうが機材のネタも深いし、撮影技法や作品志向が強いと思うのだが、ネットで話題になる頻度はアサカメの方が多い。以前のように記事の見出しをサイトに載せるべきだ。そうしないと日本カメラは本当に売れなくなると思う。

さて、本題の日本カメラの飯田鉄氏によるDistagon T* 2/28 ZFのレビューだが、

まず実写では全体に開放とは思われないコントラストの高い描写が得られる。隅部では像がまとまらないところもあるが、その部分でもコントラストがよく、メリハリのある画像が全画面に渡っている。絞りをF4にすると四隅部分の解像度もあがり、F5.6では非の打ちところのない画面だ。

ということだ。F2開放では周辺光量が不足しているようだが(日本カメラの記事作例参照)、2段絞ると目立たなくなるらしい。この辺はSIGMA High-speed Wide 28mm F1.8 Aspherical(I型)やその2代後継品のSIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROの方が非球面レンズを使っていて開放から周辺光量も周辺描写もいいだろうから、コストパフォーマンスを考えると10万円も出してDistagonを買う意味があるのか迷うところだ。しかし、記事によるとDistagon t* 2/28 ZFは後ろボケが柔らかく穏やかなのだそうで、私の持っているSIGMA High-speed Wide 28mm F1.8 Aspherical(I型)ががちゃがちゃしたボケなので(だが不思議と嫌な感じはしないのだが)、Distagonの値打ちがあるのだろう。しかし、シグマの現行品の28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO方はボケもいいらしいので、Distagonを買っていいのか少し悩むところだ。とはいえ、使ってみないと分からないものだから、えーいと買ってしまうのがよかろう(笑)。気に入らなければ、こっそり売ってしまえばいいのだ(笑)。

ということで、飯田鉄氏の作例(小さいが)も載っているので、詳細が気になる人は日本カメラ2007年10月号を見てくだされ(上記はほんの一部の引用)。

もう一つ重要なのは、コシナのDistagon T* 2/28 ZF,ZKの広告に、「Carl Zeiss T* 新レンズに触れる3日間」のキャプションで、今日から日曜まで東京・有楽町の交通会館のICS世界の中古カメラフェア'07でDistagon T* 2/28 ZF,ZK・C Sonnar T* 1.5/50 Sマウント・Carl Zeiss T* ZVシリーズなどを特設ブースにて展示という告知が載っていたことだ。

Carl Zeiss T* 新レンズに触れる3日間
Distagon T* 2/28 ZF,ZK・C Sonnar T* 1.5/50 Sマウント・Carl Zeiss T* ZVシリーズなどを特設ブースにて展示致します。

ICS世界の中古カメラフェア'07
9/21(金) PM 2:00~PM 8:00
9/22(土) AM10:00~PM 8:00
9/23(日) AM10:00~PM 5:00
有楽町交通会館12階

こんな大事なこと、なんでコシナのサイトに載せないんだろう。
* コシナの広告には「ICS世界の中古カメラフェア'07」とあるのだが、検索するとこのBlog1件だけなので(笑)、正しくは「ICS世界の中古カメラフェア2007」ではないかと思う。

しかし、あうー、α700のファインダーも銀座のソニービルで見なきゃいけないし、丸の内の丸ビルでNikon Digital Live2007のニコンD3やD300も見なきゃいけないし、有楽町でDistagonも見なきゃいけないし、た、大変だぁ(笑)。

ニコン、D3とD300を「Digital Live 2007」で披露(デジカメWATCH)2007年09月21日 00時00分01秒

ニコン、D3とD300を「Digital Live 2007」で披露(デジカメWATCH)

今日から東京を皮切りにNikon Digital Live 2007で発売前のD3とD300に触れる。今日は平日の昼間だったにもかかわらず、記事のような行列だったようだ。うう、明日以降行けるかどうか微妙な上に、行けたとしても今日以上の行列だといやだなぁ。交通会館のCarl Zeissの新レンズの方(←さっそく今日Distagon T* 2/28 ZF,ZKを触られたBlackCrane様のコメントを戴いている。BlackCrane様情報ありがとうございます。)だけにしようか(笑)。でもニコン初のフルサイズデジタル一眼レフ、Nikon D3はファインダーがどうかも含めて触ってみたいよなぁ。まあコシナのカールツァイスレンズと違って、発売後はカメラ店で触れるからいいのだが。どのイベントももう一日月曜の祝日までやってくれればありがたかったのだが。

皆様、よい週末を!

Distagon T* 2/28 ZFを東京交通会館で触ってきた2007年09月22日 00時00分00秒

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF Catalog

行けるかどうか微妙であったが、なんとか有楽町の東京交通会館で開催中のICS世界の中古カメラフェア2007に出かけてきた。(BlackCrane様のコメント参照)

目的はもちろん、「Carl Zeiss T* 新レンズに触れる3日間」だ。Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFの実物を触るためだ。

レンズはガラスケースの中に入っていたが、担当の方に言うとすぐに出してくれ、ボディーもニコンF3が用意してあった。

まず、絞りは9枚羽根で滑らかに動いていた。絞り羽根のバネも強めで、Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dと同じぐらい強く戻る。絞りリングのクリックは半段ごとにF2開放からF22の最小絞りまですべての間にクリックがあった。 クリックは1段ごとのほうが微妙なというか1/3段の調整がしやすいので、1段ごとのクリックの方がいいんだけどなぁ。どうせたくさんクリックつけるなら、ZMレンズみたいに1/3段ごとのクリックにするとか(笑)。

そして、ピントリングは重めでかつ滑らかだった。個人的にはもう少し軽くてもいいと思うが、滑らかでバックラッシュもない精巧なものなので、これは本当に好みの問題だ。 気になったのが、ピントリングの回転角だ。0.3mで90度未満だった(最短撮影距離は0.24m)。0.3mの位置が80度ぐらいか。手持ちのSIGMA High-speed Wide 28mm F1.8 Aspherical(I型)が最短撮影距離0.3mで丁度90度、Ai Nikkor 28mm F2.8Sもおなじく0.3mが丁度90度なので(最短撮影距離は0.2m)、それらよりも回転角がほんの少しだが小さいということになる。

Distagon T* 2/28は最短撮影距離が0.24mであるのだが、まだまだ回転角に余裕があるのだから、もう少し回転角を大きく取ってくれてもいいのに、と思った。 近距離はいいのだが、無限遠から2mまでの間で少しピントが合わせにくい感じがした。ヤシコン(京セラ/ヤシカのCONTAX)時代のDistagon T* 2/28の外観写真をみてもピントリングの回転角は同じように小さいようなので、これはツァイスの伝統なのだろう。

もう一点気になるのが、カラーバランス。京セラ/ヤシカのContax Distagon T* 2/28は、イエローに寄った感じだったのだが、今回のDistagon T* 2/28 ZFはどうなのか。 ニコンF3のファインダーで覗いてもあまり分からなかったのだが、外したレンズでショーケースの蛍光灯を見ると明らかに黄色がかって見える。 うーん、これはやばい。手持ちのレンズで黄色がかって写るレンズは、覗いた時にも黄色く見えるからだ(当たり前か)。 Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SLSIGMA High-speed Wide 28mm F1.8 Aspherical(I型)が黄色く見えて実際にも黄色がかって写る。 Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SLぐらいの黄色さなので、古いSuper TakmarTakumar 55mm F1.8ほどではない。 でも、製品版のコーティングが変わってなければおそらく若干黄色く写るレンズなのだろう(ISOの推奨範囲には入っていると思うが)。

あうー、空が青く写るレンズが好きなのになぁ。いわゆる青玉というものはL39などの紫外線フィルターで即解決するのだが、それ以外のカラーバランスのズレは、CCフィルターなどを使わないと解決しないので面倒なのだ。デジタルならホワイトバランスで解決なのだろうが。

製品版では是非ニュートラルなカラーバランスにお願いします。>コシナ様

あと、フォトミック連動爪が絞りリングのF5.6の中心からずれてる件は聞いてみたが、若い方の人では分からず、年輩の方に聞いてみますとのことだったが、なかなか他の接客が終わらず、聞けず仕舞い。あとでもう一回ブースを覗いてみたが、年輩の方はいなくなってしまっていた。とほほ。他のDistagon T* 2.8/25 ZFやDistagon T* 2/35 ZFもずれていた。ずれ方は2/35の方がやや大きめだったように思う。ブースの若い方の仰るには「何か理由があってのことだと思います」とのこと。まあ、この爪を使うボディは持ってないのでいいか(笑)。
【追記:2007年10月3日】この件について、ちゃーりー様から情報を戴いた。コメント欄参照。ちゃーりー様ありがとうございました。【追記ここまで】

全体につくりはかっちりとしており、鏡筒にガタなどは全くない感じ。ただ、段の付いた鏡筒デザインや先端のピカピカ光る枠などはあまり好きではない。ヤシコンのレンズデザインの方が好きだ。ヤシコンのピントリングのデザインをゴム巻きじゃなくてアルミの削りだしで実現してくれたら非常にうれしいが、そうするとこの値段では出せないだろうなぁ。

ちなみに展示されていたDistagon T* 2/28 ZFは製造番号16番。

そうそう、報告が遅れたが、Distagon T* 2/28 ZFは中野(もちろん信州中野-長野県中野市じゃなくて東京都中野区)のお店で予約した。
\(^o^)/

あと、もうひとつまったく別系統のCarl Zeissレンズ(とボディ)も銀座で触ってきたのだが、それはまた次回に。

ニコンF3、F4、F5、FM3Aの補修用性能部品保有期間2007年09月25日 00時00分00秒

どんぐり:GR DIGITAL、28mm相当、1/133sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE

アサヒカメラの今月号(2007年10月号)の「死ぬまで使える『フィルムカメラ再生計画』」(神立尚紀氏)という特集の中で、ニコンのフィルムカメラの補修用性能部品保有期間が具体的に何年何月までなのかが明記されていたので紹介したい。

使用説明書には「このカメラの補修用性能部品保有期間は、製造打ち切り後○年間を目安としています。」と書かれていて、価格の高いもので10年、それ以外はたいてい7年と書かれている。しかし、その起算点である「製造打ち切り」が外部からは正確に分からないので、いったい何年何月まで補修用性能部品保有期間があるのかが窓口に訊かないと分からないのであった。それがアサヒカメラに明記されているのは素晴らしい。詳細や他のメーカーについてはアサヒカメラ2007年10月号を参照してくだされ。

カメラ名補修用性能部品保有期間
Nikon F32011年7月
Nikon F42008年8月
Nikon F52014年5月
Nikon FM3A2015年8月
出典:アサヒカメラ2007年10月号(第92巻10号 通巻971号)155頁

またNikon FとF2については、補修用性能部品保有期間は過ぎているのだが、「部品交換を伴わない修理なら可能な場合がある」とのことだ。

Nikon F4がそろそろ補修用性能部品保有期間が過ぎる頃かと思っていたのだが、来年の8月まであるのが意外だった。程度のいい奴を1台、なんて気持ちが…(笑)。でも、Distagon T* 2/28 ZF買うのでお金が…(笑)。

New FM2についても書いて欲しかったなぁ。たぶん2011年頃だと思うのだが、これは私の予想なので、詳細はニコンカスタマーサポートセンターに問い合わせてくだされ。

【関連追記:2011年10月27日】
ニコン、フィルムカメラおよび交換レンズ一部機種の修理対応期間を延長の快挙 ― 2010年07月22日
【関連追記ここまで】


写真は記事とは関係ない。
どんぐり:GR DIGITAL、28mm相当、1/133sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE

どうした?ヨドバシカメラ2007年09月26日 00時00分00秒

イネの花:Nikon F3、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL、Kodachrome 200 (KL)、1/250sec、F11、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED

コシナとCarl Zeissの渾身の企画、Carl Zeiss ZFレンズに新しくDistagon T* 2/28 ZFが加わるというのに、ヨドバシドットコムのサイトには全然アイテムが追加されていない。他の新製品だと、EOS40DがどうしたとかD3とD300がなんたらとかα700の予約が云々とかパナソニックLUMIX DMC-L10が発表になったとかメールで知らせてくれるのに、コシナ・ツァイスの新レンズはシカトですか?ビックカメラはオンラインショップに載せてるのに。
ツァイス交換レンズ(yodobashi.com)
Distagon T*2/28mm ZF(biccamera.com)

それでやる気なしと判断して、15%引きの価格を表示していた東京・中野の某店で予約したのであった。

コシナ・ツァイスへのやる気の違いだけでなく、ビックカメラはポイントをJR東日本のSuicaに充当できるらしい。
まだあった! Suicaのオトクな使い方(鈴木貴博のビジネスを考える日:日経BP)

上記サイトを見ると、
ソフマップにモノを売る → ソフマップの親会社のビックカメラのポイントとして10%増しで受け取る → それをJR東日本のSuicaにチャージする → Suicaが使えるお店で現金の替わりに使う
これでかなりお得になるようだ。鈴木氏はヨドバシからビックに切り替えたと書いている。

リアル店舗でいえば、私はビックカメラでは色々といやな思いをしたことが何度もあるので、ビックとヨドバシの両方のポイントカードを持っていたのだが、ヨドバシでしか買わないことに決めたのだった。

まあ挙げればキリがないのだが、一番最近いやな思いをしたのは、藤沢に行って時間を調整しなければならなかったので、ビックカメラでカメラを触っていたときのことだ。なぜか触っていないカメラの防犯ブザーが突然鳴り出した。ここでヨドバシなら店員が飛んできて「申し訳ありません」というところなのだが、ビックカメラの場合は店員が全然来ない。何分も鳴りっ放しなのである。その場を立ち去りたいのだが、ここで立ち去ったら怪しい(笑)。仕方ないので、店員が来るまで待っていたのだ。そうしたらようやくビックカメラの店員が嫌そうにやってきて、私を睨んでブザーを停め無言で帰っていくんだな。ああやっぱりビックカメラだ(笑)、と思った。それ以前の不愉快なことは思い出したくもないというか思い出してきたのだが、ここに書いても皆が不快になるだけなので書かない(笑)。

まあ、そんなビックカメラに負けてどうする。Suicaにポイントの充当とかそういうのは、私は構わない。ビックも嫌いだし、JR東日本も鉄道会社として不満があるし、そんなエサで釣られてたまるか、という気持ちもある(笑)。しかし、ディスタゴンはサイトに載せてくれよ(笑)。ヨドバシ「カメラ」なんでしょ。たとえマニアックで全体から見ればわずかな層にしか受けないレンズであっても、ちゃんと扱ってくれ。いや、店舗では扱うのだろうが、ネットにも載せてくれ。yodobashi.comから店舗の在庫確認したりするのにも必要なんだよぅ。


写真は記事とは関係ない。
イネの花:Nikon F3、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SL、Kodachrome 200 (KL)、1/250sec、F11、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
いまはもう黄色く実っているが、今月初めのイネ。白い虫みたいなのがイネの花らしい。

FILM&IMAGE Vol.92007年09月27日 00時00分00秒

FILM&IMAGE VOL.9 2007秋

富士フイルムが発行するフィルム情報誌、「FILM&IMAGE」の第9号が届いた。いや、届いたのは1週間前なんだけれどもその日はカメラ雑誌の発売日で、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF関連の記事が気になって、その後Nikon Digital Live 2007が気になったり、世界の中古カメラ市に行ってDistagon T* 2/28 ZFを触ったりして、後回しになっていたのだった。フィルム&イメージは、カメラ雑誌の発売日の前に発行すると話題になりやすいと思うんだけどなぁ。

今号は、表紙と巻頭特集が鉄道写真家フォトジャーナリストの櫻井寛氏だ。特集名も「鉄道一直線」。この方はアサヒカメラでも「懐かしのぞっこん鉄道」を連載されているが、鉄道がほんとうに好きなんだなぁ。ご両親が国鉄職員だったことが書かれていた。英才教育なのか(笑)。

他の記事は、

  • ツァイス イコン:赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第2回
  • 丹地敏明さんと「フォルティアSP」:FILMIST列伝5
  • 二軍物語:読売巨人軍 大塚淳弘氏
  • 秋山庄太郎:モノクローム珠玉の名作選9
  • 高橋宣之直伝撮影の秘訣 日暮の森 月夜の森
  • チャレンジ!フォト広場:榎並悦子氏
  • Q&A「バウンス」ってなんだ
  • ようこそ富士フィルムウェブ写真美術館&ショップへ

「赤城耕一のフィルムカメラパラダイス」のツァイスイコン、作例のプロビア100Fで撮ったC Biogon T* 4.5/21 ZMやC Sonnar T* 1.5/50 ZMの空が濃い青でいいなぁ。Biogon T* 2.8/28 ZM(6群8枚)がContax G用のBiogon T* 28mm F2.8(5群7枚)と同じ光学系だったら買うのになぁ。なんで設計変えたんだろう。どこが違うのか分からないが、CONTAX G用のBiogon 28mmは雑誌の印刷でも違いが分かる感じがした。これはいいなぁ、と思うとG用ビオゴンだったのだ。ZMレンズの28mmはそういう感じがじない。レンズ構成の違いというよりは、コーティングやカラーバランスの違いかもしれない。ほかにDistagon T* 4/18 ZMの作例もある。

フォルティアSP、そういえば1本売りしていたので、かなり前に買ったのだった。使わずにすっかり忘れていた(笑)。フォルティアSPはISO50なので、今手持ちのコダクローム(ISO64)を頑張って使っているところなので低感度はコダクローム使うので精一杯なのであった。それに関東地方南部は8月末から晴天の日が少ない。紅葉の時期にフォルティアSP使えるといいなぁ。

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