ニコンmy Picturetownはニコンオンラインアルバムの代わりにはならなかった ― 2007年09月04日 00時00分00秒
ニコンが2GBもの容量を無料開放した写真共有サービスmy Picturetownだが、ニコンオンラインアルバムの完全な代わりにはならないということがわかった。
まず、最初に不具合の報告だ。my Picturetownに新規登録をして、画像をアップロードしようとして「クイックアップロード」のInternet Explorer用のActiveXアドオンQuickUploadをインストールしたのだが、一向に画像がアップロードされずタイムアウトしてしまう。環境はWindows XP Professional SP2 + Internet Explorer 6で最新のアップデートをしている。ファイヤーウォールやアンチウィルスソフトを無効にしても一向に画像がアップロードされない。Internet Explorerのセキュリティレベルを下げたりしても駄目。Cookieもすべて許可したが駄目。
おまけにInternet ExplorerがフリーズしてMicrosoftへの報告ダイアログが出る始末。OS再起動後にInternet Explorerは一部の信頼済みサイトへのリンクをクリックしてもリンク先へ移動しなくなってしまった。またFlashPlayerの最新版がインストールされているにもかかわらず、Flashを使ったサイトに行くと「インストールされていないからインストールしろ」といわれるようになってしまった。言われるままにインストールボタンを押すと、前提条件を満たしていないと言われ、前提条件のサイトを見に行くと真っ白で何も表示されない。FlashPlayerのバージョン確認サイトも同じく真っ白。とほほ。これもAdobeのサイトを信頼済みに登録しているので、アクセスできなくなったのだと思われる。なんかInternet Explorerがおかしくなったみたい。
しかたないので、Internet Explorerを削除したらなぜかOutlook Expressのショートカットが効かなくなってしまった。何度かコントロールパネルからInternet ExplorerやOutlook Expressを入れたり削除したりして再起動して、さらにQuickUploadを無効にしたらなんとか元通りになった。このQuickUploadはなんか地雷っぽい。作成元も不明と表示されているし。
QuickUploadを無効にするだけでは飽き足らず削除もした。Windows XPの場合、デフォルトではC:\WINDOWS\Downloaded Program FilesにQuickUploadがあるのでこれを直接削除した。ああ、すっきり。
それで気を取り直して、普通に「シングルアップロード」を使ってテスト画像をアップロードした。
テスト用のアルバムを作って「共有」にしてみたのだが、「共有」をクリックするとメール作成画面が出て、宛先アドレスなどが要求される。仕方ないので自分宛に送ってみる。メールが届いてそこにアルバムのURLが書かれている。しかしメールの送信者がmy Picturetownのニックネームになっている。そのニックネームを知っている人にはいいが、そうでない人に、例えば"Haniwa"さんからメールが来たら読まずに捨てられてしまうだろう。かといって本名をニックネームとして登録するのも怖い。送信者のメールアドレスは登録した時のメールアドレスになっている。なんだかイマイチの共有通知方法だ。一旦自分宛に送って、アルバムのURLを取得した後に自分のメーラーから共有アルバムを通知した方がよさそうだ。
さらにそのURLをクリックすると写真が見られるのかというと、そうではない。my Picturetownのログイン画面が出てくる。これってmy Picturetownの会員同士でないと共有できないのだろうか。自分のニックネームとパスワードを教えてしまうと今度は勝手に写真をアップロードしたり削除したりされてしまう。アルバムごとにパスワードを掛けられないようだ。これじゃ本当に家族など信頼できる人にしか公開できない。
パスワードを掛けてかなりゆるい人々(たとえば同窓会とか会社の多くの人、何かの会合の参加者全員など)に公開するということは不可能なシステムのようだ。
また、ログインしないと共有アルバムの閲覧すらできないので、ログインのできない非推奨ブラウザでは閲覧すらできない(推奨ブラウザは、Windows:Microsoft Internet Explorer 6 以上、Macintosh:Apple Safari 2.0 以上のみ)。たとえばLinuxザウルスのOpera 7.25ではログインすらできないので閲覧できないし、NetFront 3.1ではログインはできるがアルバムの一番最後の画像しか表示されない。写真のアップロードや削除にブラウザの制限があるのは我慢するにしても、共有アルバムの閲覧すらもブラウザの制限があるなんて、こんなくs(略)システム誰が考えたんだ。これは本当に画像の権利を「共有」するサービスなんだな。
ただ、個別の写真を格納する場所としては使える。個々の画像へのURLがあってそこへリンクを張れば写真を表示することはできる。でもアサブロの写真はかなり大きな写真でも表示できるようになったし、あんまり使い道ないかもなぁ。
結論として、my Picturetownは、いままで自分がニコンオンラインアルバムを使っていたような使い方の代替にはならないということだ。my Picturetownは要するにオンラインストレージなのだ。私はニコンオンラインアルバムのデフォルト画面でのサムネール表示復活と容量アップに期待したい。
【関連】
ニコン、my Picturetownを無料開放でニコンオンラインアルバムはどうなるのか ― 2007年09月03日
最近のコメント