ニコンのViewNXを使ってみた2007年09月12日 14時08分19秒

八景島:Nikon D50、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18~55mm F3.5~5.6G、55mm、1/125sec、F5.6,ISO400、プログラムAE、モードIIIa

安倍首相が退陣表明するらしいなか、そんなこととは無関係にViewNXのレビューだ(笑)。しかし、タイミングが分からない人だというか政治判断ができない人だというか、無責任な奴だというか、どうしようもない人(政党)だな。さて、Nikon View 6とPictureProjectの後継ソフトに当たるViewNXが昨日リリースされた。
Nikon ViewNX Ver.1.0.0 JP キター!! ― 2007年09月11日参照)

さっそく使ってみた。

Nikon View 6からみた新機能は白とび表示と黒つぶれ表示だ。白とび表示は露出オーバーしている部分を色分けして表示し白とびを確認することができるものだ。黒つぶれ表示は 露出アンダーしている部分を色分けして表示し黒つぶれを確認することがでるものだ。これは便利だが、あんまり使わないかも(笑)。 他にはヒストグラム表示。これもなくても困らない。

次に、表示できるファイルがNEFとJPGとTIFになった。Nikon View 6ではMOVファイルがサムネイル表示されていたが、ViewNXではサムネイル表示されなくなった。ただ、AVIファイルなど対応していないファイルはNikon View 6ではまったく表示されなかった(アイコンすら表示されない)のに比べて、ViewNXではAVIファイルもサムネイル表示はないがアイコンは表示されていて、そこにファイルが存在することはわかるようになった。これはフォルダにAVIファイルなど表示されないファイル形式しか入っていない場合にNikon View 6では空のフォルダのように見えていて、間違えてフォルダを削除してしまいそうだったが改善した。ただ、MOVファイルやAVIファイル以外のファイルは表示されないようなので、完全に危険性がなくなったわけではない。ViewNXからはフォルダを削除しないように注意する必要がある。

ほかに印刷時にEXIFから撮影日付を読み取ってプリント上に日付等を印字する機能だが、Nikon View 6ではプリント上にオレンジ色で印字されたのに、ViewNXでは画面外の余白にしか日付が入らないようだ。しかも黒字だ。これは日付印字機能をよく使っていたので、後退だ。画面上に日付を入れることは、特に作品作りをする人には抵抗はあるだろうが、日付を入れる写真は記念写真なので、画面内にバーンと入っていていいのである。日付を入れないことも選択可能なのだから。ViewNXの日付印字機能は残念だ。Nikon View 6を使い続けたほうがよさそうだ。

また、無劣化回転機能も使いにくくなった。Nikon View 6では、全ての画像を選択してから回転ボタンをクリックし1枚ごとに時計回り90度・反時計回り90度・スキップなどと指定できて最後に一括で回転できたのだが、ViewNXでは1枚ずつ指定して回転するようになりしかもクリックした瞬間に回転してしまう。全ての画像を選択すると全てが右90度回転してしまう。一括に選択した上で個別に右左スキップなど選べないということだ。回転する画像をいちいち指定して回転を押さないといけない。しかもボタンは右90度のみだ(「画像」からプルダウンしたところに左90度がある)。これは使いにくい。無劣化回転機能はよく使っていたので、これもNikon View 6を使い続けたほうがよさそうだ。

また、Nikon View 6には簡易の画像調整機能があったのだが、ViewNXにはなくなった。赤目軽減とか便利な機能があったのに。ViewNXでは代わりにRAW調整ができるようになった。Nikon View 6では他の画像処理ソフトを直接呼び出すボタンがあり、そこに自動的に画像処理ソフトが登録されたように思うのだが、ViewNXでは自分でパスを指定して(エクスプローラーで指定可)登録しないといけない。なんか機能が後退したような気が。

要するに、NikonのRAWファイルを使わない人にとってはViewNXはあまりメリットはないということだ。でもRAW使う人はほかにRAWソフトを使うだろうからそういう意味でもViewNXのメリットはあまりなさそうだ。ViewNXも一応はインストールしておくが、日常的にはNikon View 6を使い続けることにした。期待していただけに残念だ。

なお、私は使っていなかったが、PictureProjectの後継もViewNXになったので、PictureProjectからViewNXへの移行ソフトとしてPictureProject Export Utility Ver.1.0がリリースされている。PictureProjectを使っていた人から見てもViewNXは機能の後退があるのではないか。Nikon ViewもPictureProjectもニコンのカメラを買った人だけに提供していたソフトだから、そういう制限のなくなったフリーのViewNXは「こんなもんでいいだろう」という感じなのだろうか。ニコンのRAWファイルを使う人だと評価が変わるのだろうか。

【関連】
Nikon ViewNX Ver.1.0.0 JP キター!! ― 2007年09月11日

【追記:2008年1月31日】
Nikon View のダウンロードが2008年2月29日で終了 ― 2008年01月31日
【追記ここまで】

【関連追記:2008年12月10日】
ViewNXクラッシュしまくり、COOLSCANのNEFデータは編集できず ― 2008年12月10日
Nikon View 6 を愛用しているプロの方がいた ― 2008年12月09日
ニコンViewNX Ver.1.2.2(Windows 版)リリース ― 2008年12月03日
【関連追記ここまで】


写真と記事とは直接関係ないが少し関係あるかも。
八景島:Nikon D50、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18~55mm F3.5~5.6G、55mm(135サイズの82.5mm相当)、1/125sec、F5.6、ISO400、プログラムAE、モードIIIa

これは2005年7月にニコンがキャンペーンで半日レンタルしてくれたD50と18-55mmレンズで撮ったもの。この当時アサブロでは大きな写真が表示できなかったので公開しないままであった。すっかり忘れていたのだが、Nikon D3のキャンペーンで半日貸してくれないかなぁ、という期待をこめて(笑)。

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