Gfotoのタンポポチップ交換作業(その2)2020年01月24日 00時00分02秒

【写真1】左:"Aluminium Alloy Lens Mount Adapter Converter fr C-Mount Lens to Nikon 1 DSLR"(DSLRと書いてあるが、Nikon 1はDSLRではなくミラーレスデジタルカメラだ)にGfotoの薄型タンポポチップを接着したところ、右:GfotoのПереходник C-mount - Nikon 1 SLIM Gfoto с чипом AF/EXP

Gfotoから送ってきたタンポポチップを、中国製の"Aluminium Alloy Lens Mount Adapter Converter fr C-Mount Lens to Nikon 1 DSLR"(DSLRと書いてあるが、Nikon 1はDSLRではなくミラーレスデジタルカメラだ)に貼り付けたら、なんと8mm F3.8魚眼レンズとの組み合わせで無限遠が出ないというところまで書いた。
代替用に買ったCマウントレンズ→Nikon1ボディマウントアダプターが届いた ― 2020年01月24日
Gfotoのタンポポチップ交換作業(その1) ― 2020年01月24日

この新しく届いた方の"Aluminium Alloy Lens Mount Adapter Converter fr C-Mount Lens to Nikon 1 DSLR"(DSLRと書いてあるが、Nikon 1はDSLRではなくミラーレスデジタルカメラだ)は少なくとも8mm F3.8レンズでは使えないのでチップを剥がすしかない。

カッターナイフでチップを剥がすことにした。

チップが薄いのでめくりながら剥がそうとすると途中までいったところでチップが反りそうになる。内部には電子部品が入っているはずだからこれはまずい。反対側からもナイフを入れてそうっと剥がした。

チップの裏側を見ると、あれ?こんな四角い模様あったっけ?

【写真2】剥がしたGfotoの薄型チップ裏側とマウントアダプターに残った破片を剥がしたもの

ルーペでよーく見ると、四角いのはICチップやんけ!Σ(゚д゚lll)ガーン

ICチップと基盤が見えとるがな!荒野の故障ブログへようこそ(泣)。

やってしまったのか。いや、カッターナイフはマウントアダプターに沿うようにしか動かしてないからナイフの先端がICチップや基盤には触れていないはずだ。問題は台座部分の薄皮がはがれた時にICチップと基盤などの配線を切っていないかだ。これはNikon 1 V1に装着して試してみないとわからない。

【写真3】左:"Aluminium Alloy Lens Mount Adapter Converter fr C-Mount Lens to Nikon 1 DSLR"(DSLRと書いてあるが、Nikon 1はDSLRではなくミラーレスデジタルカメラだ)から接着したGfotoの薄型タンポポチップを剥がしたところ、右:GfotoのПереходник C-mount - Nikon 1 SLIM Gfoto с чипом AF/EXPからチップを剥がしたところ

Gfotoのマウントアダプターから壊れたチップも剥がした。こっちはチップに厚みがあるのできれいに取れた。

Gfotoのマウントアダプターのチップが装着してあったところをきれいにしてからもういちどICチップがむき出しになった新しいほうのチップをエポキシ樹脂で貼り付けた。チップの位置決め用の治具がロック用の穴にうまくはまらない。マウントアダプターも治具もGfoto製なのになぜだ。マウントアダプターのロック用穴がレンズの中心方向に少し穴が小さいのだろう。治具がぐらぐらするので、テープで治具を止めて接着作業をした。

エポキシ樹脂が乾燥するのを待って、Nikon 1 V1に恐る恐る装着してみた。

「MF OK」の文字やフォーカスエイドが表示されている。よかった。壊してなかった。

新しい薄型チップのせいか、Gfotoのマウントアダプターも以前よりは装着がスムーズになった。

これでまた快適に8mm F3.8魚眼レンズがNikon 1 V1で使える、めでたしめでたし。

【追記】
Gfotoが
Переходник C-mount - Nikon 1 с чипом AF/EXP

Переходник C-mount - Nikon 1 SLIM Gfoto с чипом AF/EXP
の両方を発売していて、eBayで前者を注文したら後者が届くというのは、前者がレンズの組み合わせによっては無限遠が出なかったりするからではないかと想像する。

【関連追記】
中国製Cマウント魚眼レンズ8mm F3.8が気になる ― 2019年08月26日
Cマウント8mm F3.8魚眼レンズとGfotoのチップ付きNikon1用マウントアダプターを購入 ― 2019年11月20日
Gfotoのチップ付きNikon1用マウントアダプターがなかなか発送されない ― 2019年11月29日
Gfotoのチップ付きCマウント-Nikon1マウントアダプターやっと発送 ― 2019年12月02日
ロシア製Gfotoのチップ付きCマウント-Nikon1マウントアダプターはミンスクに ― 2019年12月03日
Cマウント8mm F3.8魚眼レンズとGfotoのチップ付きCマウント‐Nikon1用マウントアダプターともに国内通関 ― 2019年12月09日
中国製8mm F3.8魚眼レンズが届いたが… ― 2019年12月09日
Gfotoのタンポポチップ付きCマウント‐Nikon1用マウントアダプターが届いた(即席作例あり) ― 2019年12月10日
eBayに注文した"8mm F3.8 CCTV Wide Angle Fisheye Lens"が広州の国際局交換局を出た ― 2019年12月13日
AliExpressで届いた不良品はOpen Disputeで全額返金要求した ― 2019年12月15日
AliExpress不良品は全額返金・返品で合意してEMSで送り返した ― 2019年12月17日
eBayに注文した"8mm F3.8 CCTV Wide Angle Fisheye Lens"が無事到着 ― 2019年12月25日
中国製8mm F3.8 魚眼レンズ + ロシア製Gfotoのチップ付きCマウント-Nikon1マウントアダプター作例(その1) ― 2019年12月26日
中国製8mm F3.8 魚眼レンズ + ロシア製Gfotoのチップ付きCマウント-Nikon1マウントアダプター作例(その2) ― 2019年12月27日
Nikon 1 V1が丹沢でうんともすんとも… ― 2019年12月28日
あけましておめでとうございます!荒野の故障ブログ発進(泣) ― 2020年01月01日
Gfotoタンポポチップ付きCマウントレンズ → Nikon1ボディアダプター故障その後 ― 2020年01月05日
Gfotoタンポポチップ付きCマウントレンズ → Nikon1ボディアダプターをeBayを介して交換交渉してみる ― 2020年01月05日
Gfotoから返事が来た ― 2020年01月07日
EMSで中国に返品したPixco 8mm F3.8 魚眼レンズが広州で通関中のまま ― 2020年01月10日
写真家・中井精也氏がバイクで撮影に行っているらしい ― 2020年01月12日
Gfotoから再び返事が来て交換チップを送るとな ― 2020年01月14日
Gfotoから交換用タンポポチップを送ったと返事が来た ― 2020年01月16日
AliExpressで買った方のPixco 8mm F3.8魚眼レンズが返金作業に入った ― 2020年01月17日
AliExpressからの返金を確認した ― 2020年01月21日
Gfotoの交換用チップが届いた ― 2020年01月22日
代替用に買ったCマウントレンズ→Nikon1ボディマウントアダプターが届いた ― 2020年01月24日
Gfotoのタンポポチップ交換作業(その1) ― 2020年01月24日
Gfotoのタンポポチップ交換作業(その2) ― 2020年01月24日

コメント

_ みっち ― 2020年01月24日 14時06分26秒

いやぁ、波乱万丈の完結編、読みました。(@_@)
読者の期待をはるかに超える、怒涛の面白さでしたねぇ。(違)
特にチップの裏側が剥けて、中身が見えるところなど、圧巻でした。('◇')ゞ(違)
それでも、何とか困難を乗り切り、最終的には使えるようになったのは、アポロ13号がかずかずのトラブルを乗り越えて、無事地球に帰還したのに匹敵する偉業だと思います。(そおかぁ?!爆)

しかし、ひとたび冷静になって考えてみると、中国・深センの395円アダプターはなぜピントが合わないのでしょうか。まぁ、フランジバックが規定値より長いんでしょうなぁ。もともとNikon 1とCマウントとでは、Nikon 1のフランジバックの方が短いとはいえ、ほんの少しだけなので、アダプターは作り難いですよね。(17㎜と17.5mmほどでしたっけ)ですから、少しボディ側に食い込むような形になっていると思いますが、そのあたりがテキトーなのかな。

あと、気になるのは、そもそもこの「荒野の故障」の発端は何だったのか?、という点です。Gfotoのチップが初期不良だったのか、それともユーザー(Haniwa氏)の使い方に問題があったのか(笑)、どうなんでしょうねぇ。
みっち的第六感では、どうもさらに後日談がありそうな雰囲気が...

_ Haniwa ― 2020年01月24日 15時02分05秒

みっち様
ありがとうございます(泣)。

>しかし、ひとたび冷静になって考えてみると、中国・深センの395円アダプターはなぜピントが合わないのでしょうか。
>まぁ、フランジバックが規定値より長いんでしょうなぁ。
>もともとNikon 1とCマウントとでは、Nikon 1のフランジバックの方が短いとはいえ、ほんの少しだけなので、アダプターは作り難いですよね。
>(17㎜と17.5mmほどでしたっけ)ですから、少しボディ側に食い込むような形になっていると思いますが、そのあたりがテキトーなのかな。

はい、両社ともボディに食い込むような感じになっています。
仰るようにCマウントのフランジバックが17.526mm(浅沼商会のサイトによる)で、Nikon 1が17mmだそうです。

見ただけではほとんどわからないのですが、おそらく深センの方がボディへの食い込み方が少し足りないんでしょうね。
あと、8mm F3.8レンズの方が少し無限遠が出ない方向のレンズなのかもしれません。
ロシア製のアダプターの場合は無限遠でもNikon1の被写界深度に入っているので何とかなっているのかもしれません。
焦点距離の短いレンズなのでほんの少しの光学群の前後で無限遠が出るか出ないかが変わりますね。
検索しますと、Cマウントレンズ→Nikon1ボディのアダプターを削っている人がいます。
もっと撮像素子に近づける方向に凹部分を削っているみたいです。

>あと、気になるのは、そもそもこの「荒野の故障」の発端は何だったのか?、という点です。
>Gfotoのチップが初期不良だったのか、それともユーザー(Haniwa氏)の使い方に問題があったのか(笑)、どうなんでしょうねぇ。
>みっち的第六感では、どうもさらに後日談がありそうな雰囲気が...

私も壊したのか壊れていたのか微妙だと思っています。
ひとつは電源OFFにしてロシア製チップ付きアダプターをずっと付けておくとなぜか電池がものすごく減ったからです。
いま、新しいチップで電源OFFでどのくらい電池が減るかテスト中です。

他方で壊したかなと思うのは、壊れた時は電源をOFFにして外したのか定かでないことと、間違って外す方向と反対にかなり回してしまったからです。
そうすると通電したまま違う接点にチップが触れて電気的に壊れた可能性があります。
薄型のロシア製アダプターは反対に回らないように止めねじもない安っぽい代物です。

あと、Nikon 1 V1は電源が入っているのか入っていないのかよくわからないカメラだというのも原因の一つだと思います。
Ricoh GRは電源ONで電源ボタンの周囲がずっと緑色に光っているのですが、最初これは電気の無駄かもと思っていました。
GRの場合沈胴式の鏡筒なので見ればわかるじゃんと思っていました。しかし、アダプターを付けてワイコンやマクロコンを付けているとそれは分からないので、緑色のランプはありがたいと思います。
ほかにはGRには背面液晶を完全にOFFにする設定もあるからだと思います。

他方Nikon 1 V1は間抜けです。EVFのアイセンサーが反応するので、背面液晶が点いていないからといって電源OFFとは限りません。
チップを壊したかなと思った時も背面液晶が点いていなかったのは覚えていますが、電源が本当にOFFだったかはわかりません。
カメラを持つと持ち方によっては腕や手に反応してEVFに切り替わるからです。
このEVF自動切り換えもOFFか手動にしたいのですが、できません。ニコンって本当に決めつけがひどくてやらしい会社だと思います。
俺らの言ったとおりに使え、このカメラはアドバンストカメラなんだから俺らの決めた使い方以外は認めねぇ、と使うたびに言われているようで不愉快になります。
こんなカメラ使ってはいけないんだと思います。ニコンは早く無かったことにしたいカメラなんだと思います。レンズも次々と絞りが壊れていきますし。
でも、最近のニコンのことがよくわかるカメラだと思いますね。21世紀のニコンが凝縮した1台だと思います(笑)。

Nikon 1 V1は電源ボタンの横に緑色のLEDがあるのですが、これは電源が入った一瞬点灯とDISPボタンで背面液晶をOFFにしたときにはずっと点いています。
どうしてほかのDISPの時には点かないようにしているのかわかりません。ずっと点いてて嫌だったらパーマセルとか貼るので、電源がONかOFFかわからないカメラはやめてほしいです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私がよく言う「ニコンはレンズの○○環を無くすな」の○○とは?
aperture(stop)の日本語

コメント:

トラックバック

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)