K&F KF-SKU0802ステップアップ+ステップダウンリング 22枚セットとSG-image 18mm F6.32025年03月06日 00時00分00秒

【写真1】K&F Concept KF-SKU0802 [ステップアップリング+ステップダウンリング 22枚セット](OPPO Reno7 A CPH2353 GoogleCamera 8.9.097.540104718.33で撮影)

今日は、K&F KF-SKU0802ステップアップリング+ステップダウンリング 22枚セット(※記事末尾に追記)の話題だ。

【写真1】K&F Concept KF-SKU0802 [ステップアップリング+ステップダウンリング 22枚セット](OPPO Reno7 A CPH2353 GoogleCamera 8.9.097.540104718.33で撮影)

どうしてこんな22枚もステップアップリングとステップダウンリングが入ったセットを買おうとしたのかというと、SG-image 18mm F6.3の37mm径のフィルター枠に、GR Digitalのワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)GW-1を付けたら20mm相当になるんじゃないかと思ったからだ。

しかし、リコーGW-1も37mm径なのにどうしてステップアップリングやステップダウンリングがいるのかというと、SG-image 18mm F6.3は、真ん中の変な放射状の模様の部分が盛り上がっていて、他方GW-1は後ろ玉枠が出っ張っているので、干渉してはまらないのだ。同じ37mm径なのに、ネジが締め込まれるところまでいかないのだ。これがどっちかというと、SG-image 18mm F6.3の方が悪いと思う。SG-image 18mm F6.3のネジは奥に引っ込んでいておかしい(薄さを優先して実質的なねじ枠が浅い)。だからあんな大きなフード兼ステップアップリングが付いていたんだな。

【追記】以下の【写真1-1】【写真1-2】を追加。

【写真1-1】SG-image 18mm F6.3のフィルター枠(37mm径):内蔵式レンズキャップの開閉機構のためかレンズ前玉の周囲が出っ張っている(Nikon Z6 + FTZ + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SLで撮影、等倍)

【写真1-1】SG-image 18mm F6.3のフィルター枠(37mm径):内蔵式レンズキャップの開閉機構のためかレンズ前玉の周囲が出っ張っている(Nikon Z6 + FTZ + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SLで撮影、等倍)

【写真1-2】リコーワイドコンバージョンレンズGR-1のマスターレンズへのねじ込み側:ねじ込み枠の先端よりも出っ張った枠がある。レンズの後ろ側保護のためと思われる。(Nikon Z6 + FTZ + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SLで撮影、等倍)

【写真1-2】リコーワイドコンバージョンレンズGR-1のマスターレンズへのねじ込み側:ねじ込み枠の先端よりも出っ張った枠がある。レンズの後ろ側保護のためと思われる。(Nikon Z6 + FTZ + Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SLで撮影、等倍)
【追記ここまで】

それで、SG-image 18mm F6.3に直接GW-1を付けられないので、37mmのフィルターを付けてさらにリコーGW-1を付けてみた。周辺部がぼやけてしまって駄目だった。

そこで、37mm径をステップアップしてまた37mmにステップダウンしたらどうだろうと思った。というのも、ワイコンはマスターレンズとの距離が重要で、Nikon 1 V1と1 NIKKOR 10mm f/2.8にGW-1を付ける場合には、少し離した方が結果がよかったのだ(1 NIKKOR 10mm f/2.8にRicoh ワイコンGW-1 ― 2014年12月31日)。フィルター1枚の厚みよりも、ステップアップ+ステップダウンの方が厚みがある分距離が稼げるからだ。

手持ちの37mm径のステップアップリング、ステップダウンリングを探すと、両者が同じ径になっているものは持っていなかった。40.5mm→37mmのステップダウンリングは1 NIKKOR 10mm f/2.8にGW-1を付けるのに使っているが、37mmを40.5mmにするステップアップリングは持っていない。じゃ、買うかと思ったが、なんかステップアップリング、ステップダウンリングで小径のものは製造販売中止が多い(※2)。Aliexpressで探した方がいいんじゃないかという感じ。しかし、国内でできればヨドバシでサクッと買いたい。
【追記】※2 Kenkoのステップアップリング/ステップダウンリング(Kenko)をみると、多くのステップアップリング/ステップダウンリングが生産終了になっている。【追記ここまで】

いろいろみていると、そもそもステップアップリングやステップダウンリングって700円とかする。いままでたくさんのステップアップリングやステップダウンリングを買ってきたが(Carl Zeiss Biogonに平凸レンズを付けるのにも使っている)、結構散財しているなぁ、と。【追記】読者の方に戴いたAi Nikkor ED 180mm F2.8SにNikon HN-13フードを付けるのにもステップアップリング2枚を使っている。Nikon HN-13フードを米B&Hで購入 ― 2021年07月30日Nikon HN-13フード到着 ― 2021年08月14日参照。【追記ここまで】

そこで、見つけたのが、今回のK&F Concept KF-SKU0802 ステップアップリング+ステップダウンリング 22枚セットだ。これだと、ステップアップリング+ステップダウンリングが対になっているので、径を大きくして戻す(その逆の径を小さくして戻す)というのが簡単にできる。しかも22枚も入っていて税込2490円なのだ。買いでしょ、これは(←使わないリングをたくさん買うのは散財じゃないのかw)。

あともうひとつセット販売があって、それはK&F Concept KF-SKU0629 ステップアップリング+ステップダウンリング 18枚セットで、税込2150円だ。

両者は、セットの中身が違っていて、以下のようになっている。

KF-SKU0802 KF-SKU0629
22枚セット 18枚セット
26←→30
30←→37
37←→43
37←→49
49←→52
43←→52
52←→55 52←→55
55←→58 55←→58
58←→62 58←→62
62←→67 62←→67
67←→72 67←→72
72←→77 72←→77
77←→82 77←→82

KF-SKU0802の方は、37mmの次が43mmでその次が52mmというところがちょっとアレだ。ここは一番需要があるところで、間には、40.5mmや46mmや49mmというメジャーなフィルター径が存在する。そこが飛んでいる。

他方で、KF-SKU0629の方は、37mmの次が49mmでその次が52mmだ。やっぱり40.5mmや46mmはない。

それで、37mmよりも小さい径への変換も欲しかったので(後述)、KF-SKU0802を買った。

そして、K&Fの37→43mmと43→37mmを噛ませたあとに、リコーGW-1をねじ込んでみた。、画角は20mm相当になるのだが、周辺部が流れてしまう。GR Digitalという1/1.8型原色CCDのデジタルカメラ用のワイコンGW-1を、APS-Cサイズで使うところに問題があるのだろうか。

だったら、APS-CサイズのセンサーだったリコーGRのGW-3を付けてみたらどうだろう。しかし、GW-3は大きいので、これを付けるのだったら、素直にBiogon T* 21mm F2.8に付け替えた方がよい。ということで、SG-image 18mm F6.3 + リコーGW-3は試すまでもなく却下。

そうするとせっかく買ったKF-SKU0802はどうするんだ?いや、ちゃんと使い道がある。それも考えてKF-SKU0802を買った。SG-image 18mm F6.3には大きなフードが付いていたのだが、大きすぎて気に入らない。もっとコンパクトでちゃんと効果のあるフードにしたい。そこで、37mmを中心としたステップアップリングとステップダウンリングを組み合わせてフード代わりにするのだ。

【写真2】名古屋市中村区藤江町2丁目:Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5470K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)距離●2m、ピクチャーコントロール:最新のピクチャーコントルール[LS]風景、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegをリサイズのみ

【写真2】名古屋市中村区藤江町2丁目:Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5470K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)距離●2m、ピクチャーコントロール:最新のピクチャーコントルール[LS]風景、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegをリサイズのみ

【写真2】のように、フード無しだとゴーストが出ることがある。

ステップアップリングとステップダウンリングの組み合わせを試してみた結果、SG-image 18mm F6.3にK&Fの37→30mmと30→26mmを付けると、無限遠でわずかに四隅がケラレる。惜しいなぁ、結構遮光効果あるんだけれども。

他方、SG-image 18mm F6.3にK&Fの37→30mmと30→37mmを付けた場合はケラレない。よし、これで行こう。

【写真3】K&F Concept 37→30mmステップダウンリングと30→37mmステップアップリングをSG-image 18mm F6.3に付けたところ(Z6 + FTZ +  Ai Nikkor 55mm f/2.8Sで撮影)

【写真3】K&F Concept 37→30mmステップダウンリングと30→37mmステップアップリングをSG-image 18mm F6.3に付けたところ(Z6 + FTZ + Ai Nikkor 55mm f/2.8Sで撮影)

ステップダウンを噛ませているのは、SG-image 18mm F6.3はフィルター径は37mmもあるが前玉の直径は10mmぐらいしかないので、短くてフードの効果を持たせるには37mmよりも口径を狭めた方がよいからだ(フジツボ形フードの発想)。

【追記】あと、このK&Fのステップアップリング・ステップダウンリングは周囲にギザギザがないので、外すときに指が滑って外し難い問題がある。ここはKenkoのステップアップリング・ステップダウンリングが優れている点だ。【追記ここまで】

【写真4】SG-image 18mm F6.3(+ K&F Concept 37→30mmステップダウンリングと30→37mmステップアップリング)のピントノブ兼内蔵式レンズキャップの開閉ノブにパーマセルを貼ったところ(Z6 + FTZ +  Ai Nikkor 55mm f/2.8Sで撮影)

【写真4】SG-image 18mm F6.3(+ K&F Concept 37→30mmステップダウンリングと30→37mmステップアップリング)のピントノブ兼内蔵式レンズキャップの開閉ノブにパーマセルを貼ったところ(Z6 + FTZ + Ai Nikkor 55mm f/2.8Sで撮影)

なお、SG-image 18mm F6.3のピントノブ兼内蔵式レンズキャップの開閉ノブは、内蔵式レンズキャップが閉まる方向には行かないようにパーマセルを2重に貼ってある。名古屋に行く前にはこのパーマセルを貼っていたのだが、名古屋へは撮影が主目的で行くのではないから内蔵式レンズキャップは閉まった方がいいかなと剥がして行ったら、案の定いざ撮ろうと思ったら内蔵式レンズキャップが閉まっていて慌てて動かしたらすぐには露出が安定せず(真っ暗から真っ白になってから適正露出になる)、シャッターチャンスを逃した(泣)。帰ってきてからまたパーマセルを貼った。もし、キャップが必要なら、37mmのレンズキャップとかステップアップリングを使って適当な径のレンズキャップを付けた方がまだよい。このパーマセルはずっと貼っておこう。

【関連】
厚さ14mmの超薄型MFレンズ「SG-image 18mm F6.3」が少し気になる ― 2025年01月18日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その1 ― 2025年01月23日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その2 ― 2025年01月28日
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SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その4 ― 2025年02月12日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その5 ― 2025年02月13日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その6 ― 2025年02月16日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その7 ― 2025年02月18日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その8 ― 2025年02月19日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 名古屋編その1 ― 2025年02月26日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 名古屋編その2 ― 2025年03月04日


【追記:12:15】
K&Fの製品リンク先としてhttps://www.kentfaith.co.jp/を貼っているのだが、このサイトは追記時現在で会社情報のところ(https://www.kentfaith.co.jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%83%85%E5%A0%B1)に会社の所在地や代表者氏名などが掲載されていない。また、特定商取引法表示のところ(https://www.kentfaith.co.jp/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E5%95%86%E5%8F%96%E5%BC%95%E6%B3%95%E8%A1%A8%E7%A4%BA)も「現在ページ作成中です」となっている。Whoisで公開されている情報を以下に貼っておく。

Domain Information: [ドメイン情報]
a. [ドメイン名] KENTFAITH.CO.JP
e. [そしきめい] あさひいちもんじかぶしきがいしゃ
f. [組織名] 旭一文字株式会社
g. [Organization] Xuyiwenzi Corp.
k. [組織種別] 株式会社
l. [Organization Type] Co.Ltd
m. [登録担当者] XW628JP
n. [技術連絡担当者] XW626JP
p. [ネームサーバ] ns41.domaincontrol.com
p. [ネームサーバ] ns42.domaincontrol.com
s. [署名鍵]
[状態] Connected (2026/02/28)
[登録年月日] 2017/02/27
[接続年月日] 2017/02/27
[最終更新] 2025/03/01 01:06:06 (JST)

また、旭一文字株式会社の法人番号は、1010601047520で、国税庁の旭一文字株式会社の情報によると、以下のようだ。

法人番号 1010601047520
商号又は名称 旭一文字株式会社
商号又は名称(フリガナ) アサヒイチモンジ
本店又は主たる事務所の所在地 東京都江東区牡丹3丁目30番4号Botan-kumo101号
最終更新年月日 令和4年6月2日

変更履歴情報 公表以後の変更履歴について表示しています。
No.1
事由発生年月日 令和4年5月27日
変更の事由 本店又は主たる事務所の所在地の変更
旧情報 東京都江東区佐賀1丁目10番8号第五小崎ビル603号

No.2 新規
法人番号指定年月日 平成27年10月5日

調べた限りでは以上のようだが、kentfaith.co.jpのドメインを持っている会社が、「K&F Concept 日本」を運営しているとは限らない。「K&F Concept 日本」は会社情報や特定商取引法表示のところをきちんと記載すべきだ。なんでこんなことしなきゃいけないんだ。
【追記ここまで】

【追記:13:03】
楽天のK&F CONCEPTのSHOPは、会社情報として以下のように書いているが、この楽天のショップを運営している者と「K&F Concept 日本」とが同じなのか関係があるのかどうかは分からない。
https://www.rakuten.co.jp/kentfaith/info.html?l-id=shoptop_shopmenu_company

会社概要

【販売元】
会社名:KENT FAITH INTERNATIONAL LIMITED
住所:FLAT/RM 2309 23/F HO KING COMM CTR 2-16 FAYUEN STMONGKOK KL HONG KONG

KENT FAITH INTERNATIONALLIMITED
〒999077 TSIMSHA TSUI KLFLAT/RM1101D 11/FLIPPO SUN PLAZA 28 CANTON ROAD
TEL:+8613160666976 FAX:+8613160666976
代表者:ZHAOJIAN WANG
店舗運営責任者:ZHAOJIANWANG(通販事業部)
店舗セキュリティ責任者:ZHAOJIANWANG
購入履歴からの適格請求書発行:対応不可

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