CRF250Lのリアブレーキ・テールランプをLED化したら点灯が不安定に(接点グリス塗布結果追記) ― 2025年03月25日 00時00分00秒
CRF250L(MD38)のブレーキ・テールランプをスタンレーの互換LED球に交換した話は以前にした。
ブレーキ・テールランプをスタンレーLEDバルブCA4887Mに交換:CRF250L(MD38) ― 2025年02月01日
ところが、点灯がやや不安定なのだ。具体的には点くタイミングがその時によって違う。踏み込みの途中でブレーキランプが点くこともあれば、元々の調整通りに踏み込んで重くなったところから点灯することもある。踏み込みの途中で一瞬チカッとブレーキランプが点いてさらに踏み込んでいくと一旦消えて、深い踏み込みで完全に点くこともある。それで何度もリアブレーキペダルを踏んで点灯テストしていると100回に1回ぐらいの割合で点灯しっぱなしになったりする。これはまずい。
それでとりあえず「35350-KZZ-902 スイツチASSY.,リヤーストツプ」(¥1,580)をWebikeに注文して、いまのリアストップスイッチを分解してみた。
中が錆錆になっているのかと思っていたら、ゴムカバーとバンドで防水処理されているので、中の接点は銅色に輝いていた。ただ、スイッチの筐体内側に銅の粉がいっぱい飛び散っていた。接点の棒側の銅のバンド状のものは、いつも同じ場所が当たっているので2箇所の接点の擦れるところだけが減っていた。その周囲にも銅の粉がいっぱい付いていた。
12V 21/5Wの電球を、12V 2.8/0.4WのLED球に交換したので、ほんの少し電気が流れただけでストップランプが点いてしまうのではないかと考えた。銅の粉をきれいに取ってから、棒状の方の銅のバンドだけ細かいサンドペーパーで磨いて組み直したら、安定して同じブレーキペダルの踏み込みでブレーキランプが点くようになった。
ただ、ブレーキスイッチは街中で乗るとしょっちゅうON/OFFを繰り返すので、また銅が削れてわずかな電流でLEDが点いてしまうかもしれない。新品の「35350-KZZ-902 スイツチASSY.,リヤーストツプ」が届いてそれと交換すれば解決するのかもしれないが、その部品も電球が前提になっているからいずれ同じ現象になるかもしれない。
そこで、このリアブレーキスイッチの内部に薄く接点グリスを塗ろうかと思っている。接点グリスにも2種類あるようで、導通性のないグリスと導通性のあるグリスだ。今回の場合、迷走電流みたいなのが銅の粉塵で起こっているみたいなので、導通性のない接点グリス、具体的にはタミヤの接点グリスを塗ってみようと思っている。導通性のないグリスは、密着したところだけグリスが押しのけられて電気が流れ、それ以外の部分は電気が流れないという仕組みのようだ。
【追記:2025年3月26日】
もう一回分解して、ストップランプスイッチの接点にタミヤ接点グリスを塗布した。すごくいい感じだ。毎回同じだけの踏み込み量で確実に点灯し、毎回同じ踏み込み量の場所で消灯する。ストップランプがLEDなのでレスポンスもいい。途中でチカッと点いたり消えたりすることもない。スイッチの動きもスムーズだ。タミヤ接点グリス最強ですな。ただし、ストップランプスイッチの内部接点に接点グリスを塗ることはホンダのサービスマニュアルには書いていないことなので、自己責任でお願いします。分解した写真も追加した。写真は接点グリスを塗る前だ。
【追記ここまで】
【追記:2025年3月27日】
リアストップスイッチの部品(Honda純正部品スイッチASSY.,リヤーストップ 35350-KZZ-902)が届いた。しばらくは元々付いていた部品で様子をみてみるが、始業点検で少しでも点灯位置のバラツキが再発すればこの新品部品に交換するつもり。なお、CRF250L(MD38)の「スイッチASSY.,リヤーストップ」の部品番号は、自分がCRF250Lを購入したときには「スイッチASSY.,リヤーストップ 35350-KZZ-901」だったのだが(パーツカタログ2版)、現在は「スイッチASSY.,リヤーストップ 35350-KZZ-902」になっている。900→901→902と、もしかしたら少しずつ改良されているのかもしれない。
【追記ここまで】
【追記:2025年4月7日】
その後リアストップスイッチは交換せずに街乗りで30kmぐらい走ってみたが、LEDストップランプは規定位置まで踏み込んだときのみ点灯し、設定点灯位置の手前で点いたり、点灯後にブレーキペダルが戻ってスイッチも戻っているように見えるのに点きっぱなしになったりはしていない。始業点検で注意していれば兆候は掴めるのでしばらくはこれで大丈夫だろう。
【追記ここまで】
私は(初回の)分解時に写真を撮らなかったので、リアストップランプスイッチの構造は、茨木2りんかん とある整備士の分解記録簿~ブレーキスイッチ~をみるとよく分かる。
なお、トップの画像は、CRF250L(MD38)の英語版のサービスマニュアルからの引用だ。英語版のサービスマニュアルは、2023年まで公開されていた。Internet Archiveのキャッシュを貼っておく(PDFで約9.5MB)。
http://web.archive.org/web/20230319073955/http://www.hondampe.com.au/docs/owning_a_honda/owners_manuals/motorcycles/62KZZ00_CRF250L13_OM.pdf
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