モノクロフィルムのスキャンは、「カラーネガ」設定の方がよい? ― 2006年01月27日 00時00分00秒
風邪からやや復調のHaniwaです。
最近のフィルム関係の状況をみると、一番最後まで残るフィルムはモノクロフィルム(白黒フィルム)のような気がしてきている。そして、モノクロフィルム本来の楽しみ方ではないのだが、フィルムスキャナ + PCが手軽な暗室代わりとなるのだろうか。
以前は、富士フイルムのNeopan 400 Prestoを使っていたのだが、去年コダックがTri-X 50周年記念でTri-Xを少し安く売っていたので、このところKodak Tri-X(略称TX)を使っている。このトライX、シャープでよいのだが、Nikon Super Coolscan 5000EDでスキャンすると、ハイライトは飛ぶし、シャドーはつぶれる。何度やり直してもシャドーを重視すると、どこかハイライトが1箇所飛ぶ。ハイライトを重視すると、どこかシャドーがつぶれる。ネオパン400プレストのときはそんなことはあまりなかったので、「トライX使いづらいなぁ」と思っていた。ネガを見る限りでは、シャドーもハイライトもきちんと画像が残っているのだが。
この間、たまたまカラーネガの設定でTri-Xをスキャンしたら、あら不思議、シャドーもハイライトも両立している。そのままだと少し色がついてセピアっぽい画像になるが、それも悪くはない。Nikon Capture4とかPhotoshop Elementsなどでモノクロに変換しても階調は失われていない。Tri-Xの場合は、ネガの濃さにもよるが、アナログゲインで露出を少なめにすると、なお階調がでることが分かった。
本来的なスキャンの仕方ではないかもしれないし、単に私のモノクロのスキャン設定が下手なだけかもしれないが、何かの参考になれば。
【追記】
こんな記事を見つけた。Tri-XをISO200で撮って-1減感で現像するといいらしい。
急がばデジタル、フィルムはゆとり(山田祥平のRe:config.sys 2006年1月27日インプレスPC Watch)
インプレスは『デジタルカメラマガジン』の版元だが、ネット上では意外とフィルム関係のコラムも多い。写真好きのライターが多いのだろうか。
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