カール・ツァイスZF 1.4/50 1.4/85、光学系はヤシコン踏襲2006年01月20日 00時00分00秒

アサヒカメラ2006年2月号、日本カメラ2006年2月号

本日発売のカメラ雑誌、アサヒカメラ2006年2月号日本カメラ2006年2月号によると、Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF,ZSとPlanar T*1.4/85 ZFは、ヤシカCONTAX(京セラ)用のPlanar T* 1.4/50とPlanar T* 1.4/85と基本的な光学設計は同じらしい。ただし硝材変更による光学系の手直しとコーティングの変更はあるということだ(※日本カメラの情報)。※アサヒカメラの方によると、1.4/50の方は硝材もコーティングもヤシカCONTAXと同一で、1.4/85の方は硝材変更で光学系の変更があるとのこと。※は追記

硝材は環境問題等で使えなくなってきているものがあるので変更はしかたないが、なんか中途半端な気もする。"Makro-Planar T* 2/** ZF"は開放F値がF2だから新設計だろうから、「新しい光学系を期待する人はMakro-Planar買ってね」、「伝説のPlanarをニコンボディでという人は1.4/50,1.4/85買ってね」、ということなのか。

日本カメラの方はヤシコンとZFのMTFグラフ付きだ。
光学系は30年前のものを踏襲しているのに、最新のデジタル一眼レフD200やアダプタ経由でフルサイズのEOS 5Dにつけても描写に遜色ないようだ。
むうう。←物欲の音(笑)

コニカミノルタ、フィルムスキャナーや双眼鏡・露出計も撤退2006年01月20日 00時00分01秒

コニカミノルタの前身のひとつ、ミノルタは、フォトメーター(露出計)でも有名であった。今回のカメラ/フォト事業の撤退で、露出計がどうなるのか心配する声もあったが、日経によると露出計も生産終了だそうだ。今後のメンテはフォトメーターとフィルムスキャナーについてはソニーが引き継ぎ、双眼鏡についてはコニカミノルタフォトイメージングが窓口となる模様。

ちょっと表現は悪いがもうこれは「夜逃げ同然」という感じだ。はぁ…。

コニカミノルタ、フィルムスキャナーや双眼鏡も撤退(2006年1月20日 日経IT PLUS)

【追記:2006年1月24日】
りー様がコニカミノルタに直接確認なさったところ、フォトメーターも3月で終了と回答を得られたそうです。セコニックやポラリスが買い取ってくれないかなぁ…。

有力情報:ニコン、フィルムカメラ全面撤退はせず2006年01月20日 00時00分02秒

以前、かなり早いうちから「MFニッコールは全廃にはならない」という情報をいただいた方から、今度は「ニコンはフィルムカメラからの撤退のつもりはない」との情報をいただいた。実際には、F6とFM10以外は終了してしまっているので、「F6の生産は続けるつもりだ」という意味になるのだろう(FM10は、コシナのOEMのため)。

F6は高額なフィルムカメラでもあり、もともと生産台数が多くないことを見込んだ体制だろうから、当面存続可能なのだろう。象徴としての意味もあるだろうし、ニコンは銀塩写真に愛着があるのだろう。情勢が大きく変わらない限り当面なんらかのフィルムカメラは存続するようだ。

ニコンという会社は必ず逃げ道を残して前に進むという手堅い面がある。すっぱりやめてしまわないのである。例えば、オートフォーカスで、最初Nikon F3AFがレンズ内モーターであったのを、次の現行AF方式最初のF-501でボディ内モーターにしたが、F4で再び別のレンズ内モーター対応を実装した(AF-IレンズのちにAF-Sレンズ)。決して全面撤退せずになんらかのとっかかりは残しておくようだ。ニコンのレンズは種類が多くて分かりにくいのだが、こうした対応が何重にもなされているので、複雑になったのだ。

そういう意味では、F6の存続だけでなく、もし銀塩フィルムが復調してきたら、またメカニカルカメラやフィルムカメラを出すかもしれない。Nikon S3やSPの復刻はそういう技術の継承の意味があるのだろう。フィルムカメラにはフィルムカメラのノウハウがあるだろうから、これを失わないように。こうした技術の蓄積も企業の価値のひとつだと思う。すぐに金銭に換算できないし、売却できるほどまとまりのあるものではないが、ニコンという企業がもつ価値のひとつだと思う。

デジタルカメラで儲けを出しながら、自己の技術の継承も図るという作戦が長く続くように願いたい。

最後になりましたが、今回も情報提供ありがとうございました。

【関連】
有力情報:MFニッコール全廃は免れるか!2005年09月20日
ニコンがフィルムカメラ製品のラインアップ見直しについてアナウンス2006年01月11日

【追記:2006年2月3日】
いただいた情報どおり、ニコンは需要ある限りフィルムカメラから撤退するつもりがないことをアナウンスした。
ニコンがフィルムカメラ継続についてアナウンス: "Haniwaのページ"作者のblog

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