【PMA 2006】松下電器、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」を発表2006年02月27日 00時00分00秒

【PMA 2006】松下電器、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」を発表だそうだ。

ライブビュー機能、ちょっと嫌な予感がしている。こんな機能つけるぐらいなら、一眼レフにせずに、Contax Gシリーズのようなレンズ交換式AFデジタルカメラにすればいいんじゃないのか、と思う。なぜ「一眼レフ」に拘るのだろう。きっと世間に「一眼レフ=高級」というイメージがあって、それを利用しようとメーカーが思っているのだろう。一眼レフではないレンズ交換式デジカメでは売れないと思っているのだろう。たしかにライブビューが可能になると一眼レフでも動画が撮れるようになるメリットもある。しかし、一眼レフの長所を殺した一眼レフ。レンズもボディも馬鹿でかいだけで、ピントも分からぬ一眼レフ。そういう方向に進もうとしているようで嫌な予感がする。

【追記】
誤解のないように追記しておくと、ライブビュー機能で画像を拡大するとピントが鮮明にわかるようにはなっているのだが、これは三脚などでカメラを固定していないと意味のない機能だと思う。一眼レフの光学式ファインダーのように覗いたままでピントの確認ができるものとは使い勝手が違う。手持ちの場合、背面の液晶画面だと、顔にカメラをくっつけて覗くスタイルに比べてカメラが安定しないので、いくらライブビュー機能でピント面が拡大できてもカメラがふらふらすれば意味がない。そして画像拡大のためにスイッチを操作するとまたカメラが動いてピント位置がずれてしまう。なので、三脚使用時には便利な機能だとは思うが、大口径単焦点レンズで夕方にスナップといった場合には向いていないと思う。EVF(Electric View Finde)が進化すれば解決するのだろうが、ソニーのR1のEVFなんかは、広角側ではとてもじゃないが被写体の表情すら確認できないレベルだ。従来の一眼レフの光学式ファインダーは、画面全体を見渡せると同時に細部のピントの状況まで分かるものだったから、一部を拡大しないとピントが分からないライブビューやEVFよりも、格段に優れていると思う。

【さらに追記】
ああ、そうか。パナソニックもオリンパスもフォーサーズという18mm×13.5mmのセンサーを搭載していて、光学式ファインダーの倍率向上が望めないから、ライブビュー方面に逃げているのだな。ちなみに35mmフィルム(135)は通常36mm×24mm(カメラによって変わる)で、ニコンDXフォーマットは23.6mm×15.8mm。

【追記:2006年3月2日】
一眼レフの価値はファインダーの見え味(キヤノン村野氏): "Haniwaのページ"作者のblog

コメント

_ YASS ― 2006年02月28日 09時51分22秒

同じニッチ狙いでもペンタックスは偉くてオリンパスは逃げですか。
ライブビューは他社もエントリー機で追随すると思います。何故一眼は背面液晶を見ながら撮れないのか、とか何故動画が撮れないのかと言う一般人の声は多いです。カメラはカメヲタだけのものではありませんからね。

_ Haniwa ― 2006年02月28日 10時50分49秒

YASS様、コメントありがとうございます。

一般の人の声は大事です。しかし、カメラの基本構造と機能がマッチせず、問題を解決できていないのに製品をリリースしているので「逃げ」と評価しています。

一般の人の「無理な」要望に応えて「進化」するのは大いに結構です。しかし、要望に中途半端に応えて「退化」するのは困ります。だから私は中途半端な一眼レフ出すくらいなら、なぜレンズ交換式コンパクトカメラにしないのかと問うているのです。一眼レフにするならファインダーはピントや被写体の確認できるものであるべきです。そのためだけに無駄に大きいレンズやペンタプリズムがついているのが、一眼レフですから。フォーサーズは撮像素子サイズが小さいのでそのあたりが露見しにくいですが、同じ撮像素子サイズでも、一眼レフにしなければもっと小さく出来て、ライブビューも簡単に実現できます。

そして、エントリー機で追従すると、だんだんと中級機に波及するので、ついには、ピントの確認できない一眼レフが普通になりそうなので、「嫌な予感」なんです。ライブビュー大いに結構。でもピントが一瞥で確認できるようなライブビューにするか、できないのなら、レンズ交換式コンパクトカメラにして筋を通して欲しいのです。新機能を否定しているのではありません、なんのために一眼レフという構造を選択しているのか意味不明な点を批判しているのです。

一眼レフのその他のメリットとしては、AFの速さと精度があげられます。撮像素子のコントラスト方式のAFでは、スプリットと同じ原理の位相差式に勝てません。そのために一眼レフという構造も考えられるのですが、光学式ファインダーなしでも、AFに必要な光束のみをAFセンサーに持っていくようにすれば、一眼レフでなくても位相差式AFは可能だと思います。オリンパスの技術はそうの方向にも展開可能に思います。ただし、一眼レフタイプとレンズ共用にしてしまうとレンズを小型化できなくなりますから、システムとして難しいものがあるでしょうけど。

_ Haniwa ― 2006年02月28日 11時11分50秒

読み返すと、すんごい長くてうんざりなレスですねぇ。
YASS様すみません。

デジタルカメラは発展途上なんですよねぇ。わたしも動画の撮れるD2Xが10万円台で出て欲しいです(爆)。

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