Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放付近の作例 ― 2009年10月01日 00時00分00秒
先月買ったAi Nikkor 50mm F1.2の絞り開放付近の作例だ。共通撮影データは、Nikon F3、絞り優先AE、富士フイルムリアラエース(ISO100)、Kenko L37 Super PRO、HR-2フード、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED
一番上の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放(F1.2)だ。Ai Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の絞り開放(F1.4)に比べるとシャープでぽやぽやした感じが少ない。あと、Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放(F1.2)は二線ボケ傾向がない。50mm F1.4の開放は距離によっては二線ボケが出る。
2番目の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2のF1.4だ。F1.4にはクリックストップがある。これもAi AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の絞り開放(F1.4)に比べるとシャープでぽやぽやした感じが少ない。50mm F1.4の方は開放ではぽわぽわして二線ボケ傾向だが、少し絞ると急速にシャープになって来てボケもきれいになってくるのだが、Ai Nikkor 50mm F1.2では少し絞ったF1.4でも開放のF1.2と描写の傾向は変わらない。深度が深くなるだけのようだ。
3番目の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2のF2。これも描写傾向は変わらず深度が深くなるだけの感じ。50mm F1.4の方はF1.8あたりから急速にシャープになってボケがきれいになってくるので、好みの問題もあるだろうが、絞りF2だと50mm F1.4の方がいい感じだ。柔らかいのが好きな人は絞りF2でもAi Nikkor 50mm F1.2の方が好ましいと思うかもしれない。
50mm F1.4の2本のレンズも持って行って同じ構図で撮ればよかったのだが、やっていない。すまん。次に撮る機会があったら比べてみたい。Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dは絞りF1.8~2あたりが素晴らしいと思っているので。
Ai Nikkor 50mm F1.2と2本の50mm F1.4の開放付近のこうした違いは、おそらく球面収差の補正状況の違いから来るのだろうと思う。Ai Nikkor 50mm F1.2は完全補正型(フルコレクションタイプ)で、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) は過剰補正型(オーバーコレクションタイプ)だからなのだろう。完全補正型の方が開放付近のボケがきれいだが少し絞っても描写が変わらない。過剰補正型の方は開放付近のボケはきれいじゃないことが多いが少し絞ると急激に描写が向上する。絞りF1.2やF1.4だとAi Nikkor 50mm F1.2の方が描写が好ましいが、絞りF2だとAi AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の方がよさそうな感じだ。まあ、好みの問題なのだが。50mm F1.4同士では、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DよりもNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の方が開放付近での描写がいいような気がする。AFレンズは芯が出ていないという説もある(鏡筒に遊びがある)ので次の機会に比べてみたい。比べてどうなのかという根本的な疑問もあるが(笑)。
なお、Ai Nikkor 50mm F1.2のフードは金属製スプリング式フードHS-12(50mm F1.2S用、現行品)もあるのだが、嵩張るのでラバーフードHR-2(50mmF1.2S・58mmF1.2Sノクト・AF50mm標準レンズ用、現行品)を新品で買ってそちらをよく使っている。見た感じはHS-12の、それもAi(非S)時代の艶々黒塗装の方がかっこいいのだが。それにラバーフードは折りたたむと嵩張らないのだけれども、折りたたんだ状態ではピントリングの縁に刻まれた"Nikkor 50mm 1:1.2"の文字が見えなくなってしまう(笑)。
【関連】
Ai Nikkor 50mm F1.2 + 富士SUPERIA PREMIUM 400作例 ― 2009年09月25日
Ai Nikkor 50mm F1.2ゲット!於新宿クラシックカメラ博(高島屋) ― 2009年08月20日
コダクロームが国内取り次ぎ最後の現像(米国送り)から帰ってきた ― 2008年10月14日
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の作例 ― 2008年07月25日
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) ゲット! ― 2008年07月14日
ドイツ土産の日本製135フィルム(我楽多屋) ― 2009年10月02日 00時00分00秒
更新が遅れてすみません。コメントのお返事ももう少しお待ちください。m(_ _)m
我楽多屋・アローカメラのブログにドイツ土産が・・・という記事があり、ドイツ土産で買ってきた135フィルムをよく見るとMADE IN JAPANと書いてあったそうな。
今日本国内で写真フィルムを製造している会社は富士フイルムしかないはずで、そう思って後のフィルムケースを見るとやっぱり富士フイルム製のフィルムケースとそっくりだ。少なくともコダックやフィルム製造から撤退した旧コニカ(コニカミノルタ)のフィルムケースとも違う。
こういうOEM(たぶん)もあるんだなぁ。
シグマ、逆光耐性を高めたAPS-Cコンパクト「DP1s」(デジカメWatch) ― 2009年10月05日 00時00分00秒
シグマからDP1の逆光耐性を高めたAPS-Cコンパクト「DP1s」が発売されるそうだ。
シグマ、逆光耐性を高めたAPS-Cコンパクト「DP1s」(デジカメWatch)
同社が2008年春に発売した「DP1」の後継モデル。DP1で逆光撮影をした際に画面が赤くなる現象を改善したほか、ズームボタンに「クイックセットメニュー」を装備した。そのほかいくつかの機能追加を行なっているが、基本的な仕様はDP1とほぼ同一となっている。シグマでは、「DP1sは、DP1の改良版と位置づけている。これから使用する人が少しでも使いやすくなるようにした」としている。
サクサク撮れるようには向上してないのかなぁ。まあボディのグリップとかは自分でゴムでも貼るからいいのだが、サクサクテンポよく撮れるように改良されてて欲しいなぁ。28mm好きとしてはシグマのDP1シリーズは結構気になっているのだ。しかも
店頭予想価格は5万4,800円前後の見込み。
というじゃないか。お店に触りに行こうっと。
フィルムと同じ3層構造のFOVEON X3ダイレクトイメージセンサーには期待しているのだ。頑張れシグマ。でもニコン用交換レンズの絞りリングなくすのはやめてくれ~。
DP1とは直接関係ないのだが、我が初代GR DIGITALが最近どうも横位置で左側のピントが浅いのだ。なんか片ボケしてるのかなぁ。マクロで撮るとそうでもないのだが、数メートルの距離で撮ると左の奥の方がボケているときがある。不自然ではないのだが、5.9mmという焦点距離とF値と撮影距離を考えるとボケるはずはないのだが。もしかしたらマクロ域を除いて片ボケかつ前ピンなのかもしれない。主要被写体にはピントが来てるのだが、なんか背景がボケたりしていることがある。5.9mm F7.1で。買って3年半なのだが、どうも耐久性がなぁ。GR DIGITAL III も興味あるのだけれども数年でぽんぽん買い換えるのは私の趣味に合わない。ADJ.フリーズで修理に出したばかりなのだが、また点検に出すかなぁ。修理となるとレンズと撮像素子とが一体になったユニットを交換することになるのもなんだかなぁと思っている。
フィルムスキャナOpticFilm7500iAIのサンプルデータ ― 2009年10月06日 00時00分00秒
フィルム専用スキャナがニコンのSUPER COOLSCAN 9000 ED(実売30万円前後)だけになってしまった現在、手頃な値段のフィルムスキャナとして注目のOpticFilm7500iAI(実売税込48,800円)のサンプルデータが公表されているようだ。
http://www.aug-shop.com/?pid=11866817
http://img10.shop-pro.jp/PA01050/098/etc/sample_of7500isi_1000.jpg
(↑なんでスキャンサンプルが別ドメインにあるんだろう?)
うーん、マジですかこれは。なんかカラー印刷で色がずれているような感じに…。
ニコンはWindows 7やMac OS X Snow Leopardに対応した"COOLSCAN VI ED"とか"SUPER COOLSCAN 6000 ED"や"SUPER COOLSCAN 10000 ED"とか出すべきだよ、これは。あるいは富士フイルムやコダックがフィルムスキャナ出すとか。
【追記】
フラットベッドスキャナでフィルムスキャンできるものがある。EPSONもいつまで頑張ってくれるか。いずれ最上級機にしかフィルムスキャン機能がつかなくなってそのうち…。
http://www.epson.jp/products/colorio/scanner/index.htm
大人の科学Vol.25付録が35mm二眼レフカメラらしい ― 2009年10月08日 00時00分00秒
大人の科学マガジンの次号(Vol.25:2009年10月30日発売予定)の付録が、35mm二眼レフらしい。我楽多屋さんブログ経由の情報。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/index.html
個人的にはブローニーにして欲しかったなぁ。まあそういうのはビレッジバンガードとかで売ってるか。
画質はどうなんだろう。レンズ構成は?レンズはプラスチックレンズなんだろうなぁ。税込2500円の雑誌の付録なので画質とか期待してはいけないんだろうなぁ。
これでまたフィルムの需要がちょっとでも増えるといいなぁ。
よく考えたら、ニコンF3用のウエストレベルファインダーDW-3やDW-4も持ってるんだった。
しかし、こういうおもちゃみたいなのとローライフレックス2.8 FX/4.0 FWみたいな「希望小売価格(税別)520,000円」とか「希望小売価格(税別)688,000円」のものしかないっていうのも困ったものだ。
【フィルム関連リンク】
富士フイルムテクニカルハンドブック FILM GUIDE vol.14(PDF:4.7MB)
コダック一般用フィルム
コダックプロ用フィルム
ILFORD モノクロ製品
Rolleiモノクロフィルム
【関連追記:2009年11月2日】
「大人の科学Vol.25 35mm二眼レフカメラ」を買った ― 2009年11月02日
フィルムカメラLife「フィルムで撮ろう!」(富士フイルム) ― 2009年10月09日 00時00分00秒
今日は更新が遅れてしまった。すまん。
富士フイルムが、 フィルムカメラLife「フィルムで撮ろう!」というサイトを昨日から公開しているようだ。
内容は、35mmコンパクトカメラのKLASSEと中判フォールディングカメラGF670 Professionalとフィルムについての3部構成だ。
ただ、失礼ながらどのページも底が浅い。誰に向けて書いているのかというのもあるが、たとえばフィルムのところではこんな風に書いてある。
写真を撮るってこういうコト。
フィルム写真は、デジタルに比べれば便利なものではありません。 撮影前にはフィルムをカメラに入れ、撮影が終われば取り出し、そのフィルムを現像やプリントに出さなくてはいけません。でも、そのぶん写真を撮影したという充実感や達成感はしっかり味わえます。そしてフィルム写真は、データではなく、必ずカタチとして残ります。簡単に撮れないからこそ、簡単に消去できない、そんな写真もいいと思いませんか?
便利さもいいけど、感動もいい。
現像できるまで、どんな写真が撮れたのかわからない。それはデメリットでしょうか?それとも楽しみのひとつでしょうか?撮影したらスグに見たい、というときにはデジタルカメラを使えば大丈夫です。 でも、ワクワクドキドキしながら現像を待って、出来上がったときに想像以上の写真が撮れていた!なんていう感動は、フィルム写真でなければ味わえません。
修正できないからおもしろい。
「フィルムは人生と同じ。後から修正がきかないからおもしろい」ある写真家は、フィルム写真をそう表現したことがあります。確かに、人はときどき失敗をしながら、その修正できない失敗をかみ締めながら、成長するものかも知れません。シャッターチャンスはまさに一期一会。心地よい緊張感とともに人間を成長させてくれるのも、きっとフィルムならではの良さかもしれませんね。
形に残るというのは大事だ。前にも書いたが、デジタルカメラで撮った写真はどうやって後世に伝えていくのか。CD-Rなんか非常に危ういし、HDDに保存したものを誰がその時代の記録メディアにコピーして伝えていくのか。そのままの形で保存しておけばなんとかなるという決まった形がないデジタル写真は散逸しやすい。
しかし、そういう屁理屈こねてフィルムそのものを持ち上げるよりは、ファインダーのいいカメラを長く愛用して写真を撮るにはフィルムカメラを選択するしかない、みたいな説明もあると思う。富士フイルムのサイトだからフィルムが主体の説明になるんだろうけど、カメラやレンズ主体の説明であってもいいと思う。
デジタルカメラは広角単焦点レンズの選択肢が少ないし、そのデジタルフォーマット用に設計されたレンズ以外のレンズではきれいに写らないことがある。フィルムだと問題なく写っていたレンズなのに、デジタルで使うとなんか色がずれたりすることがある。そしてそれがボディが違えばその出方も違う。そのボディの実用的な寿命も短いから、今の時点でデジタルでダメダメな古いレンズがあとで使えるレンズになったりその逆もあり得る。こういう不安定な要素があるのはどうも好きになれない。まあ段々とカメラの中で補正が効いてくるようになるんだろうけど。
古いカメラでも新しいフィルムを入れたら使える。フィルムカメラは長く使えるのだ。これが重要なんじゃないのかなぁ。まあ、デジカメも出してる富士フイルムがデジタルカメラの根本的な問題を示してはいけないんだろうけど(笑)。気に入ったカメラやレンズを長く使いたい。そういうスタイルにデジタルカメラは応えているのだろうか。気に入って使っていたGR DIGITALが購入後たった3年半で片ボケ気味になってきたのでどうもデジタルカメラに厳しくなってしまう。
フィルムの種類・使い分けガイドのところも、基本的な用語の解説も必要だけど、それ以上に「あう~、そ、そんなフィルムだったのかぁ。使ってみたい~。\(^o^)/」と思える蘊蓄を語って欲しい。私はベルビア系は食わず嫌いなのである。使ったことがないのにああいうフィルムは好きじゃないのだ。その私に、ベルビアもこういうときはいいよねと言わせるような記述が欲しい。こじつけでも何でもいいのだ。ここは赤城耕一氏の登板が必要だろう(笑)。
写真は記事とは関係ない。
無題:Nikon F100、ニコンおもしろレンズ工房「どどっと400」400mm F8、F8AE、中央重点測光、Kodak EKTAR 100、「エクター現像」、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
Carl Zeiss Camera Lens News Issue 33 ― 2009年10月13日 00時00分00秒
Carl ZeissのサイトでCamera Lens Newsの第33号が公表されている。
【追記:2010年2月3日】
Camera Lens News No. 33 October 2009
Camera Lens News No. 33がアーカイブのアドレスに移ったのでそちらへのリンクを追加。
【追記ここまで】
Welcome to Carl Zeiss Camera Lenses (Camera Lens News)
(↑このアドレスは常に最新号を掲示しているので、次の号がでると33号の内容ではなくなるので注意)
ツァイスはこのところキヤノンEOS用のレンズに力を入れていて、 Distagon T* 3,5/18 ZEにつづいてDistagon T* 2/28 ZEがリリースされるらしい。Distagon T* 2/28 ZEは、私の持っているニコンFマウント用のDistagon T* 2/28 ZFと鏡筒デザインが随分と違う。先の方にすぼまった形になっている。というかZFとZEとでフィルター径は同じなので、キヤノンEOS用のZEレンズの方が鏡筒が太いということだ。あんまりカッコよくないなぁ。あと、ZEレンズの写真でコーティングに縦2本の写り込みがあるのもなんか高級な感じがしない。【追記】Distagon T* 2/28 ZEの横から見た写真はフィルター枠よりも鏡筒が太いのに、その下の女性がDistagon T* 2/28 ZEを持っている写真では太いはずの鏡筒が写っておらずフィルター枠と同じ太さの鏡筒のように見えている。なんか変だ。他のレンズ(たとえばDistagon T* 2/28 ZF)の写真を使って銘板の字を書き換えているのではないか?太い鏡筒が隠れる程前玉に寄っているという可能性もあるけど…。【追記ここまで】
なんだかつまらないぞ、ツァイス。まあEOSのシェアを考えるとEOS用のレンズを拡充するのが大事なんだろうが、このところ一眼レフ用の新しいレンズがでていないのでつまらない。私はDistagon T* 1.4/35 ZFの発売に期待しているのだ。もっともDistagon T* 2/35 ZFという重くて大きくて値段の高いレンズを出してしまっているので、Distagon T* 1.4/35 ZFを出すのは難しいだろうなぁ。だって京セラ・ヤシカCONTAX用のDistagon T* 1.4/35を基本にしたDistagon T* 1.4/35 ZFを実売10万円ちょっとで出したりしたらDistagon T* 2/35 ZFが売れなくなってしまうもの。
EOS用もいいけど、Sonnar T* 2.8/180 ZFとかPlanar T* 1.2/55 ZFとか Planar T* 1.2/85 ZFとかTessar T* 2.8/45 ZFとかまだまだ出すべきレンズがあるじゃないか。期待してるぞ、ツァイス、そしてコシナ。
写真は記事とは関係ない。
シイタケ:GR DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/68sec、ISO400、プログラムAE、-0.3EV
最近片ボケがでる我がGR DIGITALだが、マクロ域では平面を撮ってもあまり片ボケしていない。こういう構図ではまったく問題なし。それとは別件だが、このあいだADJ.ボタンフリーズで2度目の修理に出してからISO400の画質がすごくよくなったように思う。なぜだろう。設定がすべてリセットされて帰ってきたので、いままで知らずに高感度の粗がでやすい設定にしていたのが戻っただけなのか、それともなにか秘密のチューンがされてきたのか(笑)。明らかに高感度でのカラーノイズが少なくなっている。ファームウェアは修理に出す前から最終版のまま。修理から戻ってきて軟調気味の設定に戻したのだが、明らかに修理前よりも高感度ノイズが少ない。不思議だ。光学ユニットは交換されていないはず。
KWINS for PDAをまたまた更新した ― 2009年10月14日 00時00分00秒
シャープのZaurusの通信手段は主に京セラコミュニケーションシステムのKWINS for PDAを3年間使ってきた。これはWillcomのPHS回線を京セラコミュニケーションシステムが借りているものだ(MVNO)。そのKWINS回線をさらに使える機器を限定して安価に提供していたのがKWINS for PDAだ。同じようなものにBitWarp PDAがある。
ただ、このところイーモバイルのエリアもかなり広がってきたし、なによりもWillcom自体が一部で980円/月の定額データサービスを提供していたので、月当たり1750円(21000円/年)のKWINS for PDAの優位性が崩れてきている。
Willcomの980円データ定額というのはわかりにくい場所に書いてあって、https://store.willcom-inc.com/ec/faces/lstlscp000626/などがそれに当たる。これはキャンペーンらしく、その都度端末などが違っている。今現在CFカードタイプはないのでZaurusで直接使えるものはないようだが、少し前にはCFカードタイプのものが980円/月で存在したようだ。
それで980円には機器代も含まれているが、プロバイダ代は含まれていない。PRINというWillcomのプロバイダは以前レンタルで使ったことがあるのだが、どうも回線が詰まり気味だったり高速化プロキシサーバーの調子もよくなかった。KWINSが同じウィルコムの回線を使っているのにサクサクで高速化プロキシも快調なのと大違いだった。PRINを使わずにアサヒネットを使うという手もあるが、そうすると家の固定回線もアサヒネットなので、アサヒネットに障害が発生したときにPHSデータ通信の方も使えなくなる可能性が高い。それは困る。いままでに何回かアサヒネットの障害をZaurusのKWINS回線で確認してきたので、できれば別プロバイダの方がいい。
まあ、ウィルコムは経営がアレでこの先どうなるかちょっと不安なところがある。この980円にしてもそうだが、以前からウィルコムを贔屓にしている人からは月に3880円も取っておいて、新規の人には機器代も含めて月980円とか、ちょっとどうかしてると思う。周囲に長くウィルコム使っている人がいるので。イーモバイルがデータ定額4580円/月とか4980円/月で7.2Mbpsとか言っているのに。
イーモバイルは非常に魅力的だが、絶対額が少し高いのとエリアがもう一息なので…。ドコモやauのデータ定額はエリアは広くていいのだが絶対額が高いのと規制が厳しくて全然スピードが出ないらしい。ドコモはプロトコルによる制限もあるようだし。
それで総合的に判断してまたKWINS for PDAを1年更新した。実質80kbpsは出るし、高速化プロキシの調子はいいし、エリアも家がつながってあるような場所なら大抵つながる。もう少し山の方でも使えるといいのだが。見通しが利くところなら2kmぐらい離れた基地局との間で使えるのだが、いつでも見通しがいいわけではない。山の方でもホテルとかロッジとかゴルフ場のあるようなところにはウィルコムの基地局が欲しい。
あと、ウィルコムが経営危機に陥ってサービスが提供されなくなる可能性もないわけではない。その場合KWINSの規約では残り期間が6ヶ月あれば6ヶ月分の金額は返還される契約になっている(KWINS for PDAは先払いのため)。
さて、WiMAXとか全国をカバーする日は来るのだろうか。あとどのデータ定額サービスも4000円/月を下回らないしなぁ。
【関連】
KWINS for PDAを更新した ― 2007年10月18日
写真は記事とは関係ない。
ヒルトン小田原:GR DIGITAL、28mm相当、F7.1、1/330sec、ISO64、プログラムAE、-0.3EV
このヒルトン小田原リゾート&スパは、小田原の湯河原に近い方(根府川)の山の中にあるものすごい大きな施設である。さすがヒルトンと思ったら、もとは雇用保険法に基づく勤労者福祉施設「スパウザ小田原」だったのだそうだ。総工費は445億円で、財源は雇用保険料のうちの事業主負担分を使って1998年3月に営業開始して、その後勤労者福祉施設の廃止への流れの中で8億5千万円で2004年に小田原市に売却されたそうだ。ヒルトンは小田原市から運営委託を受けているそうだ(以上Wikipediaのヒルトン小田原リゾート&スパの項目による)。445億円も雇用保険から支出して開業6年で8億5千万円で売却って本当に自民党政権は何をしていたのだろう。もっとはやく政権交代しておくべきであった。
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G ED VRとD3S発表 ― 2009年10月14日 00時00分01秒
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G ED VRとD3Sが発表された。
AF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G ED VR(ニコン)
Nikon D3S(ニコン)
詳細はニコンのサイトをご覧頂くとして、私が注目したいのは、AF-S DX Micro NIKKOR 85mm F3.5G ED VRのサイトにお客様の声をお聞かせくださいというフォームがあること。
なんでまたDXの単焦点なんだとか、絞りリングなんでないんだよとか、ボディ内モーターのないDXボディばっかり出すんならAF-S DXの単焦点レンズを超広角から揃えるべきだろとか、もうどんどん意見しちゃってください(笑)。もちろん、DXのこの焦点距離待ってました!でもいいんですが。このフォームはきっと後藤研につながっているに違いない(笑)。
個人的にはDXとFXとで使いやすいレンズが揃っていないちぐはぐな点を指摘しておきたい。DXのAF-Sの単焦点広角レンズがないとDX廉価機でコンパクトなスナップAF機としての組み合わせがしにくいし、逆にFXボディで使う場合に標準ズームの選択肢がない。28-105mm F4とかあってもいいと思う。
と、書いても無駄でしょうな。まあ、10年ぐらいしたらなんかデジタルボディ買うかもしれないんでそんときまでによろしく(笑)。
ニコンの新ボディキャップに新マウントの気配が… ― 2009年10月15日 00時00分00秒
ニコンがボディキャップのデザインを新しくするそうだ。
ニコン、ボディキャップのデザインをリニューアル(デジカメWatch)
ニコンFマウント誕生50周年を記念してのリニューアルという。中央の「Nikon」ロゴに加えて、新ボディキャップには「F mount」の文字が入る。機能面で旧ボディキャップとの違いはないが、わずかに奥行きが増したことで「つかみやすくなった」とのことだ。
私が注目したいのは、「『Nikon』ロゴに加えて、新ボディキャップには『F mount』の文字が入る」の部分だ。ニコンにはいまニコンFマウントしかないのだからわざわざ"Nikon F mount"なんて入れる必要はない。
思うにこれはニコンFマウント以外になにか新マウントを用意しているのではないか。もし新マウントをだすのならば、一眼レフではない、今流行のレンズ交換式デジタルカメラではないか。フォーマットはAPS-Cで。そしてアダプターでニコンFマウントのレンズも使えると。通常は新マウント用の小型レンズを使う、と。まあまったく根拠のない妄想なのだが。
その新マウントはフランジバックも短くてライカレンズもマウントアダプター経由で使えるとかだともうこれはマイクロフォーサーズ対策ばっちり。同じ新マウントで35mmフルサイズ版も出したりして。35mm用ニッコールレンズもライカL/Mレンズもなんでも使える夢のマウント。
まあ、まったくの私の妄想なのだが…。
小田原城天守閣にて:GR DIGITAL、28mm相当、F7.1、1/440sec、ISO64、プログラムAE、-0.3EV
これがそのニコンの新マウント機の極秘写真だ(違)。天守閣から撮影テストをしている模様(笑)。なんとレンズが2つついて立体視できる。なぜかお金を入れるところがある(笑)。お金を入れないとファインダー視野は真っ暗(笑)。ライトグレー仕様復活(笑)。なわけないか(笑)。
作例でGR DIGITALの片ボケが分かる。左端の後のフェンスのねじのあたりがやや流れ気味で右端よりもボケ量が大きい。これが中距離ぐらいになるともう少し顕著になる。
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