Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放付近の作例2009年10月01日 00時00分00秒

Nikon F3、Ai Nikkor 50mm F1.2、絞りF1.2開放、絞り優先AE、富士フイルムリアラエース(ISO100)、Kenko L37 Super PRO、HR-2フード、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED

先月買ったAi Nikkor 50mm F1.2の絞り開放付近の作例だ。共通撮影データは、Nikon F3、絞り優先AE、富士フイルムリアラエース(ISO100)、Kenko L37 Super PRO、HR-2フード、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED

一番上の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放(F1.2)だ。Ai Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の絞り開放(F1.4)に比べるとシャープでぽやぽやした感じが少ない。あと、Ai Nikkor 50mm F1.2の絞り開放(F1.2)は二線ボケ傾向がない。50mm F1.4の開放は距離によっては二線ボケが出る。

Nikon F3、Ai Nikkor 50mm F1.2、絞りF1.4、絞り優先AE、富士フイルムリアラエース(ISO100)、Kenko L37 Super PRO、HR-2フード、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED

2番目の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2のF1.4だ。F1.4にはクリックストップがある。これもAi AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の絞り開放(F1.4)に比べるとシャープでぽやぽやした感じが少ない。50mm F1.4の方は開放ではぽわぽわして二線ボケ傾向だが、少し絞ると急速にシャープになって来てボケもきれいになってくるのだが、Ai Nikkor 50mm F1.2では少し絞ったF1.4でも開放のF1.2と描写の傾向は変わらない。深度が深くなるだけのようだ。

Nikon F3、Ai Nikkor 50mm F1.2、絞りF2、絞り優先AE、富士フイルムリアラエース(ISO100)、Kenko L37 Super PRO、HR-2フード、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED

3番目の写真は、Ai Nikkor 50mm F1.2のF2。これも描写傾向は変わらず深度が深くなるだけの感じ。50mm F1.4の方はF1.8あたりから急速にシャープになってボケがきれいになってくるので、好みの問題もあるだろうが、絞りF2だと50mm F1.4の方がいい感じだ。柔らかいのが好きな人は絞りF2でもAi Nikkor 50mm F1.2の方が好ましいと思うかもしれない。

50mm F1.4の2本のレンズも持って行って同じ構図で撮ればよかったのだが、やっていない。すまん。次に撮る機会があったら比べてみたい。Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dは絞りF1.8~2あたりが素晴らしいと思っているので。

Ai Nikkor 50mm F1.2と2本の50mm F1.4の開放付近のこうした違いは、おそらく球面収差の補正状況の違いから来るのだろうと思う。Ai Nikkor 50mm F1.2は完全補正型(フルコレクションタイプ)で、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) は過剰補正型(オーバーコレクションタイプ)だからなのだろう。完全補正型の方が開放付近のボケがきれいだが少し絞っても描写が変わらない。過剰補正型の方は開放付近のボケはきれいじゃないことが多いが少し絞ると急激に描写が向上する。絞りF1.2やF1.4だとAi Nikkor 50mm F1.2の方が描写が好ましいが、絞りF2だとAi AF Nikkor 50mm F1.4DやNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改) の方がよさそうな感じだ。まあ、好みの問題なのだが。50mm F1.4同士では、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DよりもNIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4 (Ai改)の方が開放付近での描写がいいような気がする。AFレンズは芯が出ていないという説もある(鏡筒に遊びがある)ので次の機会に比べてみたい。比べてどうなのかという根本的な疑問もあるが(笑)。

なお、Ai Nikkor 50mm F1.2のフードは金属製スプリング式フードHS-12(50mm F1.2S用、現行品)もあるのだが、嵩張るのでラバーフードHR-2(50mmF1.2S・58mmF1.2Sノクト・AF50mm標準レンズ用、現行品)を新品で買ってそちらをよく使っている。見た感じはHS-12の、それもAi(非S)時代の艶々黒塗装の方がかっこいいのだが。それにラバーフードは折りたたむと嵩張らないのだけれども、折りたたんだ状態ではピントリングの縁に刻まれた"Nikkor 50mm 1:1.2"の文字が見えなくなってしまう(笑)。

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