ニッコール千夜一夜物語第四十七夜 Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5S2011年06月23日 00時00分00秒

 Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5S

ニッコール千夜一夜物語第四十七夜 Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5S~高倍率ズームの創世記~がアップされている。

Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5Sは、たしか、作家の椎名誠氏がアサヒカメラの連載で使っていたように記憶する。便利そうなズームなのだが、最短撮影距離が1.6mなので「えー!?」と連載当時思った。望遠端の200mmで最短撮影距離が1.6mはいいが、広角端の35mmで1.6mはなぁ…という感じだ。それに90年代後半でもこのレンズは現行品だったが、他社のズームレンズは28mm始まりあるいは24mm始まりだったので、35mm始まりは「えー!?」という感じだった。

当時は、まだ量産性の良い非球面製造方法が確立されていませんでした。また、ズームレンズの内焦(インナーフォーカス)カムの開発もなされていませんでした。したがって、合焦は変倍系の前で行なう必要があり、必ず第一群で合焦をしていました。この制約が非常に厳しく、至近を短くできないこと、周辺光量を増やせないこと、フィルターサイズを小さく抑えられないことが欠点として内在していたのです。そんな制約の中、Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5Sは、フィルターサイズ62mm、至近距離R=1.6mを実現します。これは、当時としてはがんばった、立派なスペックでした。

そうか、そうだったのか、分かってやれなくてすまんのう。シグマがガラスモールド非球面レンズを量産化したのは90年代だったなぁ。Ai Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5Sが設計完了したのは1983年だそうだから、無理もない。ズームレンズは発展途上だったんだなぁ。

しかもこのレンズ、高倍率で35mmから200mmまでカバーしているのに、F値は3.5から4.5までしか変化しない。これも優れた点だと思う。

このAi Zoom Nikkor 35~200mm F3.5~4.5Sと、後の高倍率ズームブームの立役者 タムロンAF28-200mm F/3.8-5.6 LD Aspherical IF Superとどっちが描写がいいんだろう。試してみたくなるなぁ。もちろんフィルムで。

今日の新製品発表はペンタックスのミラーレス機らしい2011年06月23日 14時08分15秒

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センサー小さい(泣)。でも、超広角から望遠まで単焦点レンズを揃えたら萌えるかも…。

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