不変のニコンFマウント(武田晋一氏) ― 2011年06月21日 00時00分00秒
写真家・武田晋一氏のブログに不変のFマウント(水の贈り物 撮影日記ブログ版 2011年6月19日)という記事がある。
ニコン用のTAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 を購入したら、絞りリングがないことに驚かされた。僕らの仕事には特殊な撮影が含まれており、絞りリングが必要なケースが稀にある。
そこで、古いモデルを使用している知人にお願いして、絞りリング付きのものと交換してもらった。
武田氏のブログの写真、絞り環付きに改造してもらったのかと思った(笑)。最近は、レンズメーカーまでもが絞り環を無くしてきてるんだよねぇ。サードパーティ製レンズは、「純正」と違えることで売れるんだと思うんだけれども、絞り環があるという「違い」は無視されつつある。
ネイチャー系の写真を撮られる方なら、フィルム・デジタルを問わずベローズや接写リング、リバースリングなどを使われるであろうから、絞り環がないレンズはそれらの使用に困るだろう。もちろんボディ側からレンズの絞りを操作する機構を組み込んだベローズとか接写リングとかリバースリングというものは技術的には可能だが、ニコンからは発売される気配がない。
気になるのは、現在販売されている絞りリング付きのレンズがいつまで販売されるかだ。絞りリング付きのレンズは、頑張って維持してもらいたいものだ。
もちろん、一部のレンズでいいから、最新のレンズにも絞りリングがあればそんな心配は不要・・・という気持ちはあるが、インターネットが発達し、地方に住んでいても巨大な中古市場のレンズが物色できる今は、中古の古いモデルで十分なのかもしれない。
結局、数少ない絞り環あり現行レンズ以外は、中古レンズを買うことになってしまう。それでいいのだろうか。「一部のレンズでいいから最新のレンズに絞りリングがあれば」と思うことは間違っているんだろうか。実際に撮影されているプロの写真家の方のこういう意見はありがたい。
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