富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日 00時00分00秒
去年の暮れに自由が丘で買った富士フイルムの海外向けプロフェッショナルフィルム「PRO 400H」の現像とアナログプリントがあがってきた。
しかし、プリントは全体にマゼンタがかっていて変な色だった(写真下)。よく見ると、「現像結果ご連絡票」なるものが同封されていて「色調不良」にチェックが入っている。ネガを目視しても特に違いは分からない。部分的に色が変わったりしているわけではなく、全体に濃いめのオレンジ色のベースでムラや光線引きの跡などはまったくない。唯一まともな色にプリントされているのは蛍光灯下で撮影したコマだけだった。
ともかくNikon SUPER COOLSCAN 5000EDでスキャンしてみる。するとデフォルト設定のままだとシアンがかった感じだがプリントほど変ではない(写真上)。というかマゼンタなんて掛かっていないのだが。これをDigital ROCというフィルム変退色補正機能を一番弱く掛けてみたのが次の画像だ(写真中)。これはややアンバーがかった感じに補正されている。うーむ、なんなんだこのプリントは。
この変な色のプリント画像(写真下)はフラットベッドスキャナが10年以上前のパラレル接続(笑)のものなので画質が悪い。それでこの画像の拡大画像はない。色も見た目と同じではなく、参考程度に見て欲しい。新しいフラットベッドスキャナが欲しくなってしまった。中判のスキャンを見据えてEPSON GT-X970買うかなぁ。しかし、GT-X970って結構な値段がするなぁ…(と思ったら、ヨドバシやビックの値段が高いのであってAmazonなどほかにもっと安いところがあるなぁ…価格差ありすぎ)。これはまた別記事で。
ちなみにこのPRO 400Hは自由が丘のPカメラで購入したもので、購入時はお店に常温で置かれていた。それでわたしも室内の常温で保管していたものだ。冷蔵で売られているフィルムは買って帰ったらすぐに冷蔵庫に入れているのだが、常温で売られていたもので単品売りのものは常温で保管してそのまま使うようにしている。それでいままで「色調不良」になったことはない。季節は冬だし、床暖房やその他の暖房器具のそばに置いたわけでもなく、また半日で1本撮りきって撮影後はその日のうちにDPE窓口に持参している。ちなみにPRO 400Hの箱にはセ氏10度華氏50度以下のマークが入っている。撮影前の保管も温度にシビアなフィルムなのだろうか。
このFUJICOLOR PRO 400Hの有効期限は2010年12月でエマルジョンナンバーは136107だ。
ともかくスキャンした結果はそんなに悪くないのだが、アナログ指定でプリントしたものが悪すぎるので、このフィルムを使うことはないだろう。そう思わせる作戦かもしれないが(笑)、このフィルム自体値段が高いし、逆輸入フィルムなのでどういう経路でお店に並んでいるのかも分からないし途中の保管状況も不安だ。それにどうも当地のヨドバシ経由富士純正処理は納得がいかないプリントが多い。このネガからどうしてあんなマゼンタ掛かったプリントになるのか分からん。ちなみに使用レンズのAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)は若干シアンがかった傾向のレンズだ(といってもISOのCCI 許容値内だが)。ただ、このスキャン結果はレンズの色の偏り以上にシアンがかっていると思う。これがPRO 400Hの通常の傾向なのかは分からない。
このフィルムはもうこれで終わりにしたい(笑)。
写真は、上がフィルムスキャナ(SUPER COOLSCAN 5000ED)のデフォルト設定出たまま、中がフィルムスキャナのDigital ROCを一番弱く掛けたもの、下がアナログプリントをフラットベッドスキャナでスキャンしたもの(画質悪くてすまん)。
【共通データ】ナマケモノ:Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、プログラムAE、L37C、マルチパターン測光、富士フイルム PRO 400H
コメント
_ しがない写真屋 ― 2009年02月05日 11時42分06秒
_ Haniwa ― 2009年02月05日 12時06分17秒
ブログ開設おめでとうございます!\(^o^)/
一番乗りしてきました(笑)。
そうなんです、PRO 400Hを買ったお店もそんな感じの店です。トイカメラなら、おおこの色合いは他にはないぜっ、とか言えるのかもしれませんが私はちょっと…です。原因は不明ですね。
ネガをスキャンした感じでは色調不良に思えなかったのですが、このプリントはすごいマゼンタ寄りでした。アナログ指定したのでラボマンの機嫌損ねたのかなぁ(笑)。
色調不良のネガになった経験はあるのですが、そのときはオレンジベースが緑色になっていました(笑)。撮影後、ん十年現像していなかったものです(笑)。すごいマゼンタプリントでした(笑)。
_ まあがいあ ― 2009年02月05日 13時00分43秒
僕もアナログプリントでいつもしてますが
普通に写ってましたよ。
_ Haniwa ― 2009年02月05日 13時37分43秒
わたしもこれがPRO 400Hの本来の実力とは思っていません。でもどこでも売っているフィルムではないし、値段も高いのでまた買って今度こそはとは思わないです(苦笑)。冷蔵されているPRO 400買います。
多分熱変色かなんかなんでしょうね。買ってすぐに撮っていないのでどこでそうなったかは分かりません。ヨドバシやビックあたりで普通に買えるようになったらまた試したいと思います。富士フイルムモールにある現像代込みのPRO 400Hも高いので試す気になりません(苦笑)。
ということでこのPRO 400Hの試写はまったく当てにならないので、我こそはと思う方はチャレンジしてくだされ…。
_ ZARDファン ― 2009年02月05日 22時24分13秒
ちょっとヘンですね。ラボで設定を間違えたんじゃないか!って言いたくなります。
ネガからのプリントなら、色調補正すればまともなプリントが得られるわけだし。
スキャナーからの画像は全く問題ないし。
ちょっと手を出すのはコワイですね。
_ まあがいあ ― 2009年02月05日 23時54分56秒
結構鮮やか目な発色なので
_ Haniwa ― 2009年02月06日 08時57分02秒
わたしもなんか変なプリントだと思うのですが、「現像結果ご連絡票」が入っていたんで不良なんでしょうね。カラーバランスが狂っているのは確かだと思いますが、なぜにマゼンタのプリントなのか分かりません(苦笑)。
スキャナーのデフォルト設定出たままのものから少しシアンを抜けばいい感じになると思います。Digital ROCのものはちょっと補正しすぎのように思います。
>ちょっと手を出すのはコワイですね。
通常ルートに乗って普通に手に入るようになればいいんですけどねぇ。
■ まあがいあ様
800Zも鮮やかですか。PRO400 Hは雑誌の作例では彩度が低い感じでしたよね。国内版PRO 400の方が好みです。最近は彩度の低い水彩画のようなぽわっとしたのを好む方と彩度の高い油絵のようなものを好む方と二極化しているのでしょうか。アスティアぐらいの忠実再現系ネガもよろしくです、富士フイルム様。
_ Roberto ― 2010年10月01日 10時01分44秒
PRO400Hをスキャンした画像はけっこう好きです。
カラーバランスは補正でどうにでもなりますが、、独特のコクがあるような気がします。
でも田舎では手に入りません(涙
_ Haniwa ― 2010年10月01日 11時10分45秒
ありがとうございます。被写体とマッチしていていいですね。逆光気味の淡い感じがとてもよく再現されていますね。やっぱりうちら辺りの富士フイルムのネガ現像環境がイマイチなのがよくないんですね。私はPRO 400Hの実力を見ていないような気がします。こんどはヨドバシでPRO 400Hを買って違うところで現像プリントしてみますね。
最近ヨドバシではポップ付きで目立つようにPRO 400HとかPRO 160C、PRO 800Zを売ってるんですよ。yodobashi.comの通販でも売ればいいと思うんですが、ないですね。富士も普通にラインナップに入れればいいのになぁ。
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かなりマゼンダよってますね。
以前120の400Hを現像プリントしたときはそこまでではありませんでしたよ
ただし、当店はデジタルミニラボなんで、スキャナーで補正がかかる前提ではありますが・・・・
それと、ブログを解説しました。
エクター100のためしどりです。