カールツァイスで対決!キヤノンEOS-1V vs. ニコンF3(アサヒカメラ)2009年02月24日 00時00分00秒

トノサマバッタのバス:Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、プロテクトフィルター、DK-17M、HN-35フード、Kodak EKTAR 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED、DigitalICEなし・GEMなし

昨日は更新もできなかった。すまん。さて、20日発売のアサヒカメラ2009年3月号の特集が興味深かったので紹介したい。

「カールツァイスで対決!キヤノンEOS-1V vs. ニコンF3」(アサヒカメラ2009年3月号139~149ページ)は、カールツァイスのZFレンズZEレンズをそれぞれキヤノンEOS-1VとニコンF3に装着したレポートだ。

発売後30年近くにわたって愛され続ける理由はいくつも考えられる。まず、故障が少なく酷使に耐える堅牢さ。超望遠レンズでもマクロでも、大口径レンズの開放絞りでも安心して使える精度の高さと確実な作動。100%のファインダー視野率と、マット面でピントのヤマをつかみやすいキレのよいファインダー。Fマウントレンズの互換性の高さも理由の一つに挙げられよう。F3こそMFカメラの完成形であるといっても、決して間違いではあるまい。

(中略)

AFカメラの明るいが素通しに近くピントのヤマがつかみにくく、測距点のマークが視界を邪魔するピントグラスや、デジタル一眼レフの井戸の底をのぞくような小さなファインダー像を見るにつけ、F3のよさを再認識する私である。(神立尚紀)

アサヒカメラ2009年3月号140ページ

たしかにニコンF3は、大口径単焦点レンズの開放絞りでもピントの心配がなく、ピンぼけがあったとすればそれは撮影者の腕のせいだと原因がすっきりするカメラである(笑)。F3はファインダーがきちんとしており、周辺まで像がきちんと見える。滲んだり色がずれたりしていない。もちろんファインダー四隅でのピント合わせも問題ない。こういうところにお金が掛かっていたカメラなのだ。こんなカメラが安値で売られているのだから、これからニコンのフィルムカメラに手を出そうという方は是非1台持っていてもいいと思う。まだメーカーでのオーバーホールも効くのでその点も安心である。

そして、TS-Eレンズの登場でちょっと気になっているキヤノンのカメラ。こちらはEOS-1Vが取り上げられている。気になったのは、大口径単焦点レンズでのMF(マニュアルフォーカス)は辛いとの報告。

EOSはAFのカメラ
MFでは撮りづらい

―実際に撮影を終えていかがですか。

竹中  やはりAFカメラでのMFのピント合わせに手間取りました。とくに画面端でのピント合わせは厳しい。人物ポートレートってまず被写体を中央に持ってくることは少ないし、今回は絞りもほとんど開放付近の撮影で、心理的にも余裕がなくなりました。EOSはAFを前提につくられていますから、補助的なMFについてはそうは期待できない。フラッグシップ機でこれですから、中級機以下だともっとしんどいかもしれない。

註:「竹中」は竹中隆義氏、アサヒカメラ2009年3月号148~149ページ

そ、そうなのか。キヤノンは、御手洗氏の言動が気に入らないのでいまは買いたくないけれども、TS-Eレンズが素晴らしいし、気になるメーカーではあるのだ。ファインダーはそんなによくないとは聞いていたが、そうなのか…。まあ、ZEレンズはフォーカスエイドが効くし、電子接点付きのマウントアダプターを使えばZFレンズでもフォーカスエイドは効くようなのだが。ナンバー1に拘るキヤノンは、ファインダーでもナンバー1になって欲しい。やっぱりよい方向に切磋琢磨して欲しいよねぇ。

そうそう、こういう新しいレンズのレビューなのだが、やはりフィルムカメラでのレビューがいい。デジタル一眼レフは同じメーカーのものでも機種が違うと同じレンズでも違った結果が出るし、メーカーが違えばパラメーターが多すぎて何を比較しているのか分からなくなる。デジタル一眼レフは製品寿命も短いから、あるデジタルカメラでのそのレンズの相性をレポートしても5年後には意味のないものになってしまう。レンズに着目した特集のときはフィルムカメラでレポートして欲しい。デジタル一眼レフカメラに注目しているときは、そのカメラとこのレンズの相性というレポートはありうるとは思うが。

そういう観点からいうと、今月号の「コシナCOLOR SKOPAR 20ミリF3.5 SL II Aspherical(Ai-S)」の赤城耕一氏の新製品レビュー(194ページ)は、本文に「ただし、超広角ズームほどではないが歪曲収差は少々大きく、直線が多い被写体や建築物の撮影などでは目立つことがあるのは残念。」とあるのに、作例はAPS-Cサイズ(DX)の富士Finepix S5 Proであるのは納得がいかない。その作例では歪曲収差は目立たなくなっている。まあ、「大人の事情」というものかもしれないが(笑)。


写真は記事とは関係ない。
トノサマバッタのバス:Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、プロテクトフィルター、DK-17M、HN-35フード、Kodak EKTAR 100、エクター現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED、DigitalICEなし・GEMなし

ニコン、フィルムカメラ・MFレンズ・Dタイプレンズの値上げ2009年02月24日 00時00分01秒

ニコンは、2009年4月17日(金)よりフィルム一眼レフカメラ、マニュアルフォーカスレンズ(PCレンズを除く)、およびDタイプオートフォーカスレンズの希望小売価格を値上げすることを告知した。
希望小売価格改定のお知らせ(ニコン)

2009年2月24日

希望小売価格改定のお知らせ

お客様各位

平素よりニコン製品に格別のご愛顧を賜り、誠に有難うございます。

弊社では、2009年4月17日(金)よりフィルム一眼レフカメラ、マニュアルフォーカスレンズ(PCレンズを除く)、およびDタイプオート フォーカスレンズの希望小売価格を改定させて頂くこととなりました。 ニコンでは、最新のデジタルカメラから多種にわたるオートフォーカスレンズ、フィルム一眼レフカメラ、マニュアルフォーカスレンズまで 生産販売を継続してまいりました。これらの商品群の長期間に渡る継続生産販売にあたりましては、生産技術の革新等により価格 上昇を回避すべく努力をしてまいりましたが、この度ご案内させていただきます商品につきましては、昨今の原材料など諸費用の 高騰や環境対策などの生産コスト上昇等により、現在の希望小売価格を維持することが困難となってきました。今後も可能な限り 生産販売を継続いたしたく、やむなく今回の価格改定に至った次第でございます。

対象商品および改定内容に関しましては、下記の表をご参照ください。

ここに謹んでご案内申し上げますとともに、今後益々商品開発およびサービス品質の向上に努めて参る所存でございますので、 何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

価格改定対象商品改定前希望小売価格(税込み)改定後希望小売価格(税込み)*値上げ率
F6 ボディー\315,000\362,2501.15
FM10 ボディー\38,850\43,0501.11
FM10 標準セット(AI Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5-4.8S付)\52,500\57,7501.10
AI Nikkor 20mm F2.8S\85,050\102,9001.21
AI Nikkor 24mm F2.8S\56,700\68,2501.20
AI Nikkor 28mm F2.8S\51,450\61,9501.20
AI Nikkor 35mm F1.4S\90,300\109,2001.21
AI Nikkor 50mm F1.2S\61,950\74,5501.20
AI Nikkor 50mm F1.4S\45,150\54,6001.21
AI Micro-Nikkor 55mm F2.8S\47,250\56,7001.20
AI Micro-Nikkor 105mm F2.8S\97,650\117,6001.20
AI AF Nikkor ED 14mm F2.8D\231,000\247,8001.07
AI AF Fisheye-Nikkor 16mm F2.8D\108,150\114,4501.06
AI AF Nikkor 20mm F2.8D\75,600\81,9001.08
AI AF Nikkor 24mm F2.8D\51,450\54,6001.06
AI AF Nikkor 28mm F2.8D\37,800\40,9501.08
AI AF Nikkor 35mm F2D\43,050\45,1501.05
AI AF Nikkor 50mm F1.4D\39,900\43,0501.08
AI AF Nikkor 50mm F1.8D\24,150\25,2001.04
AI AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D\59,850\63,0001.05
AI AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)\147,000\157,5001.07
AI AF Nikkor 85mm F1.8D\53,550\57,7501.08
AI AF DC-Nikkor 105mm F2D\136,500\147,0001.08
AI AF DC-Nikkor 135mm F2D\158,550\170,1001.07
AI AF Nikkor ED 180mm F2.8D(IF)\111,300\119,7001.08
AI AF Micro-Nikkor ED 200mm F4D(IF)\203,700\218,4001.07
AI AF-S Nikkor ED 300mm F4D(IF) ブラック\171,150\183,7501.07
AI AF-S Nikkor ED 300mm F4D(IF) ライトグレー\171,150\183,7501.07
AI AF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8D(IF)\241,500\254,1001.05
AI AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D(IF)\81,900\88,2001.08
AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)\92,400\97,6501.06
AI AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D〈New〉\161,700\173,2501.07
AI AF VR Zoom-Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D\241,500\259,3501.07
*値上げ率は引用者が追記

おお、私の好みのゾーンを狙った値上げで(笑)、なんだか嫌~な予感。フィルムカメラとPCレンズ以外の絞りリングのある現行レンズの値上げということになる。ひとつも生産終了にせずに値上げで済んでいるだけマシだと考えるべきなのだろう。なんとかこの不況を乗り切ってくれ、フィルムカメラ・MFレンズ・Dタイプレンズ。

【追記】
表の部分は最初は引用していなかったのだが、表は現行の絞りリングのついたレンズの一覧でもあるので、資料として意味があると考えて追記しておいた。結局リンク先の全文を引用していることになる。

【さらに追記】
値上げ率も計算して入れておいた。MFレンズは平均約20%の値上げ、AFのDタイプレンズは平均約7%の値上げ。

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索