9年前のPC「VAIO P」をWindows 10にアップグレードしたらどうなる?(Internet watch)2019年12月20日 00時00分00秒

北参道:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/1000秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード

なんか関東地方南部は冬らしくない天気が続いていますな。よく雨が降るし、寒い日が続かない。冬はずっと乾燥して晴れてほしいなぁ。冬の太平洋側の青空が好きなんだけどなぁ。

さて、少し前の記事だが、9年前のPC「VAIO P」をWindows 10にアップグレードしたらどうなる?(Internet Watch)を取り上げたい。

VAIO Pは、尻ポケットに入るPCとして宣伝されていたので、当時私もちょっとほしくなった機種だ。
「日本ジャンボー」の思い出 ― 2009年02月02日乗作例参照。

しかし、当時買った人のブログを拝見すると「もっさり」だというので、買わなかった記憶がある。以前東芝のLibretto L1を使っていてCrusoe CPUのもっさりで凝りていたからだ(Libretto L1はメモリ増設してWindows MEからWindows2000にしたらかなりよくなった → Windows2000のサポート終了後は使っていない)。

今回の9年前のPC「VAIO P」をWindows 10にアップグレードしたらどうなる?(Internet Watch)の記事でも、

見た目上、何の問題もなくWindows 10が動作しているようなのだが、触っているとあれこれ気になる部分が出てくる。

まずはやはり動作が重い。Windows Updateをかけてみると3つの更新プログラムが見つかったのだが、1つ目のアップデートが全然進まない。CPU負荷は常に100%で、Windows Updateのみでも手に余る状態になっている。

という報告になっている。記事のVaio type Pは、VAIOオーナーメードモデルで、CPUは最上位のAtom Z560、SSDも128GB、メモリ2GBというスペックのようだ。まず、メモリ2GBというのが32bitでもかなりきついのではないか。それに1コア2スレッドのAtom CPUもWindows Vista 32bitでももっさりと言われていたのだから、「9年前のPCだから」Windows10は実用上無理とは必ずしも言えないのではないかと思った。

自分が今回Windows10 64bitにした2台は、2009年12月に購入したCore i5 750にメモリ14GB、SSD500GBのDell Vostro430と、2012年11月に購入したCore i5-3320M vPro、メモリ8GB(10600/DDR3L SDRAM)SSD500GBのPanasonic レッツノートCF-SX2JEQDRだが、2台ともHDDからSSDにしたためか、HDDでWindows7 64bitを動かしていた時よりもサクサク動いている。Windows UpdateもHDDでWindows7時代よりも、SSDでWindows10にした方が早く終わっている。

結局、当時から最上位機種ではないがそんなにスペック上見劣りしなかったPCは10年前だろうが普通に Windows10にして使えるのだと思う。記事の筆者も、

あらゆる古いPCがダメと言うわけではない。「VAIO P」と似た時期に購入した大型のノートPCは、マシンパワーが十分にあり、Windows 10でもそれなりに快適に動いている。「VAIO P」は当時流行していたネットブックに似た性能なので、そのくらいのスペックでは荷が重いということだ。

と言っている。

レッツノートCF-SX2はSSD化とメモリ8GBで十分な性能があることが分かったので、中古で最近もう1台買った話は少ししたと思う。Let's noteのSX2とSX3はSATAが2.0なので、SSDに換装しても転送速度が3Gb/sで換装したSSDの本来の性能であるSATA3.0の6Gb/sは出ないが、半分の転送速度でもHDDよりは十分に早いので、通常の使い方ではSATAの規格の差は出ないと思う。SX4からはSATAが3.0になっている。なお、SX2もSX3もハードウェア的にはSATA3.0に対応しているのをBIOSでSATA2.0に制限しているようなので、自分でBIOSを書き換えてSATA3.0にしている人もいるようだ(調べるとSATA3.0にしても通常の使い方では劇的に変わるわけではないらしいので私はBIOS書き換えはしないことにした)。

記事では、 

またディスプレイの明るさを調整しようとプロパティを操作するものの、上げても下げても画面の明るさが変化しない。また本機に搭載されている照度センサーも機能していない。明るさ調整機能自体が死んでいるようだ。

とあるが、レッツノートCF-SX2をWindows10化したものも、画面の明るさ変更機能はもう一息である。具体的にはPanasonic 独自のアプリでファンクションキーで明るさを変えられる機能がWindows10の明るさを変える機能と干渉しているようで、ファンクションキーを押している間は画面の明るさが変わるのだが、キーから指を話した瞬間に元の明るさに戻ってしまう。いろんなドライバを試してみたが改善しなかった。画面の明るさを変えたいときはファンクションキーを使わずにWindows10の画面の明るさを変えるところから操作する。画面右下の通知画面のところから調節すればよい。

画面の明るさ以外のPanasonic独自機能はネットセレクター3をインストールし直したことと、タッチパッドのドライバをWindows8用のものにした以外はそのままで使えている。

ということで、まだWindows7の方は、いちどWindows10にしてみて使えるか確認するのがよいと思う。メモリの増設とSSD化でサクサク動く可能性はある。Windows 7のサポート終了日は2020年1月14日である。

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写真は記事とは関係ない。
北参道:Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/1000秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード

現場では正面にNTTドコモ代々木ビルと某政党の赤い旗がはためいていてなかなか印象的だと思ったが、28mm相当だと散漫かなぁ。この場所からなら35mmか50mmの方がよいのかも。

なお、NTTドコモ代々木ビルは国鉄新宿貨物駅跡に建っているらしい。

Windows Defenderでfbnative.exeがPUA:Win32/FusionCoreとして検出される2019年12月20日 00時00分01秒

昨晩、デスクトップPC(DELL Vostro430 Windows10 Pro 64bit)のWindows Defenderの定時スキャンで、file: C:\WINDOWS\system32\fbnative.exeがPUA:Win32/FusionCoreとして警告された。

検出された脅威:PUA:Win32/FusionCore
警告レベル:重大
日付:2019/12/19 22:23
区分:望ましくない可能性のあるソフトウェア
詳細:このプログラムは、望ましくない動作をする可能性があります。
影響を受けた項目:file: C:\WINDOWS\system32\fbnative.exe

調べるとfbnative.exeはEaseUS Todo Backup Freeをインストールしたときに入ったものらしい。

とりあえずfbnative.exeを検疫しておいた。Windows Defenderの定義バーションは1.307.721.0だった。

PUA:Win32/FusionCore(microsoft.com)

それで誤検出かどうか気になっていたのだが、調べても情報がない。

もう1台のPC(レッツノートSX2 Windows10 Pro 64bit)の方もクイックスキャンしてみたら、同じようにfile: C:\WINDOWS\system32\fbnative.exeがPUA:Win32/FusionCoreとして検出されたので検疫した。こちらのWindows Defenderの定義バージョンは1.307.803.0だ。

ところが、最近買ったLet's note SX2(Windows10 Home 64bit)の方では、Windows Defenderの定義バージョン1.307.803.0でC:\WINDOWS\system32\fbnative.exeはPUA:Win32/FusionCoreとして検出されない。定義は同じなのになぜだ?

PUA:Win32/FusionCoreとして検出されたPCの共通点はWindows10 Proということと、EaseUS Todo Backup Free 11.5.02だ。

検出されなかったPCはWindows10 Home 64bitでEaseUS Todo Backup Free 12.0.0.0だ。

fbnative.exeはEaseUS Todo Backup Freeがインストールしたものだから、Windows10がProかHomeかの違いは関係なくて、EaseUS Todo Backup Free 11.5.02のfbnative.exeが怪しいのだろう。ただ、昨日の夜に警告されるまではこのfbnative.exeはPUA:Win32/FusionCoreとしては検出されてはいなかった。

あと、もうひとつ不思議なのは、Windows Defenderの定義バーションが1.307.721.0のDELLのPCの方は定義をアップデートしても「最新です」と言われて1.307.803.0にならないのである。【追記:2019年12月21日】今朝手動でアップデートしたらDELLの方は1.307.855.0になった。【追記ここまで】

誤検出があった場合に最新定義が一旦取り下げられることがある。1.307.803.0は取り下げられたのだろうか。

PC DELL Vostro430 Let's note CF-SX2 Let's note CF-SX2
OS Windows10 64bit Pro Home
Windows Defender 定義 1.307.721.0 1.307.803.0
EaseUS Todo Backup Free Ver. 11.5.02 12.0.0.0
C:\WINDOWS\system32\fbnative.exeへの判定 PUA:Win32/FusionCore 検出なし

そう思っていたら、EaseUSからこのブログの公開しているメールアドレスに怪しいメールが来た(個人名らしきところは伏字にした)。

Haniwa様

お世話になっております。
イーザスソフトウェアのエ●と申します。

お忙しいところ、失礼いたします。

御ブログ上で弊社の製品をご紹介頂きまして感謝しています。

この記事を拝読した後、ちょっとお願いしたいことがございますが、宜しいでしょうか?
http://haniwa.asablo.jp/blog/2019/11/18/9178433

より詳しい内容をお読みになりたい読者様のために、お手数ですが、記事内へ関連製品の公式ページをアンカーテキストにてご追加頂けませんでしょうか?

EaseUS Todo Backup Free
https://jp.easeus.com/backup-software/free.html

EaseUS Partition Master Free
https://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html

ご多忙の中ご無理申し上げまして大変恐縮でございますが、ご検討頂けば幸いに存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

EaseUS logo あなたの生活をもっとカンタンに!
-2004年設立ー

E●/エ●| 海外事業部担当
e●@easeus.com
jp.easeus.com
事業内容:
データ復旧 | パーティション管理 | データバックアップ | ユーティリティ

なんというタイミングでしょう。このメールが来なかったらこの記事は書かなかっただろう。書くとしても誤検出かどうかもう少し待ってから書いただろう。なんかあやしいけど情報がないしどうしたもんだろうというときにいきなり女性名(名字なし)でそのメーカーからの一方的なメール。たまたまだろうとは思うが怪しすぎるだろう(笑)。

私は普段からお勧めできるものの場合はなるべくリンクを貼って被リンク先の検索順位が上がるように配慮している。リンクがないというのはそういうことだ。ちゃんととメーカーや製品名は書いてあるんだから、どうしても使いたい人は検索して安全なところから自分の責任でダウンロードすればよいのだ。フリーで多くの人が使っているソフトウェアなんだけれども、なんかちょっと怪しいところがあるんだよね。それは先の記事中に書いた。

こういう依頼をしてくるのと別部門の仕事だとは思うが、自社製品がインストールした実行ファイルが「重大」ランクの「望ましくない可能性のあるソフトウェア」PUA:Win32/FusionCoreとされていることの説明をすべきなんじゃないのかなぁ。誤検出の可能性はあるけれども。もしWindows Defenderの新しい定義でスキャンして検出されないということがあれば追記するつもりだ。

【追記】
VirustotalでVostro430のEaseUS Todo Backup Free 11.5.02がインストールしたC:\WINDOWS\system32\fbnative.exeをチェック掛けてみた。66製品中2製品で検出された。ひとつはMicrosoftPUA:Win32/FusionCore、もうひとつはRisingPUA.FusionCore!8.124 (CLOUD)とされた(1年前の同ファイルの検査結果のようだ)。
https://www.virustotal.com/gui/file/0bec842bf35a636d74ff494f71beef0738ebaa61853cc9e9ac816a088cc92248/detection

もう一度現時点での検査をしたら70製品中1製品で検出となった。MicrosoftPUA:Win32/FusionCoreのみだ。個人的には誤検出ではないかと思うが、Microsoftの対応待ちですな。

あと、Windows Defenderって一回検疫したものを復元するとそれをもう一回検疫することはできないみたいだ。Virusutotalにアップロードするために復元したら検疫できなくなってしまった。スキャンしてもスキャン対象から除外されているようだが除外一覧にはないので除外から除くことができない。なんだかなぁ。仕方ないので拡張子をtxtにしておいた。こんなんでもたもたしている間に拡散とかしたら嫌だなぁ。最初に検疫する前にVirustotalにアップロードすべきなんだろう。

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