Sharp ZAURUS SL-C3200 + KWINSでモバイル(追記あり)2006年10月12日 00時00分00秒

SHARP ZAURUS SL-C3200 + KWINS KW-S101C (with PKR and CF)

なんか欲しいカメラやレンズがなくて、最近無駄遣いしたもの。シャープのPDA、ZAURUS SL-C3200PHS通信カードKWINS KW-S101Cだ。

今年は天気が不安定で、出先で雨に遭ったり、電車が不通になって足止め食ったりしたので、外でアメダスやレーダーを確認したいことが多かった。ところが、携帯でそれをやると、定額制にしてもパケット代が従量制で掛かる。携帯向けサイトだけを見るなら定額で済むが、PC向けサイトを閲覧すると、いわゆる「パケ死」してしまう(笑)。携帯向けサイトではレーダーなどの画像がよく見えないか画像がなかったりするし、見たいサイトが携帯向けサイトを用意しているとは限らない。そういうPC向けサイト(という言い方は変だが)を閲覧するなら、やはりWillcom(旧DDIポケット)のPHSのデータ通信が安い。

そこでWillcomのデータ通信カードと手持ちのノートPCで持ち歩くことを検討してみたが、夏にレンタルしてみてわかったが、駅のホームや電車の中で立ったままノートPCを使うのは難しい。座れればいいのだが、立ったままだとたとえ1.2kgの軽量PCでも片手でノートPCを保持するのは辛い。もちろん電車が満員だとノートPCなんか広げられない(笑)。

では、SONYのVaio Uなんかどうかと検討してみた。しかしこれは値段が高い。それにWindows XPは早くなったとはいえ起動に時間が掛かるので、駅で取り出して起動しているうちに電車が来てしまう(笑)。次期Windows Vistaではいったん起動したら起動しっぱなしで、スリープ→レジュームが基本になるらしい。しかし、Vaio Uはメモリが最大で512MBなので(*)、次期Windows Vistaにアップグレードするのは苦しい。Vaio Uと日本通信のbモバイル・アワーズの組み合わせは魅力的(ただし、公衆無線LANとの等価交換機能はWindows XPでしか使えない)なのだが、結局これは却下(価格や電池持続時間など総合的に判断)。

* 標準仕様(店頭販売)モデルはメモリ512MBのものしかないが、オーナーメードモデルにはメモリ1GBのものがあるようだ。いずれにしてもオンボードのもので拡張性はない。

WillcomのW-ZERO3というスマートフォンならこれに最適のような気がした。しかし、データ通信だけの契約は出来ず、電話 + データ通信の契約をしなければならない。今使っているau携帯を解約してW-ZERO3だけにすればいいのかもしれないが、私が携帯電話を持っているのは、いつどこからでも連絡が取れるように持っているので、WillcomのPHSのように圏外が多い電話に全面的に切り替えるわけには行かない。よく連絡する先はほとんどauかDocomoなのでWillcom同士が無料とか言われてもメリットないし。また、データ通信の定額制も上限が決まっているものの、ばりばり使うと結局上限になってしまうわけで、使わないPHS電話利用分も含めて毎月結構な額を支払うことになりそうだ。全体の通信費があまり安くならないので却下。

それで、小型のPDAを検討してみた。最初にDELLのAxim X51vがクーポン利用で安かったので惹かれた。そしてPDAだとPDA専用のPHSデータ通信契約が存在し、それがかなり安いのだ。So-netのbitWarp PDAKWINS for PDAだと前者で月額2100円、後者で月額あたり1750円だけでプロバイダ込みの定額モバイル通信ができる。これはどちらもWillcomの通信網をSo-netや京セラコミュニケーションズが借りてリセールしているもののようだ。そしてその値段で、4×の128kbpsと高速化プロキシも対応だ。しかし、DELLのAxim X51vは両者のPDA機器認証にまだ対応しておらず、格安PHSデータ通信が利用できない。【追記:2007年4月11日】その後Axim X51、X51vも対応した。追記遅れてすまん。【追記ここまで】

そこで、So-netのbitWarp PDAやKWINS for PDAに対応しているシャープのZAURUS SL C-3200が浮上した。これはPDAというよりは、小さなLinux PCのようだ。そして起動は、スイッチを入れたらすぐに使える。どうなっているのかと思ったら、一番最初に起動する時だけ2分ほど掛かり、あとはずっとOSが起動したままスリープ→レジュームでまかなっているのだ。以後は電源スイッチをON/OFFしてもOSは落ちずにそのときのまま保持されている。これだ。これに格安PDA専用PHSデータ通信を組み合わせれば、満員電車でも調べ物が出来る。

現行のザウルスは、6GBのハードディスク(日立製のCFタイプのマイクロドライブ)が内蔵されているSL-C3200とハードディスクなしのSL-C1000がある。 モバイル用途だけだとSL-C1000の方が安くてHDDのない分安心なのだが、ノートPCは電子辞書代わりにも使っていたので、広辞苑、ジーニアス英和・和英辞典(マルチメディア辞書)の入っているSL-C3200の方にした。これはEPWING方式の辞書なら追加インストール可能なのもよい。電子辞書が数万円するのに、超小型Linuxマシン + 電子辞書 + フォトストレージ + 携帯音楽プレーヤのZaurusが4~7万円で買えるのはすごい(実売価格にかなり開きがある)。

通信カードは結局月額あたりの単価が一番安いKWINSにした。最初にPHSデータ通信カードも買わなければいけないので、初期投資が少し高いが、2年目以降は年額21000円で24時間使い放題だ(ただし常時接続が保証されているわけではないので長時間の接続はKWINSから切断されうる)。プロバイダも込みなので、ほかにプロバイダ契約や通信費は掛からない。ただし、So-netのbitWarpと違って、メールアドレスは付与されないので、メールをしたい人は別にアカウントを用意する必要がある。無料メールもたくさんあるし、私はアサヒネットのメールアカウントがあるので、問題なし。

夏にWillcomのレンタルをしたときに、自宅付近で接続が悪かった現象なのだが、KWINSのKW-S101Cを使うと問題なく使える。レンタルのAH-S405Cではトイレや寝室で圏外だったのに、KWINSのKW-S101Cだとトイレや寝室でもやや電波が弱いもののきちんと通信できている。自宅付近の電波状況が改善されたわけでもないようだし、他で使ってもKW-S101Cの方がよくつながるので、レンタルのものは感度が低かったようだ。どちらも同じ形をしたSII製のものなのだが。

Zaurusの報告はまだ続く予定。

【関連】
古いモバイルPCをフォトストレージ代わりに使う(2006年08月09日)
古いモバイルPCをフォトストレージ代わりに使う(回線編):(2006年08月17日)

【参考追記:2006年10月19日】
塩田紳二のPDAレポート ZaurusとPHS定額通信カードを試す(PC Watch 2004年7月28日)

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