カメラ通をうならせる名玉を探せ! デジタル一眼レフ交換レンズ名鑑(日経デジタルARENA)2006年10月19日 00時00分00秒

いつもインプレスのネタ元が多いのだが、今日は珍しく日経デジタルARENAから。カメラ通をうならせる名玉を探せ! デジタル一眼レフ交換レンズ名鑑(特集)(*)という特集がスタートした。第1回はAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)(*)だ。
(*)いつのまにかURLが変わっていたのでリンク先を変更した。(2008年4月4日)

オートフォーカス(AF)の80(70)~200mmズームは、ニコンの場合、

  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S 直進式ズーム 1988.2発売
  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D 直進式ズーム 1992.9発売
  • Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New) 2環式ズーム 1996.10発売 現行品
  • Ai AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF) 超音波モーター 1998.12発売 本記事該当のもの
  • AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 手ブレ補正内蔵 2003.3発売 現行品

という流れになっている。現行品に1996年10月発売開始のAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)が残っているのは、これはDタイプで絞りリングが残っていて、マニュアルフォーカスのカメラボディでも使えるし、機械式のカップリングのオートフォーカスなので、AF-Sレンズに非対応のオートフォーカスカメラボディでも使えるからであろう。

そしてデジタルARENAの記事にあるAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)になると、AF-Sという名のとおり、超音波モーター内蔵なので、AF-Sレンズに非対応の古いAF機や廉価版AF機ではオートフォーカスが出来ずにマニュアルフォーカスで使うほかなくなった。しかし、Dタイプで絞りリングがあるので、F3やFM3Aといったマニュアルフォーカスカメラでも問題なく使えた。

ところが、現行のAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)になると、Gタイプなので、絞りリングがなく、ボディ側から絞りを設定できない古いAF機やマニュアルフォーカスボディ全部(【追記】*F-601Mを除く【追記ここまで】)で使用不可になってしまった。記事にある前モデルのAi AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)が貴重な所以である。

デジタルARENAの記事だが、超音波モーター以外の機能上の違いについての説明がなく、描写等の記述も少ないので、物足りない。もう少し突っ込んでもらわないとどこが「名玉」なのか分からない。失礼ながらはっきり書かせてもらうと単に「ボクも使っていて好きだよ」程度じゃ、読むだけ損。日経デジタルARENA、もっとがんばれ。

なお、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)の(New)は同スペックのレンズが改良された場合に前モデルと区別するために付けられた。ところが最近ニコンのサイトでは、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)をAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Dと表記するようになってしまった。中途半端な知識で中古やオークションで買う人への嫌がらせなのだろうか(笑)。たぶん、70-200mmズームよりも古いズームレンズなのに、(New)とあるので、Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(New)のほうが新発売だと思ってしまうことへの対策なのだろう。実際、知り合いで(New)を新発売の意味だと思って新品で買った人がいる(笑)。

【関連追記:2008年4月9日】
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>が気になる今日この頃 ― 2008年03月28日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> 購入! ― 2008年04月07日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> その2 ― 2008年04月08日
【関連追記ここまで】

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