ニッコール千夜一夜物語第三十夜 Ai Nikkor 135mm F2 ― 2006年10月02日 00時00分00秒
ニッコール千夜一夜物語第三十夜 Ai Nikkor 135mm F2~大口径中望遠レンズ~がアップされた。
興味深いのは、以下の部分。
また、このレンズ有効径とボケ量の比例関係は、画面サイズの異なるカメラの比較にも有効である。同じレンズを、F6などのフィルムカメラで使う時と、D2などのデジタルカメラで使う時とでは画角が変わりますが、ボケはどう変わりますか ? という質問をいただくことがある。この場合は、有効径が全く変わらないので、画面に対して被写体を同じ比率で撮影し、最終的に同じサイズにプリントするなら、ボケの大きさは概ね同じになるはずである。
そりゃ、同じレンズ使ってるんだから、単純に考えて、フォーマットがどう変わろうとボケ量は同じだ。問題はそうではなくて、同じ画角で比較した場合(フォーマットが違うと同じ画角にするには違う焦点距離のレンズを使うことになる)に、ボケ量がどうなるかだ。
135フォーマットで135mmの画角に相当するDXフォーマット(APS-C)の焦点距離は90mmになる。135mm F2(135)のレンズと90mm F2(DX)のボケ量は計算しなくても135mmの方が大きい。「DXフォーマットでは135フルサイズに比べてボケが少ない」と言われることがあるのはこのことを指している。あえて同一画角での話をしないところが「トリック」なのか(笑)。でもDXフォーマットは、フォーサーズや1/1.8インチの撮像素子に比べれば断然ボケるので、そう目くじらを立てるほどのことではないと思うが。
しかし、180mm F2.8よりもボケる、このAi Nikkor 135mm F2Sも生産終了になってしまって惜しい。まだAi AF DC Nikkor 135mm F2Dが現行品にあるが、いつなくなるか不安である。
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