NATURA1600 その1 コニカ現場監督で使ってみる2009年06月29日 00時00分00秒

富士フイルムの超高感度ネガカラーフィルムNATURA1600の24枚撮り3本パックを買ってこの間から使い始めているのだが、ISO1600なのでなかなか使い切れない(と思っていた)。それでNATURA1600はF-301にずっと詰めっぱなしになっていた。

あとからコニカ現場監督(防水・防塵・耐ショックのコンパクトフィルムカメラ)にNATURA1600を詰めて持って行ったら天気予報が外れて晴れてしまった。コニカ現場監督28HGはシャッター速度の最高速が1/280秒で最小絞りがF16なので、ISO400のフィルムでも快晴の山や海では露出オーバーになる。それがISO1600なのだからこれは目も当てられない結果になるんじゃないかと心配しつつ、F-301よりも先に撮りきった。

現像の結果は、カラーバランスもそんなに変ではなく、粒状感もそれほどではなくあがってきた。以前コニカのJX400を現場監督28HGに詰めて快晴の山で撮ったら少しカラーバランスがおかしくて像もぽよっとした感じに写っていたことがあった。それに比べれば全然普通の高感度フィルムの写りなのだ。ネガも真っ黒という感じではない。

不思議に思っていたら、以下のような富士フイルムのブログの記述を見つけた。
超高感度フィルムは明るい場所でもへっちゃら(NATURA BLOG)

そのNATURA BLOGの記事によると、

それは、NATURA1600に代表されるフジフイルムの高感度ネガフィルムは、「たくさんの光に反応する小さな結晶」と「少ない光に反応する大きな結晶」を持っているからです。だから、明るいところでは「小さな結晶」が、暗いところでは「大きな結晶」が反応して、ちゃんとそれぞれの情報を残してくれるんですね。

とのことだ。明るいところでは明るいところ用の結晶が反応するから露出オーバーになりにくいようだ。ただ、富士SUPERIA Venus 800とコダックPORTRA 800とを比べた場合PORTRA 800の方が粒状感も少なく色も自然だった。上記の「少ない光に反応する大きな結晶」というのは、明るいところではどうなるのだろう。現像後も「少ない光に反応する大きな結晶」はどうなっているのか。そのあたりが、コダックのISO800に比べて粒状性がイマイチにつながっているのかもしれない。ただ、明るいところで露出オーバーになってカラーバランスが崩れてぽよっとした像になるよりは富士の高感度フィルムのざらざら感の方がはるかにマシだと言える。

とすれば、暗いところでしか撮らないことが分かっている、あるいは高速シャッターが切れるカメラで使う場合にはコダックPORTRA800、コンパクトカメラや高速シャッターのないカメラで日中も撮る可能性がある場合あるいはたとえ1段でも稼ぎたい場合はNATURA1600といった使い分けがよさそうだ。途中でフィルム巻き戻して詰め替えればいいんだけれども(笑)。

現場監督28HGで撮ったものは作例に使えそうなものがない(というか作例を撮るつもりがなかった)ので作例無しですまん(知り合いなどの人物が写ったものばかり)。F-301でNATURA1600を使ったものがあがってきたら作例とともに「その2」を書く予定。

【関連追記:2009年6月30日】
NATURA1600 その2 NPシステムの謎 ― 2009年06月30日

【関連追記:2009年7月24日】
コダックPORTRA800と富士NATURA1600 ― 2009年07月24日

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