改憲狙う国民投票法案の愚 憲法9条のリアルな価値問え(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」-日経BP) ― 2007年04月17日 00時00分01秒
改憲狙う国民投票法案の愚 憲法9条のリアルな価値問え(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」-日経BP 2007年4月14日)
いま憲法9条を捨てるのは本当に有利なのか
いま大切なのは、誰が9条を発案したかを解明することではなく(究極の解明は不可能だし、ほとんど無意味)、9条が日本という国家の存在に対して持ってきたリアルな価値を冷静に評価することである。
そして、9条をもちつづけたほうが日本という国家の未来にとって有利なのか、それともそれをいま捨ててしまうほうが有利なのかを冷静に判断することである。
私は9条あったればこそ、日本というひ弱な国がこのような苛酷な国際環境の中で、かくも繁栄しつつ生き延びることができた根本条件だったと思っている。
9条がなければ、日本はとっくにアメリカの属国になっていたろう。あるいは、かつてのソ連ないし、かつての中国ないし、北朝鮮といった日本を敵視してきた国家の侵略を受けていただろう。
9条を捨てることは、国家の繁栄を捨てることである。国家の誇りを捨てることである。9条を堅持するかぎり、日本は国際社会の中で、独自のリスペクトを集め、独自の歩みをつづけることができる。
9条を捨てて「普通の国」になろうなどという主張をする人は、ただのオロカモノである。
全く同意である。安倍氏を支持し与党に投票するということが、9条を捨てることに繋がるということをよく考えて欲しい。オリンピックの東京開催に反対しつつ石原氏を支持するということが矛盾するのと同じく、安倍氏の政治姿勢からは与党に投票しつつ9条を捨てるのには躊躇するということはありえない。与党が勝てば9条を捨てる方向に国民が賛成したと与党はみなすだろう。
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