キヤノン、VistaでEOS-1Ds/1Dのデータが消失する現象(追記あり)2007年03月01日 00時00分00秒

キヤノン、VistaでEOS-1Ds/1Dのデータが消失する現象(デジカメWATCH)経由で、
デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D」、「EOS-1Ds」をご使用のお客さまへ(キヤノン)

普段キヤノンに縁がないので、キヤノン関係のニュースはあまり取り上げないのだが、画像消失というちょっと笑えないものなので取り上げた。

Windows Vista™ が搭載されたパーソナルコンピューターにおいて、Windows エクスプローラやWindows フォトギャラリーを使用して、対象製品で撮影したTIFF画像を回転させる、または画像のプロパティ(*注)を編集すると、オリジナルの画像データが消失してしまいます。消失した画像を復旧することはできません。
引用者註:(*注)は省略した。詳細はリンク先を参照。

Windows付属の機能で画像を回転させると、本当に画像を回転して記録しなおしているのではなく、そのPC上で回転して表示するようにそのPCで記憶されるだけなので、添付して他人に送ったりすると元のままだったりするので、よく初心者が戸惑う点だ。したがって私は画像の回転はNikon Viewを使っている。しかし、Nikon ViewはVistaに対応しないことが決まっている。

また、Windowsのエクスプローラ上でプロパティを編集すると、もとのExifが消えてしまうので、これも私は使っていない。

要するに、Windowsの機能で画像をいじるのは非常に危険だと私は思っている。SDカードのフォーマットにしても、Windows付属の機能でのフォーマットは規格に完全に準拠していないので、トラブルの元だ。Windows上でSDカードのフォーマットをするなら、パナソニックのサイトで無償配布しているSD/SDHCメモリーカード フォーマットソフトウェアを使うべきだ。

もちろん、今回の不具合は、キヤノンの特定機種で起こっているので、Windowsが悪いとは限らない。キヤノンは、どういう仕組みでこういう致命的な不具合が起こるのかをもう少し詳しく公表して欲しい。画像消失という不具合、キヤノンは初めてではないのだから。

【追記:2007年3月28日】
マイクロソフト、EOS-1Ds/1D用のWinodws Vista更新プログラム ~メタデータ付加が原因の画像消失問題を対策(デジカメWATCH 2007年3月28日)

New FM2シルバー + Ai Nikkor 50mm F1.4Sの青年2007年03月02日 00時00分00秒

Kodak Kodachrome 64 Professional (PKR)

昨日、駅のホームで並んだら、前に並んでいる人が一眼レフをたすきがけにして後ろに回していたので、私の前にカメラが。見るとシルバーのNikon New FM2にAi Nikkor 50mm F1.4S。渋いのぅ。いいのぅ。欲しいのぅ(笑)。

そういえば、前にもそんな記事を書いたような気がすると思って調べたら、ちょうど一年前、New FM2 Black + Nikkor 28/2のお方(2006年3月2日)。狙って書いているネタではない。この分だと、来年の3月1日には、Nikon FM2/TにAi Nikkor 105mm F1.8Sの方が現れるに違いない(笑)。

これはNew FM2買えというお告げなのか(笑)。

写真は記事とは関係ない。
昨日ヨドバシ某店でKodachrome 64 Professional (PKR)の在庫を発見。10本購入した。乳剤番号は1545。コニカミノルタのネガフィルム(センチュリア400-36)も10本追加購入。コダクロームはストックがあるので、もう買わないつもりだったのだが、あと1年で残したいものを思いついたのでもう少し買い増ししたくなったところだった。ラッキーだった。コニカミノルタのフィルムも店頭在庫のみらしいので、ストックがあるにもかかわらずまた買い増しした。こんなことせずに必要な時に買う方がいいのだが、製造中止や販売中止だから仕方がない。

富士センシアIII(RA III)を久々に買った2007年03月05日 00時00分00秒

Fuji Sensia III (RA III) and Konicaminolta Centuria Super 400 films

Kodakコダクローム64プロ(Kodachrome 64 Professional - PKR)とコニカミノルタセンチュリアスーパー400(Centuria Super 400)を買ったばかりなのだが、富士のセンシアIII(Sensia III - RA III)もまとめ買いした。コダクロームは現像に1週間掛かるようになってしまったので、もっと早く見たいとき用のポジフィルムとして購入。

これまでは、富士のアスティア100F(Astia 100F - RAP F)を使っていたのだが、センシアの方が安いので、センシアを買った。アスティア100Fの前はセンシアII(Sensia II - RA)を常用していたのだが、センシアIIIになったときに彩度があがって好みじゃなくなったことと、よく利用していた3本売りがなくなったので、買うのをやめてしまっていた。今回は、彩度が気に入らないながらも、別にコダクロームもあるので、値段に負けて(笑)、アスティア100FではなくセンシアIIIの方を買った。

アスティアとセンシアは兄弟のようなフィルムで、傾向がよく似ている。どちらもやや軟調で、ポジフィルムとしてはラティチュードも広い。大きな違いは、アスティアが印刷用途を考慮して薄いブルーグレーのベース色であるのに対して、センシアはクリアベースである点だ。クリアベースの方が若干フィルムスキャンしやすいが、最近のスキャナだとどちらでもあまり変わらないと言えるかもしれない。

富士にはクリアベースのポジフィルムとしてほかにトレビもあるのだが、トレビを使わない理由は、派手で品がない感じ(あくまで私の主観だが)がして気に入らないからだ。ベルビアぐらいになるとこれはもう派手でどこが悪い、となるのだが、トレビはなんか中途半端な派手さと色が浮いているような感じが個人的に気に入らない。あくまでも好みや主観の問題なので、トレビが悪いフィルムだと言うわけではない。ただ、センシアもIIからIIIになるときに若干トレビ寄りになった。前のセンシアII(RA)の方がよかった。世の中どんどん派手目の方向に進んでいるように思う。渋めのコダクロームの販売中止やコニカミノルタのフィルム撤退が惜しい理由でもある。

好みや主観の問題だけでなく、レンズの分光透過率や露出の掛け方や天候や光源などの客観的な条件も違うので、私の情報を鵜呑みにせず、一度実際に該当フィルムで撮影されてみることをお薦めする。

【参考】
富士フイルムリバーサルフィルムTOP
富士フイルムリバーサルフィルム比較一覧表

世界最高水準の粒状性を誇るフジカラー映画用ネガティブフィルムETERNA Vivid 160新発売2007年03月06日 00時00分00秒

JR東海 新横浜駅:GR DIGITAL 28mm相当、1/290sec、F7.1、ISO64、-0.3EV、プログラムオート

なんとか今日も更新できそうだ。富士フイルムが映画用のタングステンタイプネガティブカラーフィルムを新発売するそうだ。
世界最高水準の粒状性を誇るETERNAシリーズの新ラインアップ フジカラー映画用ネガティブフィルム「ETERNA(エテルナ) Vivid(ビビッド) 160」 高彩度・高コントラストで抜群のイメージシャープネスを実現 新発売(2007年3月5日富士フイルム)
タイトル長すぎ(笑)。

今回発売する「ETERNA Vivid 160」は、上記の独自テクノロジーを効果的に作用させることで、ETERNAシリーズの中で最も高い彩度、高いコントラスト、優れたシャープネスを実現した映画用カラーネガティブフィルムです。
 また、硬調な画質特性に合わせて階調バランスを最適化したことで、ETERNAシリーズの特長である露光アンダーからオーバーにかけての肌色やグレーの自然な色再現性に加えて、鮮やかで透明感のある色再現と、くっきりとした“しまりのある黒”を実現し、劇映画などでより豊かな表現を可能にします。
 さらに、フィルムベースのオレンジマスク濃度の適正化と、シャープネスバランスの最適化を図ったことで、ネガフィルムから直接ビデオテープに変換するテレシネ利用のCM制作や、フィルムスキャニングでの画質向上に寄与し、拡大するデジタル技術を駆使した映画製作にも対応します。

なのだそうだ。硬調で「最も高い彩度、高いコントラスト、優れたシャープネス」って勘弁してほしいが(笑)、こういう新しい映画用フィルムの技術がスチル写真用のフィルムに応用されて活発化していけばうれしい。でも軟調なネガフィルムも残してくれ(笑)。高彩度、硬調、高コントラストはデジタルで十分だ(笑)。

スキャン用にオレンジベースの濃度を適正化するというのは歓迎だ。ベースのオレンジはメーカーやフィルムの銘柄によって全然違うので困るのだ。

JR東日本 新横浜駅:GR DIGITAL 28mm相当、1/310sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムオート

写真は記事とは関係ない。
上:JR東海 新横浜駅(正面口):GR DIGITAL 28mm相当、1/290sec、F7.1、ISO64、-0.3EV、プログラムオート
下:JR東日本 新横浜駅(篠原口):GR DIGITAL 28mm相当、1/310sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムオート

JR東海の新横浜駅のビルが着々と出来つつある。ここは正面側がJR東海で、裏の篠原口がJR東日本なので、非常に使い勝手が悪い駅だ。JR東海の新駅ビルでますます正面側からJR東日本の横浜線に乗るアプローチが悪くなっているように思う。しかも、昨日でJR東日本の新横浜駅のみどりの窓口が廃止されてしまったので、いままで「えきねっと」で予約した新幹線の切符をJR東日本のみどりの窓口で受け取れたのに、今日からは篠原口の改札でしか受け取れないようになった。JR各社の縄張り争いでユーザーが迷惑を被るのは御免だ。だいたい民営化する際にどうして分割する必要があったのかも疑問だ。

写真をご覧になって、これが新幹線の止まる360万都市の同じ駅と思えるだろうか(笑)。

ニコンD40x,AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)新発売・Nikon View Pro発売中止2007年03月07日 00時00分00秒

新横浜駅篠原口:GR DIGITAL 28mm相当、1/760sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムオート

相変わらずタイトルが長くてすまん。半日遅れの情報ですまん。
ニコンがデジタル一眼レフD40の後継機D40xとレンズ内手ブレ補正機構内蔵の普及版望遠ズームを発売する。またNikon Viewの後継ソフト、Nikon View Proは発売を断念した。

D40xは、撮像素子が「D80」と同等のCCDを搭載して有効画素数は10.2メガピクセルになった。こんな短い期間に新機種が出るというのは、D40に搭載している6.1メガピクセル(610万画素)のCCDの供給がなくなった(あるいはいい加減製造をやめたいとCCD供給元に言われた)のかもしれない。他社の撮像素子を購入してカメラを作っている以上、供給元が従来の素子を製造中止すれば、カメラも仕様変更せざるを得ない。
【追記:2007年3月9日】りー様のたしかな情報筋によると、D40とD40xとは併売になるそうだ。以上の私の推測は外れたようだ。皆様、情報ありがとうございました。(コメント欄参照)【追記ここまで】

心配なのは、D40は610万画素の撮像素子で無理をしていないため高感度のノイズが少ないというメリットがあったのだが、それが1000万画素になってどうなるのかということだ。D80と同レベルになってしまったのではもったいない。デジタルカメラメーカーは撮像素子も自分で作らないとそのうち苦しくなってくるかもしれない。その点ソニーやパナソニック、富士フイルム、キヤノンは有利だ。ニコンもなかったことにされているLBCASTをなんとか頑張ってもらいたい。

【追記】それにしても、D40xよりはD40の方が、D40よりはD50の方が魅力的に思えてしまう(笑)。新しく出る廉価機種ほど私にとって魅力がないというのはなんとも…。欲しがりません、フルサイズが手ごろな値段になるまでは(笑)。【追記ここまで】

AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)は、廉価版のコンパクトな(暗いが)望遠ズームにVR(手ブレ補正)がついた。他者はボディ内手ブレ補正を展開しているので、レンズ内手ブレ補正派のニコンは、必要なレンズをどんどんVR化していく必要がある。とくにセットで売られるレンズがVRになっていないと、他社の手ブレ補正内蔵廉価版ボディに見劣りするので急務だった。そういう意味ではもっと早く出てもよかったレンズだろう。値段も抑えられていて、ベストバイレンズだろう(暗いが←しつこい)。

Nikon View Proは期待していた人も多かったのではないか。私もNikon View 6のサポートが打ち切られたので、Nikon View Proの評判がよければ有料でも購入しようかと思っていたので残念だ。りー様のコメントにこのあたりの情報がある。りー様情報ありがとうございました。

【さらに追記】デジカメWATCHの記事(http://dc.watch.impress.co.jp/cda/accessories/2007/03/06/5741.html)によると、

また、ニコンは、今年中に同社のホームページより無償ダウンロードが可能な、新しい閲覧ソフトを開発中としている。

おお、手厚いサービス。さすがニコン。でも「今年中」って(笑)。一から作り直してるのね。
って、ニコンの公式発表にも書いてあることだった(鬱)。【さらに追記ここまで】

【関連】
デジタル一眼レフカメラ「ニコンD40x」の発売について
AF-S DX VR ズームニッコール ED 55-200mm F4-5.6G(IF)の発売について
高速画像閲覧ソフト「Nikon View Pro」発売中止のお知らせ

写真は記事とは関係ない。
昨日の続きの写真。JR東日本新横浜駅篠原口の駅舎の階段を下りてすぐの光景。とてものぞみ号の止まる駅の駅前とは思えない(笑)。
新横浜駅篠原口:GR DIGITAL 28mm相当、1/760sec、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムオート

【関連追記:2007年4月19日】
AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6 G (IF)交換レンズ実写ギャラリー(デジカメWATCH) (2007年04月16日)

タムロン、同社初の手ブレ補正レンズ「28-300mm Di VC」開発表明2007年03月08日 00時00分00秒

連結(京王電鉄京王線新宿駅にて):GR DIGITAL 28mm相当、1/104sec、F2.4開放、ISO400、-0.3EV、プログラムオート

交換レンズで有名なタムロンが、同社初の手ブレ補正レンズ「28-300mm Di VC」の開発を表明したそうだ。
タムロン、同社初の手ブレ補正レンズ「28-300mm Di VC」開発表明(デジカメWATCH)

タムロンの今後の展開上の問題点は、ボディ内手ブレ補正のメーカー向けのレンズはいいとしても、レンズ内手ブレ補正派のニコン・キヤノン向けのレンズでタムロン手ブレ補正レンズがラインナップされていないことだから、これは必要なことだろう。とりわけレンズ内手ブレ補正のニコン・キヤノンの一眼レフのシェアは大きいので、この2社のユーザーに対して交換レンズを売り損なうと経営上きついだろう。

ただ、これで問題が解決したわけではないと思う。というのは、タムロンはニコンFマウント用の交換レンズはすべてボディ内モーター用のレンズで、レンズ内にモーターを内蔵していないからだ。D40がAF-S、AF-Iのようなレンズ内にモーターを持つレンズでないとオートフォーカス(AF)が効かない仕様になってしまった以上、今後普及機から順にレンズ内モーターでしかAFできない機種になっていくだろう。そうするとタムロンもレンズ内にモーターを入れないとニコンユーザーにレンズを買ってもらえなくなる。ただ、キヤノン用はレンズ内にモーターを内蔵しているので、そんなに難しくないだろう。むしろ、ただモーターを内蔵すればいいというのではなく、モーターが超音波モーターでないと他社に引き離される恐れがある。同じく交換レンズで有名なシグマはニコン用にHSMという名の超音波モーターを搭載しているからだ。

なかなか交換レンズメーカーも大変な時代になってきたと思う。ただ、超音波モーター内蔵の方が、手ブレ補正内蔵よりもはるかに簡単に実現できるとは思うが。手ブレ補正はボディとの連携など前途多難だと思う。あとはコシナのようにニッチ路線が残されている。ニコンやキヤノンが出さないような、APS-Cサイズ向けパンケーキレンズとか(笑)。まあそんなもの売れないだろうなぁ(笑)。フルサイズへの期待が高まっている今日、いまさらDXフォーマット用の単焦点レンズ出しても買う人は少ない(というかもともと単焦点レンズとりわけパンケーキレンズ買う人は少ない)。
とにかく頑張れタムロン。

写真は記事とは関係ない。
連結(京王帝都電鉄*京王電鉄京王線新宿駅にて):GR DIGITAL 28mm相当、1/104sec、F2.4開放、ISO400、-0.3EV、プログラムオート
*1998年に「京王帝都電鉄」から「京王電鉄」に社名変更した。しかし、現在の京王は、かつての京王電気軌道と帝都電鉄が合併してできたのだから、「京王」だけにするのはまずいように思うが。でも、三井住友銀行も元は三井銀行と太陽神戸銀行(太陽銀行と神戸銀行とが合併)とが合併した「さくら銀行」系と、住友銀行と平和相互銀行とが合併した住友銀行系とが合併した三井住友銀行と太平洋銀行改めとわかしお銀行との合併だが、全部並べて「三井太陽神戸住友河内東都平和相互わかしお銀行」とは言わないものね(笑)。いまさら帝都というのもちょっとアレだし(笑)。「帝都高速度交通営団」も東京地下鉄株式会社(東京メトロ)になってしまったし。仕方ないのか。なんて書くとぱにー様が喜ぶだろうなぁ(笑)。

シグマ、Foveonセンサー搭載コンパクト「DP1」を改良(デジカメWATCH)2007年03月09日 00時00分00秒

連結2(京浜急行電鉄横浜駅にて):GR DIGITAL 28mm相当、1/18sec、F2.4開放、ISO154、-0.3EV,プログラムオート

シグマの、APS-Cサイズの撮像素子FOVEON X3ダイレクトセンサーを使ったコンパクトデジタルカメラ「DP1」がさらに改良されて、アメリカの「PMA 2007」に参考出品されたようだ。
シグマ、Foveonセンサー搭載コンパクト「DP1」を改良(デジカメWATCH 2007年3月8日)

外観は、パナソニックOEMのライカD-LUX3にリコーGR DEGITALGR DIGITALを加味したような感じ。前回参考品にはなかったアクセサリシューがついて、外部ファインダーも発表された。このファインダー、小型でなかなかいい感じだ。GR DIGITALの外部ファインダーGV-1は21mmと28mm兼用だから少し大きいのだ。

惜しいのは、レンズの開放F値が4であること。GR DEGITALGR DIGITALよりも1段以上暗い。その分撮像素子が大きくて高感度ノイズが少ないのだろうが。GR DIGITALも開放F値とレンズの大きさには苦労したようで、F2.4より明るくすると大きくなってしまうので開放F2.4にしたようだ。

また、DP-1はコンパクトデジタルカメラなのに、30cmまでしか寄れないのも残念だ。28mmレンズとして最短撮影距離30cmというのは普通だが、コンパクトデジタルカメラはもっと寄れるものがほとんどだ。GR DIGITALの場合はレンズ先端から1.5cmまで寄れる(たぶん撮像素子からは6.5cmぐらい)。交換レンズで寄れることが売りだったシグマにしては残念だ。撮像素子が一眼レフと同じものになった関係上レンズの制約も一眼レフ並みになってしまったということか。

AFがコントラスト検出方式のみだということは、あまり速いAFは期待できないかもしれない。GR DIGITALは、電源ON時に常時アクティブ式で測距しており、一気押しの場合アクティブ式のみでAF動作させてシャッターをレリーズさせる。半押しの場合でも、アクティブ式の測距結果を元におおよその位置までレンズを素早く動かした後にコントラストを検出して厳密なピントを合わせる。DP-1のAF動作はどうなのか、早く実物がみたい。撮像素子が大きい分被写界深度はGR DIGITALよりも浅いだろうから、たとえ広角レンズだとしてもいい加減なピント合わせはできないだろう。その辺どうなるのか。

一番の期待は、FOVEON X3ダイレクトセンサーを使ったコンパクトカメラだということ。このセンサーは銀塩フィルムのように3層でRGB3色を取り込む。どういう画像が出力されるのか楽しみだ。

28mm相当の単焦点レンズコンパクトデジタルカメラの競作で、いいものができれば28mmフリークとしてはうれしい。というか、もう広角側はデジタル一眼レフは要らないかもしれない(笑)。

【追記】
【PMA07】シグマ、改良版DP1や超巨大望遠ズームを参考出品(デジカメWATCH 2007年3月9日)
【追記ここまで】

写真は記事とは関係ない。
連結2(京浜急行電鉄横浜駅にて):GR DIGITAL 28mm相当、1/18sec、F2.4開放、ISO154、-0.3EV,プログラムオート
やはりこういう全塗装の電車は美しい。曲面に塗料のぽてっとした厚みが感じられて、金属カメラのブラック塗装の美しさに通じるものがある。京浜急行は全塗装に拘りがあるようだ。いつまでも続けて欲しい。なんて書いてさらにぱにー様の歓心を買う(笑)。

フォクトレンダー マクロアポランター125mm F2.5SLなどついに生産終了2007年03月09日 00時00分01秒

Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SL (for Nikon Ai-S)

コシナのフォクトレンダーのサイトの生産終了のお知らせによると、

  • ULTRA-WIDE HELIAR 12mm F5.6 SL Aspherical
  • MACRO APO-LANTHAR 125mm F2.5 SL
  • ULTRON 40mm F2 SL Aspherical
  • HOOD LH-40 D

が生産終了とのことだ。

マクロアポランターは私も持っているが、もっと早く生産終了になるかと思って無理してかなり早めに買ったのだが、意外と持った方だと思う。このところフジヤカメラではかなり安く売られていたし、ニコン用とM42マウント以外は終了していたので、そろそろ末期だろうとは思っていた。部品保有期間は何年か気になる。ああ、また手持ちレンズが現行品でなくなった。

フォクトレンダーの一眼レフ用(SLシリーズ)は、コシナのカールツァイスZFシリーズ(ニコンFマウント)、ZSシリーズ(M42マウント)ともろに被っているので、整理されたのだろう。近々マクロプラナーが出るし。

フォクトレンダーシリーズは、コシナのオリジナルレンズ設計である点で、カールツァイスZF,ZSシリーズとは違った設計思想が見られて面白かったのだが。残念だ。コシナは今後も独自の一眼レフ用レンズも出していって欲しい。例えばリケノン28mm F3.5のようなレンズを出してくれたら、私は買う(値段にもよるが-笑)。ウルトロン40mmは少し厚みがあったし、焦点距離が半端すぎた。ツァイスの重厚長大路線とは違った新フォクトレンダーSLシリーズに期待したい。

【PMA07】ニコンが考える、ニコンが好調な理由(デジカメWATCH)2007年03月12日 00時00分00秒

【PMA07】ニコンが考える、ニコンが好調な理由 ~ニコン 風見一之ゼネラルマネジャーに聞く(デジカメWATCH)

「なにしろウチは“3ナイ”ですからね。それでも売れた。“3ナイ”でも売れたというのは、褒め言葉だと受け止めています。長い経験を持っているというのは、漠然とした自信などではなく、長い間、継続して顧客とコミュニケーションし、お客様が欲しいと思ってくれるカメラを研究・開発してきたからこそ、顧客の考えていることも、写真そのものの本質も理解しているという意味なのです。だからこそ、我々の製品が消費者に受け入れられたのではないでしょうか」。

「3ナイ」って「ファインダーの切れがない」「絞りリングがない」「DX用広角単焦点レンズがない」だっけ(笑)。冗談はさておき、なぜ売れているのか私にも分からない。一時の売れ行きに満足していると、長い目で見てブランド力が失われ、一般人もマニアもプロも見放すだろう。安いボディやセットのズームレンズというのは、それに飽きたり性能が陳腐化したときに次も同じメーカーの製品を買ってくれる保証がない。次々と新しいレンズが出て、ボディの仕様が変わり、前のレンズの機能が使えなくなるということは、他のメーカーに買い換えるのと比較されうる。

──一部には6Mセンサーの発注在庫一掃を狙ってD40を一気に売り、D40xの発売後にD40をフェードアウトさせるのではないか? という見方もあるようです。ずっと併売されるならば、それはエントリー機として大きな意味があるでしょう。しかし、スグにバトンを渡すようなら、市場を壊す破壊者と見られるでしょう。

 「市場を創出するために開発したD40で、価格を壊して市場を混乱させようなどとは考えませんよ。この2モデルはしばらくの間、併売していきます」。

「しばらくの間」っていうのは微妙だなぁ。どのモデルもしばらくの間は併売されているからなぁ。いまだにD50の新品を売っているところもあるし。でもImpressはなかなか突っ込みが鋭いぞ。アサヒカメラや日本カメラなどよりも鋭くてよろしい。

「もうひとつは、やはりブランド力もあるのではと考えています。ではブランド力とは何か? それは、今まで築き上げてきた、今まで提供してきた製品やサービス、サポートなどに対する信頼です。きちんと実効性のある機能をマジメに評価し、ベストな形で提供する。そうしたユーザーの期待を裏切らない姿勢が、ブランド力を育てる上でもっとも大切な事なんですよ」。

その言葉、信じていいのか。アクセサリーなど最近すぐに生産終了しているのだが。現行デジタル一眼レフのファインダーでもそういえるのか。DXフォーマット用の広角単焦点レンズのラインアップが悪いと言うか全然ないのだが。それでもベストですか、ああそうですか(笑)。

などと、ニコンをいじめても仕方ない(笑)。私は気に入らないカメラは買わないし、ニコンと心中するつもりもないので、あるときを境に他のメーカーに移るかもしれないし、写真が面白くなくなれば趣味としてはやめるかもしれない。そういうことを書きたくなるようなニコンの動きだと言っておく。もう以前のようになるべくニコンの新品を買おうなんて絶対に言わないから(笑)。自分の欲しいものがどんどん現行品でなくなっているのだから。憧れだったAi AF Nikkor 28mm F1.4Dなんて、中古価格が現行品だったときの実売価格を超えて定価に近づいている。もう28mm F1.4Dは買えないだろうなぁ。

KenkoテレコンLHG-17をGR DIGITALにつける2007年03月13日 00時00分00秒

Kenko LHG-17 Tele-Conversion Lens and Ricoh GR DIGITAL

GR DIGITALは28mm相当で、ワイドコンバージョンレンズGW-1使用時には21mm相当になる。広角好きの私としては満足なのだが、こういうBlogやホームページなどで物撮り(ぶつどり)をする際に、広角レンズだとパースがつきすぎて物の形が誇張されてしまう。もう少し標準よりの焦点距離で撮りたい。リコーから純正のテレコンバージョンレンズが出ないか待っていたのだが、でなさそう。

そこで、ケンコーのコンパクトデジタルカメラ用の汎用テレコンバージョンレンズLHG-17ケンコーアウトレットに出ていたので、買ってみた。
現行品のアウトレットということなのだが、みたところどこが問題なのか分からなかった。光学系や外観には傷といったものは見当たらなかった。

まず、上の写真のようにでかい。なんだこれ、って感じ(笑)。横に置いてあるのは、Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dだが、それよりも前玉も大きいし(フィルター77mm径)長さも長い(全長80mm)。重さも285gある。GR DIGITALがカタログ値170gなので、フロントヘビーだ。ちょっとGR DIGITALで常用するような感じじゃない。まあ物撮り用だから持ち歩くわけじゃないのでこれはよしとしよう。

Nikon F100 + Ai Nikkor 45mm F2.8P(Kenko LHG-17 Tele-Conversion Lens and GR DIGITAL)

取り付けて撮影してみたのが次の写真。すごいケラレてる。真ん中しか使えないので、物撮りするにしてもかなり離れないとブツがうまく画面内に入らない。トリミング前提で構図を作るしかない。もともとズームレンズを望遠側にしてさらに望遠撮影したい場合に使うものなので、こういう広角単焦点レンズにつけるのは想定外の使い方だ。なお、GR DIGITALに取り付けるにはリコーのGH-1アダプターと37mm→52mmのステップアップリングが必要だ。これは既に持っていた(純正ワイコンやフィルターを付けるのにGH-1は必要だし52mm径はニコンの標準フィルターサイズなので)。

焦点距離が1.7倍になるテレコンなので、28mm相当のGR DIGITALの場合、47.6mm相当になる。これぐらいなら、変なパースもつかずに物撮りができる。画質はよいというわけではないが、悪くはない。Blogやホームページに使う分には十分な画質だ。しかし、もう少しケラレが少なければいいのになぁ。なお、GR DIGITALに装着した合成光学系で糸巻きの歪曲収差が少しある。

Nikon F100 + Ai Nikkor 45mm F2.8P(Kenko LHG-17 Tele-Conversion Lens and GR DIGITAL)

トリミングしたのが上の写真。こういうBlogやサイトの写真としては十分だ。

ケンコーのアウトレットで、定価17850円(税込)のところ7140円(税込)だった。ヨドバシだと12495円(税込)。GR DIGITALで使う場合ケラレが多いので、ちょっと高い買い物のような気がする。

いままでこのBlogの物撮りはニコンのCoolpix 2500(E2500)を使っていたのだが、E2500はピント位置を自分で決められないのが使いにくかった。近接して標準域の焦点距離で撮ると意外とピントが浅いので、違うところにピントが来ても変えられないので困っていたのだった。しかし、1万2千円も出すのなら、物撮り用にズームつきのコンパクトデジタルカメラ買った方がいいように思う(爆)。

【関連:2007年4月18日】
KenkoテレコンLHG-17をGR DIGITALにつける(その2)(2007年04月18日)

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