富士もこっそり歪み自動補正処理?2007年04月19日 00時00分00秒

麦:Nikon F100、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SL、F5.6AE、スポット測光、Kodachrome 64 Professional (PKR)

写真家・田中希美男氏のBlogによれば、富士フイルムのコンパクトデジタルカメラも、歪曲収差を自動で補正する処理が入っているそうだ。
歪み自動補正処理(Photo of the Day 2007年4月19日)

フジのカメラはいつ頃からだろうか、フジは黙ってますけど、撮影したあとにカメラ内で自動的にディストーションの処理をおこなうようにしていますね。液晶モニターを見ながらフレーミングしているときに、「画面周辺部でちょいと歪むなあ、樽型になるなあ」と感じる。ところが、撮影した直後にその画像を再生表示してみると、歪みが“ほどほどに修正”されていています。
ただし、こうしたソフト的な後処理は安易にはやらないほうがいいですね(道徳的に云々じゃないですよ、誤解しないでね)。撮影するときにテキトーに写しておいて、あとで画像処理ソフトでどうこうして仕上げる、というのと似てなくもない。結果的に良いものであれば、それはそれでイイじゃないかと考えてるほうだけど、ハッキリとした目的意識を持たずにそんなことしてちゃあいつまでたってもいい写真は写せないし、同じようにいつまでたってもいいカメラやレンズはできないよね。がんばるべきときは、やっぱり、がんばらないと、ね。

わたしもニコンCOOLPIX P5000の「歪み補正」で少し書いたが、こういう技術は悪くはないけれども、あくまでもレンズ側で最善を尽くして最後の手段として使うのがいいと思う。でも一般用のコンパクトカメラで歪曲収差にまで気が回るようになってきたのはいいことだと思う。というか、一般人でも変だと思うぐらい曲がって写るレンズが増えたということなのかも知れないが…。


写真は記事とは関係ない。
麦:Nikon F100、Voigtlander Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5SL、F5.6AE、スポット測光、Kodachrome 64 Professional (PKR)

プランターで育てている麦。2ヶ月ぐらい前の写真なので、今は実がもっと大きくなっている。F100の絞り優先AEなのだが、スポット測光でも被写体が小さすぎて背景の明るさに引っ張られたようだ。

コメント

_ りー ― 2007年04月19日 14時10分23秒

添付の画像、いい写真です。このブログ始まって以来の良い写真だと思います。こういうのがもっと見たい!露出が少しくらいズレてても良いのは良いんです。

_ りー ― 2007年04月19日 14時16分30秒

ってゆーか、この露出は正解だと思います。

歪み補正ねえ。なんだか気持ち悪いですね。でもブレ補正の恩恵を受けている私も偉そうな事は言えませんが。

昔のカメラで遊びましょう。

_ Haniwa ― 2007年04月19日 15時18分47秒

ありがとうございます!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

マクロアポランターは最近稼働率が低いのでお言葉を励みに頑張ってみます。

露出は、原版見るともっと暗いんですよ。それをスキャンする際にアナログゲインがどーたらとかで明るくしてます。

フィルムある限り、昔のカメラも楽しめます。ヤシカエレクトロ35も使おうっと。ヤシカの45mm F1.7とマクロアポランターの125mm F2.5の組み合わせも悪くないかもです。それにGR DIGITALの28mmがあれば何でも撮れそうです。\(^o^)/

_ ぱにー ― 2007年04月19日 23時33分23秒

フラグないとこも見てみた(u_u*)

_ きりゅ。 ― 2007年04月20日 02時12分03秒

画像処理での諸収差補正は選択出来るようになってればいいかなー、と思います。

コンパクト機に関してはワイド側が28mmスタートの機種が増えたこと、
ズーム域が広くなってきたことが関係してるかもしれませんねー。
コンパクトさと高倍率を実現しつつ収差もレンズ側で補正、は難しいと思うので・・・。

_ Haniwa ― 2007年04月20日 08時59分56秒

ぱにー様、ありがとう♥


きりゅ。 様、コメントありがとうございます。

そのカメラのターゲットにもよりますよね。プロやハイアマチュア(って何?-笑)向けだと、できるだけレンズ側で歪曲収差を除いてもらいたいですが、一般ユーザー向けならソフト処理も仕方ないというところでしょうかねぇ。

_ りー ― 2007年04月20日 09時05分27秒

きりゅ。さまのところで、フィルムに関する貴重な情報を得ました。

_ Haniwa ― 2007年04月20日 09時10分52秒

うわ、ほんとだ、大ニュースだ!

さっそく紹介させていただきます。

_ BlackCrane ― 2007年04月23日 01時12分57秒

良い雰囲気ですね。時期的に、小麦の穂でしょうか?

私も最近アポランターの90mm F3.5を手に入れて、その描写に嵌っているので、系列のマクロアポランターに興味シンシンだったのですが、実際の写真をなかなか見ないので、どんな感じなのか計りかねていましたが、物欲を刺激されます。
デジタルで使うと、かなり苦労しそうな画角ではありますが。

_ Haniwa ― 2007年04月23日 09時11分21秒

BlackCrane様
上手じゃないので、マクロアポランターの性能を生かせていません(苦笑)。このレンズはかなりコントラスト高いです。以前コシナで公開されていたMTFではグラフが100%近くに張り付いていました。でも線が細いのでニッコールの力強いレンズとはまた違った感じです。色見は若干黄色ですが、透明感のある感じです。私が買ったときよりも安く売っているところがあるので、是非(と、さらに物欲を…)。

そうなんですよね、APS-Cのデジタルだと常用しにくい画角になってしまいます。ニコンのフルサイズデジタルが待ち遠しい所以です。

アポランターの90mmも気になるレンズですね(と自分の物欲も…)。

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