PENTAX Q7が気になる ― 2013年08月09日 00時00分00秒
リコー(ペンタックス)から発売されているPENTAX Q7を店頭で触ってみた。すごく軽い。それだけでなくオートフォーカス(AF)が速い。背面の液晶では大きくピントが合っていない状態からレリーズボタンを一気に押すと、液晶画面で確認するまもなくもうシャッターが切れていてポストビューではピントが合っている(ように見える)。すごい。これってD300にAi AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>付けたのよりも速いんじゃないか。もちろんAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRよりは断然速い。
外観はいかにもプラスチックなんだが、ともかく軽い。キットズームのPENTAX-02 STANDARD ZOOM(5mm~15mm F2.8~4.5:27.5mm~83.0mm相当)が約96gしかない。近くに置いてあるNikon1 J3は1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6を付けておけばよいのに、1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6とか付いているものだからレンズがずっしり重くて(約298g)、PENTAX Q7の引き立て役になってしまっている。ニコンも1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6なら約115gだからたいして変わらないのだが。ボディはQ7が約200g(専用電池、SDカード付き)でJ3が約244g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)なので、大きさを考慮すると実はそんなに変わらないんだが。
あと手ぶれ補正がかなり効くようだ。思いっきりシャッターボタンを押し込んでぶれさせてみたがポストビューを見る限りではぶれずに写っている確率が高い。うーん、なんというか爆速AFとコンパクトさと手ぶれ補正に一瞬やられそうになったなぁ。
あと、魚眼レンズが安いのがいいんだよね。03 FISH EYEがヨドバシだと9800円になっていた。これだとAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDの中古買う値段でPENTAX Q7と標準ズームと魚眼レンズが新品で買えるんだよねぇ。
ただ、魚眼レンズとあるのだが対角線画角が160°しかなくて厳密にはフィッシュアイタイプなんだよねぇ。絞りも固定のF5.6だし。これってPENTAX Q版ぎょぎょっと20だよね。ぎょぎょっと20はF8固定で対角線画角が153°だった。これってFXのボディでぎょぎょっと20使った方が楽しいかも。うーん、やっぱりデジタル一眼レフは中途半端なAPS-Cがはびこってレンズの選択肢がアレなのが嫌なんだなぁ。いや待てよ、この大きさ重さで対角線160°の撮影ができてF5.6固定だけれども、Q7は意外と高感度がいけるらしいし(GR DIGITALとほぼ同じセンサーサイズなのに…)。
などと、PENTAX Q7は久々にあれこれ考えさせるものがある。最初に面白そうなレンズが手頃な値段であるということとプラスアルファの何かがあるだけで勢いで買ってしまいそうになる。標準レンズの01 STANDARD PRIMEも欲しい。Q7では39mm相当の画角だそうだ。開放F値もF1.9だし。
まあ冷静に考えると魚眼使いたいならAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED買うのがよいねぇ。そうするとDXレンズなのにAFモーター内蔵でないというのがまた気になってくるんだけど(DX廉価機でAFが効かないし、Nikon1のコンバーターでもAFが効かない)。やっぱりニコンってこういう仕様の行き当たりばったりが全然駄目だよねぇ。妙なところすごく拘っているくせに。結局ニコンは高級機買えというスタンスなんだよねぇ。
ああ、PENTAX Q7の話だった。トイレンズのシリーズもよいが、同じ画角でちゃんとしたレンズもだしておくれ。あと、06 TELEPHOTO ZOOM(69mm~207mm)でスポーツとか撮れそうかなぁ。ファインダーがなくて背面液晶のみだからスポーツだとフレーミングが難しいだろうなぁ。
ということで、おそらく財布の紐がゆるんでいたらPENTAX Q7 ズームレンズキットと魚眼レンズをその場で買って帰っていたかもしれない(笑)。PENTAX Q7のカタログはかなりきれいでそそる。まあセンサーが小さいとはいえ、GR DIGITALなんかと同じセンサーサイズだから、ちゃんとやればきれいに写るのは当たり前なんだろうけど。ということでなんとか踏みとどまっております(笑)。
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