戻りました2013年08月01日 00時00分00秒

国立天文台野辺山宇宙電波観測所:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F11、1/320秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

戻りました。戴いたコメントのお返事はもう少しお待ちください。m(_ _)m


国立天文台野辺山宇宙電波観測所:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F11、1/320秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

【追記】ちなみにWB:白色蛍光灯で撮ったままの元の画像は以下の感じ(泣)。

国立天文台野辺山宇宙電波観測所:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F11、1/320秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正前

【関連追記:2013年8月1日】
日頃の行いが… ― 2013年07月30日
行ってきたのは廻り目平キャンプ場でした ― 2013年08月01日

行ってきたのは廻り目平キャンプ場でした2013年08月01日 22時11分27秒

廻り目平キャンプ場:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F5.6、1/125秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV

ということで行ってきたのは長野県南佐久郡川上村川端下の廻り目平キャンプ場だ。なんか空いていて特定されそうだったので伏せていた(笑)。

ここは数年ぶりに来たのだが、天気が悪いせいか平日のせいか、非常に空いていた。最初にここに来たのは1985年頃だろうか。設備など昔からほとんど変わっていない(手入れされていてきれいなまま)。昔からここはロッククライミングするような人やキャンプに慣れた人が多かった。以前はバイクのツアラーもよくいたのだが、今回は3日間で1台も来なかった。もうオートバイは流行じゃないのかもなぁ。

ここは金峰山荘という宿泊施設が管理事務所を兼ねているので、キャンパーも大人400円子ども300円で金峰山荘の大きなお風呂に入れる(キャンパーは12:00~19:00まで)。もちろんコインシャワーもあるが、ここは大きなお風呂がよい。ただし、石けんもシャンプーも備え付けのものはないので、持参するか買うしかない。

滝見の湯(長野県南佐久郡南相木村)Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F9、1/320秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO800、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

今回は天気が悪かったので、車で隣村の南相木村まで行ってみた。目的は「滝見の湯」だ。これが結構よかった。金峰山荘のお風呂は普通の水だが、ここ滝見の湯のお湯は「単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)」だ。料金は、大人350円 小人(4歳以上)250円と金峰山荘よりも安いのだが、ちゃんとリンスインシャンプーとボディソープが備え付けられている。まあ、山小屋が発展した形の金峰山荘と日帰り入浴施設を比較してはいけないのかもしれないが。

あと、滝見の湯には食堂があって、平日も営業している。ここでお昼ご飯を食べた。名産のそばのほかになぜかハワイ料理のセットがある。金峰山荘は以前は夏期の平日も食堂をやっていたように記憶しているのだが、今回行ったら宿泊客以外のお昼ご飯は土日祝日のみ営業になっていた。なんだかフェードアウト気味だ。1990年代には外にあったソフトクリーム売り場も金峰山荘事務所に併合されたようだし。まあ売り場が変わっただけでソフトクリームは買えるし、1985年頃に比べて何も後退していないのでよい(お風呂が増築されてよくなった)。そうそう、滝見の湯って隣村だけど、廻り目平から22kmぐらいあるので車でも結構時間が掛かる。

ということで、キャンプする人間が減ってきたのか、たまたま天気が悪くて客が少ないときなのか、廻り目平の人気がかげってきたのか分からないのだが、廻り目平キャンプ場を応援したいので、記事にしてみた。

まあ以前のキャンプブームのときのような喧噪は勘弁なのだが、寂れてしまうのはもったいないので、もうちょっとみんなで利用して欲しいな。

廻り目平キャンプ場:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F4.5、1/320秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO400、-0.3EV

オートキャンプ場のように電源があったりするわけでも、炊事場が各所にあったりするわけではないのだが、ここは薪を売っていて直火が可能なので、たき火ファンにはお勧め。あと、テントを張るところも自由だ。ここからここまでの間なら好きに張ってね、というかたちだ。料金もテントの数に関係なく人数で決まるので、テント張り放題だし。といってもほとんどの人は1家族で1テントと1タープという感じだが。バックパッカーにはタープは無理だが、車で行く人はタープは便利だ。私も今回雨に降られたのでタープがあって助かった。タープの下が居場所になるからだ。

廻り目平キャンプ場:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、50mm、F5.6、1/80秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO800、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

写真の一斗缶改造のたき火釜と鉄板は持参したもの。一斗缶を東急ハンズで買って側面に穴を開けたもの。もう15年以上使っているが、まだまだ使えそうだ。

あと、携帯電話は、DoCoMoのFOMAプラスエリアとauの3Gはバリバリのアンテナピクト3本であることを確認した。

ということで廻り目平はクライマーでなくてもいろいろ楽しめると思うぞ(廻り目平キャンプ場の利用は予約不要、金峰山荘の宿泊は予約必要)。

【関連追記】
日頃の行いが… ― 2013年07月30日
戻りました ― 2013年08月01日

シグマ、所有レンズを異なるマウントにする「マウント交換サービス」(デジカメWatch)2013年08月02日 00時00分00秒

JR小海線(「八ヶ岳高原線」)信濃川上-野辺山間:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F9、1/320秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

シグマが所有レンズを異なるマウントにする「マウント交換サービス」を9月1日から開始するらしい。
シグマ、所有レンズを異なるマウントにする「マウント交換サービス」(デジカメWatch)

シグマは、同社Art/Contemporary/Sportsラインの購入製品に対し、異なるマウント用に部品交換を行なう「マウント交換サービス」の提供を9月2日に開始する。納期は約10営業日。販売店での受け付けは行なわず、同社カスタマーサポート部でのみ受け付ける。

8月現在の費用は、ミラーレス用DNレンズ(19mm F2.8 DN、30mm F2.8 DN、60mm F2.8 DN)が8,000円、一眼レフ用のArtおよびContemporaryライン(35mm F1.4 DG HSM、30mm F1.4 DC HSM、17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM、17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM、18-35mm F1.8 DC HSM)が1万5,000円、Sportsライン(120-300mm F2.8 DG OS HSM)が2万5,000円。

ほう、なかなかよいサービスですな。ここで皆さんが頭に浮かべたのはタムロンのアダプトールではないだろうか。まあ今回のマウント交換サービスはマウントの座金を交換するだけじゃなくてROMなども交換するのだろうから、AFレンズで機能がそのまま使えるのだろう。だからアダプトールのようにはいかないんだろうなぁ。8000~25,000円で完全に他のマウントに交換できるところに意義があるんだろう。

あと、純正レンズに比べて中古で売却したときの買い取り価格が低いことなどへの対策もあるんだろうなぁ。メーカー乗り換えの際に古い機材は売却するにしても、純正レンズはそこそこで売れても、サードパーティレンズは高くは売れない。そうなると、乗り換え可能性を考えるとシグマレンズ購入に躊躇してしまう。特に値段の高い高性能シグマレンズの場合にそうなる。それへの対策なんだと思う。

これでますますデジタルカメラのメーカー乗り換えのハードルが低くなりますなぁ。


写真は記事とは関係ない。
JR小海線(「八ヶ岳高原線」)信濃川上-野辺山間:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F9、1/320秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

この撮影場所の道路は歩道もなく、高原レタス満載の大型トラックが時速100kmですれ違っていてものすごく怖い。

JR東日本のSuica乗降履歴の外部提供除外要望をしよう2013年08月03日 00時00分00秒

Suica履歴の提供拒否、1週間で9412件
2013/8/2 20:09

JR東日本がIC乗車券Suica(スイカ)による乗降履歴などを社外に無断で販売していた問題で、データ提供の対象から除外するよう求める利用者の申し出が、7月26日の受け付け開始から8月1日までの1週間で9412件に上ることが2日、同社への取材で分かった。

JR東は「拒否の申し出があることを重く受け止めたい」としている。

同社は7月から、発行総数約4300万枚に関する乗降駅や生年月、性別などの利用データを日立製作所に販売。当初は「個人情報に当たらない」として利用者に説明しなかったが、苦情や問い合わせが寄せられ、7月25日になって「事前に説明すべきだった」と謝罪していた。

データ提供を希望しない利用者は翌月以降に対象から除外、9月25日までに申し出れば、既に提供された過去のデータについても除外したものに差し替える。電話での受け付けは03・5334・1655で、土日祝日を除く平日の午前10時~午後5時。メールも可能。

Suica履歴の提供拒否、1週間で9412件(日本経済新聞)

ということで、JR東日本が利用者の情報を無断で販売する件は、一旦渡した情報を破棄して、9/25までに除外申請した人の情報を除いて渡し直すことになったようだ9月25日までに除外申請した人の分だけ過去データ分も差し替えることになったようだ

これの何が問題かというと、[続報]オプトアウト受付は既に8800件、Suica履歴提供の仕組みをJR東日本に改めて聞く(ITPro)に詳しい。

――誕生日を年単位でなく月単位で渡したり、利用日時を秒単位で渡したりと、引き渡すデータの粒度が必要以上に細かい印象を受ける。

大枠でいえば、JR東日本は氏名や電話番号といった個人識別情報を取り除いたデータを日立製作所に渡し、日立製作所の側で統計処理を行っていただく役割分担になっているので、あえてJR東日本でそれ以上の処理は行っていない。

例えば、「利用者は数百人と少ない駅のデータはレポートから除く」「早朝・深夜で利用者が少ない時間帯のデータは除く」といった匿名化処理は日立製作所が行っている。

生年月については、その時点での年齢を把握するためのデータとして提供した。生年月でなく年齢で渡しても良かったかもしれない。

JR東日本である程度秘匿化処理をしてから日立に渡しているのではなくて、日立に氏名や電話番号以外の全データが渡っている。それから統計処理をするという。これから日立以外の会社もデータを買うだろうから、聞いたこともないような怪しい会社が生データを手に入れることもあり得る。こんなん闇 社 会に流れたらどうするんだ。

――過去2年半分のデータを一括で渡したということは、変換済IDも2年半にわたり同一のものだったのか。であれば、プライバシーへのインパクトは相対的に大きくなる印象だ。

当初渡していたデータは、確かにそうなっていた。今回、改めて2年半分のデータを渡し直すに当たり、1カ月単位でIDの変換キーを切り替えるように処理しなおす予定だ。

――駅周辺のマーケティングが目的であれば、駅ごとの乗降人数が分かれば良く、1カ月にわたって追跡できるIDの付与は必要なかったように思える。

日立製作所によれば、こうしたマーケティングレポートでは、乗降したのが駅周辺の居住者か、あるいは訪問者かを推定することが求められており、そのためにはIDを付与して一定期間追跡する必要があるとのことだった。

ということで、自分のSuicaデータを社外提供してもらいたくない場合は以下の方法を取る。

7. 私の Suica に関するデータの社外への提供をやめてもらいたいのですが

ご要望のお客さまには、お持ちの Suica に関するデータを社外への提供分から除外いたします。

2013 年 7 月 26 日からご要望の受付を開始することとし、原則としてご連絡をいただいた日の翌月以降のデータの提供から除外いたします。

なお、2013 年 9 月 25 日までにご要望があった場合は、既に提供された過去のデータにつきましても除外したものに差し替えます。

ご要望のお客さまにおかれましては、ご本人がお持ちの SuicaID 番号(Suica 裏面のJE から始まる番号)を本文に記した電子メールを、下記の電子メールアドレス宛にご送信いただくか、下記の電話番号にご連絡いただき、同じく SuicaID 番号をお伝えください。

電子メールアドレス: jogaiyobo@jreast.co.jp(随時受付)
※ 頂いたメールは自動で処理をいたします。SuicaID 番号以外のお問合せ等をいただきましてもご回答を差し上げることはいたしかねますので、予めご了承ください。

電話:03-5334-1655
(土日祝日・年末年始を除く平日 10:00~17:00)

Suicaに関するデータの社外への提供についてよくいただくお問い合わせ [PDF/17KB]

うちには何枚かのSuicaがあるので、メールで除外要望をしてみたのだが、どうも1つのメールアドレスで1つのSuica IDしか除外を受け付けてくれないようだ。最初の1枚分だけ受付メールが届いたが、それ以降は同じメールアドレスからは受け付けてくれないようだ。こども用のSuica(小児用Suica)は、記名式しか認められていないから、小児用Suicaこそ除外したいはずだが、それ用のメールアドレスがないと除外申請できない。こどもが必ずしもメールアドレスを持っているとは限らないので、この扱いはおかしい。というか、Suicaの枚数だけメールアドレスが必要なんておかしいだろう。どれだけ情報を集めたいんだ、JR東日本は。
【追記:2013年8月5日14:39】
今日の13時前頃になって、2件目以降の受付完了メールが来た。ネット上の反応や10時に電話した人たちのお蔭で、1つのメールアドレスからでも複数のSuica IDのオプトアウトを受け付けることにしたのだろう。私は今日の10時に電話して文句言うつもりだったのだが、時間がなくてそのままにしていた。クレーム入れてくれた皆様方ありがとう。
【追記ここまで】

仕方ないので、残りのSuicaについては月曜日に電話でオプトアウト申告する。メールでのオプトアウト申告には制限を設ける、電話は平日の10:00~17:00しか受け付けない。たいしたもんだな。この問題、これで済むとは思わないほうがよいと思うぞ(怒。

2013 年 7 月 26 日からご要望の受付を開始することとし、原則としてご連絡をいただいた日の翌月以降のデータの提供から除外いたします。 なお、2013 年 9 月 25 日までにご要望があった場合は、既に提供された過去のデータにつきましても除外したものに差し替えます。」っていうんだから、9月25日までに除外申請しないと、過去のデータは除外してくれなくなる。今オプトアウトするしかない!

500年色あせぬ小津作品 監督のこだわり デジタルで復元(東京新聞)2013年08月05日 00時00分00秒

C5696(「高原のポニー」)JR小海線(「八ヶ岳高原線」)野辺山駅前:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F8、1/200秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

2週間以上も前の記事ですまん。コダックの経営再建後の新体制の記事を検索していたら見つけた。500年色あせぬ小津作品 監督のこだわり デジタルで復元(東京新聞)

デジタルなのに「500年色あせぬ」というのが腑に落ちず全部読んだ。デジタルって媒体が長く持たないから500年っておかしいし、媒体関係なしにコピーし続けるのなら500年なんて中途半端な年月じゃなくて永久だろうし、なんか変だなぁ、と。

500年色あせぬ小津作品 監督のこだわり デジタルで復元
2013年7月14日 朝刊

映画「東京物語」などで知られる小津安二郎監督の遺作「秋刀魚の味」(一九六二年)などフィルムの劣化が進むカラー四作品を、松竹と東京国立近代美術館フィルムセンターが、五百年は保存できる世界最高水準のデジタル技術で修復・保存作業を進めている。この技術を長編映画に用いるのは国内初。小津監督の意図通りに復元するには高齢のスタッフの記憶が不可欠で、時間との闘いだ。その危機感から作業が始まった。 (小田克也)

「ちょいと、おいで」。父(笠智衆)が縁談話で娘(岩下志麻)に声を掛ける「秋刀魚の味」のワンシーン。スカートの赤い色が修復され鮮明となった。また、バーのママ(岸田今日子)が水割りを作るシーンもフィルムが変形して画面が揺れていたが、ぶれなくなった。

デジタル技術によるフィルム修復は、色調や明暗の調整、ゆがみの修整、深い傷や雑音の消去などができる。修復後は、富士フイルムが開発したフィルム「エテルナ」に焼き付けて保存するのだが、長編保存は国内初。フィルムセンターの栩木(とちぎ)章・主任研究員は「五百年から千年は劣化しない。これほど長期間保存できる記録媒体は現在ない」と話す。

修復・保存は、小津監督が今年、生誕百十年・没後五十年を迎える記念事業。四作品は「秋刀魚の味」のほか五八~六〇年の「彼岸花」「お早よう」「秋日和」。十一月二十三日から東京・神保町シアターで行う、四作品を含む全作特集上映会までに仕上げる。

監修者はみな高齢。小津監督のチーフ撮影助手を務めた川又昂(たかし)さんは八十七歳、プロデューサー山内静夫さんは八十八歳、助監督の田中康義さんは八十三歳。当時を知るスタッフは今や数えるほどになり、松竹映像ライツ部の藤井宏美さんは「明暗や画調を監修する方がいなくなってからでは遅い」と焦る。

川又さんは「小津さんは、コダックのフィルムは空が青くなるから嫌で、寝ぼけたアグフア(欧州製)がいいと…。(赤い色を好んだが)『彼岸花』では赤い色のやかんをどこに置くか大変計算している。そして、ワンカットたりとも人に撮らせない。雲も自分で撮る。今日はいい雲が出そうだから外にいろ、と言われて空を見続けたこともありました」と回想する。こだわるだけに小津監督の意図が分からなければ復元できない。

栩木さんは作業に先立ち、あらためて「秋刀魚の味」を見て、笠智衆演じる父がたばこの火を消すシーンで、「ジュッ」という音がすることに気づいた。娘を思いながらもうまく言い表せない胸の内を表現した音で、その演出の緻密さに舌を巻いた。

「小津監督はカメラを固定した。物語が進んでも空間は動かないので、光の加減などがズレたりすると目立つ。復元作業としては難易度が極めて高い」と栩木さん。五百年、千年後の未来に「世界の小津」を届ける事業に力を尽くした川又さんは「親孝行ができました」と話している。

<映画のデジタル修復> 1980年代、米ハリウッドで、現実には撮影できない映像をコンピューターで作る技術が発達。90年代半ば、修復に転用された。東京国立近代美術館フィルムセンターでも2002年度から修復が始まり、小津4作品を含め23作品に達する。

デジタル技術によるフィルム修復は、色調や明暗の調整、ゆがみの修整、深い傷や雑音の消去などができる。修復後は、富士フイルムが開発したフィルム「エテルナ」に焼き付けて保存するのだが、長編保存は国内初。フィルムセンターの栩木(とちぎ)章・主任研究員は「五百年から千年は劣化しない。これほど長期間保存できる記録媒体は現在ない」と話す。

なるほど、3色分解してモノクロフィルムに焼き付ける例のエテルナか。結局長期保存はフィルムなんだよね。
映画用デジタルセパレーション用黒白レコーディングフィルム「ETERNA-RDS」が受賞 ― 2012年01月06日
【開発物語】富士フイルムアーカイブフィルム「エテルナ-RDS」(SankeiBiz) ― 2012年02月24日

デジタル技術によるフィルム修復というのは、ニコンのフィルムスキャナのソフトウェアにも搭載されているDigital ICEやDigital ROCなどの技術だろうな。もともとはKodakの技術であったはずだ。
続・アナログ写真を救えっ!! 「ニコン SUPER COOLSCAN 5000 ED」 (後編)(ケータイWatch)

川又さんは「小津さんは、コダックのフィルムは空が青くなるから嫌で、寝ぼけたアグフア(欧州製)がいいと…。(赤い色を好んだが)『彼岸花』では赤い色のやかんをどこに置くか大変計算している。そして、ワンカットたりとも人に撮らせない。雲も自分で撮る。今日はいい雲が出そうだから外にいろ、と言われて空を見続けたこともありました」と回想する。こだわるだけに小津監督の意図が分からなければ復元できない。

というのもいいねぇ。コダックの空が青くて嫌なら、富士のリバーサルなんかどうなるんだ(笑)。私は富士の空の青さが好きでリバーサルは主に富士を使っていた。色が気に入ってったわけではないが、保存性でコダクロームも時々使っていたが。まあそんな好みの話ももう昔話になりつつある(泣)。

なんにせよ、500年持つのはデジタル技術じゃなくてフィルムのお蔭だものなぁ。きれいに修復されるのはデジタルのお蔭だけれども。なんかミスリードの記事だよなぁ。

ということで、3色分解しなくても、記念写真はやっぱりフィルムで撮らないといけないなぁ。


といいつつ作例はデジタル(泣)。写真は記事とは関係ない。
C5696(「高原のポニー」)JR小海線(「八ヶ岳高原線」)野辺山駅前:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F8、1/200秒、VR:ON、WB:*白色蛍光灯、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO200、-0.3EV、Photoshop Elements 5で自動カラー補正

碑文によると、C5696は(略)1973年6月に廃車、1975年8月にSLホテル開業、1988年3月廃業、1989年9月現在地へ移転保存、とある。うーん、SLホテルは記憶にないなぁ。しかし、初めてこの辺に来たときにはまだこのC5696がここになかったことは記憶にある。あるときから急にここにSLが来たんだよねぇ(笑)。要するにこの野辺山は廻り目平とか他に行く途中なんで眼中になかったんだよね。

PENTAX Q7が気になる2013年08月09日 00時00分00秒

PENTAX Q7

リコー(ペンタックス)から発売されているPENTAX Q7を店頭で触ってみた。すごく軽い。それだけでなくオートフォーカス(AF)が速い。背面の液晶では大きくピントが合っていない状態からレリーズボタンを一気に押すと、液晶画面で確認するまもなくもうシャッターが切れていてポストビューではピントが合っている(ように見える)。すごい。これってD300にAi AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>付けたのよりも速いんじゃないか。もちろんAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRよりは断然速い。

外観はいかにもプラスチックなんだが、ともかく軽い。キットズームのPENTAX-02 STANDARD ZOOM(5mm~15mm F2.8~4.5:27.5mm~83.0mm相当)が約96gしかない。近くに置いてあるNikon1 J3は1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6を付けておけばよいのに、1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6とか付いているものだからレンズがずっしり重くて(約298g)、PENTAX Q7の引き立て役になってしまっている。ニコンも1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6なら約115gだからたいして変わらないのだが。ボディはQ7が約200g(専用電池、SDカード付き)でJ3が約244g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)なので、大きさを考慮すると実はそんなに変わらないんだが。

あと手ぶれ補正がかなり効くようだ。思いっきりシャッターボタンを押し込んでぶれさせてみたがポストビューを見る限りではぶれずに写っている確率が高い。うーん、なんというか爆速AFとコンパクトさと手ぶれ補正に一瞬やられそうになったなぁ。

あと、魚眼レンズが安いのがいいんだよね。03 FISH EYEがヨドバシだと9800円になっていた。これだとAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDの中古買う値段でPENTAX Q7と標準ズームと魚眼レンズが新品で買えるんだよねぇ。

ただ、魚眼レンズとあるのだが対角線画角が160°しかなくて厳密にはフィッシュアイタイプなんだよねぇ。絞りも固定のF5.6だし。これってPENTAX Q版ぎょぎょっと20だよね。ぎょぎょっと20はF8固定で対角線画角が153°だった。これってFXのボディでぎょぎょっと20使った方が楽しいかも。うーん、やっぱりデジタル一眼レフは中途半端なAPS-Cがはびこってレンズの選択肢がアレなのが嫌なんだなぁ。いや待てよ、この大きさ重さで対角線160°の撮影ができてF5.6固定だけれども、Q7は意外と高感度がいけるらしいし(GR DIGITALとほぼ同じセンサーサイズなのに…)。

などと、PENTAX Q7は久々にあれこれ考えさせるものがある。最初に面白そうなレンズが手頃な値段であるということとプラスアルファの何かがあるだけで勢いで買ってしまいそうになる。標準レンズの01 STANDARD PRIMEも欲しい。Q7では39mm相当の画角だそうだ。開放F値もF1.9だし。

まあ冷静に考えると魚眼使いたいならAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED買うのがよいねぇ。そうするとDXレンズなのにAFモーター内蔵でないというのがまた気になってくるんだけど(DX廉価機でAFが効かないし、Nikon1のコンバーターでもAFが効かない)。やっぱりニコンってこういう仕様の行き当たりばったりが全然駄目だよねぇ。妙なところすごく拘っているくせに。結局ニコンは高級機買えというスタンスなんだよねぇ。

ああ、PENTAX Q7の話だった。トイレンズのシリーズもよいが、同じ画角でちゃんとしたレンズもだしておくれ。あと、06 TELEPHOTO ZOOM(69mm~207mm)でスポーツとか撮れそうかなぁ。ファインダーがなくて背面液晶のみだからスポーツだとフレーミングが難しいだろうなぁ。

ということで、おそらく財布の紐がゆるんでいたらPENTAX Q7 ズームレンズキットと魚眼レンズをその場で買って帰っていたかもしれない(笑)。PENTAX Q7のカタログはかなりきれいでそそる。まあセンサーが小さいとはいえ、GR DIGITALなんかと同じセンサーサイズだから、ちゃんとやればきれいに写るのは当たり前なんだろうけど。ということでなんとか踏みとどまっております(笑)。

今日は暑かった2013年08月10日 00時00分00秒

ミズクラゲ:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F3.5開放、1/30秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO1800(オート)、-0.3EV

今日は暑かった。高知・四万十市で40.7℃や甲府市で40.1℃を記録したそうだ。

そこで涼しい写真を。暑かったので今日は水族館に行った。フィルムでも撮ったが、暗いところはデジタルでしか撮れなかったなぁ。フィルムは帰りにDPEに出してきたが、週末でもありお盆休みも挟んでいるので金曜日の上がりとのこと(同時プリントL判アナログプリント)。

まあ急ぐんならデジタルで撮るから、これぐらいの時間なら待てますな。困るのは料金が上がることかなぁ。


ミズクラゲ:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F3.5開放、1/30秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO1800(オート)、-0.3EV

絞り優先AEでF3.5開放にして、ISOオートをシャッタースピード下限1/30秒、ISO感度を200~3200で設定した。そうすると暗いところではF3.5開放・1/30秒固定でそれに見合うISO感度を自動で見繕ってくれる。プログラムオートにすると開放にしたくないらしく、18mmの広角端で暗いのにF4にされてしまうので、絞り優先AEにした。こういうところがデジタルの便利さですなぁ。いまさらだけど。

HGST 0S03357(SATA3 4TB 7200rpm 64MB) HDDを買った2013年08月12日 00時00分00秒

HGST 0S03357(SATA3 4TB 7200rpm 64MB)

自宅のメインPC(デスクトップ)の2TBデータ用ドライブ(Dドライブ)が残り少なくなってきたので、もっと容量の大きいHDDに交換するという話は以前書いた。
3TBのHDDか4TBのHDDか ― 2013年07月09日

何日か前にようやく4TBのHDDを買った。HGSTの3.5インチHDD DESKSTAR 0S03357(SATA 4TB 7200rpm 64MB)という4TBのHDDだ。ドスパラで22,480円だった。5900rpmのものと迷ったのだが値段がそんなに違わなかったので7200rpmの方を買ってしまったのだが、吉と出るか凶と出るか。回転が早い方がアクセス等も速くていいのだが、その分発熱も多いしトラブルの確率も高くなりそう。買ったHDDは3年保証が付いているということなのだが、3年以内に故障したとしても新しいHDDに替えてくれるだけでデータまで保証してくれるわけではないから、データ用ドライブとしては回転数の低い方を買った方がよかったかもしれない。 まあいいか。

さて、この4TBのHDDをフォーマットしてさらにいまの2TBのHDDからデータをコピーしなければいけないのだが、それが面倒で買ったまま数日放置してある。寝ている間にフォーマットすればいいのだろうが、寝る前にPCを開けてHDDを入れ替えたりするのが面倒で…。

しかもフォーマットに9時間とか掛かるらしいので、寝ている間に終わらない。さらに今日みたいに雷ゴロゴロみたいなときにフォーマットしていてPCが壊れたりしたら嫌だし…。ああ面倒くさい。フォーマット済みで売ってくれないかなぁ(笑)。

そういえば昔フロッピーディスク(FD)でフォーマット済みとかいうのがあったなぁ。そのフォーマットが使いたいフォーマットと違っていて結局自分で全部フォーマットし直して使ったこととかあったが、多くても720KBとか1.44MBとかだったのでフォーマットしても時間も掛からなかったなぁ。3.5インチFDにも2DDとか2HDとかあったなぁ。5.25インチとか8インチとかEPレコード(死語)みたいだったなぁ(遠い目)。ああHDDの話だった(笑)。どうも9時間もフォーマットしたくないので逃避してしまう。

そういえば今使っているPCの起動ドライブ(Cドライブ)は、Windows7を入れるときにクイックフォーマットにしてしまったのだが、特に問題なく使えているが、やっぱりデータ用だしちゃんとフォーマットした方がいいだろうなぁ。

ということで気が進まないのだが、4TBのフォーマットに取りかかってみようと思う。ああ面倒くさい(笑)。

残暑お見舞い申し上げます2013年08月14日 00時00分00秒

シロクマ(八景島シーパラダイス):Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F5.6開放、1/30秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO2500(オート)、-0.3EV

残暑お見舞い申し上げます。

しかし暑いですな。カメラネタもなさそうなので…。 くらし☆解説 『かつてと違う猛暑! 熱中症に一層の注意を!!』(NHK解説委員室)によると、

かつて暑さを表現するため、日中の最高気温が30度を超す日を「真夏日」と呼んでいました。それでは表現しきれない暑さの日が多くなり、日中の最高気温が35度を超える日を「猛暑日」と呼ぶようになったのは、平成19年のことですから、わずか6年前のことです。

背景にあるのは、地球温暖化の影響に加えて、都市部の気温が特に高くなるヒートアイランド現象です。コンクリートに覆われ、クーラーの排熱などが多い都市部は水田や畑などが多い地方より気温が高くなります。

7月10日の東京の都心と山梨県甲州市で比べると、最高気温は東京が35.3度、山梨県甲州市は全国で最も高い39.2度でした。ところが最低気温は東京が26.9度、山梨県甲州市は24.2度でした。東京は8度しか下がりませんでしたが、甲州市は15度も低くなりました。

高齢者や年配の人たちが若い頃と最近の夏は暑さの質がまったく違ってきています。経験では対処できない暑さになっているのです。

ということだ。

昔よりも暑い日が多いし夜も温度が下がらない。熱中症にはくれぐれも注意して欲しい。スポーツで熱中症の選手が出たら、それは選手がだらしないんじゃなくて指導者の資質が問われているんだと思って欲しい。いまだに自分の若い頃の季節感や価値観や指導方法のまま進歩していない指導者は、私が合宿して1週間ほど(以下略)。

ということで、シロクマのだらけた写真でごゆるりと(笑)。


シロクマ(八景島シーパラダイス):Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、55mm、F5.6開放、1/30秒、VR:ON、WB:オート、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO2500(オート)、-0.3EV

“富士フイルムならではの色”がある、その秘密を聞く(ITmedia)2013年08月20日 00時00分00秒

八景島シーパラダイス:Nikon F3、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、28mm、F8AE、Kodak PORTRA160、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3

“富士フイルムならではの色”がある、その秘密を聞く―「あのメーカーのカメラはあの色がいいよね」 カメラ好きの間では何気なく出る会話だが、富士フイルムのカメラについては「特に肌色がいい」と言われることが多い。その秘密を聞いた。という記事がITmediaに載っている。

――いきなりぶっちゃけますが、富士フイルムのデジカメは発色がいい、特に肌色がいいとよくいわれますし、わたしもそう思います。実際、そんなに他社と比べて違うものなのでしょうか?

芦田氏: 正直、特にコンパクトカメラにおいては各社とも絵づくりが似てきていると思います。ただ、その中で、各社とも「ここはキープしたい」というこだわりがあるように見えます。どこが大事か、というのはメーカーによって違いますね。

富士フイルムの場合は、人が見たときに心地いい色を目指してます。ここは銀塩フィルム時代と基本的には同じです。撮影した人のみならず、その場にいなかった人がその写真を見て心地よく見えるような写真をイメージしています。

――それは記憶色重視ということですね

芦田氏: そうですね。細かくいうと、われわれは色再現には3つの項目があると思っています。ひとつめは階調性、ふたつめは忠実な表現、みっつめがその記憶色の再現です。これらに加えて安定したオートホワイトバランス。どれも重要ですが、特に記憶色と呼ばれる部分を大事にしているのは確かです。

記憶色といってもいろいろな色があるのですが、富士フイルムではマリンブルーやスカイブルーといった青、それから緑、そして肌。この3点に重きを置いています。青や緑は一般的に彩度が高い色が好まれますから、やや鮮やか目にしています。

やっぱりそうだよね。青や緑がケバいよね(笑)。でもフロンティアなんかは、原色全体が階調のないべた塗りっぽく彩度も高いんだよね。黄色や赤も酷いことになっている。なんかね、抽象的に言っていることと実際の処理が違うような。フロンティアの悪口はまあフィルムからのデジタルプリントの場合の話だから、デジタルのJPEGだと違うんだろう。

――逆に肌色を重視しすぎると背景の鮮やかさに欠ける、という問題も出てきますよね。

芦田氏: 現状はフィルムシミュレーションで対応してます。たとえば、ベルビアモードでは肌色よりも風景を重視した鮮やかな絵づくりになりますし、アスティアでは両立を目指し、プロビアはいろいろなシーンに使えるようセッティングしています。

――青や緑の話も教えてください

芦田氏: 例えば緑ですが、一口に緑と言ってもいろいろな緑があります。少し青みがかった方が緑はきれいに見えますが、そちらに合わせてしまうと芝生のちょっと黄色い感じが出てこなくなることにもなりますので、あまりどちらかの方向に寄せるというよりは、色相的にはニュートラルな方向に持ってきています。その方が細かい色の違いがちゃんと出ます。

その上で、ベルビアはプロビアより少し青み、アスティアは黄色みという色味や彩度などでフィルムシミュレーションごとに個性を持たせて使い分けられるようにしています。

青空はどちらかというと、ちょっとマゼンダ方向の方がきれいな青空のイメージになりますから、それを意識してチェックしています。彩度も上げすぎると飽和の問題がでてきますから、飽和しにくいような技術を入れています。

ここで芦田氏が「ベルビアは」「プロビアは」「アスティアは」と言っているのは、フィルムシミュレーションモードでの話で、「ベルビアモードでは」「プロビアモードでは」「アスティアモードでは」と意味だろう。字起こしするのなら「ベルビア(モード)では」「プロビア(モード)では」「アスティア(モード)では」と書くべきだろう。もう頭の中でフィルムは「亡きもの」になっているから、こういう省略で書いても気がつかないんだろうな。寂しいですな。

――今まで伺った手法はRAWで撮ったときにはあまり生かされませんよね。やはり富士フイルムとしてはRAWよりJPEGで撮って欲しいという考えなのでしょうか。

芦田氏: われわれとしては撮った後で何か処理を加えないといい絵にならないのは責任を果たしていないと考えてますから、JPEGでいい絵を出すというポリシーでやってます。その上で、自分好みの絵づくりを細かく行いたいという人はもちろん、後から各種絵作りを楽しむこともできるので、RAWも使っていただきたいと考えています。

「RAW『も』使っていただきたい」、いいスタンスですなぁ。やっぱりJPEGでちゃんとしていないと。というか私は撮った後でいじるのは好きではないので、JPEGで完全を目指して欲しい。いじりたい人用にRAWができるのは全然構わないが。

肌色に関する部分をスルーしているのは、富士のデジカメの肌の描写は知らないし、フィルム時代はアスティア以外はコニカのネガの方が肌の描写は気に入っていたから。コニカ(コニカミノルタ)のフィルム亡きあとはKodakのPORTRAの肌の描写がよいと思って、値段が高いけれども使っている。PRO400はよかったけど、あのフロンティアは…。そういえばリアラエースなんか、今思えば蝋人形みたいに写ってたなぁ(笑)。だから富士フイルムの人も聞き手の荻窪氏も富士のフィルムの肌の描写がよかったからデジタルもという言い方はしていないし、微妙に逸らしているように思う。


写真は記事とは関係ない。
八景島シーパラダイス:Nikon F3、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、28mm、F8AE、Kodak PORTRA160、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3

昔のコダックのネガカラーは、黄色人種だとどうもいまいちな色だったが、PORTRAはその辺の違和感もないし、色白な黄色人種の肌も地黒な黄色人種の肌もきれいにでていると思う。

F3のファインダーだとAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)の回転角の小さいピントリングでもなんとかなりますな。やっぱり一眼レフはファインダーでしょう。こんな回転角小さいAFレンズでも、撮っていて楽しいもの。

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