フジカラーPRO400Hを試写する(赤城耕一のフィルムカメラパラダイス) ― 2013年07月01日 00時00分00秒
来春で休刊(という名の廃刊だろう)が決まった、FILM&IMAGEのVOL.31(2013 Summer)の赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第24回はフィルム番外編として「フジカラーPRO400Hを試写する」だ。
フジカラーPRO400Hは、海外向けの(プロ用)ネガカラーフィルムで、国内では最初逆輸入で、途中から一部店舗で扱いが始まり、今回日本国内向けのPRO400(135)が製造中止になることから、正式にPRO400Hが国内販売されることになった。
富士フイルム PRO 160C、PRO 400H、PRO 800Zネガカラーフィルム ― 2008年09月22日
あけましておめでとうございます。富士PRO 400Hゲット! ― 2009年01月01日
富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日
富士フイルムPRO 160C、PRO 400H、PRO 800Zがヨドバシで売っていた ― 2009年06月05日
新登場のフジカラーPRO400Hは従来のフジカラーPRO400に代わる 高感度のプロフェッショナルタイプのカラーネガフィルムである。
PRO400Hは以前から海外向けに発売されており、数年前から日本でも一部で試験的に発売されていたが、好評のためこのたび一般発売されるものである。これによって、富士フイルムのISO400のプロフェッショナルタイプのカラーネガフィルムは全世界でPRO400Hに一本化されることになる。
「好評のためこのたび一般発売されるものである。」から「これによって、富士フイルムのISO400のプロフェッショナルタイプのカラーネガフィルムは全世界でPRO400Hに一本化されることになる。」へのつながりがおかしいよねぇ。好評のため一般発売されるようになったらどうして「PRO400Hに一本化されることになる。」のか。それは135のPRO400が製造販売中止になったからだ。富士フイルムの発行する雑誌だから、そこは書きにくかったんだろうなぁ。でもよく読めば気づくように書いているところは偉いですな。
PRO400Hの特性はまず「第4の感色層」の採用によって、光源の種類を 問わず忠実な色再現が期待できることだ。昼光だけではなく電球色、蛍光灯下などで美しい色再現が可能になるのはPRO400Hならではの大きな特徴であり、多種類の光源がミックスされた状況下でも美しい色再現のプリントを制作することが可能になる。
驚きの滑らかな階調再現性肝心のPRO400Hの色再現性だが、華美に走らず、落ち着きのあるニュートラルな色再現をすることが大きな特徴になっている。このため、商品の色を忠実に再現したい広告写真、人物写真にも向 くほか、建築写真、風景写真にも良い結果が得られるだろう。
個人的にとくに好感を持てたのは女性や子供の肌の再現性の美しさである。オトナのためのカラーネガフィルムという印象を強くもった。きわめて軟らかい調子のため、階調再現性は驚くほど広く、 しっとりとした潤いのあるプリントを制作することができ、ディープシャドーからハイエストライトまでの繋がりがたいへんよい。また明暗差の大きな条件でも不自然さがないのがいい。デジタルとはまったく異なる写真を制作することができるはずだ。
階調が豊富だし、滑らかな肌再現もいいのだが、やっぱり色調が気になる。なんとなく寒色系で顔色も決してよくない。元コニカのネガフィルム愛用者からみたら、なんか蝋人形っぽくないか。まあコニカの方が不自然に赤みの乗った肌再現なのかもしれないが。肌だけでなく、PRO400Hの空の色も青く抜けてなくてなんか渋いんだよねぇ。
もちろんPRO400Hはカラーネガフィルムであるから、色再現に関しては、プリント時にコントロールが可能である。
仰るとおりですな。わざわざこんな風に色再現はコントロール可能なんて書くのはなんでだ(笑)。
まあせっかく残っているフィルムをけなすのはあれだが、残っているフィルムは硬調派手派手系ばかり、色再現がまだマシだった軟調系のPRO400は、軟調であっても寒色系のPRO400Hに置き換わるとは…。なんだかなぁ。前回は「このフィルムはもうこれで終わりにしたい(笑)。」と書いたが、無くなってしまう前にもう一回使ってみるか。光源の色温度に左右されにくいというのはメリットだし。
Carl Zeiss から Zeiss へ ― 2013年07月02日 00時00分00秒
Carl ZeissのCamera Lens BlogにFrom “Carl Zeiss” to “ZEISS” – a brief story about our brand communicationという記事があって、Carl Zeissの表記を今後Zeissにするらしい。
その最初の製品がZEISS Touit レンズシリーズのようだ。うーん、Carl Zeiss表記とZeiss表記の写真を比べると、Carl Zeissの方がよいような。デザインされたロゴがZeissのみというのは悪くないと思うが、レンズに表示するものはぽつんとZeissだけよりは、Carl Zeissの方がよいと思うけどなぁ。
一部のTouit レンズはCarl Zeiss銘で出荷されているのでコレクターズアイテムかするかもとか書いてあるが、最初から統一しとけと言いたい。Touit レンズを買う予定はないが、もし買ったらテプラでCarlって付け足すと思う(笑)。どこかに頼んで銘板にCarlって追加で彫り込んでもらうかもしれない(笑)。でも、あとからCarlを追加すると左に寄ってバランスが悪いかもなぁ。
最悪なレンズ研磨(関東カメラサービスブログ) ― 2013年07月03日 00時00分00秒
関東カメラサービスのブログに最悪なレンズ研磨という記事が挙がっている。修理に持ち込まれたライカ エルマリートM 90mm/f2.8の前玉の裏側に研磨された跡があって、明らかに段差が付いている。遠近両用めがねかよっていうぐらいに。
どこかの修理業者の仕業だろうというのだが、何のために研磨するんだろう。「ですから弊社は研磨に関しては救済措置と捉え、何でもかんでも傷を全て消してピカピカにするような研磨は行いません。」というのだから、傷を消すために研磨するのだろうか。今回の場合、前玉の裏側なので、普通は傷が付かない場所だ。前玉の表側に傷が付いたのを研磨すると裏側も研磨しないといけないのだろうか。
研磨の理由がよく分からないが、傷が原因でやむなく研磨しなければいけないというのならば、やっぱり保護フィルターでしょ。
そこで強引にデジカメWatch週間アンケート「レンズに保護フィルターを付ける?」の結果発表に話を持って行く。
カメラのレンズに保護フィルター(プロテクトフィルター)を付けますか?
選択項目 投票数 比率 付ける 1026 81.6% 付けない 232 18.4% 合計 1258 100%
実に8割を超える人が保護フィルターを使っている。私もその一人だ。以前、フィルターを掃除していてフィルターに傷がついたことがあって(おそらく砂とか細かい金属片のようなものが付着したまま拭いたのだろう)、これがレンズの前玉だったらどうしようと思った。だからレンズの前玉になるべく触らなくて済むように保護フィルターが欲しい。レンズ前玉に何かが直接当たって傷になったことはないが、レンズ前玉を掃除する回数は減らせる。あと、汚れの中には油汚れとか雨の染みとか取れにくいものがあるので、フィルターがあると掃除に失敗してもフィルターを買い換えればいいという安心感もある。
前玉修理となると、まずそのレンズの前玉が部品として存在していることが前提となる。ちょっと古くなると部品払底で修理不可になるから(それで研磨という最終手段が出てくるんだろう)、そういう意味でも保護フィルターの交換で済む方がよい。また前玉修理のあいだそのレンズは使えないが、フィルターはすぐに手に入るので撮影可能だし、フィルターが無くても撮影はできるので、現地で撮影中にフィルターに異常が生じても外して撮れば撮影続行可能だ。
そんなわけで8割も仲間がいたのはうれしいなぁ。リコーのGR(DIGITAL)開発者の方、見てますか?(笑) GRに直にフィルター付けられるようにしてくだされ。 あと、各メーカーはL37フィルター無くなさいで欲しいなぁ。
カブトムシ蛹の成虫後の残骸:GR DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/48秒、ISO400、AWB、プログラムAE、-0.3EV
写真は記事とは関係ない。
例の昆虫マットの上で蛹になったカブトムシはそのまま放っておいたら成虫になっていた。これはメスの方。オスの方も成虫になってマットにもぐってしまった。
カブトムシの幼虫が表面で蛹に ― 2013年06月12日参照
【追記】上の写真は何日か経ってからのもので、最初に見たときはきれいにもぬけの殻みたいになっていた。でもオスの方が成虫になったあとをみると、こんな殻があまり残っていないので、このメスはちゃんと成虫になったのか心配だ。
「SPEED BOOSTER」にニコンGレンズ対応モデル(デジカメWatch) ― 2013年07月05日 00時00分00秒
「SPEED BOOSTER」にニコンGレンズ対応モデル(デジカメWatch)を発売なのだそうだ。
0.71倍の縮小光学系を内蔵するマウントアダプター。絞りリングを持たないニコンGタイプレンズ向けに、絞り操作が可能な機構を備えた。
SPEED BOOSTERは、35mmフルサイズ用のレンズを装着すると、APS-CフォーマットのEマウント機ではほぼレンズ本来の画角、マイクロフォーサーズでは35mm判換算で約1.4倍相当の画角になるというマウントアダプター。また、集光により開放F値は1段明るくなるとしている。
SPEED BOOSTER躍進中ですな。これで、35mmフルサイズ用(FX)のニッコールレンズをAPS-Cサイズ(DX)のニコンFマウントで「本来の画角」で使えるアダプター作ってくれないかなぁ。もちろんAFやAEなど電気的な連動もちゃんとした上で。そうしたら、先行き不安なDX専用レンズを買わなくても済むし、FXとDXの併用にいいんじゃないかなぁ。テレコンがあるんだから、ワイコンじゃないけれどもこういう広角アダプターがあってもいいはず。
もっとも、DXフォーマットにはSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMのような意欲作も出てきているので、先行き不安と言ってしまってはいけないのかもしれないが。SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSMは、交換レンズ実写ギャラリー SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM(デジカメWatch)を見る限りでは、かなりピントが薄くて、ピントのあったところから少し外れたところの描写がなんとなく流れたような感じでもう一息という感じがする。滑らかにぼけているという感じではないのだ。なんか流れている画像の中にピントの合っている部分があるという感じなんだよねぇ。ベータ機らしいので、製品版ではもう少しよくなっていると思いたい。
写真は記事とは関係ない。
横浜市電保存館(2013年5月撮影):Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F4AE、純正プロテクトフィルター、専用フードHN-35、Kodak PORTRA400、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED(Windows7 64bit)
現在改修のため休館中の横浜市電保存館。休館直前の5月の連休に撮影。今年(2013年)7月20日にリニューアルオープンらしい。
3TBのHDDか4TBのHDDか ― 2013年07月09日 00時00分00秒
暑いですねぇ。皆様、熱中症にはお気を付けください。
さて、自宅のデスクトップPCのDドライブには2TBのHDDを使っているのだが、これが残り150GBぐらいになってきてやばい。以前だったらそもそもPC全体のHDDの容量が150GBよりも小さかったりしたものだが、最近はTBが当たり前だ。
毎週末デジタルカメラで某アマチュアスポーツを撮っているので毎週10GB単位でファイルが増えていく。フィルムは最近あまり撮影していないのだが、フィルムスキャンは16bitのTIFFで保存しているので、こちらは1コマが100MBは優に超える。36枚撮りフィルム1本だと4GBは超える。
ということで、HDDを増設するか容量の大きなものに交換するとかしないといけない。今のが2TBなので、交換するならば3TBか4TBだろう。3TBだと比較的安いし、発売されている種類も多いので選択肢がある。しかし、1TBしか余裕がない。4TBは種類も少ないし、そんな容量の大きなHDDで本当に大丈夫なのかという心配がある。ただ、2TB余裕があるので、当面容量を気にしなくて済むというのはメリットだ。
ゆっくり検討している時間はなさそうだ。Windows7のいわゆる倉庫用なので、AFT(Advanced Format Technology)だとどうとか考えなくて済むから楽だ(XPのときは非AFTのを調べて買った)。
てなわけで、面倒くさいなぁ…。4TBなんてフォーマットに何時間かかるんだろう。
【追記:2013年8月12日】
HGST 0S03357(SATA3 4TB 7200rpm 64MB) HDDを買った ― 2013年08月12日
IMAI collection のAI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-EDとReflex-Nikkor 2000mm f/11 ― 2013年07月10日 09時06分15秒
写真家田中長徳氏のPEN PEN チョートクカメラ日記によると、札幌のIMAI collection に新たにReflex-Nikkor 2000mm f/11が加わったのだそうだ。
今井館長巨大ニッコール二本持ち
AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-EDの方は、知られざるニコンの歴史「AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-ED」 ― 2012年06月04日で取り上げたのだが、こうやって見るとやっぱり大きいレンズですなぁ。付いているNikon Fがグリコのおまけのように見える。
記事には「今井館長」とあって、どこの館長さんなのか検索したら、札幌時計台の近くで個人でカメラ博物館の「IMAI collection」を運営している今井貞男氏なのだそうだ。
長徳さんと札幌(写真にこだわる)
札幌時計台近くにそんな素晴らしいものがあったとは。以前札幌に行ったときに寄ればよかった。調査不足ですな。またこんど、寝台特急トワイライトエクスプレスに乗って札幌に行ってIMAI collectionに行きたい。しかし、「IMAI collection」の公式サイトが見つからない。なんか、「丸井今井 札幌本店」の洋服情報ばかりだ(泣)。
AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-EDやReflex-Nikkor 2000mm f/11でスポーツ写真撮ってみたいですなぁ。でもまずピントが追いつかないのではないかと思う(泣)。
写真は記事とは関係ない。
相鉄西谷駅工事(東海道新幹線高架下):Ricoh GR DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/64秒、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
相模鉄道の西谷駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅までを「相鉄・JR直通線」として建設中だ。そうすると、相鉄の海老名・大和・二俣川・湘南台方面からJR東日本の横須賀線、湘南新宿ラインへ直通電車が可能になる。西谷駅は真上に東海道新幹線が通っていて、ここが「新横浜」になってもよかったとも思うが、私鉄の駅だからそうはいかなかったのだろう。
「相鉄・JR直通線」って、横浜市も事業費を補助しているようなのだが、西谷から渋谷・新宿方面に直通してしまうと、横浜駅で乗り換える人が減って、横浜駅周辺の売り上げとか減って地盤沈下につながると思うんだけどなぁ。海老名とか大和とか湘南台の人は便利になるだろうが、そこは横浜市ではない。なんで自分の自治体が地盤沈下するような事業を金出して後押しするのか分からん。
ニコン社長:スマホ市場念頭に新規事業-4~6月期は弱含み(bloomberg) ― 2013年07月12日 00時00分00秒
ちょっと前の記事で済まんが、Bloomberg.co.jpにニコン社長:スマホ市場念頭に新規事業-4~6月期は弱含みという記事が載っている。
木村氏は、昨年のスマホ販売台数がおよそ7億5000万台に達したことに触れ、「写真を撮る市場が広がった」とした上で、これに対応して同社も「もっと大きな市場にアプローチできる」との考えを示した。ニコンは2008年にヘッドホンに小型ディスプレーを組み合わせたメディアプレーヤー「UP(ユー・ピー)」を発売、そのバージョンアップを含め、今後5年以内にカメラ事業からも「カメラにとらわれない」斬新な製品を打ち出したいとしている。
スマホのカメラ機能の向上などにより、カメラの市場環境は厳しさを増している。カメラ映像機器工業会(CIPA)の統計によれば5月のデジカメ総出荷台数は前年同月比約40%減の533万台で、13カ月連続で前年割れとなった。ニコンの2013年3月期売上高の約7割はデジカメを主軸とする映像事業 が占めている。市場が縮小傾向にある中でいかに新規事業を伸ばすかが今後の成長の鍵の一つとなる。
木村氏はより長期的には、10年以内に消費者向けカメラの製品比率を下げ、高い成長率が見込める健康・医療事業などに注力する考えを示した。細胞の画像分析、創薬支援システムといった新規事業では「3年内に1つは事業化に踏み込みたい」と語った。
「UP」は面白い製品だと思ったが(無線LANサービス「ホットスポット」がニコンの新製品メディア ポート「UP(ユー・ピー)」に対応 ― 2008年12月18日)、ちょっと早すぎたのかもしれない。
そして、「木村氏はより長期的には、10年以内に消費者向けカメラの製品比率を下げ、高い成長率が見込める健康・医療事業などに注力する考えを示した。」ということは、オリンパスとかトプコンみたいになるということか。消費者向けカメラが長期的には成長が見込めないというのは、スマートフォンのせいだけじゃないと思うぞ。一眼レフなのにピントの山が見えないカメラとか作ってミラーレスデジタルカメラに道を造ってあげたりしているからだと思うぞ。レフレックス構造でなくてもオートフォーカスが速く作動するなら、どうせピントは見えないんだから、ミラーパタパタがない方がいいという判断になるよね。ミラーパタパタがないとなると、ニコンのように精密機械のノウハウがなくてもカメラが作れるということになって、家電メーカーが簡単にカメラ作って性能も劣らないということになってくる。そしてミラーレス機のノウハウはそのままスマホ内蔵カメラに使える。
まあ自分でオリンパス化の道を造って歩むというのならお好きにどうぞ。やっぱり写真業界は終わりつつあると確信した。
特別展「深海」(国立科学博物館) ― 2013年07月16日 00時00分00秒
ネタもないようなので、東京・上野の国立科学博物館で7/6(土)から10/6(日)まで開催されている、特別展「深海」についてリポートしてみたい。
JR上野駅の公園口を降りると、普段は子ども連れの人々はまっすぐに上野動物園に向かう。しかし、今回は国立西洋美術館の角をみんな右に曲がって行くではないか。右に曲がった途中に国立科学博物館があるが、突き当たりは東京国立博物館だ。うう、この大量の子ども連れが東京国立博物館に向かうとは思えない。歩いていくと、案の定特別展の入場待ちが国立科学博物館前の路上まで伸びていた。いままでの科博の特別展で一番行列が長い。しかも小さい子が多い。上野のパンダは想像妊娠だったし、暑いので屋外の多い動物園よりも屋内の博物館を選んだのだろう。しかも、深海展だと恐竜とか元素よりは親しみやすい。
そんなこんなで並んだ(泣)。入場まで外で40分待ちとかざらなので。列に並ぶ前に飲み物を購入しておくこと。今回は入場券を事前に購入している人とそうでない人とで列は同じだったが、途中の入場券発売所のところからは、入場券所持者は先に進めるので、できれば入場券を先に手に入れておいた方がよいと思う(上野駅構内にもJRの発売所があるし、ネットで購入もあるようだ)。
展示は子どもにも見易いように下の方に深海の生き物が展示されているために、最前列の人以外はパネルしか見えない(泣)。しかも人が流れないのでいつまで経っても下の方の展示は見えない(泣)。
あと、国立科学博物館のレストランはお勧めポイントなのだが、午前11時には30人待ちとかでいつ食べられるか分からないので、お弁当を持ってきて屋上で食べるのがよいと思う。上野駅構内に弁当売り場もある。
NHKなどで繰り返し宣伝しているので、この深海展は夏休み中混むと思う。覚悟して行ってくだされ。内容はまあ普通です(笑)。前述のように展示物がみづらいので、1800円の図録を買うのがよいかも。海洋堂のフィギュアを2500円で買うよりは図録をお薦めする。お金があって家が広い人は、実物大のダイオウイカクッション(全長6m)もお勧め(笑)。誰があんなん買うんだ。大きくて洗濯もできないからダニわきまくるような気がする。
あと、NHKのスマートフォンアプリ「深海カメラ」とやらをダウンロードすると、会場内でプリクラみたいに「深海のいきものと一緒に写真が撮れます」と展示場マップに書かれているが、Nexus7でNHKのサイトからGooglePlayの該当サイトにアクセスすると、あなたのスマホのバージョンは適合しないと言われてダウンロードできなかった。Android2.3以上とのことだが、Nexus7はAndroid 4.2(Jelly Bean)で最新版なんだけどなぁ。タブレットであって「スマートフォン」じゃないからかねぇ。なんだか不親切だ。会場内はフラッシュは禁止だが、撮影は自由にできた(これ重要)。
【追記:2013年7月17日】
さっき上記のhttp://www.nhk.or.jp/ocean/app/を見たら、「『深海カメラ』は以下の端末が動作する環境に対応しています。」というのが追加されているようだ。この記事を書いたときにはなかったと思う。苦情殺到したのか?今回iPhoneにも対応したので追記したのだろう(記事執筆時はAndroidのみだった)。【追記ここまで】
写真上:ダイオウイカ(国立科学博物館特別展「深海」):Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F3.5開放、1/50秒、VR:ON、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO1600、-0.3EV
写真下: 国立科学博物館特別展「深海」:Nikon D300、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、18mm、F4、1/60秒、VR:ON、AWB、ピクチャーコントロール:ポートレート、Nikon NCフィルター、ISO1250、-0.3EV
高画素機での位相差AF ― 2013年07月17日 00時00分00秒
写真家赤城耕一氏のブログで、高画素機での位相差AFの問題が書かれている。
オリンパスペンE-P5を使い始めて思うこと。(赤城耕一写真日録)
話は少しそれるけど、昨今のカメラの高画素化によって、一眼レフの位相差AFに対する疑念は自分でもますます強くなっている。微妙なピントの外れが気になるのである。とくに大口径レンズを絞り開放近くで、なんとしても正確なピントを求めたい場合は、一眼レフでもライブビューを使用してコントラストAFを活用したり、MFに切り替えて拡大してフォーカシングしているのが現実だ。
と、なれば必ずしも“一眼レフ”である必要がなくなる。もっとも一眼レフがAF化したころから、ファインダーの性能は落ちはじめたと感じている、ただの明るいだけのファインダーとなり、ピントのヤマが肉眼で完全に確認できるカメラ、レンズのボケ味がわかるカメラは少数になった。そうなってくると一眼レフへの執着も薄らいでくる。AF一眼レフは測距点のスーパーインポーズをスクリーンに仕込まねばならないこともファインダー性能劣化の理由のひとつとしてあるのではないかと素人ながらに想像しているのだがどうなのだろう。
現在ではファインダーはただの構図を決めるためと、合焦マークの確認のためにあるみたいである。もっとも位相差AFを使用せねば撮影できない被写体もたくさんあるから、今すぐ一眼レフがなくなるとは思えないが、将来まで生き残れるかどうか最近では疑問に思っている。ミラーレスカメラの性能向上をみるにつけ、不安が増してゆくのだ。
コントラストAFの速度がまだまだだった頃は実用的には位相差AFしかあり得ない感じだったが、だんだんと改良されてくるとこんどは位相差AFのアバウトさが高画素機で目立ってきたといことか。
個人的には、デジタルはスポーツ撮影に一番使っているので、コントラストAFは速くなったとはいえまだまだだし、高画素機でもないので位相差AFしかないという感じだ。
それ以外の用途だともうコントラストAFなのかなぁ。
まあどっちにしても今のデジタル一眼レフの光学ファインダーだと正確なピントの山は見えないので、そうなると赤城氏の仰るとおり必ずしも“一眼レフ”である必要がなくなりますな。以前から私が、最近の一眼レフは自分で自分の首を絞めていると言っていたとおりになってきた。
こんな調子だからもう単体のカメラは終わっていくんだと思う。個人的には光学ファインダーのスクリーンでピントを追い込むのが好きだし、スポーツ撮影での位相差AFのレスポンスは捨てがたいが、そんなのは一部の人の特殊撮影ということになるんだろう。
後世の人は、写真業界のどこがターニングポイントでなにがこういう流れになったのかきちんと検証してくだされ。
写真は記事とは関係ない。
高島貨物線(EF200-15):Ricoh GR DIGITAL、5.9mm(28mm相当)、 1/540秒、F3.5、ISO64、-0.3EV、プログラムAE、AWB
ヨコハマビオゴンモノクロ計画その7 ― 2011年04月14日と同じ場所。同じく桜木町を背にして撮っているが、踏切を挟んで向きが違うので印象が違う(レンズも21mmと28mm相当で違うし)。このEF200は大阪の吹田機関区所属のようだ。
KenkoTokina プリントスキャン KFS-A6DUAL ― 2013年07月18日 00時00分00秒
ケンコー・トキナーからプリントスキャン KFS-A6DUALというものが7月20日に発売されるそうだ。
パソコンを使わずに、フィルムも写真もデジタルデータ化できるスキャナーです。
■名刺サイズからA6サイズまで対応
厚み0.5mmまでの名刺サイズからA6サイズの印刷物なら写真でも書類でも簡単スキャン。
■ネガ・ポジ両対応
35mmフィルム、ネガもポジもボタンひとつで取り込み。ネガはホルダー不要で即スキャン。
■パソコン不要!SDカードにそのまま取り込み
SDカードスロット搭載なので、PCに接続することなくスキャン可能。
■単4乾電池でも駆動
付属ACアダプターの他に単4形アルカリ乾電池でも駆動。外出先でも単体でデータスキャンが可能。
JANコード:4961607865002
[2013年7月20日発売] オープン価格
パソコンなしでフィルムやプリントのスキャンができるし、単4電池でスキャンできるのはいいですな。これで旅先でモノクロ現像をしてスキャンしてブログにアップとかできますな(笑)。モノクロ現像一式を持って行くのはアレだとしても、ネガカラーならスピード仕上げで1時間後には旅先でブログにアップとかできますなぁ。まあそんなに急いでアップする必要はないんだけれども。
機器の形状からして、中にデジカメが入っていてフィルムのデジタル画像を撮影するのではなく、ラインセンサでちゃんとスキャンしているっぽいところがよいですな。
仕様には、
イメージセンサー CIS
スキャン解像度
原稿(写真等):600dpi(高解像度) / 300dpi(低解像度)
ネガフィルム:1200dpi
ポジフィルム:1200dpi
とあるので、ちゃんとラインセンサでスキャンしているのだと思う。
あとはどれぐらい階調がでるのかどのくらいの画質なのか、ですな。
Amazonでは¥13,070と出ているので、そこそこの画質なら、内部にコンパクトデジカメを内蔵したタイプのフィルム「スキャナ」よりもよさそうだ。はやくサンプル画像が見たいな。
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