“富士フイルムならではの色”がある、その秘密を聞く(ITmedia)2013年08月20日 00時00分00秒

八景島シーパラダイス:Nikon F3、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、28mm、F8AE、Kodak PORTRA160、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3

“富士フイルムならではの色”がある、その秘密を聞く―「あのメーカーのカメラはあの色がいいよね」 カメラ好きの間では何気なく出る会話だが、富士フイルムのカメラについては「特に肌色がいい」と言われることが多い。その秘密を聞いた。という記事がITmediaに載っている。

――いきなりぶっちゃけますが、富士フイルムのデジカメは発色がいい、特に肌色がいいとよくいわれますし、わたしもそう思います。実際、そんなに他社と比べて違うものなのでしょうか?

芦田氏: 正直、特にコンパクトカメラにおいては各社とも絵づくりが似てきていると思います。ただ、その中で、各社とも「ここはキープしたい」というこだわりがあるように見えます。どこが大事か、というのはメーカーによって違いますね。

富士フイルムの場合は、人が見たときに心地いい色を目指してます。ここは銀塩フィルム時代と基本的には同じです。撮影した人のみならず、その場にいなかった人がその写真を見て心地よく見えるような写真をイメージしています。

――それは記憶色重視ということですね

芦田氏: そうですね。細かくいうと、われわれは色再現には3つの項目があると思っています。ひとつめは階調性、ふたつめは忠実な表現、みっつめがその記憶色の再現です。これらに加えて安定したオートホワイトバランス。どれも重要ですが、特に記憶色と呼ばれる部分を大事にしているのは確かです。

記憶色といってもいろいろな色があるのですが、富士フイルムではマリンブルーやスカイブルーといった青、それから緑、そして肌。この3点に重きを置いています。青や緑は一般的に彩度が高い色が好まれますから、やや鮮やか目にしています。

やっぱりそうだよね。青や緑がケバいよね(笑)。でもフロンティアなんかは、原色全体が階調のないべた塗りっぽく彩度も高いんだよね。黄色や赤も酷いことになっている。なんかね、抽象的に言っていることと実際の処理が違うような。フロンティアの悪口はまあフィルムからのデジタルプリントの場合の話だから、デジタルのJPEGだと違うんだろう。

――逆に肌色を重視しすぎると背景の鮮やかさに欠ける、という問題も出てきますよね。

芦田氏: 現状はフィルムシミュレーションで対応してます。たとえば、ベルビアモードでは肌色よりも風景を重視した鮮やかな絵づくりになりますし、アスティアでは両立を目指し、プロビアはいろいろなシーンに使えるようセッティングしています。

――青や緑の話も教えてください

芦田氏: 例えば緑ですが、一口に緑と言ってもいろいろな緑があります。少し青みがかった方が緑はきれいに見えますが、そちらに合わせてしまうと芝生のちょっと黄色い感じが出てこなくなることにもなりますので、あまりどちらかの方向に寄せるというよりは、色相的にはニュートラルな方向に持ってきています。その方が細かい色の違いがちゃんと出ます。

その上で、ベルビアはプロビアより少し青み、アスティアは黄色みという色味や彩度などでフィルムシミュレーションごとに個性を持たせて使い分けられるようにしています。

青空はどちらかというと、ちょっとマゼンダ方向の方がきれいな青空のイメージになりますから、それを意識してチェックしています。彩度も上げすぎると飽和の問題がでてきますから、飽和しにくいような技術を入れています。

ここで芦田氏が「ベルビアは」「プロビアは」「アスティアは」と言っているのは、フィルムシミュレーションモードでの話で、「ベルビアモードでは」「プロビアモードでは」「アスティアモードでは」と意味だろう。字起こしするのなら「ベルビア(モード)では」「プロビア(モード)では」「アスティア(モード)では」と書くべきだろう。もう頭の中でフィルムは「亡きもの」になっているから、こういう省略で書いても気がつかないんだろうな。寂しいですな。

――今まで伺った手法はRAWで撮ったときにはあまり生かされませんよね。やはり富士フイルムとしてはRAWよりJPEGで撮って欲しいという考えなのでしょうか。

芦田氏: われわれとしては撮った後で何か処理を加えないといい絵にならないのは責任を果たしていないと考えてますから、JPEGでいい絵を出すというポリシーでやってます。その上で、自分好みの絵づくりを細かく行いたいという人はもちろん、後から各種絵作りを楽しむこともできるので、RAWも使っていただきたいと考えています。

「RAW『も』使っていただきたい」、いいスタンスですなぁ。やっぱりJPEGでちゃんとしていないと。というか私は撮った後でいじるのは好きではないので、JPEGで完全を目指して欲しい。いじりたい人用にRAWができるのは全然構わないが。

肌色に関する部分をスルーしているのは、富士のデジカメの肌の描写は知らないし、フィルム時代はアスティア以外はコニカのネガの方が肌の描写は気に入っていたから。コニカ(コニカミノルタ)のフィルム亡きあとはKodakのPORTRAの肌の描写がよいと思って、値段が高いけれども使っている。PRO400はよかったけど、あのフロンティアは…。そういえばリアラエースなんか、今思えば蝋人形みたいに写ってたなぁ(笑)。だから富士フイルムの人も聞き手の荻窪氏も富士のフィルムの肌の描写がよかったからデジタルもという言い方はしていないし、微妙に逸らしているように思う。


写真は記事とは関係ない。
八景島シーパラダイス:Nikon F3、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、28mm、F8AE、Kodak PORTRA160、L37c、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3

昔のコダックのネガカラーは、黄色人種だとどうもいまいちな色だったが、PORTRAはその辺の違和感もないし、色白な黄色人種の肌も地黒な黄色人種の肌もきれいにでていると思う。

F3のファインダーだとAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)の回転角の小さいピントリングでもなんとかなりますな。やっぱり一眼レフはファインダーでしょう。こんな回転角小さいAFレンズでも、撮っていて楽しいもの。

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