コダック製品の現状を知る!(アサヒカメラ2012年3月号)2012年02月22日 00時00分00秒

大橋ジム(2006年2月撮影、スキャン):Nikon F3、Ai Nikkor 45mm F2.8P、Kodak Kodachrome 200 (KL)、F8AE、NCフィルター、HN-35フード、コダックダイヤミック(おそらく関内)で現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEなしGEMなしROCなし)

20日発売のアサヒカメラ2012年3月号に「コダック製品の現状を知る!」(取材・文:沖本尚志)という特集があった。

そのなかに、フィルム製品の製造場所の情報があった。

主力工場は創業地の米国ロチェスター

それではコダックのフィルムやケミカル、印画紙などの製造はどこでどのように行なわれているのか。現在、コダックの銀塩製品の製造拠点は、創業地・米国ニューヨーク州ロチェスターにあるロチェスター工場(フィルム、ケミカル)、米国コロラド州のウィンザー工場(印画紙)、メキシコのグアダラハラ工場(135フィルム組み立て)、英国エセックス州のハーロー工場(印画紙)、中国・福建省の厦門工場(印画紙)の計6カ所。かつては豪州、ブラジルにも拠点があったのだが、銀塩写真の需要激減のためリストラされた。発表によれば、同社は2003年以降、13の工場と130のフォトラボを閉鎖、4万7千人にもおよぶ人員削減を行なったとしている。

(中略)

ただし、135フィルムは労働集約的な工程が必要なため、カッティングしてパーフォレーションを開けたあと、フィルムをパトローネに詰める作業を人件費が安いグアダラハラ工場で行なっている。135フィルムは国ごとに表記や言語が異なり、品種も多いのでパッケージのデザインと印刷もメキシコで行なっているそうだ。

なお、映画用フィルム(VISION3ファミリーなど)は、すべてロチェスターで製造を行なっている。コダックは映画用フィルムで市場シェアの80%近くを占めており、おかげで写真向けカラーネガフィルムの需要が下支えされている、という事情もある。

(アサヒカメラ2012年3月号140~141ページ)

なんとかフィルムを使い続けるので、頑張って生産して欲しい。

加賀ハイテックによれば、1月末の時点でフィルムを中心にコダック製品の動きは激しく、前年同月比で予定数の2倍を超える製品が売れたという。

(アサヒカメラ2012年3月号146ページ)

「なくなるかも」というのもあるが、2月から値上げが予告されていたからねぇ。私もちょっと買い増しした。

1月の報道以降は駆け込みで買いにくるお客さんが多かったですね。「買えなくなるのでは?」と考えた人、特にまだフィルムでの仕事をこなしているプロの方が危機感を持ったようで、アシスタントの人が大量に買いに来ましたよ。(以下略)(ヨドバシカメラ新宿西口本店カメラ総合館マネージャー・浜田敏行さん)

(アサヒカメラ2012年3月号146ページ)

あと、赤城耕一先生からありがたいお言葉を。

それにしてもフィルムや銀塩写真をめぐるマイナス報道が出るたびに興味本位に騒ぐのは、メディアに関わる人も含めて、フィルムを使用していない人が大半だ。私たちフィルムユーザーは、こうした人々の言動に惑わされないようにしたいものである。

(写真家・赤城耕一氏、アサヒカメラ2012年3月号147ページ)

御意にござります。

「私事」の写真を制作するのに「仕事」とまったく同じつまらない色気のないデジタルカメラを使って撮影し、パソコンのモニターを長時間見つめ続け、画像処理でキレイな調子と彩色の高品位プリントを作り、画像データの保管を心配するなんてことは、私には耐えられそうにありませぬ。

なんとしてもがんばってほしいぞコダックさん!

(写真家・赤城耕一氏、アサヒカメラ2012年3月号147ページ)

カメラメーカーの人は、どうして「つまらない色気のないデジタルカメラ」なんて言われるのかよく考えてみてよ。一眼レフのファインダー、絞り環、せっかく一定の域にまで達したオートフォーカス(AF)をまたミラーレス機で性能逆戻りしたり、歪曲収差のひどいレンズ、デザインだけオールドなカメラ…。このブログのネタをいつまで提供し続けてくれるんでしょう(笑)。


大橋ジム(2006年2月撮影、スキャン):Nikon F3、Ai Nikkor 45mm F2.8P、Kodak Kodachrome 200 (KL)、F8AE、NCフィルター、HN-35フード、コダックダイヤミック(おそらく関内)で現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEなしGEMなしROCなし)

これがKLのマゼンタ被りだ。あえて修正しないでそのままにした。ヨドバシ経由コダックダイヤミックでの現像だとコダクローム200(KL)はいつもこんな色合いだった。しかし、コダックダイヤミックのコダクローム現像が終わって堀内カラーの現像になったらもう少しマゼンタは弱くなった。それが最後世界でただ一つのコダクローム現像所米国Dwayne's Photo社で現像したらまったく普通のカラーバランスだったので驚いた。日本でコダクロームの需要が落ちたのは結局現像がアレだったからなのではないかと思った。いまさら遅いが。

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