カシオ、デジタルカメラ市場からの撤退を表明(デジカメWatch) ― 2018年05月15日 00時00分00秒
ちょっと時間が経ってしまったが、カシオ、デジタルカメラ市場からの撤退を表明(デジカメWatch)に触れないわけにはいかない。
カシオ計算機株式会社は5月9日、2018年3月期決算発表の中で、デジタルカメラ事業からの撤退を正式に表明した。
決算資料によると、当期は独自ジャンルの新製品(G'z EYE GZE-1)を投入したにも関わらず、コンパクトデジタルカメラの市場縮小に足を取られ、赤字体質の改善に至らなかった。デジタルカメラ事業の売上高は、前年同期比で34%減の123億円(赤字49億円)。
決算短信にはデジタルカメラ事業について、「コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退に向けた費用計上により赤字幅が拡大」との表現が見られる。在庫の洗い替えなどによる損失計上や、事業構造改革費用として特別損失を指すものとみられる。
デジカメ事業が赤字なのは分かる。しかし、「独自ジャンルの新製品(G'z EYE GZE-1)を投入したにも関わらず」というところが分からない。こんなの短期間で売れるとは思わない。もっと長い目で見ないと。この腕時計みたいな形がベストなのか分からないが、こういうアクションカムというのか、小型の動画も撮れる超広角のカメラの需要は確実にあるはず。
それを、ちょっと1機種出しただけで「赤字体質が改善に至らなかった」とかいってしまう企業体質が信用されないことになると思う。今後カシオがなにか斬新なものを出しても、「どうせすぐにやめるんだろう」と最初の製品は様子見されるようになる。
カシオは、G-SHOCKやタフネスケータイG'zOneなどでブランドを構築してきた。G'z EYEというネーミングもそれらにあやかっているはず。
個人的にはG'zOne TYPE-Xをもう7年も使っているし、最近はオートバイに乗るので時計をG-SHOCKに替えた。どちらも素晴らしい製品だと思う。しかし、カシオはケータイ・スマホ事業からも既に撤退している(NECカシオがスマホから撤退、シェア低下にツートップ戦略が駄目押し 2013年08月07日)。
まあ、儲からない分野から撤退するのは仕方がないと思うが、「独自ジャンルの新製品(G'z EYE GZE-1)を投入したにも関わらず」という1機種に責任押しつけているみたいなところがどうも納得がいかなかった。
オートバイに乗っている人で、GoProで動画を撮っている人は多い。GoProって別になにか特別に性能が高いわけでもない。そこそこの値段で防水ケースまで付いて、いろんなところに取り付けるアクセサリーが豊富というただそれだけだ。しかし、それが重要なんじゃないか。自分はビデオはSONYのものを使っているが、アクセサリーがすぐに手に入らなくなって後継品は互換性がないのが嫌だ。SONYというメーカーはいつもそうだ。次にビデオ買うときは別のメーカーのものにしようと思っている。SONYがGoProもどきを出しても買う気がしない。どうせすぐにアクセサリーが無くなるんだろと思ってしまう。使い方って途中で変わったり、買ってからこういう使い方の方がよいよなぁって気づくものなのだ。カシオについて言えば、せっかくG'z EYEシリーズ考えたんだから育てろよ、と思う。
あと、カシオのデジカメについては、スポーツ撮影時に使っている人を時々見かけた。カシオのデジカメってかなり以前から高速連写に長けていた。だから、スポーツの決定的瞬間が撮りやすかったはずだ。明るいところ限定だろうけど。知っている人はカシオのデジカメ使っていたのだ。
2010年発売のG'zOne TYPE-Xのカメラ機能でも30連写とかできた。カシオはスマホからも既に撤退しているし、そういう技術はどこに使うんだろう。外部に売るのかね?
残念ですな。
写真は記事とは関係ない。
さぼうる(東京都千代田区神保町):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F4.0、1/60秒、、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF
1955年創業の喫茶店「さぼうる」。手前側は同じく1955年創業の「さぼうる2」。さぼうる2の方は外に行列ができていた。 店名は「サボる」から来ていると思っていたが、ナビブラ神保町4月特集 祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ! - ナビブラ神保町によると「スペイン語の『SABOR=味・旨味』に由来する」のだそうだ。サボタージュとかサイド・ボードとか関係ない(笑)。
コメント
_ kgr2007 ― 2018年05月15日 10時41分24秒
_ みっち ― 2018年05月15日 12時32分52秒
おーっ、購入お目出度うございます。(^o^)
みっちはこれだけデジモンに毒されているのに、時計だけはアナログです。(汗)
長年愛用して傷だらけのステンレス・ケースに入った、機械式クロノグラフです。クロノグラフの秒針って、デジタルのはゼロ・リセットのとき、ジーッとゆっくり回転します。モーター駆動なので。
アナログのは機械式なので、瞬時に戻ります。ピピッです。ここが良いのです。(呆)
>1955年創業の喫茶店「さぼうる」...
おっ、「さぼうる」だ。
そして、店頭に佇む初老の紳士、ただ者ではない雰囲気が。これぞ筆者Haniwa氏でありましょう。(違)
いや、まてよ、Ricoh GRで撮影して、本人がそこに写ってるってのは不可能だなぁ。
さては、おぬし、分身の術を使ったな。(大違)
仕事場にはうつせみを、ご本尊は喫茶でサボる。
皆さ〜ん、そこで仕事をしているかのようなHaniwa氏は偽物です、本物は神保町の「さぼうる」にぃ...(爆違)
_ いつもとおりすがり ― 2018年05月15日 14時08分20秒
カシオ「デジカメ撤退」を決めたとどめの一撃
中国の看板製品もスマホに客を奪われた
ttps://toyokeizai.net/articles/-/220541
カシオの「自撮りカメラ」が中国で売れていたが、それがスマホに置き換わったから、という内容ですが、だからといって、事業から撤退するのは、時期尚早な気も。(フジのフィルム事業と同様、デジタルの時代の変化に追いつけず、焦っている印象)
_ May・ジェイ ― 2018年05月15日 20時35分17秒
どうやらデジタルカメラも転換期を迎えた感がありますね。
カシオのデジカメには結構思い出があります。
お店に来るお客さん、お客さん殆どカシオって時代がありましたから。 その後、フジ、キャノンと増えていき、自分のデジカメアレルギーは増長するばかり。
問屋、メーカーの離合集散、消滅。
そして、フィルムの事実上の終焉。
フィルムからデジタルへの混迷の時代でした。
カシオも時代の覇者からいつの間にか転落していたんですね。
その一方でコダックがフィルムを再販しているのは、嬉しい限りです。
今年の初めにコダクロームの再販も検討している、と話題になりました。 フィルムとコダクロームの現像機も併せて再販されて欲しいです。
話は変わりますが、マウント変換アダプターを見る度に思うんですが、
『絞り環の無いニコンAF-Sレンズに絞りを付けるアダプターはでないのかなぁ』
と思ってます。
_ ノーネームしたん ― 2018年05月16日 16時46分17秒
レンズが高倍率のとか高級機とか特徴ある機種は台丈夫かもしれませんけど普及機タイプのが…、
まあしょうがないんでしょうけど。
>「独自ジャンルの新製品(G'z EYE GZE-1)を投入したにも関わらず」というところが分からない。こんなの短期間で売れるとは思わない。
まあこんな短期で反応がわかる、そしてそれを受けてこんな短い間での決定とかとも思えないので…。
>SONYというメーカーはいつもそうだ。
>アクセサリーがすぐに手に入らなくなって後継品は互換性がない
そのせいで購入控えられてると思わないんでしょうね、
ほんとに買おうと思ってアクセサリー探してエッ…と、
欲しければネットで探してなんとかしろという前提なんでしょうかねぇ。
_ タロウカジャ ― 2018年05月16日 17時25分38秒
フィルムカメラでも確立したものは今でも十分使用できますが、オートフォーカス末期のものは誰も見向きもしない、前者はライカM3、ニコンF2等が該当すると思います。腕時計も昭和55年ごろに購入したセイコーの腕時計は、2年周期で電池を交換して、故障知らずでかくしゃくとして時を刻んでいます。後に購入したGショックは、ベルトが切れて動かなくなって捨ててしまいました。
デジタルカメラも一般化して高々20年ですからこれからも変化していくと思います。特にAIが積極的に導入されるでしょうから益々趣味の道具としては面白くないものになっていくと思います。一眼レフを懐かしいものと感じる時代が意外と早く来るかもしれません。それと今のコダックは、以前の会社とは違う会社のようです。
_ Haniwa ― 2018年05月21日 12時55分47秒
■ kgr2007様
> 「もういいや、コレで」
まさに私もそれです(笑)。買う前はそんな消極的な気分でしたが、買ったらこれは必要十分だな、と。
仕事にも付けて行くようになりました。20気圧防水でソーラーの電波時計なのでメンテナンスフリーで1秒も狂わないから、バス・電車に乗れるか乗れないかダッシュすべきかどうか迷いません(笑)。
>ここのカメラ、ちゃんと(無難に)写りますし、個性もあります。でも売れなかったんでしょうね。なんとなくですが、カメラ専門のメーカーに対して、ずっと遠慮しながら売ってきたイメージがつきまとうんですよね、個人的には。
私もそういう印象です。もっと打って出てもいいのに、あまり前面に出ないという感じでしたね。
G'zOne TYPE-Xのカメラは映りも悪くないです。
>現行のZR4100なんて換算19mmスタートのズームレンズですから、もっと話題になってもおかしくなかったはず。各メディアもこれまであまり本気で取り上げなかったのは、何か事情でもあったんでしょうかねぇ…
そうなんですよね。カメラ雑誌でも超広角好きに訴える特集があってもいいはずなのに扱ってもらっていない感じでしたね。
もしかしたら、広告出稿が少ないからかもしれませんね。メディアって広告出稿量の多い企業を大事にしますからね。
■ みっち様
ありがとうございます。
>みっちはこれだけデジモンに毒されているのに、時計だけはアナログです。(汗)
>長年愛用して傷だらけのステンレス・ケースに入った、機械式クロノグラフです。クロノグラフの秒針って、デジタルのはゼロ・リセットのとき、ジーッとゆっくり回転します。モーター駆動なので。
>アナログのは機械式なので、瞬時に戻ります。ピピッです。ここが良いのです。(呆)
わたしも機械式時計は好きで使っていましたが、単気筒のバイクの振動があまりよくない気がしてG-SHOCKにしてみました。
>そして、店頭に佇む初老の紳士、ただ者ではない雰囲気が。これぞ筆者Haniwa氏でありましょう。(違)
>いや、まてよ、Ricoh GRで撮影して、本人がそこに写ってるってのは不可能だなぁ。
>さては、おぬし、分身の術を使ったな。(大違)
三脚でセルフタイマーを…(違)。
もう少し髪があります(願望)。
実は後ろで自転車を立てているフリをしてオンナと遊んでいるのが…(違)。
>仕事場にはうつせみを、ご本尊は喫茶でサボる。
>皆さ~ん、そこで仕事をしているかのようなHaniwa氏は偽物です、本物は神保町の「さぼうる」にぃ...(爆違)
うつせみの方が優秀で、本物が入ったときに「お前、偽物だな」と放り出される運命が…。
■ いつもとおりすがり様
>カシオの「自撮りカメラ」が中国で売れていたが、それがスマホに置き換わったから、という内容ですが、だからといって、事業から撤退するのは、時期尚早な気も。
色々理由を付けていますが、色々と「ついていけない」ということなのかもしれません。
カシオはコンパクトカメラしかやっていませんから、スマホの影響をもろに受けますよね。
それを打開する方向性がみつからないからやめるのならとっととやめた方がということなのかなぁと思っています。
_ Haniwa ― 2018年05月21日 14時14分15秒
■ May・ジェイ様
>カシオのデジカメには結構思い出があります。
>
>お店に来るお客さん、お客さん殆どカシオって時代がありましたから。
そんな時代があったのですね。カシオ、勿体ないなぁ。
>その一方でコダックがフィルムを再販しているのは、嬉しい限りです。
>今年の初めにコダクロームの再販も検討している、と話題になりました。 フィルムとコダクロームの現像機も併せて再販されて欲しいです。
コダクロームは再発売して欲しいと思いますが、実現したとしても実用的な値段に収まるのか心配です。
>話は変わりますが、マウント変換アダプターを見る度に思うんですが、
>『絞り環の無いニコンAF-Sレンズに絞りを付けるアダプターはでないのかなぁ』
>と思ってます。
随分以前にこのブログで話題になっていました。アダプターの隙間がないので難しいとは思います。
鏡筒を改造してしまって付けるとかなら可能かもしれませんが、そうすると精度や強度の問題が出ますよねぇ。
絞り環に関しては、マイクロレンズで絞り環がないのがどうにも納得がいきません。
ベローズや接写リングになら絞り環付けられると思うのですが。
それも電磁絞りになるとさらに面倒なことになりますね。
■ ノーネームしたん様
>レンズが高倍率のとか高級機とか特徴ある機種は台丈夫かもしれませんけど普及機タイプのが…、
>まあしょうがないんでしょうけど。
スマホではできないことをできる機種でないとなかなか生き残れないでしょうね。
できないことをできても、ものすごく値段が高いとかじゃアレですし。
>そのせいで購入控えられてると思わないんでしょうね、
>ほんとに買おうと思ってアクセサリー探してエッ…と、
>欲しければネットで探してなんとかしろという前提なんでしょうかねぇ。
次にビデオ買うときは、SONY製以外で、高級機の中古を買おうかと思います。
そういうとき、キヤノンはいいなぁと思いますね。
■ タロウカジャ様
>新しいものほど陳腐化するのが早いようです。
カメラや時計に限らず、自動車やバイクなどもそんな感じがあります。電子部品が駄目になったらどうしようもないところは同じようです。
>後に購入したGショックは、ベルトが切れて動かなくなって捨ててしまいました。
ベルトだけならカシオで修理可能なようですが、本体が壊れたら使い捨てでしょうね(泣)。
カシオは修理tらいおうはよい方ですが、ベルトなどパーツは一切個人には売らない方針らしいです。
ただ、時計屋さんには売るようなので、カシオに修理に出すのが嫌なら、ネット上で売られているパーツ(おそらく時計屋さんが売っている)を買うことになるんでしょうね。
いまのG-SHOCKのベルトが傷んできたら、メタルコアとかいう類似機種用のバンドに交換しようかなと思っています。割高ですが。
自分の買ったタイプのG-SHOCKには反転液晶のものにしかメタルコアバンドが設定されていなかったので、ウレタンバンドの方を買いました。
反転液晶は癖があって買う人が限られているので、そういう組み合わせで売っているんでしょうね。カシオ、ずるがしこいなぁ。
>デジタルカメラも一般化して高々20年ですからこれからも変化していくと思います。特にAIが積極的に導入されるでしょうから益々趣味の道具としては面白くないものになっていくと思います。一眼レフを懐かしいものと感じる時代が意外と早く来るかもしれません。
趣味性を奪うなら、徹底して何でも勝手に撮ってくれよと思いますね。半端な機能で楽しみ奪うなよ、といつも思います。
>それと今のコダックは、以前の会社とは違う会社のようです。
以前の会社(のフィルム部門)を買い取ったのがイギリスの投資組合らしいです。その人たちがなにかフィルム熱が高いという。
イギリスってイルフォードもあって、フィルム好きな人が多いんですかねぇ。
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私も昨年、腕時計を初めてG-SHOCKに替えました。内心は 「もういいや、コレで」 のつもりでしたが、なんのなんの(笑)。とにかく頼りになります。肌身離さず身に付けるモノって、やっぱこうでなくちゃと思わせてくれました。
ここのカメラ、ちゃんと(無難に)写りますし、個性もあります。でも売れなかったんでしょうね。なんとなくですが、カメラ専門のメーカーに対して、ずっと遠慮しながら売ってきたイメージがつきまとうんですよね、個人的には。
現行のZR4100なんて換算19mmスタートのズームレンズですから、もっと話題になってもおかしくなかったはず。各メディアもこれまであまり本気で取り上げなかったのは、何か事情でもあったんでしょうかねぇ…