Ricoh GR Digital その3 ファームウェア2006年04月13日 00時00分00秒

先週末に購入したRicoh GR Digitalだが、ファームウェアは3月24日に公開されたVer.2.0ではなく、その一つ前のVer.1.09だったので、ファームウェアを更新することにした。

やり方は、リコーのサイトをよく見ていただくとして、この機能拡張ファームウェアVer.2.0で新規に追加になった機能をみてみよう。
機能拡張ファームウェアVer2.0(Ricoh GR Digital)

新規に追加になった機能は、

  • シンクロモニターモードのON/OFF
  • シャッターボタンでの設定確定
  • ダイヤルの回転方向の選択

の3点。

【シンクロモニターモードのON/OFF】
最初のシンクロモニターモードは、外部ファインダーを使用するときなどに背後の液晶モニターをOFFにできる機能だが、以前の仕様では、シャッターボタン半押しで液晶モニターが点灯した(シンクロモニターモードON)。新機能は半押しでも全く液晶モニターを点灯させないこともできるようになった(シンクロモニターモードOFF)。

これはいいと思ったのだが、液晶モニターは構図以外にも様々な情報が表示されるので、全く点灯しないとシャッタースピードも絞りもなにも分からなくなってしまう。この点古い銀塩フィルムカメラでは、ダイヤル式でシャッターや絞りを設定していたので、ダイヤルを見れば設定状況が分かる。GR Digitalも前後の二つのダイヤルでシャッタースピードと絞りの設定ができるが、ダイヤルは様々な機能と兼用で、ダイヤルにシャッタースピードや絞り値が書かれているわけではない。なので、この新機能は使う場面が限定されるだろう。できれば黒バックでシャッタースピードと絞り値などの設定情報のみをシャッターボタン半押しで表示させるような機能が欲しい(白バックだと明るくなってしまうので夜間撮影時に困る)。あるいは、他のボタンを押すと押している間だけ各種設定値が液晶モニターで確認できるようなものでもいいと思う。

【シャッターボタンでの設定確定】
これも便利だと思ったのだが、シャッターボタンを押すと、設定変更が確定すると同時にオートフォーカスも「シャーピシッ」と機能してしまうので、なんだか鬱陶しい(笑)。まあ、設定変更から即座に撮影に移れるという点を評価すべきなのだろう。この機能は使わないかも(笑)。ADJ.ボタンで設定変更するのだから、ADJ.ボタンを押すと確定という機能があってもよいと思う。

【ダイヤルの回転方向の選択】
これはいい。絞り値を変更するアップダウンダイヤルの回転方向がデフォルトではニコンのレンズの絞りリングと逆なので使いにくかった(というかニコンやペンタックスが世間と逆なのだが)。

さっそく変更したのだが、変更すると背面のADJ.ダイヤルのシャッタースピード変更の回転方向も反対になる。シャッタースピードはデフォルトの回転方向が手持ちのニコンのダイヤル回転方向と同じなので、同時に変更されると困る。絞り値を変更するアップダウンダイヤルとシャッタースピードを変更するADJ.ダイヤルとを独立に回転方向の決定ができるようになればありがたいのだが。しかし、GR Digitalにはマニュアル露出と絞り優先露出はあっても、シャッタースピード優先露出はないし、手持ちのニコンの一眼レフも絞り優先露出の機種なので、絞り値をニコンと同じ方向にすることでよしとした。 まあ、いまのところほとんど露出はオートでそれに露出補正を加えているだけなのであまり問題ないといえば問題ない。

こういうふうにこまめにファームウェアを改良してくれるのはありがたい。バグを直す消極的なファームウェアのバージョンアップはよくあるが、機能を拡張するファームウェアのバージョンアップはそうそうあるものではない。リコーのGR Digitalに対する意気込みが感じられてよい。コンパクトデジタルカメラにもかかわらず、リコーは2~3年のタームで販売したいと言っているようなので、ますます今後のアップデートが期待できそうだ。

なお、4月13日付でMac OSX/OS9用の新しいソフトウェアが公開されている。
ソフトウェアダウンロード>GR DIGITAL

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