オフロードマシン総合誌「Go Ride」復活 ― 2023年09月07日 00時00分00秒
2022年12月発売の通巻21号を最後に休刊していた、オフロードマシン総合誌「Go Ride」が、実業之日本社傘下になった造形社の「ダートスポーツ」誌の増刊号の形で復刊した(Go Ride 2023年10月号通巻22号)。
オフロードマシン総合誌『Go RIDE』全国の書店で絶賛発売中!(モト・ナレッジ)
最新号は8月28日に全国書店やWEBショップにて発売となります。 2023.08.26(オフロードマシン総合誌Go RIDE)
もともと「Go Ride」誌は、「GARRRR(ガルル)」誌が2019年に休刊した際に編集部の一部の人が独立して発刊したものだ。その「GARRRR(ガルル)」誌は実業之日本社から1986年に発刊したものが後にバイクブロスに移管され2019年に休刊したという経緯があり、元の実業之日本社に戻った形になる。こんなに何度も休刊しては復活する雑誌って珍しいのではないだろうか。
私は「GARRRR(ガルル)」誌は創刊準備号からバイクを一旦乗らなくなるまでずっと買っていた。2014年にCRF250L(MD38)を買ってからはずっと「GARRRR(ガルル)」と「Outrider(アウトライダー)」誌は買っていたが、いずれも休刊になってしまった(Outriderはバイクに再び乗るようになってからバックナンバーをかなり購入した)。その「GARRRR(ガルル)」誌後継の「Go Ride」誌が休刊の困難を乗越えて再び発行になったのは本当に嬉しい。
復活Go Ride 2023年10月号(通巻22号)の記事中にも三橋淳氏が
本当はとうの昔に完成していたのだが、なにせしばらく休刊して、お蔵入りになるはずだったこの原稿が、再び日の目を見るとは思わなんだ。だって休刊して復活した雑誌なんて今まで知らないからね。でも復活してよかった!(49ページ)
と書かれている。
さて、このGo Ride(ゴーライド)2023年10月号の見所は、
・鉄人・賀曽利隆 林道日本一周(32~35ページ)
・小林直樹が教える 足裏マシンコントロール術(20~29ページ)
・御荷鉾スーパー林道でトランザルプを実走評価(70~75ページ)
Go Ride Pit キジマイエローフォグランプ(CRF250L) フォーク整備等(XR250)(60~63ページ)
・アライツアークロスV新発売(87ページ)
・リコーダートツーリング 北海道遊び尽しツーリング(102~104ページ)
あたりだろうか。
「小林直樹が教える 足裏マシンコントロール術」は、ステップの足の乗せ方と、ブレーキやギヤシフト操作の迷いが解消してよかった。ペダルには、足の親指の付け根と土踏まずの境目を置くのが基本で、ギヤチェンジやブレーキは踏み換えで対処するということが書かれていた。これ、ずっと悩んでいたんだよね。以前履いていたオフロードブーツはモトクロス用の底に突起のないパターンだったから、ブレーキング時に足底をスライドさせてブレーキペダルに移動できたのだが、今履いているオフロードブーツはブロックパターンなので、それをやるとペダルに底が引っかかって即座にペダルに移動できないことがあった。これは危ない。それで踏み換えていたのだが、これでいいのだろうかとずっと思っていたのだ。
【追記】足裏マシンコントロール術」の26ページの写真のキャプションが間違っていたと訂正告知があるようだ(上記ステップの論点には訂正なし)。
訂正です 2023.08.30(Go Ride)
【追記ここまで】
フォグランプは夜走るときに欲しいなぁと思っていたのだが、よくよく考えると自分が欲しいのはフォグランプではなく、補助灯なのであった。路面がよく見えるような手前側を左右広く照らしてくれるような補助灯が欲しい。PIAAのLP530が各種の配光とケルビンがあるので、DrivingでイオンイエローのDK536Gが欲しいなと思っていたのだ。まあその前に単体のバイク用ナビゲーションシステムがほしいところだが。
あと、復活したGo Ride(ゴーライド)誌のいいところは、製本がホチキス留めの中綴じからのり付けの無線綴じになったことだ。無線綴じになったことで背表紙が出来て、本屋さんで棚に並べたときに探しやすくなった(【写真2】参照)。
ということで、次号は2023年冬頃ということなので、皆さんGo Ride 2023年10月号通巻22号を買って次号を待とう。少し涼しくなってきたし。
EGBOK P803電池がめちゃくちゃ膨らんで終了(泣) ― 2023年09月12日 00時00分00秒
荒野の故障ブログへようこそ(泣)。去年の6月に買ったAndroid 11搭載の8インチタブレット「EGBOK P803」を久々に取り出したら、貝を煮たときにぱっくりと口を開けたみたいにものすごく膨らんで終了していた(泣)。
最後に使ったのは8月の初頭。自宅のHaniwaの汚部屋の模様替えをして机の位置を変えたら、LANケーブルが届かなくなって仕方なく、カテゴリ5Eの既設線をカテゴリ6Aで引き直したときに、サンワサプライのカテゴリ6Aのコネクタ自作ページを見るのに使ったのが最後だ。充電もせずにそのまま机の上に置いておいたら写真のようになっていた。燃えなくてよかった。
ということで、格安の6980円で購入したEGBOK P803だが、1年ちょっとしか使えなかった。残念。
問題は、この電池が膨らんだ状態のandroidタブレットをどうやって処分すればよいのかだ。この状態でなにか地震でも起こってタブレットに直撃したら電池が火を噴かないとも限らない。あと、androidの内容を完全に消去したい。これは遠隔でできたような気もするが、本体が起動するかどうかわからない状態で全消去が可能なのかはわからない。困ったなぁ。
【追記】
EGBOK P803 バッテリーの交換(VTFのblog)を参考に、EGBOK P803を開けてみた。バッテリー交換したくなってきた(笑)。
【追記ここまで】
【関連】
EGBOK P803(RAM2GB/ROM32GB SIMフリータブレット)税込6,980円を注文してみた ― 2022年06月19日
EGBOK P803が届いた! ― 2022年06月21日
EGBOK P803に楽天モバイルのSIMを入れてみた ― 2022年06月22日
【追記:2023年9月13日】
EGBOK P803用のバッテリーをAliexpressで注文 ― 2023年09月13日
【関連追記:2024年3月5日】
EGBOK P803のバッテリー交換してみたが・・・ ― 2024年03月05日
EGBOK P803用のバッテリーをAliexpressで注文 ― 2023年09月13日 00時00分00秒
バッテリーが膨らんでお亡くなりになっていたEGBOK P803だが(EGBOK P803電池がめちゃくちゃ膨らんで終了(泣) ― 2023年09月12日参照)、EGBOK P803 バッテリーの交換(VTFのblog)を拝見して、バッテリーをAliexpressで注文してみた。なんか沼かも(笑)。
注文したバッテリーは、5ワイヤー3.7リチウムポリマー電池30100105 3.7v 4000mah 32100106 vi8 mobile power diy tablet computer 27103107だ。昨晩の時点で11月19日に配送予定とあるので、気長に待つことにする。送料も入れて合計2,143円だった。
交換バッテリーが届くまでの間、バッテリーの膨らんだEGBOK P803は、使ってない蓋付きの大きなステンレス製の鍋に入れて保管しておくことにした。EGBOK P803をジップロックに入れてから鍋に入れた。
【関連】
EGBOK P803(RAM2GB/ROM32GB SIMフリータブレット)税込6,980円を注文してみた ― 2022年06月19日
EGBOK P803が届いた! ― 2022年06月21日
EGBOK P803に楽天モバイルのSIMを入れてみた ― 2022年06月22日
EGBOK P803電池がめちゃくちゃ膨らんで終了(泣) ― 2023年09月12日
【関連追記:2024年3月5日】
EGBOK P803のバッテリー交換してみたが・・・ ― 2024年03月05日
PIONEER BDR-XD08SV 外付型ポ ータブルBD/DVD/CDライター ― 2023年09月19日 00時00分00秒
今日もカメラネタではなくすまん。しかし、荒野の故障ブログではないぞ(嬉)。
レッツノートCF-SR3用に、 外付型ポータブルBD/DVD/CDライターのPIONEER BDR-XD08SVを買った。以前使っていたCF-SX2はDVD/CDドライブ内蔵だったのだが、CF-SR3は内蔵の光学ドライブがない。光学ドライブは滅多に使わないのだが、配付資料がDVDの場合があり、年に数回は使う。自宅のデスクトップPCには、DVD/CDとBD/DVD/CDの2つも光学ドライブを積んでいるので、DVDを使うときにはそのデスクトップPCや、古いCF-SX2(Windows10)を引っ張り出してくればいいのだが、面倒くさい。
このあいだ出掛ける直前に、そうだこのDVDをデスクトップPCにコピーして、それをレッツノートCF-SR3にコピーすればいいじゃんと思ったはいいが、コピーし始めるとDVDの読み込みが遅いので4.7GBもあるデータがなかなかコピーし終わらない。出掛ける時間が迫ったので諦めた。
それで、以前からレッツノートでBlu-rayが読めないのがどうも気になっていたので、どうせなら外付けのポータブルなBlu-rayも読める光学ドライブを買ってしまおうと思った。
それで、買ったのがPIONEER BDR-XD08SV だ。ヨドバシで税込18,480円だったが、ポイントで買った。パイオニアにしたのは、Blu-rayでは定評があるからだ。デスクトップPCの5.25インチドライブベイに後から追加したBD/DVD/CDもパイオニア製だ。
色をシルバーにしたのは、CF-SR3がシルバー主体のカラーだからというのもあるが、ブラックだと鞄の中で探すときに見つかりにくいというのもあって、シルバーにした。
PIONEER BDR-XD08SVは、USB Type-cで接続するときは別電源は不要なので、付属のケーブルだけで動作する。
また、付属ソフトウェアとしてCyberLink Media Suite のダウンロード権が付いているので、これらの利用が可能。CF-SR3にはこれを入れた。
BDR-XD08BK/SV/GL バンドルソフト
ただ、このソフトウェアは権利的におそらく1台にしかインストールできないので、せっかくの外付型ポ ータブルBD/DVD/CDライターなのに、他のPCで使うときにBlu-rayの再生ソフトがなくて困る。
調べたところ、VLCメディアプレイヤーがBlu-ray再生に対応しているようなので、Blu-ray再生ソフトが入っていないPCにこのPIONEER BDR-XD08SVを繋ぐときは、VLCメディアプレイヤーをインストールすればいいようだ。
ということで、ノートPCに光学ドライブを内蔵してもらった方が嵩張らなくてありがたいのだが、昨今の傾向からすると光学ドライブ内蔵モデルがラインナップにないのも仕方ない。ちょっと高いが、PIONEER BDR-XD08は、133 mm(W)×14.8 mm(H)×133 mm(D) / 230 gでそんなに荷物にはならないのでお勧めだと思う。
ケーブルを一緒に持って行かないといけないのが面倒だが、両端がUSB Type-Cのケーブルをいつも持っているのならそれで足りるかもしれない。特に片側が横出し(L型)になっているUSB Type-Cだとなおよい(製品付属のケーブルは、横出し(L型)のType-Cオス→TypeAオスとTypeAメス→Type-Cオスの2本)。
【追記】両端がストレートのType-Cケーブルはいつも持ち歩いているので、アイネックス ainex U32CC-LFAD [USB3.1Gen2変換アダプタ Cメス - Cオス 横L型]のようなL型変換アダプタも一緒に持ち歩けばいいのかな。変換アダプタ1個買っておくか。
【追記ここまで】
【さらに追記】
付属ケーブルの写真が製品サイトにないようなので追加した。
【さらに追記ここまで】
あと、”Android端末とUSBケーブルで接続し、Androidアプリ「Wireless Hi-Res player ~Stellanova~」をダウンロード(無料)すれば、PCレスでAndroid端末へ直接音楽CDの取り込みができます。”とのことだ。この場合別に電源が必要みたいだ。自分はその用途では使わないが、PCを持っていない人には便利かもしれない。
レッツノートCF-SR3では光学ドライブが廃されたが、もう一点廃止された機能がある。それはIntel vProだ。CF-SX2ではIntel vProは使わなかったが、コロナ禍でのリモート環境で、離れた場所にある電源が切れたPCをリモートで起動させて操作できるのはいまこそ注目される機能なのに、CF-SR3のCPUではvPro機能のないCPUが採用された。地味に後退している。
新時代のPC管理法「Intel vPro」なら遠隔PC起動からBIOS改竄防止まで可能~コロナ時代にこそ求められる⾼い管理性とセキュリティを実現(PC Watch 2021年4月28日)
ニコンZfを2023年10月に発売、「新AFマウントアダプター」に期待 ― 2023年09月21日 00時00分00秒
ニコンが「ヘリテージデザイン」のミラーレスデジタルカメラ「Z f」を2023年10月に発売するそうだ。
ニコン、ヘリテージデザインのフルサイズミラーレス「Z f」。現行機種から最新機能を継承(デジカメWatch 2023年9月20日 13:10)
Z f - 概要 | ミラーレスカメラ | ニコンイメージング
フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z f」を発売 ヘリテージデザインと最新性能を両立(ニコン 2023年9月20日)
私はこのニコンZfは、ニコンFM2っぽいヘリテージデザインであることよりも、以下の2点が重要であると考える。
イメージセンサーは有効約2,450万画素、画像処理エンジンは「EXPEED7」を搭載。フラッグシップ機のZ 9や最新モデルZ 8の機能を多く盛り込み、レトロな外観でありながら上位機種と同様の最新機能を使えるのも特徴。
もう一つは、価格。
ニコンは、ミラーレスカメラ「Z f」を10月に発売する。価格はオープン。店頭予想価格(税込)はボディ単体が約30万円。「NIKKOR Z 40mm f/2(SE)」が付属する単焦点キットが約33万円。
Z9やZ8のような上位機種と同様の最新機能が使えて30万円なのだ。Z9はヨドバシで税込77万2,200円、ニコンZ8はヨドバシで税込59万9,500円なのだ。30万円は「安い」。
これは「ヘリテージデザイン」がほしい人以外もZfを買うことになると思う。
Twitterで、この「ヘリテージデザイン」で似合うレンズはNIKKOR Z 40mm f/2(SE)とNIKKOR Z 28mm f/2.8(SE)の2本しかないのは物足りない、Ai AFやAiレンズなどが快適に使えるようなマウントアダプターが用意されて然るべきなんじゃないのかと話題になっていた。具体的には、ボディ内モーターAF用のAFレンズでオートフォーカス(AF)できるマウントアダプターがいまだに出ないのはおかしいということだ。
そうしたら、フォトグラファーの豊田慶記氏にTwitterで以下のようなやりとりをして戴いた。ありがとうございます。
Haniwa_Japan@Haniwa_Japan
これはもうボディ内モーターのAFレンズでAFできるようにするしか残された道はないということですよ。FTZ III待ったなし!
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704386105943236841Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·18時間
ネガティブな意見としては、Zのテイストにクラシックをブチ込んできて、今後どうするんだろう?レンズも2パターン用意するの??
あの筒(FTZね)付けてFマウントレンズ??
Z計画にはそもそも考慮されていなかった感がスゴイよね。きっと鬼っ子(使って良い表現かな?)なのでしょう。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704366892637651344
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·16時間
カップリングをブチ込まずに全長可変でフォーカスするタイプなら丸く収まりそうな予感も。なんちゃって中間リングにもなるので、接写性が高まるし、MFレンズでもAF出来て一石三鳥ですね!
やれんだろ?ニコン!!
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704394429996613892
Haniwa_Japan@Haniwa_Japan それですとMFレンズまでAFできて救済範囲が素晴らしく広いですね。
IFタイプだと…とか近距離補正機構が…とか難しいこと言わずにまずは過去のレンズでAFできるマウントアダプターを出してほしいですね。
午後5:08 · 2023年9月20日
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704407184116007396
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki·13時間
画質の保証なんてしなくて良いので、楽しく使えるアイテムがほしいですね。ファンを増やす為の広報活動としてやってもらえたらなー、と。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704447830864327118
Haniwa_Japan@Haniwa_Japan·11時間
「楽しく使えるアイテム」
仰言る通りだと思います。ニコンZシリーズボディと膨大なニコンFマウントレンズとで楽しく遊べるマウントアダプターを是非お願いしたいですね。
「ニコンおもしろマウントアダプター工房」とか。画質は保証しないけどレンズはAFで動くよ、と。
https://twitter.com/Haniwa_Japan/status/1704470610993463557
Yoshiki Toyota / 豊田慶記@PhotoYoshiki
そうそう。ニコン愛を継続してもらう活動にも力を入れて欲しいですよね。
https://twitter.com/PhotoYoshiki/status/1704478402701640169
豊田慶記様、お相手ありがとうございました。
ボディ内AFモーターをマウントアダプター内に組み込んでAFカップリングでレンズのAFを駆動するのが本筋なのだろうけど、そうではなくて、マウントアダプターのマウント面が前後するAFアダプターにしてしまえば、Ai AFレンズどころかMFレンズさえもオートフォーカス出来てしまうのだから、Zf発売を機にニコン純正でそういうAFアダプターを出してしまいなさいよという話だ。素晴らしい。
なお、現状でもニコンZマウントボディにライカM/LマウントレンズをAF出来るアダプターがあり、ライカM/LマウントボディにニコンFマウントレンズを付けるマウントアダプターと併用すれば、マウントアダプターが伸縮してピントを合わせる方式でニコンZボディにニコンFマウントレンズをAF作動させることは可能だ。実際に焦点工房ではその組み合わせでセット販売している。
TECHART TZM-02 マウントアダプター セット
【追記】
TECHART TZM-02の機能そのものについてはTECHART TZM-02(ライカMマウントレンズ → ニコンZマウント変換)電子アダプター AF対応 に詳しく解説がある。
【追記ここまで】
サードパーティで実現しているけれども、マウントアダプター2段重ねよりはニコン純正でそういうアダプターがあった方がいいでしょう。なによりも過去のユーザーを捨てているイメージは払拭されるし、新しいユーザーが入りやすい。膨大なニコンFマウントレンズを放っておくのはもったいない。
ということで、ニコンZfは画期的だ。いますぐには買えないけれども…(泣)。そしてニコンはニコンFマウントの多くのレンズでオートフォーカス(AF)可能なマウントアダプターを発売してほしい。
【関連追記:2024年2月3日】
ボディ内AFモーター用ニッコールレンズをソニーEマウントでAFできるアダプターMonsterAdapter LA-FE2発売 ― 2024年02月03日
挑発関係=中平卓馬×森山大道・神奈川県立近代美術館葉山館今日まで ― 2023年09月24日 00時00分00秒
神奈川県立近代美術館葉山館で今日(2023年9月24日)まで開催の「挑発関係=中平卓馬×森山大道」に昨日行ってきた。
挑発関係=中平卓馬×森山大道(神奈川県立近代美術館葉山館)
実は招待券を戴いていたのに忙しいことを理由に先延ばししていたら会期末になってしまったという。でもギリギリに行けてよかった。
神奈川県立近代美術館葉山館に行くのは初めてで、駐車場完備とのことだが、バイクは駐められるのかホームページみてもわからなかったし、公共交通機関で行った。JR逗子駅や、京浜急行電鉄逗子・葉山駅(旧新逗子駅)からバスが出ていて、土日の日中なら12分に1本あるのでそんなに待たずに乗れた。注意点はSuicaなどの交通系ICカードの場合、真ん中のドアから乗ったらタッチ、降りるときに運転席横の料金箱でタッチの2回タッチが必要なことだ。前乗りで均一料金のバスばかり乗っているとまごつく。
【追記】
現地で駐輪場を発見したが、そこにはオートバイは車用の駐車場を使ってくれと書かれていた。だったら最大で2人しか乗れないオートバイじゃなくて、5人とか乗れる自動車で行くよなぁ。駐車料金普通車1000円かよっと思っていたが、それは7・8月の土日祝日だけだった。9月なら曜日にかかわらず400円だった。
神奈川県立近代美術館葉山館アクセス
しかもよく見たらサイトには「自動二輪車用の屋根付き駐輪場は駐車場内(無料)にあります。」と書いてある。バイクとかオートバイで検索していたので自動二輪は見つからなかったはずだ。すまん。次に1人で行くときはバイク使うかも。ただし、このあたりは渋滞が酷くて他県の車も多く歩道もろくにない道なのでバイクで行っても楽しくない可能性は高いが…。
【追記ここまで】
【さらに追記】
あと、この神奈川県立近代美術館葉山館は、サイトのトップに「アクセス」がなく、一番下までスクロールして初めて「アクセス」が出てくるのはよくない。神奈川県立近代美術館葉山館ってどこにあんのよってなる(鎌倉別館の方が有名)。どうしてトップの一番上の「展覧会」「イベント」「コレクション」「美術図書室」「学ぶ・楽しむ」「美術館について」のところに「アクセス」がないんだよ。
【さらに追記ここまで】
写真展自体はよかった。ただ、写真はもう少し大きくてもいいような気もする。また、ほとんどの作品が2023年になってからインクジェットで出力されたものだった。インクジェットでない作品(たぶん印画紙)と現場で見比べてみたが、表面の透明感がちょっと違う感じがするだけで、鑑賞距離で見た場合にはインクジェットかどうかすらわからない。ましてやあの強コントラストの作品なので問題なしなのだろう。
あと、図録をミュージアムショップで買うと森山大道氏のサイン入りだ。ゲットした。(写真上参照)
行ったときは、美術館の外で若い人たちが衣装を着たモデルとモーターワインダー付きのCONTAX RTSで撮影していた。おお、今時フィルムでモーターワインダーか。
あと、美術館の「レストラン オランジュ・ブルー」は、ちょっとお値段高めだが、眺めがよく料理も素晴らしかった。オーシャンビューですよ。家族で食事をとっていたら、外から若いカメラ女子に撮られていたのだが、私が顔をそっちに向けると撮影をやめていた(泣)。しかし、カメラ女子のかなりの人がなぜかオーバーオールを穿いていて、これはガチ撮影勢だなと思った。撮影をやめるときもそれとわかるようにカメラを顔から離して下に向けるのも若いのによく訓練されたよく練習した熟達者とみた。
ということで、会期は今日までなのでよければ是非に。
あと、階下の図書室も必見だ。いまなら中平卓馬氏と森山大道氏関連の著作がまとめてみやすくおかれている。1976年あたりのアサヒカメラをみたら、応募作品のほとんどがコントラストの強いモノクロ写真で、これは当時の流行だったんだなと思った。あと、広告が結構見所あった。コムラーとか…。
【追記】
写真家の赤城耕一氏も昨日神奈川県立近代美術館葉山館を訪れていたそうだ(https://twitter.com/summar2/status/1705473386686861734)。自分の行った時間帯ではお見かけしなかったが、お見かけしたらサインをおねだりしたかもしれない。
ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4 ― 2023年09月28日 00時00分00秒
世間はニコンZfだのNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaで盛り上がっているが、今日はニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4の話題だ。すまん。
ニッコール千夜一夜物語第八十七夜 new Nikkor 200mm F4(ニコンイメージング)
第八十七夜はnew Nikkor 200mm F4を取り上げます。定評あるオートニッコールをリニューアルし、全く異なるレンズタイプで新開発された望遠レンズ。今夜はnew Nikkor 200mm F4の秘密を紐解きましょう。
一見地味に見えるスペックの望遠レンズ。しかし、地味に見えれば見えるほど開発者の知恵が詰まっているものです。new Nikkor 200mm F4はまさにそんなレンズでした。今夜はニューニッコールの幕開けと共に企画し開発された、この小さな望遠レンズが生れた時代を辿ってみましょう。佐藤治夫
たしかに一見地味に見える。中古屋さんではNikkor 200mm F4って人気もあまりないようで、結構格安でどこにでもあったりした。私はいまだにNikkorの200mm F4は手に入れていない。なぜかずっと後回しにしてきた。いつでも買えそうな気がしたのと、子どもの頃Pentax SVとSMC Takumar 200mm F4で撮っていてファインダーの暗さに辟易していたからかもしれない。ニコンだとファインダーそんなに暗くないし、ミラー切れもないんだけどね(Pentax SVだとファインダーで上部が暗く見えた)。
今回調査して意外なことにまず驚きました。早打ち名人の綱嶋親分が、このレンズに対してはじっくり時間をかけて練りに練って設計していたのです。なんと量産までに首尾整った設計案が四案も存在しています。第一案は1971(昭和46)年3月に提出されており、最終案の第四案が1974(昭和49)年2月に提出されています。その間三年。石の上にも三年と言いますが、この時代としては十分すぎるほどの検討時間でした。それではなにが綱嶋さんをこれほどまでに追い込んでいったのでしょうか。それは最初の設計案の報告書にある綱嶋さんの書き込みからわかりました。綱嶋さんは最初の報告書に「FK52を使わずに現行200/4よりコンパクト化を図る」という書き込みをしています。要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ、という強い意志の表れだったのです。綱嶋さんの強い決意は、設計限界への挑戦だったのでしょう。その殴り書きのように鉛筆で書かれた書き込みが、綱嶋さんの意気込みのすべてを物語ってくれました。
「要は安価な硝材のみ(≒ED硝子を使用せずに)で、今までにないほどテレ比が小さい、他が追い付いてこられないほど小型で、高性能な望遠レンズを実現するぞ」、なるほど、安価でコンパクトでよく写るレンズを目指して完成したのがnew Nikkor 200mm F4だったのか。あちこちで見かけるのはそれだけ売れた証拠だ。
それではnew Nikkor 200mm F4の断面図(図2)をご覧ください。この光学系は典型的なテレフォトタイプの光学系です。
絞りより前方(前群)がいわゆる望遠鏡対物に由来する凸対物レンズです。テレフォトタイプの場合、この群がマスターレンズと考えるべきです。この群で十二分に軸上色収差を補正しておかなければなりません。したがってアポクロマート対物によく使われる、典型的な凸凹凸3枚の構成になっています。実に美しく教育的な構成とベンディング。しかも硝材は特殊なものでもなく、耐久性にも化学的にも優れているものばかりです。また絞りより後ろの群(後群)は全体で負のパワーを持っている凹群です。この群をテレコンバーターと考えていただければ理解しやすいでしょう。この凹群の存在自体がテレフォト構造を形成していると言っても過言ではないと思います。要は、この後群を使ってテレ比をかけていると考えれば理解しやすいです。したがって、この凹群でかけたパワーの分だけ色収差も球面収差も増大するわけなのです。更に色収差に着目すれば、後群をテレコンと考えた場合「後群テレコン部分による倍率の二乗で軸上色収差が悪化する」と言えます。考えてみてください、二乗ですよ。要は少しでも強いテレ比をかけると、軸上色収差が急激に増大するというわけです。さらに大口径化したと仮定すると球面収差の補正難易度も上がることはおわかりだと思います。したがってテレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正であり、次に球面収差、コマ収差なのです。また、写真レンズは使用倍率が変化する光学系です。したがって、撮影距離変化に対する収差変動も抑え込む必要があるのです。その点、テレ比が極端に小さくなれば小型にはなりますが、非対称性が高まることを意味しますので、近距離収差変動は増大します。片や天体望遠鏡では、元々無限遠を観察する光学系ですから、いくら大口径で優秀な色消し対物レンズになっていると言っても、変倍に対する耐性は高いとは言えません。ところが写真用望遠レンズは、近距離収差変動に対する耐性も持たなければならないのです。そこも写真レンズが他の対物レンズに比べ、設計難易度が高いところだと思います。
なるほど、テレフォトレンズの設計上で最も苦労するのが色収差の補正だったのか。
話は逸れて悪いが、Ai Nikkor 35mm F2Sをフィルムでは愛用していたのだが、D300を買ってからは画角の関係であまり使わなくなっていた。しかし、Z6を買ってからまたAi Nikkor 35mm F2Sを使おうと思って開放付近で使うと、D300やD300Sのときと違ってなんか倍率色収差が目茶苦茶出るのだ。実際に同じものを撮って記事にしようと思ったのだが、作例を撮ったところで頓挫している。要するにD300やD300Sでは自動的に倍率色収差を補正していたけれども、Z6では倍率色収差は補正していなくて、NX StudioでNEFファイルをいじれということのようだ。オールドレンズの素の性能を見たいときに困るからかなぁ。私は倍率色収差を勝手に補正してもらって全然困らない派だけれども。
ニッコール千夜一夜物語 第八十四夜 AI Nikkor 35mm F2S
皆様よいお年を! ― 2022年12月31日
あけましておめでとうございます ― 2023年01月01日
ニコンD300【第7回】D300にもある「倍率色収差軽減」
それでは収差補正上の特徴を各撮影倍率でつぶさに観察していきましょう。まずは無限遠物点結像時の収差特性です。初めに軸上色収差ですが、他のニッコール同様、俗に言うd-g色消しになっています。したがってF-c線幅がダイレクトに二次分散として現れる補正方法です。次に球面収差に目を向けますと、基準線は球面収差の輪帯の膨らみが少ないフルコレクションで、模範的な形状に補正されています。ただしg線の球面収差が少しオーバーコレクションになっています。要は色ごとの球面収差のコレクションフォームが異なるというわけです。この現象は色の球面収差と言われることが多いですが、値の大小はあるものの一般的な写真レンズでは良く起こる現象です。設計コンセプトによっては、このg線をさらにプラスに追いやって放置し、見かけ上の二次分散を少なく見せる補正方法を採用する設計解も存在します。この色収差補正方法では見かけ上MTFは向上しますが、その代償で常に青紫色(g線色)の色付きを誘発させてしまうという厄介な現象も漏れなく付いてきます。ニッコールレンズの設計思想としては、この青紫の色付きを好みませんでした。この色収差のまとめ方を積極的に採用せず、d-g色消しを正として採用していたのです。
しかし、それにはもう1つ大きな理由がありました。それはフィルムの分光感度の問題です。ニューニッコール創成期では、まだまだ白黒フィルム全盛時代でした。実は白黒フィルムの主成分であるハロゲン化銀の固有感度が短波長側にある事から、g線近傍の感度も十分高かったのです。したがって、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法を用いると、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したのです。また、カラーフィルムでは先に説明したように、赤青黄色の発色は良いのですが、全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写るのです。真っ白なドレスがうっすら青紫に写るわけです。また、いわゆる木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人でもありました。したがってこれらを総合的に考え、綱嶋さんも「d-g色消し」補正方法に落ち着いたと言うことだと思います。オールドニッコールの時代には、もうすでに「d-g色消し」補正方法を見出して、この時代にはさらに最適化されたニッコール式の色収差補正方法を確立していたと思います。
長々と引用してしまったが、g線だけを大きくプラスに補正する設計手法が、白黒写真において短波長光線起因のフレアーによりシャープネスが低下したり、カラーフィルムでは赤青黄色の発色は良いが全体的にうっすら青紫のベールが掛かったように写る原因や木漏れ日撮影時のパープルフリンジと言われる現象の犯人だったのか。勉強になるなぁ。
【追記】
d-g色消しとかg線とか分かりにくいが、虹色の旋律様の二枚レンズによる色消しの限界(2016年2月27日)の図を見ると分かりやすいかも。
【追記ここまで】
このように各レンズのテレ比を考慮しても、綱嶋親分の作り上げた200mmF4がどれだけ小型で高性能なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。綱嶋親分は今回もいい仕事をしてくださいました。おそらく200mmF4クラスでは最も小さい、クラス最小の望遠レンズの一つではないだろうかと思います。まさにこのレンズは「小さな巨人」と呼ぶにふさわしい。みなさんそう思いませんか。
いままで中古屋さんでスルーしてきたAi Nikkor 200mm F4S、スルーできなくなってしまった(笑)。これは買うしかないでしょう。
写真は記事とは関係ない。
一色海岸(神奈川県三浦郡葉山町):Nikon Z6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、44mm、絞り優先AE(F8、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、ピクチャーコントロール:AUTO、AWB(6160K)、マルチパターン測光、ワイドエリアAF(S)、手ぶれ補正ON、自動ゆがみ補正ON(強制ON)、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、Nikon NCフィルター、バヨネットフード HB-85
神奈川県立近代美術館葉山館の裏手にある一色海岸。神奈川県立近代美術館葉山館の敷地は有栖川宮別邸跡だそうで、さすが風光明媚なところですなぁ。
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