Nikon Z6作例7(AI Nikkor 20mm f/2.8S)2022年01月19日 00時00分00秒

【写真】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AI Nikkor 20mm f/2.8S、F5.6、1/320秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、NikonマウントアダプターFTZ、Nikon L37cフィルター

Ai Nikkor 20mm F2.8S(AI Nikkor 20mm f/2.8S)とCONTAX G用Biogon T* 21mm F2.8の比較の続きだ。

【写真】秋葉原・神田川(和泉橋から神田ふれあい橋方向を望む):Nikon Z6、AI Nikkor 20mm f/2.8S、F5.6、1/320秒、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、ピクチャーコントロール:AUTO、マルチパターン測光、 手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、NikonマウントアダプターFTZ、Nikon L37cフィルター

Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日とほぼ同じ場所から別の日時に撮ったものだが、随分と印象が違う。画角が20mmと21mmとで違う以上に、歪曲収差の違いがはっきりと出る。

Ai Nikkor 20mm F2.8Sの歪曲収差は単純な樽型ではなく、陣笠型のようで、この作例だと左右のビルの距離が違うので垂直が取れているのか不安になる感じだ。中心に近い遠くのビルで垂直であることは確認した。神田ふれあい橋が斜めになっているのは、橋自体に傾斜がついているからだ。

この作例と、Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日とを比べたら、圧倒的にBiogonの歪曲収差の小ささに軍配が上がる。これが対称型広角レンズの醍醐味ですな。あいだにミラーが入る分、一眼レフ用広角レンズは分が悪い。まあ適材適所ということで。

なお、このAi Nikkor 20mm F2.8Sは、2001年の暮れに新品で購入したものだが、黴びさせてしまい光学系全群を交換している。Ai Nikkor 20mm F2.8Sが修理から戻ってきた ― 2018年12月15日など参照。最後期のコーティングのガラスになっていると思われる。

【関連追記:2022年1月22日】
Nikon Z6作例1(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月13日
Nikon Z6作例4(CONTAX G Biogon T* 21mm F2.8) ― 2021年11月24日
Nikon Z6作例5(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2021年12月09日
Nikon Z6作例6(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2022年01月18日
Nikon Z6作例7(AI Nikkor 20mm f/2.8S) ― 2022年01月19日
Ricoh GR 21mm相当の作例 ― 2022年01月22日

コメント

_ みっち ― 2022年01月19日 15時46分44秒

ほほぉ、こうして比べてみると、Biogonの歪曲収差の少なさがよく分かります。流石ですなぁ。
この前の記事のアキバ・トリムの作例は、ちょっと違いが分かりにくかったです。

Nikkor AF 20mm f/2.8 Dの歪曲データでしたら、ここに計測結果が出ています。Ai Nikkor 20mm F2.8Sもおそらく、あまり変わらないのでは。ごく普通のレトロフォーカス・レンズという感じです。
ttps://www.opticallimits.com/nikon_ff/617-nikkorafd2028ff?start=1

ただですね、昨今、ミラーレスに新しいレンズを付けて使う若い人は、「うん?、ワイキョクって、いったい何のことぉ?」とかなると思います。たとえば、みっちの現用機はα7RIIIにFE 16-35mm F4 ZAですけど、歪曲は事実上ゼロです。だって、自動補正されてるんですから。(笑)
こういうの流行り出したのは、マイクロフォーサーズでパナソニックがLumix G 7-14mm f/4 ASPHを出したあたりからですかね。みっちもこのレンズを所有していたことがあるのですが、広角端でまったくの歪曲ゼロに驚愕、そして自動補正かかる前の画像を見て、2度びっくりと一粒で二度愉しめるレンズでした。(笑)

「ご隠居、また例の輩が橋の上で何やらブツブツ云いながら撮影を…」
「ふむ、また故障ブログの作例づくりかのぉ」
「そんなこともあろうかと、この間、建物の方を歪ませておきました」
「なんと、お主も悪よのぉ…、ほれ輩がカメラを傾けたりして苦労しておるぞ」
(はい、皆さんご一緒に)
「うっはっは、はっはっはぁ」(続く)

_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2022年01月20日 16時20分47秒

>まあ適材適所ということで。

それらを作風に活かせれば一流の表現者という事ですよねぇ、
で、作風に活かすためにいろいろと機材を集める人もいます、
まぁ一流なんて目指してもいないのでアレなんですが、
いろいろと機材を集めていく八流の野良猫軍の装備品…

_ Haniwa ― 2022年01月22日 15時46分43秒

■ みっち様
この場所からの作例は歪曲収差がよく分かると思います。

>Nikkor AF 20mm f/2.8 Dの歪曲データでしたら、ここに計測結果が出ています。Ai Nikkor 20mm F2.8Sもおそらく、あまり変わらないのでは。ごく普通のレトロフォーカス・レンズという感じです。
>ttps://www.opticallimits.com/nikon_ff/617-nikkorafd2028ff?start=1

ありがとうございます。AiとAi AFとで光学系にほぼ違いはないと思います。
レトロフォーカスとしては良くも悪くもない感じで、むしろ大きな樽型にしないように工夫したら陣笠型になったという感じでしょうか。

>ただですね、昨今、ミラーレスに新しいレンズを付けて使う若い人は、「うん?、ワイキョクって、いったい何のことぉ?」とかなると思います。>たとえば、みっちの現用機はα7RIIIにFE 16-35mm F4 ZAですけど、歪曲は事実上ゼロです。だって、自動補正されてるんですから。(笑)

そうなんですよねぇ。ニコンもAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRが発売された頃に、自動補正前提の収差だと言われていましたね。

ニコンZシリーズですと、G、E、Dタイプレンズは自動歪み補正の対象のようですね。
ttps://search.nikon-image.com/faq/products/article?articleNo=000042262

CPUがあっても、PタイプやAFレンズのSタイプ(Dの前の距離情報のないもの)は、自動歪み補正は無効になるようです。

としますと、Ai Nikkor 20mm F2.8Sは自動歪み補正が効きませんが、Ai AF Nikkor 20mm F2.8Dは自動歪み補正が効くんですね。うーん、今になって「しまった」という感じですね(笑)。こうなったらAF-Dの20mmも買って徹底比較ネタでもするしかないような(違)。

>こういうの流行り出したのは、マイクロフォーサーズでパナソニックがLumix G 7-14mm f/4 ASPHを出したあたりからですかね。みっちもこのレンズを所有していたことがあるのですが、広角端でまったくの歪曲ゼロに驚愕、そして自動補正かかる前の画像を見て、2度びっくりと一粒で二度愉しめるレンズでした。(笑)

一粒で二度楽しめるDタイプレンズ欲しくなってしまいますね(泣)。

>「ご隠居、また例の輩が橋の上で何やらブツブツ云いながら撮影を…」
>「ふむ、また故障ブログの作例づくりかのぉ」
>「そんなこともあろうかと、この間、建物の方を歪ませておきました」
>「なんと、お主も悪よのぉ…、ほれ輩がカメラを傾けたりして苦労しておるぞ」
>(はい、皆さんご一緒に)
>「うっはっは、はっはっはぁ」(続く)

うわあ、そんな手があったか(泣)。ニコンははやく撮像素子を歪ませる技術を(違)。

_ Haniwa ― 2022年01月22日 15時49分46秒

■ ノラ猫軍将軍山本ミケ六閣下
>それらを作風に活かせれば一流の表現者という事ですよねぇ、
>で、作風に活かすためにいろいろと機材を集める人もいます、
>まぁ一流なんて目指してもいないのでアレなんですが、
>いろいろと機材を集めていく八流の野良猫軍の装備品…

作風に活かすと称して機材が増殖する悪寒が(泣)。
八流ではなくハニワ流略してハ流もよいですよ(違)。

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