SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その1 ― 2025年01月23日 00時00分00秒
厚さ14mmの超薄型MFレンズ「SG-image 18mm F6.3」が少し気になる ― 2025年01月18日で紹介したSG-image 18mm F6.3 Zマウントを購入して、届いた。8100円(税込)なのでポチッとな。
開封の儀とか、箱とか色々紹介しようと思ったが、面倒くさいので(笑)、さっそく作例だ。その方がみんな楽しみでしょ(強引)。
【作例1】神保町(東京都千代田区):Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/200秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(7330K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegからリサイズのみ
SG-image 18mm F6.3はかなりシャープだ。周辺減光はかなりある方なのだが、後ろ玉がセンサー面に近いので、撮影距離によって周辺減光は大きく変わる。センサー面に後ろ玉が一番近くなる無限遠時が一番周辺減光が大きい。これは撮影距離1.2mぐらいだが、無限遠に比べると周辺減光は緩和されている。とはいえトンネル効果は結構ある。ちなみにサイゼリヤはイタリアンレストランなのに、その前にスペイン国旗を出している店があった。
【作例2】東京ドーム(東京都文京区):Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/320秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5580K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegからリサイズのみ
これは無限遠時だ。周辺減光はかなりある。四隅はもう宇宙空間になっている(泣)。ケラレだと書いているブログもあるが、ケラレと周辺減光は違うので、これは酷い周辺減光だ。四隅はあまりにケラレに近いが…。
ただ、試しに白い壁を撮った画像とでCornerFix使って補正したら嘘のように普通のフラットな空にも出来るので、CornerFixで好みの周辺減光に調整した方がよいかも。
CornerFixでBiogon T* 21mm F2.8とニコンZ6での周辺色被りを解決 ― 2024年10月07日
【作例3】カトリック神田教会(東京都千代田区):Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/100秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(5880K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegからリサイズのみ
もう少し右に振って撮ればよかったのだが、ご自由にお入りくださいとも何とも書いていないので仏教徒末裔の私はビビってさっと撮ってしまった。なんかドラマチックに撮れる。
【作例4】カトリック神田教会 + 千代田区長選挙・千代田区議会補欠選挙ポスター掲示板(東京都千代田区):Nikon Z6、SG-image 18mm F6.3 ウルトラシンレンズ、18mm(35mm版換算27mm相当)、絞り優先AE(F6.3固定、1/125秒)、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB(7750K)、APS-C(DX)フォーマット、マルチパターン測光、マニュアルフォーカス(MF)、手ぶれ補正ON、高感度ノイズ低減:標準、手持ち撮影、フィルターなし、フードなし、Jpegからリサイズのみ
なんかアダムスファミリーとか出てきそうな雰囲気に撮れる。
SG-image 18mm F6.3は、ピントノブが、レンズバリア開閉も兼ねていて、バリア閉から●印(クリックあり)まで持って行くとバリアが全開になる。そこから最短撮影距離の0.2mまではクリックはない。バリア閉からバリア開の●印までは、光学系は動かず無限遠状態のままだ。クリックのある●印からは光学系が全群繰り出すようだ。ただ、18mmレンズなので繰出し量は小さい。
ピント合わせのノブはやや軽めだが、スコスコ動くほどではない。それで、2mとか2.5mあたりに固定してパンフォーカスにして使おうと思っていたのだが、近距離から距離を空けていってピントを合わせて行くと、2mの被写体が●印のところになってしまう。無限遠が出ていないのではないかとも思ったが、この●印のクリックで2mのものも無限遠もピントが合っている。従って、2m以上の距離のものを撮るときはこの●印のクリックに合わせておけばピント合わせは不要だ。2mよりも近いときに初めてピントノブを動かすことになる。【作例1】は1.2mぐらいにEVFでピント合わせしたが、そのほかの【作例2】【作例3】【作例4】は●印のクリックに合わせて撮っている。
周辺部に樽型の歪曲収差があるようだが、中央部は歪曲収差は小さいような気がする。これは別途歪曲収差のよく分かる被写体で試したい。
APS-Cサイズ用でF6.3と暗いレンズだが、なかなかシャープで、使い方次第でよい写真が撮れそう。
なお、大きなフードが付属しているので、わざと画面内に太陽を入れて(※)ゴーストを発生させてフードありなしで試してみたが、フードありなしでゴースト発生に違いはなかったので、このフードはしまっておくことにした。【追記】※画面ギリギリに太陽があるときはほとんどゴーストが出ないので。画面内のある場所に太陽を置くと、少し離れたところに赤い三日月のようなゴーストと対角線の位置に緑色の薄く広がった扇形のゴーストが出る。【追記ここまで】
あと、ピントノブがレンズの下側にあるので、Zfだと机の上に置いたらピントノブが机に当たってしまうそうなのだが、Z6だとピントノブを一番下にしてもまだ少し余裕があり、机の上にカメラを置いてもピントノブは当たらなかった。
ということで、気になる方はSG-image 18mm F6.3をポチッとな(笑)。
(つづく)
【関連追記:2025年1月28日】
厚さ14mmの超薄型MFレンズ「SG-image 18mm F6.3」が少し気になる ― 2025年01月18日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その2 ― 2025年01月28日
【関連追記:2025年2月8日】
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その3 ― 2025年02月08日
【関連追記:2025年2月13日】
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その4 ― 2025年02月12日
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その5 ― 2025年02月13日
【関連追記:2025年2月16日】
SG-image 18mm F6.3 + ニコンZ6 作例その6 ― 2025年02月16日
コメント
_ りー ― 2025年01月24日 18時25分58秒
_ Haniwa ― 2025年01月25日 20時43分27秒
わーい褒められた!\(^o^)/
>このレンズは一切なにもいじる所も考えるところもない。直感的に撮るしかないのでHaniwa氏本来のセンスが出たのだと思う。彼はいつも頭で考えすぎる。その結果いつもつまらない写真になってしまっていた。要するに今まで「作例」しか撮れなかったのである。今回は期せずして「作品」になった。このレンズだけで今年1年撮ってみよう。年末には写真展が開催できるであろう。
ありがとうございます。
「作例」は作例としてその機材の特徴がわかるように撮らないといけないので私は難しいと思っています。
もともと私にとって写真は「記念写真」を撮ろうというところから機材沼が始まっていますので、つまらない写真なんだと思います。説明的なつまらなさです。その瞬間をできるだけ正確に精緻に記録したいという感情が常に支配しています(でも4×5とかには行かないですw)。それが実現しているかは別として。だから解像しないレンズは嫌いなんだと思います。まだ自分でもよくわかっていませんが。
そこで、このSG-image 18mm F6.3の使い方をご教授いただきありがとうございます。作品なんて自分とは無縁と思っていましたが、豚もおだてりゃ木に登るということで、なるべくこのレンズ縛りで撮ってみます。
教会のマリア像ですが、なんかうまい具合に光が当たっていますよね。きっと神のご加護でレフ板持った使徒がこっそり背後にいたんだと思います(違)。
>要するに頭で考えすぎ。もう眼が28mmになってるんだから。「良い」と思って立ち止まったらポンと押す!
これを実践します。
>このレンズ。私も今朝ポチっとしそうになりました。しかし思いとどまりました。数回使って飽きるのが目に見えたからです。シンプルで良いレンズはすでにたくさん持っていますし。今日はこれと似たスペックのレンズ、ソビエト連邦製Orion-15 28mm f/6を使いました。これからTwitterに上げるので見てください。
数回使って飽きるというのはわかります。ちょっと周辺減光がきつすぎるんですよね。ただ、RAWと同時記録していればあとからなんとでもなる素質のあるレンズですので、基本は「あっと思ったらシャッター切っている」状態にしたいと思います。
ttps://x.com/AsahiRyoichi/status/1882725701624979473
拝見しました。
Orion-15 28mm f/6、トポゴンタイプなんですね。うう、ほしくなってしまったじゃないですかぁ。しかし、ここでOrion-15 28mm f/6を買ってしまうと、絞りが…ピントが…と気が散ってしまうので、ここは何も考えずにSG-image 18mm F6.3で行かねばなりません。
>Haniがインスタやってればなー。私の素晴らしい文章も読めるのに残念。
インスタは、当初に強制スクエア写真化があったのと基本ログインしないと見られないところがアレなので、アカウント取得する予定はないんですよねぇ。私はインターネットは誰からも見られるものでないといけないと思っていますので(といいつつ過去に近隣国から閲覧できなくなるワードを書いたりしていますが…)。こんなにネット社会なのに、運営者の都合で、我々の使いやすい交流の場の決定版がないというのも困ったものだと思います。
_ りー ― 2025年02月06日 15時41分15秒
_ Haniwa ― 2025年02月07日 08時41分55秒
去年リニューアルした横浜BUNTAIですね。平日でもお客さんが世界選手権並みに入っているという話です。
ニコンZ50IIとNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR、すごいですね。
ttps://x.com/AsahiRyoichi/status/1887384886564299224
35mm換算で75-375mmですからすごく使いやすそうです。
これでたとえばヨドバシで税込50,600円なのですから、DXユーザーは買いですね。
フォトヨドバシは「軽快感と高画質を高次元にバランスさせた本レンズをDXフォーマットのボディだけで使うのは勿体ない、FXボディをお持ちの方もぜひクロップしてお使いください。ハンドリングの良さが異次元です。」なんて書いてます。
ttps://photo.yodobashi.com/nikon/lens/zdx50-250_f45-63vr/
Z6系ですと、クロップするとちょっと画素数が足りない感じもしますが、シャープなレンズだとそうでもないということをこのSG-image 18mm F6.3で気づきました。
NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR、Z6にもいいかもですね。
Z6でオートフォーカスの効くちゃんとした望遠レンズが欲しいと思っていましたので、また物欲が……。
_ りー ― 2025年02月07日 09時57分41秒
ところが横浜BUNTAIは予想に反して客席は全く寒くなかったのです。隣の席のカーリングファンが、雪国にある従来の会場は激寒だけど、ここは新しいのでそうでもないと教えてくれました。手袋なんて不要。それではとZ50Ⅱを使いました。
ただやはりボディもボタン類も小さいので、長時間に渡って枚数を撮るうちに指がつらくなりました。どうしようか迷っていたSmallRigのNikon Z50 II用ベースプレートを買っておけば良かったなと後悔しました。
もう私は大きくて明るいレンズは不要です。ズームは開放f/4かもっと暗くてOK。単焦点はできるだけ小型のもの。あとはMFレンズをアダプターで使います。手持ちのレンズではC Biogon T* 35mm f2.8 ZMとHELIAR 40mm F2.8 Asphericalが双璧です。
ミラーレスにしてますます「カメラマンとしての仕事&用事」と「写真家としての私事」と「家庭人としてのレジャー」のレンズの使い分けがハッキリして良い感じです。あとは「世捨て人としてのフィルム撮影」を復活させたいところです(笑)
_ Haniwa ― 2025年02月08日 08時58分12秒
>そうそう!そこなんです。私も前日までZ6ⅢかZ50Ⅱかで悩みました。ハンドリングの良さを取るか画素数を取るかで。でも手袋を付けるのでZ6Ⅲだなと考えていました。
>
>ところが横浜BUNTAIは予想に反して客席は全く寒くなかったのです。隣の席のカーリングファンが、雪国にある従来の会場は激寒だけど、ここは新しいのでそうでもないと教えてくれました。手袋なんて不要。それではとZ50Ⅱを使いました。
>
>ただやはりボディもボタン類も小さいので、長時間に渡って枚数を撮るうちに指がつらくなりました。どうしようか迷っていたSmallRigのNikon Z50 II用ベースプレートを買っておけば良かったなと後悔しました。
横浜BUNTAIって、カーリングやっているときでも寒くないんですね。
NHKの中継見ていて家族が「半袖の人が何人もいる。北海道の人は寒いのに強いのかね?」と言っていましたが、そもそも体育館内が寒くないんですね。
SmallRigはよさそうですね。各ボディごとに使いやすそうなラインナップがありますね。
Z6にFTZ付けるとFTZの三脚座が下側にはみ出ますが、SmallRig付けると良さそうです。ただ、三脚座のないFTZII買うべきという気もします(笑)。
>もう私は大きくて明るいレンズは不要です。ズームは開放f/4かもっと暗くてOK。単焦点はできるだけ小型のもの。あとはMFレンズをアダプターで使います。手持ちのレンズではC Biogon T* 35mm f2.8 ZMとHELIAR 40mm F2.8 Asphericalが双璧です。
>
>ミラーレスにしてますます「カメラマンとしての仕事&用事」と「写真家としての私事」と「家庭人としてのレジャー」のレンズの使い分けがハッキリして良い感じです。あとは「世捨て人としてのフィルム撮影」を復活させたいところです(笑)
もうデジタルカメラでの高感度は実用上は気にせずに済むところまで来ていますから、開放F4でもF5.6でも、なんならSG-image 18mm F6.3みたいなのでも十分ですよね。純正望遠ズームも開放F6.3が普通にありますからね。
C Biogon T* 35mm f2.8 ZMお持ちでしたか。実は気になっているレンズです。
ニコンの単焦点レンズは一部を除き巨砲なので。
35mmもC Biogon T* 35mm f2.8 ZMとTECHART TZM-02 マウントアダプター セットで快適AF撮影とかいいなと思っています。
「世捨て人としてのフィルム撮影」は今のフィルム価格だときついですよねぇ。世捨て人といいつつなにもしないでフィルム放蕩できる収入ある人であることが要求されます(泣)。
やっぱりビットコイン買っておくべきだったか(違)。
ああ、NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRだけじゃなくてC Biogon T* 35mm f2.8 ZMも気になってきたじゃないですかぁ(笑)。
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解説しよう!
このレンズは一切なにもいじる所も考えるところもない。直感的に撮るしかないのでHaniwa氏本来のセンスが出たのだと思う。彼はいつも頭で考えすぎる。その結果いつもつまらない写真になってしまっていた。要するに今まで「作例」しか撮れなかったのである。今回は期せずして「作品」になった。このレンズだけで今年1年撮ってみよう。年末には写真展が開催できるであろう。
以上!解説終わり!
要するに頭で考えすぎ。もう眼が28mmになってるんだから。「良い」と思って立ち止まったらポンと押す!
このレンズ。私も今朝ポチっとしそうになりました。しかし思いとどまりました。数回使って飽きるのが目に見えたからです。シンプルで良いレンズはすでにたくさん持っていますし。今日はこれと似たスペックのレンズ、ソビエト連邦製Orion-15 28mm f/6を使いました。これからTwitterに上げるので見てください。
Haniがインスタやってればなー。私の素晴らしい文章も読めるのに残念。
では!