Honda CRF250LにETC(ミツバMSC-BE31)取り付け ― 2015年09月19日 00時00分00秒
今日はバイクネタですまん。
某スポーツ写真を撮りに行く際に活躍しているホンダのオートバイCRF250LにETC車載器(ミツバMSC-BE31)を取り付けた。
有料道路はほとんど使わないので、いままでETCがなくても困らなかった。しかし、今年の夏に東京湾アクアラインの料金をみてびっくりした。軽自動車(2輪はこの区分に入る) 通常料金2,470円のところETC割引で640円、普通車だと通常料金3,090円がETC割引で800円だ。えーっ、そりゃないでしょう。
首都高もいまではキロ制になっているが、ETC使わないと距離に関係なく最高料金の930円を払わされる。しかも首都高は普通車と軽・二輪の区別がないので、二輪で普通車の最高料金払うのは大損だ。
それで、二輪のETC車載器を見てみたが、なんか高い。以前よりは安くなってきてはいるが、結局3万円近く掛かるようだ。なんだかなぁ。あんまり有料道路使わない場合元取れないぞ。それに補助金とかマイレージ還元キャンペーンも終わってるし。
それでも、なんだかETC車載器を付けたくなった。いざというときに遠くへ出かけにくいというのがなんか癪に障る。
ETC車載器を付けるとなると、次は一体型か別体型(アンテナ分離型)かということになる。一体型は本体とアンテナ・インジケータが一体になっているもの。ETCカードを抜き差しする関係と電波の関係で、一体型はハンドルに付けるのが普通だ。
ETCカードは頻繁に抜き差ししたいし、取り付け工賃が安いので一体型はよさそうに見える。CRF250Lのホンダ純正ETCも一体型でハンドルに付けるタイプだ。ただ、ETCカードは抜くとしても、ETC本体が見えるところにドーンとあるので、ETC本体の防犯対策が気になる。ワイズギアからハンドルに付けたETC車載器に鍵を付けられるキットが出ているのだが、8千円ぐらいするので、一体型と別体型の工賃の差よりも大きい。
別体型にした場合、問題はETC車載器本体の設置場所だ。別体型はシート下に本体を設置することが多いようだ。CRF250Lの場合、シート下に書類入れがあってそこに設置した例があるようだ。しかし、シートはボルトを外さないと外せないので、ETCカードは入れっぱなしになる。できればETCカードは帰宅したら抜いておきたい。
CRF250Lには鍵の掛かるツールボックスがあって、車載工具の上に何か入れられる空間がある。ここに予備のブレーキレバーやクラッチレバーを入れておこうと思ったことがある。転倒してレバーが折れると乗って帰るのに困ることがあるからだ。しかし、このツールボックスの空間はブレーキレバーもクラッチレバーもつっかえて入らない。じゃあ荷物積載用のゴムネットを入れておこうと思ったが、ゴムネットはよいが、たくさんついているフックが体積大きくて入らない。結局何も入れられない使えない空間だった。
ところが、ここにETC車載器を取り付けた例があるようだ。ここなら一応鍵が掛かるし、ETCカードを取り出したいときはキーだけで開けられる。これはよさそうだ。
それでナップスというバイク用品屋さんがETC車載器も安いし取り付け台数が多そうなので、最寄りのナップスでCRF250LのツールボックスにETC車載器を取り付けできないか聞いてみた。この取り付け方法は加工が必要な取り付けなので、ナップスは取り付け台数が多くて以前にCRF250Lのツールボックスに着けた経験がありそうだと思ったからだ。
そうすると、以前CRF250LのツールボックスにETC車載器を納めたことがあるという。それで取り付けを依頼することにした。そのときにミツバMSC-BE51にするかミツバMSC-BE31という問題があったが、使う側からは値段以外の差はなさそうなので(MSC-BE31の方が薄型だが値段が高い)、安い方のミツバMSC-BE51の取り付けを依頼した。ただ、担当ピットクルーはCRF250LのツールボックスにぎりぎりミツバMSC-BE51は収納可能だったというのだが、別の店員が以前MSC-BE51はCRF250Lのツールボックスにうまく入らなくて断念したから無理なのでは?と言い出した。担当ピットクルーが大丈夫というので、MSC-BE51で作業をお願いした。
MSC-BE51の取り付け作業を始めて1時間後、店員が申し訳なさそうに「MSC-BE51はなんとかツールボックスには収まるのですが、線の取り回しの関係でカードの抜き差しがしにくいことが判明しまして…」と言いに来た。結局値段の高い方のミツバMSC-BE31を付けることになった。一旦MSC-BE51の本体代やセットアップ料金・工賃を払い戻して、もういちどMSC-BE31の本体代、セットアップ代、取り付け工賃を払い直した。不幸中の幸いだったのは、MSC-BE31とMSC-BE51とでは通常1万円ほど価格差があったのだが、特売中で価格差が5千円ぐらいになっていたことだ。
結局代金は、ミツバMSC-BE31が税込24223円、取り付け工賃が10260円、ETCセットアップ料金が2700円の合計37183円だった。本体高いねぇ。なお、ツールボックス内にETC車載器を納めて配線するためにツールボックスに穴を開けたりする加工が必要(配線を通す開口部にはゴムブッシュをいれてもらった)だが、通常の工賃と同じだった。
MSC-BE31はCRF250Lのツールボックス内で上下を固いスポンジに挟んである(上下は逆方向:裏面が上になっている)。それを引き出してETCカードを抜き差しすることになる。配線に余裕はないので余り強くETC車載器を引っ張らないようにとのことだ。
アンテナ兼インジケータは、メーターの前方に貼付けることになった(写真一番上参照)。ライトカウルとメーターの間のすき間だ。この位置は自分の乗車姿勢だとブレーキホースが丁度重なって上体を動かさないとインジケーターが見えないのだが(泣)。取り付け説明書を見ると、このようにアンテナ兼インジケータが立っているのは許容範囲を超えているようだ。もっと寝かして付けないといけないように書いてある。ETCゲートの反応が悪いようだと、このアンテナ兼インジケータの取り付け位置を工夫する必要があるかもしれない。ナップスではETC/DSRC試験システムを持っていて、手に四角いうちわみたいなのを持ってテストしていたので大丈夫だとは思うが。
電源はハンドル付近ではなく、ツールボックス上方を通るハーネスから分岐したそうだ(写真に映っている車体のシールは型式番号のみなのでモザイクは掛けていない)。
結局申込から3時間掛かって取り付け完了。帰りに、通らなくてもよい有料道路をわざわざ通ってちゃんと動作するのを確認してよろこんでみたりした(笑)。
しかし、いまやETC2.0が導入されようとしていて、ITSスポット(DSRC)対応のETC車載器が二輪車の単機能ETCと同じぐらいの値段で売られている。なんで二輪だけがこんなに割の合わないETC車載器を買わされないといけないんだ。なんだかなぁ。
【関連追記:2016年1月7日(木)】
松戸2りんかん バイク用ETC「MSC-BE31」のススメ @松戸2りんかん
【追記:2024年5月19日】リンク切れのためInternet Archiveの2016年のキャッシュにリンクしておく。松戸2りんかん バイク用ETC「MSC-BE31」のススメ @松戸2りんかん(Internet Archive 2016年1月6日のキャッシュ)【追記ここまで】
↑MSC-BE51と MSC-BE31との比較が載っている。私の記事の中でナップスの店員さんがMSC-BE51をCRF250Lのツールボックスに付けようとして断念しMSC-BE31にした理由がよく分かる。製品の厚みとアンテナケーブルの違いがよく分かる。MSC-BE51のアンテナケーブルは曲げ半径が40mm以内という制限がある。これ見るとセール中にMSC-BE31が買えてよかったと思えてきた(笑)。
なお、MSC-BE31は二輪車用ETC車載器初の“お知らせ機能搭載”が特長で、ゲート通過時やお知らせアンテナ通過時に正常通過をアンテナ内蔵の通信LED(青色 1回につき10秒間点灯)が正常通過を知らせる。ただし、ETCカード挿入時にカードが有効期限内であるかをチェックする機能はない。あくまで「正常通過お知らせ機能」だ。
【関連追記:2016年5月16日】
CRF250LのツールボックスにETC(ミツバMSC-BE31)の詳細写真 ― 2016年05月16日
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